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Last-modified: 2008-07-05 (土) 12:36:27

324 名前: 助けて!名無しさん! [sage] 投稿日: 2008/06/07(土) 21:15:39 ID:YMsTkfrV
ネサラ  「うおーい、お使い行ってきたぜー」
エリンシア「あらありがとうございますネサラさん、助かりましたわ」
ネサラ  「お礼なんかどうでもいいんだよ。な、分かってるだろ?」
エリンシア「はいはい、どうぞ」

 つコイン

ネサラ  「IYAHOOOOOO! 金だ金だー! ちょっと飛んでっただけで金もらったー! この調子でやれば大金持ちだぜー!」

リーフ  「……なんだろうね、昔は彼を見ていると優越感に浸れたものだったけど、今となってはただ悲しいよ」
マルス  「気持ちは分からんでもないがね……でも彼ら鴉をバカにしてはいけないよ」
リーフ  「なんで?」
マルス  「鴉ってどこにでもいるだろう? ネサラたちの一族は、そういう鴉ともある程度意思疎通ができるらしいんだよ」
リーフ  「そうなんだ。それで?」
マルス  「要するに、鴉のネットワークを掌握することは、紋章町の情報ネットワークを掌握するに等しいってことさ」
リーフ  「マジで!?」
マルス  「マジ。文々。新聞的な意味で。
      ま、気付いてる人は少ないけどね。これ利用すれば犯罪検挙率大幅アップ間違いないってのになあ」
リーフ  「教えてあげればいいじゃない」
マルス  「リーフ……情報は独占してこそ価値があるんだよ?」
リーフ  「黒いよ兄さん!」
マルス  「まあ重大犯罪解決に必要な情報は、善意の市民からの情報提供って形でちゃんと流してるから」
リーフ  (そういう部分ではちゃんと正義の人なんだよなあ、この人)
マルス  「そんな鴉ネットワークが、ネサラに月20枚ほどのコインをばらまくだけで全部僕のもの!
      彼ら的にはベオクの社会のことなんて割とどうでもいいらしいんで、情報開示拒まれることも滅多にないしね」
リーフ  「うーん、そりゃお得だ。よし、僕も買収してこよう」

リーフ  「おーい、ネサラー」
ネサラ  「ん、なんだ葉っぱ」
リーフ  「君お金好きなんでしょ? 僕もあげるよ!」
ネサラ  「うおー、マジか、今日はついてるぜぇ!」
リーフ  「はい、どうぞ」

 つ1万G札

リーフ  「さあ、この金でセシリア先生の生着替え写真を」
ネサラ  「ナメてんのかコラァ!」
リーフ  「ギャーッ! 鴉王の奥義炸裂!? ちょ、僕じゃなきゃ死んでるって! なんで怒ってるの?」
ネサラ  「うっせー! こんな紙切れいるか! おれがほしいのは金だ、金!」
リーフ  「いや、だからそれお金……」
ネサラ  「バッカかテメェは!? 金ってのはなあ、もっとこうキラキラキラキラ光ってて綺麗なもんなんだよ! 勉強してこいボケ!」
リーフ  「……」
マルス  「……彼らは紙幣の仕組みを理解する気がないのだよ」
リーフ  「先に言ってよね……この人でなしー……」