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Last-modified: 2008-10-13 (月) 22:07:55

388 名前: 温泉に行こう!! [sage] 投稿日: 2008/04/24(木) 22:10:00 ID:Wo9Ducwu
ある日の兄弟家
エリンシア「当たった・・・!!」
ロイ   「どうしたの?エリンシア姉さん?」
エリンシア「当たりましたわ!!懸賞の温泉旅行・・・!!」
兄弟全員 「な、なんだってー!!??」
エリンシア「こういうのも出してみるものですわね。」
ヘクトル 「スゲェな。姉貴、何処への旅行だ?」
エリンシア「イリア温泉に、3泊4日ですわ。」
エフラム 「一瞬エトルリアかと思ったが・・・今度はそっちか。」
アルム  「あの時行けなかったから、イリアで家族旅行っていうのもちょうど良いかもね?」
セリカ  「たしか、最近温泉が出て注目されているのよね?今から楽しみ~。」
マルス  「日程は・・・次の連休か。学校にも影響ないし、ちょうど良いかもね。」
エイリーク「人数は大丈夫なのですか?ペアでしか行けないということもありますが・・・。」
エリンシア「大丈夫ですわ。ちゃんと15人分、兄弟全員で行けますわ。」
シグルド 「あー・・・すまないが、私は行けないな。」
セリス  「えっ、どうして!?」
シグルド 「その日に取引先との新しいプロジェクトの打ち合わせがあってな。兄さんは行けないが・・・みんなで楽しんでくると良い。」
エリンシア「でしたら私も残りますわ。」
シグルド 「何を言っているんだ。折角君が当てたんだから・・・。」
エリンシア「いいのですわ。お兄様は一家の大黒柱。ならば私はそれを陰から支えます。」
ミカヤ  「なら私も残るわ!!お姉ちゃんですもの!!」
シグルド 「2人とも・・・ありがとう。」
エリウッド「なら、僕も・・・。」
ミカヤ  「大丈夫、若い子達は行ってらっしゃい。家のことは私達に任せて、楽しんで来るのよ。」
セリス  「でも・・・。」
ヘクトル 「セリス、姉貴達が楽しんで来いって行ってるんだ。ここは姉貴達の分も楽しんでこようぜ?」
セリス  「うん・・・お土産たくさん買ってくるからね!!」
リーフ  「姉さん達が行かないとなると・・・3人分空きが出るけど、どうするの?」
リン   「参加できないって形で良いんじゃないかしら?誰かを招待するって手もあるけど。」
エフラム 「・・・ミルラを招待してやりたいが・・・無理だろうな。」
マルス  「アイク兄さん、工務店の人とかで普段お世話になっている人を誘ってみれば?
     (たまにはこっちからフラグを用意するのも良いだろう。)」
アイク  「かなりの人数に世話になっているからな・・・その中で3人だけ誘うのは不公平だろう。」
エイリーク「兄上、工務店のほうにお休みの連絡を入れておいた方が良いのではないですか?」
シグルド 「それに、保護者として行けそうなのがアイクくらいだからお前には行って欲しいんだが。」
アイク  「そうだな。工務店のほうに頼んでみよう。多分休みをくれるとは思うが・・・。」
ロイ   「相変わらずフリーダムな職場だなぁ。」

グレイル工務店にて
アイク  「・・・というわけなんだが、休みをもらえないだろうか?」
グレイル 「そうか。良いぞ。折角の家族旅行だ、しっかり楽しんでこい。
      幸いこの連休中にはとくに依頼が入ってないからな。お前がいなくとも大丈夫だろう。」
アイク  「そうか、助かる。何か土産に欲しいものはあるなら買ってくるが?」
グレイル 「気にするな。まぁ、覚えていたらこっちで見ないような酒でも買ってきてくれ。」
アイク  「わかった。」
389 名前: 温泉に行こう!! [sage] 投稿日: 2008/04/24(木) 22:10:43 ID:Wo9Ducwu
ミスト  「・・・お兄ちゃん、家族で旅行に行くのかな?」
ワユ   「そうみたいだね。良いなぁ、私も行きたいな~。」
イレース 「あの懸賞・・・当たったんですね・・・。イリアの方にも色々と美味しい食べ物が・・・。羨ましい。」
ミスト  「あれ?確かその懸賞って・・・何処がスポンサーだったんだっけ・・・?」
ワユ   「えーっと・・・。」

ベグニオン財閥・社長室
タニス  「サナキ様、無事に兄弟家のほうに旅館の招待券を届けて参りました。」
サナキ  「そうか、ご苦労!!」
シグルーン「今回はうまくいきそうですね。」
サナキ  「うむ。タニス、良い案を授けてくれたな。」
タニス  「ありがとうございます。」
シグルーン「野球大会では思い通りに行かなかったですからね・・・。確実に旅行に招待するには、
      懸賞を企画して、兄弟家の人が応募してきたら当選させる・・・。
      応募者には誰が当選したかなんてわかりませんからね。これなら確実にご招待できますね。」
サナキ  「ふふふ・・・これで今度こそアイクと・・・。」
タニス  (それでも、何となく後ろめたい気分になるのは気のせいだろうか・・・。)
シグルーン「ただ、今回は社員旅行というわけではありませんから、行くのは我々3人だけということになります。」
サナキ  「まぁ会社自体は休みにしておるし、社員に強制参加にするわけにもいかんしな。
      下手に来たいヤツは来いと行ったら、みんな気を使ってしまいかねないからな。
      それにしても、次の連休が楽しみじゃな。フッフッフ。」

ミスト  「あーーーっっっ!!!」
ワユ   「どうしたの?ミストちゃん?」
ミスト  「どうしたも何も、あの懸賞のスポンサー、ベグニオン財閥だよ!!」
ワユ   「・・・ってことは、大将と同じ日程であの社長がイリアに旅行するかもしれないって事?」
イレース 「お金がある人は・・・良いですね・・・。」
ミスト  「あの社長ならやりかねない・・・!!このままじゃ抜け駆けされちゃうよ!!」
ワユ   「何とか阻止できないかな?私達も何とかイリアに行ければ・・・。」
ミスト  「・・・私、お父さんに頼んでみる・・・!!」
ワユ   「お休みをもらいに行くんだね?私も行くよ!!」
イレース 「私も行きます・・・。」
グレイル 「お、良いところに。仕事のことでちょっと頼みたいことがあるんだが。」
3人   「えっ・・・!?それって・・・!!!」

次の日・竜王家
ミルラ  「・・・(しょんぼり)。」
イドゥン 「ミルラ、昨日から元気がないみたいだけど、どうしたの?」
ミルラ  「エフラムに・・・しばらく会えません。」
イドゥン 「エフラムさんに何かあったの?」
ミルラ  「エフラム・・・家族で旅行に行くんです、今度の連休に。連休中に一緒に遊びたかったんですけど、
      家族での旅行には入り込めません。でも良いんです。帰ってきたら、いっぱいお話を聞かせて貰うんです。」
イドゥン 「そうなの。・・・エフラムさん達は、どちらに旅行に行くの?」
ミルラ  「イリアのほうに・・・。懸賞で当たったからって言っていました。」
イドゥン (・・・何とかしてあげられないかしら・・・。)
アハト  「さて、今日の仕事はこれで終わりっと。」
イドゥン 「あ・・・良いところに・・・。ちょっと良いですか?」
アハト  「はい?・・・なるほど。やってみましょうか。」
イドゥン 「・・・何とか上手くいけばいいけれど・・・。」
390 名前: 温泉に行こう!! [sage] 投稿日: 2008/04/24(木) 22:11:21 ID:Wo9Ducwu
出発当日
サナキ  「私の計画では、移動のバスの時点でアイクと一緒に行こうと思っていたのじゃ。
      何ごとも始まりが肝心じゃからな。しかし・・・この人数は何じゃー!!!」
サナキが驚くのも無理はない。なぜならそこには兄弟家の面々の他に、10人近くもの人がいたからである。
アイク  「ああ。偶然にもグレイル工務店のみんなと竜王家の人達が一緒になったんだ。」
ミスト  「お兄ちゃん達が行く泊まり先の人、昔お父さんに仕事でお世話になった仲なんだって。」
ワユ   「それで、その時のお礼としてグレイル工務店のみんなを招待してくれたんだよ~。」
イレース 「これで私達も同じ条件です・・・。」
セネリオ 「正確には、今度また増築をするからその下見・・・というのも兼ねていますがね。
      アイク、時間がある時で構いませんから、こちらのほうにも顔を出してくれると助かります。」
アイク  「わかった。」

エフラム 「ミルラ達も一緒に行けるとは思わなかったな。」
ミルラ  「嬉しいです。イドゥンお姉ちゃんのおかげです。
      お姉ちゃんがエフラム達と同じ日程で予約を取ってくれたからです。」
ファ   「わーいわーい!!」
チキ   「おんせんだー、おんせんだー!!」
イドゥン 「ミルラ達の喜ぶ顔が見られて良かったわ・・・。」
ユリウス (そういやちょっと前にアハトがパソコンの前でマウス連打しまくってたけど、アレか?)
ユリア  「お兄様、我が家で旅行に行くメンバーには天然系が多いですから、私達がしっかりしないと。」
ユリウス 「そうだな。うちのメンツは俺とユリアとイドゥン姉さんに子供3人に・・・」
ソフィーヤ「私がいても良いんでしょうか・・・。」
ニニアン 「いいんです、ロイ君ともっと仲良くなるチャンスですよ。私もエリウッド様と・・・ウフフ。」
ユリア  「・・・やっぱり、私達がしっかりしないと。」

