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Last-modified: 2008-07-05 (土) 12:41:49

561 名前: 助けて!名無しさん! [sage] 投稿日: 2008/06/23(月) 23:19:09 ID:nkms5PgP
シグルド「ただいま……」
ヘクトル「なんだよシグルドの兄貴。遅かったな」
シグルド「ああ。オルレアン社のハーディン専務にお会いしてな……」
リン「またグチを聞かされて来たんでしょ」
マルス「ニーナさんがが昔の男がわすれられず相手にしてくれない、と。
     よく我慢するよハーディンさんも」
シグルド「うむ。相通ずる苦悩を抱えた男として大いに語り合って来たのだ……が」
エリウッド「が?」
シグルド「飲みすぎで目は血走り、そこらのマチスやジュリアンやカシムを突っ込ませた日には
      一喝されただけで遺言を遺しそうなそれはもう酷い荒れようでな」
マルス「なにそのたとえ……」
シグルド「これでもお付き合いは程ほどにして帰ってきたというわけさ」
マルス「ハーディン専務は政略結婚だからなあ……
     ていうか奥さんなのにあの冷たさって正直兄さんより可哀相だよね」
ヘクトル「ヘッ! だらしねえんだよ! 俺ならそんな女にはガツンと一発言ってやるぜ」
リン「あのねえ。ニーナさんは親会社の社長の娘なんだからそんな風にはいかないでしょ」
エリウッド「なんでもニーナさんの思い人ってのはえらく美形らしいよ。
       もう僕はハーディンさんの事を考えただけで胃が……」
ヘクトル「お前ら良く知ってんなあ……」
リン「何言ってんの。この街で知らない人なんかいない話よ」
ヘクトル「そりゃ生き恥だな……」
シグルド「思いつめたのか最近は怪しい占い師に相談しているとか良くない噂も聞くしな」
ヘクトル「大体顔で男を選ぶなんざ碌な女じゃねえな!」
エリンシア「まったくですわ!」
ヘクトル「うおっ! エリンシア姉」
エリンシア「顔の美醜より男はキ・ン・ニ・ク。ですわ!」 
エリウッド「いやそれもどうかと思うけど……」
エリンシア「最近のハーディンさんは心が荒むのと同時進行で随分逞しくなられましたのよ!」
マルス「……メンクイのミカヤ姉さんとしてはどうなの?」
ミカヤ「……そのニーナって人、自分の会社と社員のみんなのためにハーディンさんと一緒になったんでしょ。
    だったらそれを壊すようなことをするのは無責任だと思うわ」
マルス「……なるほどね。それはそれで姉さんらしいよ」
リン「あたしは……自分の自由に生きたっていいと思うけどな
   嫌いな人と一緒になることないじゃない」
ヘクトル「馬鹿野郎。俺達がこうして自由にやれてるのは誰のお陰だよ」
リン「あ……」
シグルド「だけどな、姉さん。もうそんな風に思う必要はない。今は私やアイクが姉さんの代わりに皆を守ってやれる。
     弟や妹もちゃんと育ってる。姉さんのお陰さ」
ヘクトル「だからよ。好きな男が出来たら遠慮することはねえぜ。ガツンと嫁にでも何でも行っちまえよな!」
マルス「ま、相手の男が僕等の目に適えばだけどね」
リン「そうよ! 変な男にミカヤ姉さんは渡さないんだから!」
ミカヤ「……そうね。もうみんな大人だわ。……でも姉さんもう少しだけ皆とこうして居たいな……」
ヘクトル「よーし。だったら何も言うことねえぜ! 姉貴に近づく男はどこの誰であろうがぶっ飛ばしてやるぜ!」
マルス「そして二度と近づかないように嫌がらせを……」
リン「バカ! それじゃいつまで経ってもミカヤ姉さんが結婚できないでしょ!」

しっこく「ハックシ!」
ザザ「ヘックシ! ……うう……急に悪寒が……」