リーフ  「温泉と言うことは、混浴もあるはず・・・フフフフフ・・・今から楽しみだぜ・・・!!」
ロイ   (きっとまた痛い目を見るんだろうなぁ・・・。)
エリウッド「イリアか・・・こうやって遊びに行くのは・・・初めてかな・・・?」
ヘクトル 「さぁな。まぁ、深いこと考えないで楽しんでこようぜ。」
リン   「イリアかぁ・・・。フロリーナの故郷なのよね。色々と教えて貰おうかしら?」
エイリーク「多種多様の温泉がある新興温泉街・・・きっと、あの温泉があるはず・・・!!」
アルム  「恋人同士の為の温泉とか?」
セリカ  「シグルド兄さんのために少し汲んできてあげようかしら?」
エフラム 「間違いが起こらないように、目を光らせておかないとな・・・。」
アイク  「雪山での修行というのもなかなか良さそうだ。メシもうまいらしいしな。」
セリス  「よーし、出発進行-!!」
マルス  「さてさて、どうなることやら。一波乱起こるかな?」

ノア   「みなさん、そろそろ出発しますよ。バスに乗ってくださーい!!」

エリンシア・ミカヤ「みんな、行ってらっしゃい!!」

409 名前: 温泉に行こう!! [sage] 投稿日: 2008/04/26(土) 00:06:08 ID:fc9/VrT+
兄弟家他御一行が出発したしばらく後・・・

エリンシア「ごめんなさいね、リーフちゃんは家族みんなと一緒に温泉に行っちゃったのよ。」
ナンナ  「そうなのですか・・・。あ、気になさらないで下さい。特に約束をしていたわけではないので。」
ミランダ 「どちらの方に行ったのですか?」
エリンシア「イリアの温泉よ。懸賞で当たっちゃって。」
サラ   「そうですか、ありがとうございました。」
ティニー 「失礼しました。」

ナンナ  「まさかこの連休中ずっとなんて・・・。」
ミランダ 「私達に何も言わないで行くなんて、良い度胸してるじゃない。」
サラ   「リーフのことだから、私達がいないからって『うっひょー!!混浴だ-!!』とか羽目を外しているに違いないわ。」
ナンナ  「そんな!!・・・なんとかして、私達もあちらに行けないでしょうか・・・。」
ミランダ 「温泉の予約でしょ?私達だけじゃ・・・。」
ティニー 「予約、取れました。」
サラ   「どこに電話していたのかと思ったら・・・。」
ティニー 「会社の人に頼んで今日から三泊四日で取れないか聞いてみました。大丈夫でした。勿論同じ旅館です。」
ミランダ 「かなり、やる。」
ティニー 「たまにはこんなわがままもアリですよね?皆さん、一緒に行きましょう。私一人抜け駆けなんてイヤですから。」
ナンナ  「ティニー、ありがとう!・・・移動手段はどうしましょうか・・・ワープの杖で大丈夫でしょうか?」
サラ   「ここからイリアは遠いから、少し危険・・・。」
ミランダ 「仕方ない、自腹で何とかするしかないわね。」
ナンナ  「あら?あそこにいるのは・・・?」

フィン  「ふぅ、キュアン様に休みを貰ったは良いが、『たまにはカワイコチャンとドライブデートに
      でも行ってこい』と仰られても・・・。・・・『カワイコチャン』は死語ですよ・・・。おや?ナンナ?」
ナンナ  「フィンさん!!お久しぶりです!!」
フィン  「それにお友達も。こんなところで何を?」
ナンナ  「実は、かくかくしかじかで・・・。」
フィン  「なるほど・・・。(何とか力になってあげたいな・・・ハッ!カワイコチャンとドライブデートでもしてこい
      →ナンナ(達)は私から見ても将来美人になるから条件を満たしている→そもそも向こうにはリーフ様がいる
      →友達がいたほうがリーフ様も喜ぶだろう→4人を連れて行けば良いのではないか!?)」
ミランダ 「あの・・・フィンさん・・・?」
フィン  「交通手段で困っているというなら、私の車でお送りしても良いが?」
ナンナ  「本当ですか!?・・・でも、ご迷惑じゃ・・・。」
フィン  「気にするな。私はお前を家族同然に思っている。それとも、私の運転の腕は信用できないか?」
ナンナ  「そんなことありません!!・・・よろしくお願いします!!」
ミランダ 「リーフ・・・待っていなさい・・・。」
サラ   「らっきー。」
ティニー (向こうではどんなときめきに出会えるのでしょうか・・・(←男風呂的な意味で)

ナンナ・ミランダ・サラ・ティニー     参  戦  決  定
410 名前: 温泉に行こう!! [sage] 投稿日: 2008/04/26(土) 00:07:03 ID:c0lTMfqv
フレリア家
ターナ  「ごめんね、これくらいしか用意できなくて。」
ラーチェル「お構いなく。予定がずれただけですわ。明日は2人でどこかお出かけしましょうか?」
ターナ  「いいわね、それ。本当はエイリークも入れて3人で行きたかったけどね。」
ラーチェル「仕方ありませんわ。エイリークは家族でイリアに温泉旅行なのですから。」
隣の部屋
ヒーニアス「旅館の予約状況チェーック!!1人で予約オーン!!!ハーッハッハッハ!!!
      1人で来る客は少ないからな!!相部屋とはいえ簡単に予約が取れたぞ!!
      待っていろエイリーク!!この私が今すぐお前の元に向かうからな!!
      こんな時のためにコツコツ貯金しておいて良かったZE!!」

ターナ  「・・・ごめんラーチェル、出かけるのは今度にしよう。」
ラーチェル「わかってますわ。ちょっと失礼。(電話)ああ、レナック?
      今日から3泊4日で今から指定する旅館の予約を2人分取るのです。
      いいですわね、必ずですわよ!(ガチャン)まぁ、レナックならやってくれるでしょう。」
ターナ  「悪いわね。・・・何とかしてあのバカ兄貴を止めなくちゃ・・・。」

ヒーニアス・ターナ・ラーチェル   参  戦  決  定(?)

一方バスの中
サナキ  「うう・・・気持ぢ悪い・・・。まさかここまでとは・・・乗り物酔いをなめておったわ・・・。」
タニス  「サナキ様、こちらの薬をお飲み下さい。オスカー殿が『こんな事もあろうかと』と、用意してくれたものです。」
サナキ  「うむ・・・すまんのぅ・・・。礼を言っておいてくれ・・・。」
シグルーン「サナキ様・・・いつも後1歩というところで、おいたわしや・・・でもその不幸っぷりにちょっと萌える・・・。」
タニス  「まぁ、お目当てのアイク殿も・・・」
アイク  「ZZZZZZZ。。。。」
ワユ   「大将・・・絶賛爆睡中・・・。」
ミスト  「せっかく一緒のボックス席とったのに・・・。」
イレース 「昨夜はワクワクで寝られなかったそうで・・・そしてこのバスの揺れが心地良いからと・・・」
アイク  「くかー・・・。」

ミルラ  「うー・・・。」
エフラム 「ミルラ、さっきからしがみついてどうしたんだ?バスに乗ってからずっとこんな感じだが・・・。」
ミルラ  「だって・・・イドゥンお姉ちゃんが・・・。」
エフラム 「ああ、今は寝ているが、さっきは大変そうだったな。まさかバスに乗るのが怖いとは・・・。」
ミルラ  「お姉ちゃん、ずっとエフラムにくっつきっぱなしでした・・・。寝てる今もくっついています!!」
エフラム 「こういった車とかに乗る機会があまりなくて怖かったんだろ。
     (ミルラ、大好きなお姉ちゃんを俺に取られないか心配なんだろうな・・・。)」

ヘクトル 「アイク兄貴も昨夜は眠れなかったのか・・・。」
エリウッド「そういうヘクトルも眠そうだね。はは、やっぱり兄弟だな。」
ヘクトル 「へへ、兄貴と違って俺は今もまだ眠れねぇけどな。」
リン   「一番楽しいところで眠るなんてポカはやらかさないでよ?」
ヘクトル 「あたぼうよ!」
エリウッド「ところで、リンはフロリーナから色々聞いてきたんだろう?イリアにはどんな見所があるんだい?」
リン   「ん~・・・特に聞かなかったわ。だって、別に今聞かなくても良いんだもの。」
ヘクトル 「・・・?」
411 名前: 温泉に行こう!! [sage] 投稿日: 2008/04/26(土) 00:07:29 ID:c0lTMfqv
リリーナ 「ね、ねぇ、ロイ、今更だけど私が付いてきて良かったのかしら・・・?」
ロイ   「まだ気にしているの?」
リリーナ 「だって、折角の家族旅行なのに・・・。」
ロイ   「良いんだよ。それとも、リリーナは本当は来たくなかったの?」
リリーナ 「そんなことないわ!!誘ってくれて、本当に嬉しかった・・・。」
ロイ   「良かった。もし(リリーナにまで)断られたらどうしようかと思った。」

ユリア  「むー・・・」
ユリウス 「ユリア、機嫌なおせって。」
ユリア  「でも、折角のチャンスなんです!!ラナもいないというのに・・・!!」
ユリウス 「でもよ、兄弟の間に割り込むのも無粋だろ?」
ユリア  「わかってます。・・・勝負は到着してからです・・・。」
エイリーク「セリス、ごめんなさいね。お友達と一緒に座りたかったでしょうに・・・」
セリス  「気にしないでよ姉さん。それに僕、姉さんと隣同士で嬉しいよ?」
ユリウス (おかげで俺はユリアの隣り・・・双子GJ!!)
ノア   「もう少しでつきますからねー。もうちょっとだけ我慢していて下さいね-。」

一方、宿泊先の旅館では・・・
ゼロット 「当日予約も含めてうちにこんなにお客さんが来るとは・・・
      旅館『えでっさ』始まって以来の快挙だな!!みんな!!お客様第一で頑張ってくれ!!」
従業員達 「はいっ!!!」
シャニー 「ゼロットさーん、今日からのお客さんって、兄弟家の人達なんだよね・・・?お願いなんだけど・・・。」
ティト  「シャニー、まさかあなた、休みが欲しい、なんて言うんじゃないでしょうね?」
シャニー 「うっ・・・だめ?」
ティト  「当たり前でしょ!?何のために連休中に実家に戻って手伝いしてると思ってるのよ!!」
ゼロット 「ははは、まぁ、シャニーはこれまで特に頑張ってくれたからな、よし、日中の間は自由時間をあげよう。」
シャニー 「本当!?」
ユーノ  「あなた、いいの?」
ゼロット 「ああ。ただし、夕食の手伝いとか、戻ってきてからはしっかりとやって貰うからな?」
シャニー 「うん!!ありがとうゼロットさん!!」
ティト  「ゼロットさんは甘いんだから・・・。」
フロリーナ「あ、あのー・・・」
ゼロット 「みなまで言うな。そうだな、君たち三姉妹も同郷というだけで
      格安で手伝ってくれてるからね。シャニーと同じ条件で良ければ、休みをあげるよ?」
フィオーラ「本当ですか!?ありがとうございます・・・!!」
フロリーナ「よかった・・・!!」
ファリナ 「わ、私は別に(ry。で、でも、休みを下さるというのならありがたくいただくわ!!」
トレック (二代目、これから大変そうだなぁ。)
ゼロット 「よし、その分私が頑張らないと。」
ユーノ  「あなた、何から何までごめんなさいね。」
ゼロット 「気にするな。・・・そろそろノアがお客様を連れて戻ってくる頃だな。みんな頼むぞ!!」
従業員達 「おー!!!!!」

460 名前: 温泉に行こう!! [sage] 投稿日: 2008/04/30(水) 00:17:52 ID:nQuaht7I
ノア   「兄弟家ご一行様、竜王家ご一行様、グレイル工務店ご一行様、ご到着です!!」
マルス  「ふぅ、やっと着いたね。景色を楽しむのもなかなか良かったけど。」
ヘクトル 「イリアはもう5月も近いのにまだ雪が降っているんだな・・・。」
エリウッド「雪を見ながらの露天風呂・・・というのもなかなか風流じゃないかな?」
???  「あら、みなさん、奇遇ですわね。」
セリス  「その声は・・・エーディンさん?」
ユリウス 「そしてラナオウ・・・。」
エーディン「うふふ、皆様、ごきげんよう。」
ラナ   (お姉様に兄弟家の方が温泉に行くことを話したら、まさかこんな事になるとは・・・
      でも、これはこれでチャンス!!ユリア一人にいい思いをさせてなるものですか!!)
ユリア  「くぅ・・・ラナめ・・・こんな事なら行きのバスで自重するんじゃなかったですわ・・・!!」
アルム  「何かエーディンさんそわそわしてない?」
セリカ  「どうかなさったんですか?」
エーディン「あの・・・シグルド様はどちらに?お姿が見えないようですが・・・」
エイリーク「シグルド兄上は、お仕事があるので、こちらにはいらしていませんが・・・。」
マルス  「案外ディアドラさんとのデートの約束とかもあったりして。」
エーディン「(ピクッ)私急用を思い出しましたわ。ラナ、あなたは旅行を楽しんでらっしゃい。
      皆様、申し訳ありませんが私の妹をお願い致します。それでは。(リワープ)」
ラナ   「お、お姉様!?」
アイク  「こんなところに女子が一人か・・・まぁ、宿舎は同じなんだ。なにかあったら頼ってくれても良いからな。」
ラナ   「よろしくお願いします。」
ロイ   (何だろう、シグルド兄さんになにかが起こっているような気がしてならない。)
エフラム 「(一人でも大丈夫そうだが・・・)車が一台来たぞ。」

ブロロロロー・・・キキー・・・ガチャ
リーフ  「げぇっ!!・・・ってフィンも!?」
フィン  「リーフ様、お久しぶりです。野球大会以来ですね。といっても、私は彼女達を送りに来ただけですが。」
ナンナ  「到着しましたね、フィンさん、ありがとうございます。」
ミランダ 「あらリーフ、それに兄弟家の皆様。奇遇ですね。」
サラ   「・・・来ちゃった(はぁと)。」
ティニー 「私達も皆さんと同じ日程で予約していたんです。」
リーフ  「なんてことだ・・・折角のびのびと連休を過ごせると思っていたのに・・・。」
リン   「旅館の方がいらしたわよ。」
461 名前: 温泉に行こう!! [sage] 投稿日: 2008/04/30(水) 00:19:18 ID:nQuaht7I
ゼロット 「皆様、道が悪い中よくここまでいらしてくださいました。わたくし旅館『えでっさ』の二代目のゼロットでございます。」
ユーノ  「女将のユーノでございます。」
アイク  「ああ。世話になる。」
ヘクトル 「フロリーナ!?それにファリナも、ここで何やってんだ?」
フロリーナ「ヘヘヘ、ヘクトル様、いらっしゃいませ!!わたわた、私はここで旅館のお手伝いをややややってまして・・・。」
ファリナ 「昔からお世話になっているところなのよ。」
フィオーラ「皆様いらっしゃいませ。ごゆっくりしていって下さい。」
エリウッド「ああ。よろしく頼むよ。」
ロイ   「シャニーにティトさんも?」
シャニー 「わーいロイくーん、やっほー。」
ティト  「シャニー、いくらお友達でもここではお客様なのよ。」
シャニー 「はーい。女将さんの妹としては連休中の忙しいくらいお手伝いしなきゃ!!」
ロイ   「なるほど、シャニーは家族思いなんだね。」
シャニー 「そ、そうハッキリ言われちゃうと照れちゃうな・・・」
リリーナ 「こんにちは。」
ソフィーヤ「しばらくの間よろしくお願いします・・・。」
トレック 「・・・なんかすごいオーラみたいなものを感じるなぁ・・・?」

ゼロット 「長旅でお疲れでしょうし、もう少しで夕食の時間ですから観光は
      明日にして今日のところは当旅館の温泉につかってみては如何でしょうか?」
マルス  「いいですね、それ。」
全員   「意義なーし!」
ゼロット 「かしこまりました。お部屋割りのほうはこちらで決めさせていただきました。ご不満がありましたらお申し付け下さい。」

部屋割り
・アイク、ヘクトル、エフラム、エリウッド
・マルス、リーフ、アルム、セリス、ロイ
・エイリーク、リン、セリカ
・イドゥン、ユリア、ソフィーヤ、ファ、チキ、ミルラ
・ユリウス
・ミスト、ワユ、イレース
・セネリオ、オスカー、ヨファ
・サナキ、シグルーン、タニス
・ラナ
・ナンナ・ミランダ・サラ・ティニー

マルス  「これといって特に変なところは。」
セリス  「えっ、ユリウスとラナは一人部屋なの!?・・・さみしくない?」
ユリウス 「家族とはいえ女ばっかりの部屋に行けるわけ無いだろう。それに、僕の部屋は相部屋になってるらしい。」
ラナ   「私も元々お姉様と二人部屋の予定でしたから・・・。」
セリス  「そうなんだ・・・。いつでも僕たちの部屋に来ても良いからね!!」
ユリウス 「お、おぅ・・・。」
ラナ   「ぜひ!!」

フィン  「それでは私はここで失礼致します。」
ナンナ  「もう帰ってしまうんですか?」
フィン  「すまないな。私は宿泊の予約もしていないし、明日は仕事があるのだ。ああ、迎えが必要ならまた迎えに来るが・・・。」
ノア   「ここにいる皆さん全員乗せても、まだバスの座席には余裕がありますから、送り迎えは大丈夫ですよ?」
フィン  「そうですか・・・では、彼女達をよろしくお願いします。では私は・・・」
ゼロット 「まぁまぁ、そんなにお急ぎにならないでください。当旅館ではご入浴だけの
      お客様も大歓迎ですから。お時間に余裕がございましたら入っていっては如何ですか?」
リーフ  「フィン・・・。」
フィン  「では、お言葉に甘えて。」
462 名前: 温泉に行こう!! [sage] 投稿日: 2008/04/30(水) 00:19:50 ID:nQuaht7I
旅館『えでっさ』大浴場
セリス  「わぁ!!広ーい!!ほら、行こうよユリウス!!」
ユリウス 「セリス、そんなに引っ張るなって!!」
エフラム 「女風呂のほうは大丈夫だろうか・・・。」
マルス  「一緒に入りたかった?」
エフラム 「マルス、知ってるか?水を高速で射出するとレーザーのように切れるんだぞ?」
アイク  「それは知らなかった!!よし、かかって来い!!」
ヘクトル 「お!!面白そうだな!!」
エリウッド「人様の家を壊すのだけはやめてくれよ。いや、マジで。」
アルム  「・・・旅の疲れなんて感じてるのかなぁ・・・?」

リーフ  「フィン、背中流すよ。」
フィン  「そんなお気遣い無く・・・。」
リーフ  「僕が流してあげたいんだ。・・・嫌かな?」
フィン  「ありがとうございます。それにしても、皆さんからリーフ様を取ってしまったみたいで、少し悪い気もしますね。」
リーフ  「たまには良いんじゃないかな?・・・フィンの背中、大きいね・・・。」
フィン  「リーフ様、くすぐったいですよ。・・・あっ、そこh(以下自主規制)」

ティニー 「フフフ・・・きっと男子風呂ではこんな事が・・・」
サラ   「さっきからティニーの様子がおかしい・・・のぼせたのかしら?」
ミランダ 「にしても、リーフをフィンさんに取られちゃった感じになったわね。」
ナンナ  「良いのですよ。あの二人は本当に兄弟みたいな仲ですから。・・・良いですか、ティニー?兄弟みたいな仲ですからね?」

エイリークは悩んでいた。
エイリーク(わかっていた事じゃないですか・・・リンやシグルーンさん、ワユさんやイレースさんは
      元々スタイルが良いですし・・・でも、でも・・・セリカにもミストさんにもタニスさんにも
      サナキさんにもイドゥンさんにもラナちゃんにもナンナちゃんにもミランダちゃんにも
      サラちゃんにもティニーちゃんにもソフィーヤちゃんにも、ミルラやファちゃんや
      チキちゃんまでにも・・・負けて、いる・・・!?あれ?目から涙が・・・。)
リン   「エイリーク姉さん、どうしたのかしら・・・?」

一方その頃・・・
ヒーニアス「ヒッチハーーーーイク!!!・・・さっきの車は人数オーバーだったから乗れないのは
      仕方がなかったな・・・。しかし、あれ以来一台も来ないぞ・・・いや、必ず来るはずDA!!
      おっと、早速車が一台通りがかったぞ!!ヒッチハーーーーイク!!!」
ラーチェル「!!レナック!!全速力ですわ!!」
レナック 「ええ!?今の時点で結構出してんですよ!?それにあそこにいるのはヒー・・・」
ターナ  「お願いレナックさん!!あそこで停まったら負けだと思うの!!」
レナック 「こうなりゃヤケだあああ!!!!」

フウィィィィィンンン!!!!! 一台の車は風、いや一筋の流星になった。

ヒーニアス「HAEEEEEEEE!!!!!!!」
結局通りすがりのヴァネッサさんに送ってもらえたようです。

512 名前: 温泉に行こう!! [sage] 投稿日: 2008/05/02(金) 21:31:32 ID:FT66Qgny
フィンが帰った後・・・ 1日目・夕食

ユーノ  「皆様、お夕食の準備ができました。食堂の方にお集まり下さい。」
リーフ  「ひゃっほー!!メシだメシだ-!!」
アイク  「イレース、だいじょうぶか?」
イレース 「あと10分遅かったら危険域でした・・・。」
ラーチェル「あら皆様、ご機嫌麗しゅう。」
ターナ  「こんにちは!」
エイリーク「ターナもラーチェルも、どうしてここに!?」
ラーチェル「私達もこの連休で温泉旅行に行きたくなったのですわ。」
ターナ  「ラーチェルと2人部屋で泊まっているの。いつ来ても良いからね!!」
エイリーク「はい、一緒に色々見て回りましょう!!」
サナキ  「ええい、皆のもの、席につけーい!!」

シグルーン「手を合わせて下さい。」
サナキ  「いただきます!!」
全員   「いただきます!!!!」
エフラム 「美味い!!!」
セリス  「本当だ!!おいしー!!!」
アルム  「山の幸をふんだんに使っている・・・!」
オスカー 「これはお見事・・・参考になりそうだな。」
ファリナ 「あたし達がつくったんだからありがたく思いなさいよね!!」
フロリーナ「ヘクトル様、私頑張りました・・・!!」
ヘクトル 「おう!2人とも料理美味いんだな!!ありがとな!!」
ファリナ 「そ、そんなに正直に感謝されたら・・・」
フロリーナ「喜んでいただけて良かった・・・!!」

リリーナ 「サナキさん、私兄弟家の皆さんに招待されて来たんですけど、良いんでしょうか?私の名前が名簿になかったし・・・。」
サナキ  「む?別に構わんぞ?ぶっちゃけ作者が書き忘れ・・・ゲフンゴフン。いずれにしろ、
      私が責任者と話は付けておいたから問題はないはずじゃ。部屋は兄弟家の女性陣と同室じゃ。」
リリーナ 「ありがとうございます!!」
サナキ  「ゆっくり楽しむがよい。・・・たまには度量の大きいところも見せておかんとな。」

ユーノ  「ごめんなさいね、お酒出せなくて。」
タニス  「いえ、お構いなく。私やアイク殿達はともかく、ほとんどが未成年ですから。」
ユーノ  「実は地下に小さいですけどバーがあるんです。良かったら、いらして下さい。」
タニス  「ええ。是非行かせていただきます。」

アイク  「この炊き込みご飯は見事だな。」
エリウッド「本当。胃が弱い僕でもいくらでも食べられそうだ。」
フィオーラ「お気に召したようで良かったです。この炊き込みご飯は私が考案しました・・・。
      胃があまり強くない人でもたくさん食べていただけるように・・・。」
エリウッド「そうだったのか・・・。ありがとう、フィオーラ。お代わりを貰おうかな。」
フィオーラ「よ、喜んで!!」
アイク  「すまない、俺の分も頼む。」
イレース 「私の分もお願いできますか・・・?」
フィオーラ「はい!いくらでも食べて下さいね!!」
エリウッド「フィオーラ、そんな事言うと・・・。」
30分後
フィオーラ「あの・・・すみません、もうお代わりはないんですが・・・」
アイク  「そうなのか?まぁ、腹八分目くらいにしておくか。」
イレース 「ごちそうさまでした・・・。フィオーラさん、良いお嫁さんになれますね・・・。」
エリウッド「ははは・・・(結局僕はあまりお代わりできなかったな・・・。)」
フィオーラ「はい・・・ありがとうございます・・・(涙目)」
ニニアン (アイク義兄様GJ!!)
ユリウス 「姉さん、自重しておこうぜ・・・。」
513 名前: 温泉に行こう!! [sage] 投稿日: 2008/05/02(金) 21:33:51 ID:FT66Qgny
夕食後
ヨファ  「ミストちゃん!!ゲームコーナーあるんだって!!行ってみようよ!!」
ミスト  「良いよ!!」
アイク  「ほう、そんなものがあるのか、行ってみようか。」
ワユ   「私も行く!!大将、勝負しようよ!!」
セネリオ 「たまには僕も行ってみましょうか。」
サナキ  「こっ、こら!!私を置いていくな!!」
シグルーン「サナキ様、お供します・・・タニスはどこに行ったのかしら・・・。」

マルス  「それにしても・・・料理は美味しいし、接客も良い。温泉の施設も良いのに・・・」
ゼロット 「こんなにお客さんが来てくれるなんて・・・この宴会場があんなに賑わうなんて・・・こんなに嬉しいことはない・・・!!」
ユーノ  「あなた、何を言っているんですか。まだまだこれからですよ。」
マルス  「この有り様。・・・何か問題があるのかな?」
リーフ  「マルス兄さん、何か考えているな・・・?はっ!まさかコンビニ経営から
      旅館経営に手をだすつもりか!?これは一枚かませて貰お・・・」
ナンナ  「リーフ様!!お風呂入りましょう!!」
ミランダ 「か、勘違いしないでよ!!別にあんたと一緒に入りたいんじゃないんだからね!!」
サラ   「ちょうど混浴があるし・・・うふふ・・・。」
ティニー 「さ、行きましょ行きましょ。」
リーフ  「ぬわーーーーーー!!!!!」

マルス  「よし、ちょっと交渉してみようかな・・・あれ?リーフ?いないのか・・・ま、1人でも良いかな。」
ゼロット 「でも・・・温泉が出たからって、それに乗っかって無理に君たちまで
      巻き込んで旅館経営を始めた私に、よくついてきてくれて・・・」
ノア   「二代目、それは言わない約束でしょう?
      それよりも、今はこれからどうすればこの旅館が発展していくかを考えるのが先ですよ。」
ゼロット 「そうだな・・・。」
マルス  「あ、ちょっと良いですか?」

ヒーニアス「ゼーハー・・・やっとたどり着いた・・・ヴァネッサに乗せて貰ったは良いが、まさかこの私が落馬するとは・・・。
      エイリークの名前を出したとたんにペガサスが暴れだしたことと何か関係があるのか・・・?まぁいい。すみませーん!!」
ティト  「いらっしゃいませ。お一人で予約のヒーニアス様ですね。相部屋での予約と言うことでよろしいでしょうか?」
ヒーニアス「ああ。問題ない。」
ティト  「それではご案内します。あ、お食事の方は如何いたしましょうか?」
ヒーニアス「もうこんな時間だが良いのか?半ばあきらめていたんだが・・・。」
ティト  「お一人でよろしければ大丈夫ですよ。」
ヒーニアス「ありがたい、世話になろう。」

ミルラ  「エフラム!お風呂に入りましょう!!」
エフラム 「また入るのか?まぁ構わないが・・・。」
ファ   「ファも行く-!!」
チキ   「チキも-!!」
イドゥン 「みんな、お風呂に行くの・・・?」
ミルラ  「はい!!行ってきます!!」
エフラム 「どの風呂に行くんだ?」
ミルラ  「・・・混浴です!!」
チキ   「こんよくこんよくー!!」
エフラム 「だっ、ダメだ駄目ダだめDAー!!!」
ミルラ  「どうしてですか・・・?」
エフラム 「あのな、ミルラ。そういうのはまだ年齢的に早いと思うんだ。お前は勿論、俺だってそうだ。」
ファ   「ファ達みーんな大人だよ?」
エフラム 「それでもだ!」
ミルラ  「わかりました・・・なら、私一人で混浴の温泉に入ってきます!!」
エフラム 「それはもっとだめだ-!!!」
ミルラ  「だったら・・・エフラムも一緒に入って私達を守って下さい・・・!」
エフラム 「・・・おい、あんた、ミルラを何とか説得してくれ・・・。」
イドゥン 「・・・(旅行中はできるだけミルラ達と一緒にいたい→
      ミルラはエフラムさんとより仲良くなりたい→私もエフラムさんにはお世話になっている→
      エフラムさんの背中くらい流してもばちは当たらない)私も入ります・・・。」
エフラム 「オイィ!!!・・・腹をくくるしかないか・・・俺が守ってやるしかない・・・。」
514 名前: 温泉作者 [sage] 投稿日: 2008/05/02(金) 21:34:48 ID:FT66Qgny
混浴にて
ナンナ  「・・・・・・。」
ミランダ 「・・・・・・。」
サラ   「・・・・・・。」
ティニー 「・・・・・・。」
リーフ  「あ、あのー、みんな・・・?」
ナンナ  (せっかく一緒のおふろに入っているというのに・・・。)
ミランダ (ノーリアクションとは良い度胸しているじゃない・・・!!)
サラ   (もっとくっついてみようかしら・・・。)
リーフ  (なんなんだよこの空気・・・ああ、もう誰でも良いから入ってきてくれ!!
      ヘクトル兄さんとか!!この状況を打破してくれるのなら誰でも・・・!!)
ガラッ
ティニー 「どなたか来ましたね。」
エフラム 「今いるのは・・・リーフと四人娘達か。良し、入ってきて良いぞ。」
リーフ  「誰かいるのかな?まぁ、エフラム兄さんのことだ。
      また幼女達にせがまれて仕方なく・・・といったところかな?」
イドゥン 「失礼します・・・。」
リーフ  「ブバアアアアアアァァァァァァァ!!!!!!」
ナンナ  「リーフ様!?」
サラ   「すごい鼻血・・・。」
ティニー 「ああ・・・温泉が血の色に・・・。」
ミランダ 「怖ッ!!!」
リーフ  「おのれぇ!!エフラム兄さんめぇ!!!!兄さんは兄さんらしく幼女と
      わいわい風呂に入っていればいいじゃないか!!!
      なんでわざわざおねいさんとまで・・・ちきしょおおおおおお!!!!!!!」
ナンナ  「はいはい。今は血が足りてないんですから頭冷やしましょう。」
ミランダ 「私達にはまだ色気がないというの・・・?くやしいっ!!」
サラ   「この続きは部屋の方でたっぷりと・・・。」
ティニー 「皆さん、お騒がせしました。(ぺこり)」

エフラム 「あがっていった・・・ということは今いるのは俺たちだけか・・・ホッ。」
イドゥン 「まぁめずらしい・・・真っ赤な誓ゲフンゴフン、お風呂・・・」
エフラム 「ま、待て、入らない方が・・・」
イドゥン 「(チャポン)・・・あ、何だか身体が頑丈になった感じが・・・。」
エフラム (リーフの血液にはそんな効果があるのか!?)

入れば身体が頑丈になる血の池地獄として名所になるのは、また別のお話。
515 名前: 温泉に行こう!! [sage] 投稿日: 2008/05/02(金) 21:35:27 ID:FT66Qgny
ショットバーにて
タニス  「まったくもう・・・最近の若い者は根性がなさ過ぎる!!」
オスカー 「ハハ、タニスさんも十分若いんですけどね。」
タニス  「うちの社長も何を考えているのやら!!一緒に旅行に
      行きたいというのなら直接誘えばいいのに何だってこんな回りくどい手を!」
オスカー 「まぁまぁ。アイクは女性に人気があるからね。直接誘ったらまた何か一波乱起こるかもしれませんから。」
タニス  「隊長も隊長だ!!社長のことが大好きなのはわかるが、
      ならば反対する時はしっかり反対するのが保護者ってものだ!!
      私が代案を出してもいつも『サナキ様の意見を尊重して』ばかりだ!!」
オスカー 「苦労なさっているんですね・・・。」
タニス  「マスター!!もういっぱい!!」
ノア   「お客さん、飲み過ぎじゃないですか?これくらいにしておいた方が・・・」
タニス  「大丈夫です~!!私の身体のことは私が一番わかってます~!!もういっぱい!!」
オスカー (大丈夫かな・・・こうなると明日は二日酔いで辛いんじゃないかな・・・。)
ノア   「しかたない。はい、どうぞ。」
タニス  「かたじけない!(グィッ)・・・(パタン)」
オスカー 「・・・タニスさん?」
ノア   「特製の酒が効いたかな?イリアの酒は強いんです。これにちょっと手を加えると
      どんなに強い人でも寝てしまうんです。しかも、二日酔いにならない。」
オスカー 「すごいですね。さて、私は彼女を部屋まで送っていきます。それと・・・」
ノア   「このカクテルのレシピですね?いいですよ。お教えしましょう。・・・おや?」
ミスト  「ねぇヨファ、こういうところに私達だけで行くのは良くないんじゃ・・・。」
ヨファ  「大丈夫だよミストちゃん。マスター、いっぱい下さい。」
オスカー 「こらヨファ。未成年だけで来るのは感心しないな。」
ヨファ  「げっ・・・兄さん・・・。だって、ゲームコーナーはアイクさんがワユとずっとバトってて何もできないし。」
オスカー 「・・・仕方ない。ひとまず私はタニスさんを部屋まで送っていくから、それまで待っていなさい。」

オスカー 「さてマスター、少しお借りしますね。」
慣れた手つきでシェイカーを使い、気付けば3つのグラスが並んでいた。
オスカー 「はい、できあがり。」
ミスト  「わぁ、おいしー!!」
ノア   「アルコールは入っていませんね・・・。これなら未成年のお客様にも出せるかも。」
オスカー 「ヨファ、こういうので良かったらいくらでもつくってあげるよ。だから、お酒は二十歳になってから。」
ヨファ  「はーい。」
516 名前: 温泉に行こう!! [sage] 投稿日: 2008/05/02(金) 21:36:18 ID:FT66Qgny
1日目・夜
エフラム 「ぜー、はー、・・・疲れた・・・。」
エリウッド「どうしたんだエフラム?やけに疲れているようだけど・・・。」
エフラム 「精神的にボロボロだ・・・。俺はもう寝る。」
ヘクトル 「そうだな。明日も色々とみてまわるんだからな。俺も寝るぜ。おやすみ!!」
エリウッド「アイク兄さんは・・・もう寝ているか。みんなももう寝ていたみたいだね。
      電気が付いていなかった。じゃあ電気消すよ。おやすみ。」

漆黒の闇の中。1つの影が兄弟家の部屋に向かっていた。
フロリーナ(ヘクトル様の部屋は・・・あの部屋・・・!!失礼しま・・・)
リン   「やっぱり来たわね、フロリーナ。」
フロリーナ「リン!?」
リン   「声抑えて。みんな起きるわ。・・・そこはヘクトルの部屋だけど、何をするつもりなの?」
フロリーナ「・・・。」
リン   「・・・何となく予想が付いたわ。ねぇフロリーナ、考え直して。部屋に忍び込むのはやめて。」
フロリーナ「どうして?私は勇気を出してここまでしているのに止めるなんて、やっぱりリン、ヘクトル様のことが・・・!!」
リン   「・・・そうじゃなくて。フロリーナ、あなた自分のしていることがわかってる?」
フロリーナ「わかってる。私はやっぱりヘクトル様のことが好き。だから・・・!!」
リン   「フロリーナ、落ち着いて。あなたにもわかるように説明するわね。この部屋にいるのはヘクトルだけ?」
フロリーナ「・・・え?」
リン   「いい?この部屋にはヘクトルだけじゃなくてアイク兄さん達もいるわ。」
フロリーナ「!!」
リン   「もしあなたがこの部屋に入って・・・」
フロリーナ「 私 は 正 気 に 戻 っ た ! ! 」
リン   「良かった・・・。今日のことは黙っておくから、部屋に戻ってゆっくり寝なさい?明日は一緒に観光するんでしょ?」
フロリーナ「う、うん・・・ありがとうリン・・・おやすみなさい・・・。」
リン   「おやすみなさい。・・・皆さん、聞いてましたよね?これ以上は言いません。おやすみなさい。」
ミスト・ワユ・イレース・フィオーラ・ファリナ・ユリア・ラナ
ターナ・ラーチェル・ナンナ・ミランダ・サラ・ティニー「 私 は 正 気 に 戻 っ た ! ! 」

ヒーニアス「私は見られていても問題ないが。まぁいい。今回は引いておこう。早速部屋に戻って・・・あれ?
      何故私の部屋に鍵がかかっているのだ!?まさか、この寒い中一晩過ごせと言うのか!?助けてエイリーク!!」

689 名前: 温泉に行こう!! [sage] 投稿日: 2008/05/14(水) 00:25:33 ID:OGINuS+2
みんなが眠る(部屋に戻る)前・・・

ユリウス (なんか外が騒がしいな・・・気のせいか?そういやさっきすれ違った人・・・ヒーニアスさんか。
      風呂に行ったまま帰ってこないな・・・。鍵は開けておいてるけどさ・・・ん?)
パタン・・・カチャ
ユリウス (鍵の音・・・帰ってきたのかな?まぁいいや、寝るか。・・・え?なんで布団こんなに近づけるんだ?あの人こういう人だっけ?)
セリス  「きちゃった。」
ユリウス 「~~~~~~!!!!!??????(声にならない叫び)」
セリス  「ダメだよユリウス。みんな寝てるんだから静かにしないと。」
ユリウス 「おまっ、お前、なんでこんなところに!?」
セリス  「だってユリウス一人で寝るんでしょ?さみしいじゃない。
      ヒーニアスさんとすれ違ったんだけど、別のところで寝るから良いって言ってたから。」
ユリウス 「だからってなんでこんな・・・」
セリス  「じゃあおやすみ!!明日色々見て回ろうね。・・・スー・・・スー・・・」
ユリウス (こんな状況で寝られるか~~~!!!)

二日目朝
全員   「ごちそうさまでした!!」
アイク  「朝飯も美味かった・・・やはりここのメシはかなり、やる。」
ユーノ  「そういって頂けて何よりですわ。」
エリウッド「米類がなかったなぁ・・・やっぱり昨日の兄さん達で・・・」
フィオーラ「夜までには何とか・・・」
ティト  「お昼の方は皆様各自でお願い致します・・・が、言って頂ければご用意いたしますので、お気軽にお申し付け下さい。」

タニス  「昨夜の記憶がない・・・やけに寝覚めは良かったけれど、何があったのか・・・」
サナキ  「・・・今日の予定は?」
シグルーン「はい。アイクさんをお誘いして4人でイリア一の高級レストランでランチになっています。その後は各所温泉巡りとなっています。」
タニス  「あのレストランの予約を取るのには苦労しましたが、その価値はあると思います。」
サナキ  「よし!!早速アイクを誘うぞ!! アイクよ、ちょっと良いか?」
アイク  「ん?どうした?」
サナキ  「この後私達と一緒に観光に行かぬか?」
アイク  「すまないが、工務店の仕事が・・・」
サナキ  「そしてランチとして最高級レストランの予約を取っておる。」
アイク  「行く。」
タニス  「アイクさんには効果覿面ですね。」ピリリリリ
シグルーン「あら携帯が・・・何ですって!?」
アイク  「よしサナキ、早速行こう。」
サナキ  「まぁまて。昼間での辛抱じゃ・・・ん?」
シグルーン「サナキ様、お耳を拝借します。ボソボソボソ・・・」
タニス  「我々は事態の収拾のために今すぐ戻らなければなりません。」
サナキ  「なぬっ!?・・・そんな・・・。」
シグルーン「私達はこれで失礼致します。アイク様、レストランの方には既にお金を払っておりますので、気兼ねなく行って下さい。」
アイク  「ああ、そうさせてもらおう。気をつけて帰れよ。・・・しかし、どうしたものか・・・」
ミスト  「お兄ちゃんどうしたの?そうだ、この後何もなかったら遊びに行こうよ!」
イレース 「ご飯・・・食べに行きましょう・・・。」
アイク  「ちょうど良いか・・・お前達、昼飯の当てはあるか?サナキがレストランに招待してくれたんだが、3人分空きができたんだ。」
ワユ   「それってもしかして・・・デートのお誘い・・・?」
ミスト・ワユ・イレース「行きます!!」
セネリオ 「アイク、僕としては早めに仕事を片付けたいのですが・・・」
アイク  「そうだな。午前中に仕事を切り上げてたらふく食うぞ。」
690 名前: 温泉に行こう!! [sage] 投稿日: 2008/05/14(水) 00:26:24 ID:OGINuS+2
マルス  「おおすごい。あのアイク兄さんが自分からフラグを用意している。」
リーフ  「若干クラッシュした気もするけどね。それより、幼女社長はどうして帰ったの?」
マルス  「ああ、あの役員、ルカンとかが社長がいないのを良い事にクーデター的なことをおこしたらしい。
      まぁ、この段階で戻れば大丈夫そうだけどね。」
リーフ  「相変わらず兄さんの情報網はすごいなぁ。・・・ああ、みんなが呼んでいる・・・。」
エフラム 「というか、知っているんなら教えてやれ。さて、俺もそろそろ行くか。」

エイリーク「あのー・・・女将さん・・・。」
ユーノ  「どうなさいました?」
エイリーク「あの、・・・に効く温泉ってありませんか?これから行きたいのですが・・・。」
ユーノ  「ああ、それなら私の友人のところにあるわ。あなたが着く頃には入れるように連絡を入れておきますね。」
エイリーク「ありがとうございます!!ではこれで!!(シュバッ!!)」
ラーチェル「エイリーク、これから3人で温泉巡りにでも・・・あら?」
ターナ  「ついさっきまでいたと思ったのに・・・ハッ!!あの兄貴もいない・・・まさか、エイリークをさらって・・・!?」
ラーチェル「何ですって!?確かにやりかねない・・・早く救出に参りましょう!!」
そのころのヒーニアス
ヒーニアス「うう・・・どの部屋にも入れなかったからすっかり身体が冷えてしまった・・・。
      にしても、朝から風呂に入れるとは、私の幸運もなかなかだな。・・・本当に良い旅館だー・・・。」

フロリーナ「リン、本当に良いの?」
リン   「ヘクトルと一緒に見て回りたいんでしょ?私のことは良いから、誘ってらっしゃいよ。
      私はその辺一人で回っているから。じゃあ、また後でね。」
フロリーナ「ありがとうリン・・・へへへ、ヘクトル様!!」
ヘクトル 「お、フロリーナやっときたか。みんなもう行っちまったぜ?」
フロリーナ「待っていて下さったんですか・・・?」
ヘクトル 「何言ってんだ?お前が案内してくれるって行ってたんじゃねぇか。まぁいいや、行こうぜ。」
フロリーナ「は、はいっっっ!!!」
ファリナ 「待たせたわね!!あんたがガイドして欲しいって言うから、
      仕方なくやってやるわ!!・・・って無視するなぁ~!!!」

セリス  「わぁ・・・綺麗な海・・・。」
ユリウス 「そうだな・・・朝日がまぶしいぜ・・・(主に寝不足的な意味で)」
ユリア  「お兄様、随分と辛そうですが、大丈夫ですか?」
ラナ   「部屋でなにかあったのかしら?」
ユリウス 「い、いや何にもないぞ。(ばれたら殺される!!)」
ロイ   「ところで、ここがどうして一大観光名所になっているの?」
シャニー 「まぁまぁ、もう少し見ててよ。」
リリーナ 「あっ!!海の中に道が・・・!!」
ソフィーヤ「すごいです・・・。」
シャニー 「これがイリア名物、『海の道』でーす!!すごいでしょ?
      ここを歩いていけるんだよ!!ささ、ロイ君、行こう!!」
リリーナ 「あっ!!待ちなさい!!」
セリス  「僕たちも行こう、ユリウス!!」
ユリウス 「ちょ、引っ張るなって!!」
ラナ・ユリア「(ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・)」
691 名前: 温泉に行こう!! [sage] 投稿日: 2008/05/14(水) 00:27:04 ID:OGINuS+2
ソフィーヤ「だいたい真ん中くらいまできましたね。」
シャニー 「あれ?向こうから誰か来る?」
エリウッド「セリスにロイ?それにみんなも。」
ロイ   「エリウッド兄さん?それにフィオーラさんにニニアンさんも。」
セリス  「兄さん達は反対側から来たんだね。」
ラナ   (まぁ・・・エリウッドさん・・・)
ユリア  (お二人に囲まれていますが・・・)
リリーナ (お二人から牽制しあっているというか・・・)
ソフィーヤ(黒いオーラのようなものが見えます・・・)
シャニー (エリウッドさんの取り合い、かぁ・・・。)
ユリウス 「気付いてないみたいだけど君らも似たようなものだよ?」
ニニアン (ロイ君とセリス君の周りに・・・)
フィオーラ(どす黒いオーラのような・・・)
ユリウス 「いや、わかってますから。・・・当事者は気付かんものだな・・・。」

ロイ   「この後はエリウッド兄さん達はどうするの?」
エリウッド「そうだなぁ、身体が丈夫になるような温泉に入ろうかな。」
シャニー 「あっ!身体に良い温泉ありますよ!!・・・混浴ですけど。」
ラナ   「でしたら我々も!!」
ユリア  「行きましょう!!」
女性陣  「さんせー・・・」
エリウッド・セリス・ロイ「だめだよ!!」
女性陣  「!!」
エリウッド・セリス・ロイ「まだ若い女性がそう簡単に肌をさらしてはダメだ!それに、
             僕たち以外の男の人が入っていたらどうするんだ!僕は君たちを守りきれないかもしれない!!
             そうなってしまったら僕はずっと後悔することになる!!」
ユリウス 「一言一句違わず、同じテンポで言い切ったよ。さすが兄弟・・・ってレベルじゃねーな。」
女性陣  「はい・・・。」
ユリウス 「ま、まぁ、ここで落ち込まないでさ、後で合流して混浴じゃない温泉に入ればいいじゃん!!」
セリス  「そうだね。・・・ごめんね、ちょっと強く言い過ぎちゃった。」
ラナ   「いえ、むしろ心配して頂けたことが嬉しかったです。」
ユリア  「でもちょっと残念・・・。」
ユリウス 「あ、みんな落ち込んでたんじゃなくてうっとりしてたのね。」
エリウッド「じゃあ、僕たちはこの道を渡りきるから後で会おう。」
フィオーラ「ここから一番近い温泉は・・・地図で言うとここですね。」
ロイ   「僕たちも渡りきったらそっちに行くね。シャニー、ガイドよろしくね。」
シャニー 「まっかせて!!」
セリス  「じゃあ、そこに集合で!!」
全員   「はーい!!!」

46 名前: 温泉に行こう!! [sage] 投稿日: 2008/05/23(金) 00:30:27 ID:OzZuhTOw
ロイ達が合流する頃、一方エイリークは・・・
エイリーク「・・・こちらが女将さんに教えていただいた温泉ですね・・・すみませーん?」
シグーネ 「おや、あんたかい?ユーノが言ってたお客さんってのは。あの風呂の準備は出来ているよ。」
エイリーク「ありがとうございます!!では早速行ってまいります!!(シュバッ!!)」
シグーネ 「行っちゃったね・・・。のぼせたりするんじゃないよ-!?」

ターナ  「どこにも見当たらない・・・エイリークはどこに行っちゃったのかしら・・・。」
ラーチェル「エフラムは幼女組達と一緒ですからね・・・せめてどなたか兄弟の方と一緒なら良いのですが・・・。」
ターナ  「少なくとも、あの兄貴より先に見つけるか、兄貴自体を見つけないと・・・。勿論きっちり観光もしながら!!」
ラーチェル「ええ、勿論きっちり観光をしながら!!ハッ・・・アレをご覧になって・・・!!」

ターナ達から数十メートル離れたところでは。
ヒーニアス「ついゆっくり風呂に入ってしまった・・・。エイリークを見失ってしまったようだ・・・。まぁいい。きっちり観光をしながらゆっくり探すか・・・。」
男の子  「うっ、うっ・・・ぐすっ・・・。」
ヒーニアス「子供が泣いている・・・。エフラム・・・は来ないだろうな、男だし。・・・私は子供は嫌いだ。」
男の子  「うう・・・」
ヒーニアス「・・・ハァ。君、どうした?」
男の子  「・・・おかあさんと・・・はぐれた。」
ヒーニアス「・・・そうか。よし、私がおかあさんのところまで連れて行ってやる。」
男の子  「・・・本当?」
ヒーニアス「本当だ。だから泣き止め。男の子だろう?」
男の子  「うん・・・。」
ヒーニアス「よし、まずはあちらの方を探してみるか。」
ターナ  「意外な展開ね・・・。」
ラーチェル「これは結末が気になりますわね・・・。」

リン   「ふぅ・・・一人で見て回ると言ったは良いものの、どうしようかしら?ゆっくり温泉にでも・・・あら?」
旅館の裏口には一人の少女がいた。
リン   「こんにちは。」
フィル  「こ、こんにちは。」
リン   「初めまして、私はリン。あなたもここのお客さん?」
フィル  「フィルと申します。私はノア殿・・・こちらで働いている従業員の方によく剣の稽古を付けて貰うために来ているのですが、どうやら今はお仕事が多いようで・・・。」
リン   「そうなの。・・・あなた、サカの人?何となくそんな雰囲気がするわ。」
フィル  「私の母がサカの人です。剣も母に教えて貰いました。」
リン   「なるほど。私もよく草原の方に行くから、親近感を感じるわ。・・・ところで、私じゃ剣の相手にならないかしら?これでもそこそこ腕は立つわよ?」
フィル  「いいのですか?喜んで試合わせて頂きます!!」
47 名前: 温泉に行こう!! [sage] 投稿日: 2008/05/23(金) 00:31:04 ID:OzZuhTOw
一方その頃兄弟家では・・・
リュシオン「いつもすまないな、エリンシア殿。」
ロナン  「僕まですみません。」
エリンシア「お気になさらないで。お客様が来てくれて私も嬉しいのですから。」
お昼前の穏やかな時間。いつものように兄弟家の庭ではささやかなティーパーティーが開かれていた。
リアーネ 「あっ、じょふれしょーぐん!!」
ジョフレ 「お久しぶりです、エリンシア様。皆さん。」
エリンシア「ジョフレ、いらっしゃい。今お茶を用意しますわね。」
ジョフレ 「ありがとうございます。・・・ふぅ。(そわそわ)」
リアーネ 「じょふれしょーぐん、そわそわ?」
ジョフレ 「やっぱり態度に出ているか・・・実は、これなんです。」
ロナン  「映画のチケットですね。恋愛ものの。」
リュシオン「・・・ひょっとすると・・・?」
ジョフレ 「ええ。いつもは姉さんが気を使ってくれて色々エリンシア様を誘ってくれるんですが、
      いつも『家事がある』と断られてしまうんです。
      兄弟の方々がいない今なら、一緒に映画くらいは行けるかな・・・と思いまして。」
ロナン  「なるほど・・・がんばってくださいね!!」
リュシオン「リアーネ、ここは空気を読んで、ジョフレ殿がうまく誘えるように協力して差し上げよう。」
リアーネ 「・・・はい!!」

舞台は変わって・・・
フィル  「はーっ、はーっ、リンさん、お強いですね!!」
リン   「そういうフィルも、大したものだわ!!久しぶりに本気を出しちゃったわよ。」
フィル  「いえ、私もまだまだです。・・・私の母と同じくらい強いです・・・。」
リン   「ご両親は何をやってらっしゃるの?」
フィル  「母は剣をやっていたのですが、結婚を機に引退しました。父はバアトルと言いまして・・・」
リン   「バアトルって、あの『バアトルズ・ブートキャンプ』のバアトル!?」
フィル  「は、はい。ご存じなんですか?」
リン   「え、ええ。ちょっと家族に愛好者がいるのよ・・・。」
フィル  「そうなのですか、ありがとうございます。・・・リンさんはこの後どうするのですか?」
リン   「そうね・・・このあたりを観光しようと思うんだけど。汗かいたから温泉にも入りたいし。」
フィル  「そうなのですか。・・・あ、あの、私もご一緒しても良いでしょうか?」
リン   「え?別にかまわないけど・・・。」
フィル  「良かった・・・実は、リンさんと一緒にいると、すごく安心するというか、
      お姉さんが出来たかのような気持ちになるんです。両親に紹介したいくらいです・・・。」
リン   「フィル・・・。私も、新しい妹が出来たような気持ちになるわ。さぁ、一緒に行きましょうか。」
フィル  「(はい・・・リン姉さん・・・。)」

ロナン  「とまぁ、こうやって僕はこの弓でイスの海の主と呼ばれる怪魚を捕らえたのです!!」
リアーネ 「すごーい・・・!!」
エリンシア「さすが、紋章町一の漁師ですわね。」
ロナン  「それほどでもないですよ。おっと、もうそろそろ仕入れの時間だ。
      それでは僕は失礼します。エリンシアさん、また来ても良いですか?」
エリンシア「ええ。いつでもいらして下さい。これくらいでしたら、いつでもおもてなしいたしますわ。」
リュシオン「(ジョフレ殿、いまがチャンスだ!!)」
ジョフレ 「(よし!!)エ、エリンシア様、良かったらなんですが・・・。」
エリンシア「(ピキーン!!)・・・お待ちになって。・・・ふふふ、なるほど・・・
      娘さんから攻めるとは、リンちゃんもなかなかやりますわね・・・。
      相手にとって不足はありませんわ!!どちらがフィルさんの母親にふさわしいか、
      正々堂々と勝負いたしましょう!!あ、ごめんなさい。ジョフレ、なあに?」
ジョフレ 「いえ・・・何でもありません・・・。」
リュシオン「・・・・・・。」
リアーネ 「じょふれしょーぐん、なみだめ?」
48 名前: 温泉に行こう!! [sage] 投稿日: 2008/05/23(金) 00:31:41 ID:OzZuhTOw
母親   「ありがとうございます!!何を以てしてお礼にすればいいか・・・。」
ヒーニアス「お気になさらないで下さい。人として当然のことをしたまでです。」
男の子  「お兄さん、ありがとう!!」
ヒーニアス「ああ。これからはそう簡単なことで泣いたりするんじゃないぞ?」
男の子  「うん!!」
ヒーニアス「では、私は失礼します。」

ターナ  「・・・随分と普通に事なきを得たわね・・・。」
ラーチェル「そうですわね・・・あら、あんなところに・・・。」
おばあさん「ふぅ・・・年寄りにこの雪道は堪えるのう・・・。ああっ・・・。」
ターナ  「おばあさんが足をすべらせて転んだわ!!」
ラーチェル「今すぐ助けに行かないと・・・!!」

ヒーニアス「おばあさん、大丈夫ですか?」
おばあさん「あ、あなたは・・・?あいたたた・・・腰が・・・。」
ヒーニアス「無理をなさらないで病院に行きましょう。さぁ、私におぶさって下さい。
      なに、これでも鍛えていますから、初期値(力:14)よりかはマシだと思いますよ。」
おばあさん「あんた、お若いのに良い人だね。すまないねぇ・・・」
ヒーニアス「気になさらないで下さい。人として当然のことをしたまでです。」
おばあさん「ありがとう、ありがとう・・・。」

ターナ  「・・・全くもう。時々こういう事があるんだから。(・・・嫌いになれないじゃない・・・。)」
ラーチェル「口は悪くても、実は良い人ですからね。見過ごせなかったのでしょう。
      いつもこうならエイリークに近づけてあげてもよろしいのですがね。」

この後もヒーニアスは親切に道行く人を助けまくり、イリアでの有名人となった。
この業績から彼をモチーフに「実は良い人像」が建てられる事となったのだが・・・
マルス  「ああ、この人のことなら僕はよく知っていますよ。
      え?彼のことをよく表しているポーズですか?だったら、四方を敵に囲まれている、なんてのはどうですか?」

この一言をきっかけに

 敵
敵ヒ敵
 敵

こんな感じの銅像が建てられることになったという。

323 名前: 温泉に行こう!! [sage] 投稿日: 2008/07/31(木) 23:40:27 ID:nwCGBuGx
オスカー 「なるほど・・・この空いている土地に新しく別館を造るのですね?」
ゼロット 「はい。こちらの要望は既にまとめております。」
セネリオ 「大人数用の部屋を多めに・・・ということですか。以前頂いた図面では
      本館と同じように様々な大きさの部屋を・・・ということでしたが、こちらで構わないのですね?」
ゼロット 「はい。色々と考え直しました。直前になって大きく変更してしまって、申し訳ありません。」
アイク  「ところで、何でマルスがいるんだ?観光は良いのか?」
マルス  「兄さんの仕事っぷりが気になっただけですよ。それに、
      僕は友達と来たわけじゃないからそこまでどこか行こうという気にもならないし。
      まぁ、あとでシーダ達のお土産を買いにでも行きましょうかね。」
アイク  「・・・まぁ、いいか。」
ゼロット 「マルス殿、色々とご教授頂き、ありがとうございます。」
マルス  「いえいえ、気にしないで下さい。僕個人がこの旅館のファンになってしまったので、何か出来ることがあればと思ったまでですよ。」

回想シーン
ゼロット 「こんなにお客さんが来てくれるなんて・・・この宴会場があんなに賑わうなんて・・・こんなに嬉しいことはない・・・!!」
ユーノ  「あなた、何を言っているんですか。まだまだこれからですよ。」
ゼロット 「でも・・・温泉が出たからって、それに乗っかって無理に君たちまで巻き込んで旅館経営を始めた私に、よくついてきてくれて・・・」
ノア   「二代目、それは言わない約束でしょう?それよりも、今はこれからどうすればこの旅館が発展していくかを考えるのが先ですよ。」
ゼロット 「そうだな・・・。」
マルス  「あ、ちょっと良いですか?」
ゼロット 「はい、何でしょうか?マルス様。」
マルス  「そこまでかしこまらなくても良いですって。お願いに来ただけですから。」
ゼロット 「はぁ・・・?」
マルス  「僕は実は高校で生徒会長をやっているんですけど、ここの旅館がすごく
      気に行っちゃったんですよ。だから、学校のみんなにもここでなら楽しめるんじゃないかなー、
      なんて思って。そこでお願いなんですけど、今度の修学旅行の旅行先の候補地にこちらの旅館を入れても良いですかね?」
ゼロット 「こちらとしては願ってもないお話ですが・・・ちなみに何人くらいでしょうか・・・?」
マルス  「だいたいこのくらい。」
ゼロット 「なるほど・・・。」
トレック 「あれ?そんな大人数、改築したあとでも入りきるかなぁ?」
ユーノ  「そうね・・・。その人数が入るくらいの改築となると、予算オーバーしてしまうわ・・・。」
マルス  「あ、でしたら僕の方から銀行の方に口利きしましょうか?ちょうど知り合いがいるんで、多少の無理はきいてくれると思いますよ?」
ノア   「おお、すごい・・・でも、そちらの修学旅行の後にお客様が来ないなんて事になったら・・・。」
マルス  「それも大丈夫だと思いますよ?ちょうど僕の知り合いが広告業界にいるんで、
      こちらの旅館のことを記事にしてもらえばお客さんはもっと増えると思いますよ。失礼ですが、
      こちらの旅館に足りない物は知名度だと思います。逆に言えば、接客とか料理とか後は良いんですよ。
      皆さんが今のまま旅館業をやって頂ければお客さんは増えるでしょうね。」
ゼロット 「なるほど・・・わかりました。私も男です。あなたを信じてみましょう・・・!!先ずは何をしたらいいですか?」
マルス  「そうですね、まずは・・・。」

ゼロット 「既に銀行の融資の約束も、雑誌等で取り上げて頂ける約束もして頂いて
      本当に色々とお世話に・・・。何とお礼を言えばいいか・・・。」
マルス  「ははは、気にしないで下さい。」
ゼロット 「それにしても、今回初めてお越し頂いただけで、何故ここまで・・・?」
マルス  「僕が単にこの旅館を気に行っただけだからですよ。(まぁ、今度個人で来たときに
      サービスもして貰いたいし、改築の幅が大きくなればその分アイク兄さんの稼ぎも多くなるし、この辺は計画通りかな。)」
324 名前: 温泉に行こう!! [sage] 投稿日: 2008/07/31(木) 23:41:26 ID:nwCGBuGx
一方・・・
ヘクトル 「ふぅ、結構回ったな。しっかし、こっちの方は
      あまり来なかったからわからなかったが・・・色々と見るところあるんだな。」
ファリナ 「それもこれも、この凄腕ガイドの私がいるからなのよ!!」
ヘクトル 「わかったわかった。にしても、そろそろいい時間だな。この辺にメシ屋はねーかな?」
フロリーナ「ヘ、ヘクトル様!わ、私お弁当作ってきました!!」
ヘクトル 「おお!!気が利くじゃねぇか!!」
ファリナ 「あ、あら、偶然ね?私も多く作り過ぎちゃったから
      持って来ちゃったわ。か、勘違いしないでよね!!
      作りすぎただけなんだから!!・・・あたしの方を食べるのよね?」
フロリーナ「えっ!?ヘクトル様!!私の方を食べて下さい!!」
ヘクトル 「わかったわかったから!!2人分ぐらい余裕で食えるから!!・・・ん?」
山賊A  「おうおう兄ちゃん、随分と可愛い娘2人も連れて、ご機嫌だなぁ?」
山賊B  「良かったらこっちに1人分けてくれよ。何なら2人とも相手したって良いぜぇ?」
ファリナ 「・・・な、何なのよ、こいつら?」
フロリーナ「(ガクガク・・・)」
山賊C  「兄ちゃんよぉ。女の子の前でボコられるなんてかっこわりいトコロ見られたくねぇだろ?」
山賊A  「だからこっちによこしやがれや!ゲヘヘヘヘ!!」
ヘクトル 「・・・あー、・・・お前ら。」
山賊B  「お?何だ?」
ヘクトル 「今日の俺はあんま喧嘩って気分じゃねぇんだ。
      今言ったのは聞かなかったことにしてやっから、どっか別の所に行ってくれねぇか?」
山賊C  「何ふざけたこと言ってやがんだコラァ!!ぶっ殺すぞ!!」
ヘクトル 「ハァ・・・ったく、こっちはそんな気ねーんだけどよ・・・。ま、しょーがねーか。ファリナ!フロリーナを頼む!!」
ファリナ 「わかった!!フロリーナ、行くわよ!!」
フロリーナ「う、うん!!・・・ヘクトル様、気をつけて・・・!!」
十数分後
山賊A  「ひ・・・」
山賊B  「で・・・」
山賊C  「ぶ・・・」
ヘクトル 「へっ、口ほどにもねぇ。」
フロリーナ「ヘクトル様!!大丈夫ですか!?」
ファリナ 「い、一応お礼を言っておくわ。」
ヘクトル 「どーってこたぁねぇよ。それよか、今ので結構汗かいちまった。どっか近くに風呂ねぇか?」
ファリナ 「この辺だったら・・・ああ、一軒あるわよ。」

ヘクトル 「おお!ここか!!・・・結構良さそうなとこだな。誰もいねぇな。穴場なのか?・・・おお!!なんだあの滝!!」

貸し切りの風呂というシチュエーションに子供のようにはしゃぐヘクトル。
彼が言う滝とは、いわゆる打たせ湯。小さな滝のようなものである。
それに気を引かれて身体を洗うのも忘れて修行僧のように堪能していると・・・
フロリーナ「ヘクトル様!!」
ヘクトル 「おわっ!!??なんでお前らここにいるんだよ!?ここ男湯だぞ!!」
ファリナ 「何言ってるのよ。ここは混浴よ。入るとき気がつかなかったの?
      べ、別に、あんたと一緒に入りたかったって事なんて無いんだからね!!」
ヘクトル 「い、いや、それよか装甲に差がありすぎんだろ!!俺はタオル一枚だけなのに
      何でお前ら水着着てるんだよ!?しかもスクm(ryって、これある意味放送できないレベルだぞ!!」
ファリナ 「な、何赤くなってんのよ。こっちだって恥ずかしいんだから・・・
      じゃなくて、背中流してあげるから来なさいよ。さっきのお礼ってだけだからね!!」
フロリーナ「お姉ちゃん!?それ私の役目!!!」
ファリナ 「あ、あら?そうだったかしら?」
ヘクトル 「あー・・・気を使わなくて良いぞ・・・?自分のことくらい自分で・・・」
フロ・ファリ「良いからおとなしく座ってなさい!!(て下さい!!)」
ヘクトル 「は、はいぃ!?」

協議の結果、ヘクトルの背中右半分をフロリーナが、左半分をファリナが洗うことで妥協しました。
325 名前: 温泉に行こう!! [sage] 投稿日: 2008/07/31(木) 23:42:07 ID:nwCGBuGx
フロリーナ「・・・やっぱり、ヘクトル様の背中、大きいですね・・・。」
ファリナ 「ほんと。ダテに鍛えてないって言うか・・・な、何でもないわよ!!」
ヘクトル 「お、おお・・・(・・・もしリンにばれたらマジで殺されるな、俺。)
      2人とも、そろそろ良いから・・・ヘッ、ヘッ、ヘーックショイッ!!」
ファリナ 「ど、どしたのよ!?」
フロリーナ「風邪ですか・・・?」
ヘクトル 「(湯冷めしちまったか・・・?)ま、まぁ、たいしたこと・・・ヘーックショイッ!!」
ファリナ 「・・・本格的に風邪引いたのかしら?何とかは風邪引かないって言うのは嘘なのかしら・・・。」
ヘクトル 「ま、いいや。俺はこの後軽く湯につかって後はおとなしくしてるわ。まだ明日もあるんだしな。」
フロリーナ「ヘクトル様・・・」
ガラッ
そこに新たな客が現れた。
???  「風呂場の方で大きなくしゃみが聞こえたな。誰か風邪でも引いたのか?」
ヘクトル 「新しい客か?声からするに、男のようだが・・・。」
ビラク  「(湯上がりの牛乳一気飲みその他モロモロを) や ら な い か 」
ヘクトル 「待てーーーーー!!!!!!!」

ヘクトルが声を大にするのも無理はない。今の彼は(風呂場なので当然だが)全裸で、
テレビとかに映ってはいけない部分に、それを隠すように桶が引っ掛かっているのである。

ヘクトル 「これは別の意味で・・・つうか、本当の意味で放送コードに引っ掛かるぞ!!」
ビラク  「何をそんなに慌てているんだ?このスタイルは両手が自由に使えるから非常に合理的なんだが。」
ヘクトル 「そういう問題じゃねぇ!!!」
ファリナ 「・・・ところで、何しにきたのよ・・・。」
ビラク  「多田・・・いや、ただの休暇を利用して温泉旅行に来たまでさ。
      まさかここでソウルブラザーのヘクトルに巡り会えるとは思わなかったが。」
フロリーナ「ヘクトル様・・・。」
ヘクトル 「フロリーナ、信じるな。・・・ヘーックショイッ!!」
ビラク  「俺のことは置いておいて、風邪引いたのか?風邪はいかんぞ、
      万病の元だ。今俺の持っているもので風邪対策になるモノといったら・・・」

引っ掛かってる洗面器をまさぐるビラク
ビラク  「このネギくらいだな。」
ヘクトル 「どうやって出したんだよ!?っつうか、そのネギどう見ても1メートルはあるぞ!!四○元ポケットか!!」
フロリーナ「ネギを使っての風邪対策、ですか・・・?」
ファリナ 「それって、まさか・・・。」
ビラク  「そうだ。これを人体のあるところにぶち込めば、アッー!!という間に風邪が治っちまうぜ。」
ヘクトル 「待て!!!」
ビラク  「俺がやってやっても良いんだが、そちらのお嬢さんがやけに
      興味津々な顔してるからな。お二人さん、やってみるかい?幸い二本あるし。」

セリカ  「って言うか、それに触っちゃダメーーーーー!!!!!!」
アルム  「ど、どうしたのセリカ!?」
セリカ  「あ・・・なんか急にこう言わなきゃ行けない気持ちになって・・・。」
アルム  「何かあったのかな・・・。」

ヘクトル 「お、お前ら、落ち着け・・・。冷静になれ・・・。」
フロリーナ「ヘクトル様・・・大丈夫です・・・ちょっと痛いの我慢して頂ければ、風邪なんてひとっ飛びですから・・・。」
ファリナ 「あ、あんたが風邪なんか引くのが悪いのよ!!あ、あたしがやってあげるから、さっさと覚悟なさい!!」
ヘクトル 「だれかなんとかしてくれえええええええええ!!!!!!!」

このあと、何故かヘクトルとビラクは出入り禁止になりました。

続く