362 名前: グレイル工務店 [sage] 投稿日: 2008/08/04(月) 12:34:06 ID:2d3zxAfv
兄弟家居間、エリンシアが家計簿をつけている時の事。
エリンシアのふとした疑問が、その場にいたミカヤにとばっちりを食わせることとなる。
エリンシア「ねぇ、アイク」
アイク 「何だエリンシア」
エリンシア「貴方の今月の入金だけがやけに少ないのだけれど、何かあった?」
アイク 「……特に無いが」
エリンシア「それにしてはずいぶんと少ないわよ? ……まさか、ネヴァサの同人ショップで衝動買いしてない?」
ミカヤ 「(ちょwwwwww)」
アイク 「リーフじゃあるまいし……」
エリンシア「口じゃあ何とでも言えるし……。そうだ、今日一日ミカヤ姉様にアイクを監視してもらいましょう」
ミカヤ 「( ゚д゚)」
アイク 「それで疑惑が晴れるのなら、別に文句は無い」
ミカヤ 「(゚д゚)」
ミカヤ涙目
363 名前: グレイル工務店 [sage] 投稿日: 2008/08/04(月) 12:34:51 ID:2d3zxAfv
アイク 「人員紹介した方がいいか?」
ミカヤ 「まあ、この際だしお願いするわ」
アイク 「そうか。まず……そうだな、あの青い服の男はガトリー。
グレイル工務店の面接官だ。あいつが面接官になってから女以外の新社員が来た事が無い。女たらしだから、姉さんは近付くな」
ミカヤ 「(言われなくても関わらないわよ)」
アイク 「あの黒服はセネリオ。16でマサチューセッツ工科大学卒の天才だ。
経理担当だ。見た目に反してガチホモだから、あいつにも関わらないほうがいい」
ミカヤ 「(まともな人はいないのかしら)」
アイク 「あのチャイナドレスはワユ。カンナがけの天才。二つ名は『技のワユ』」
ワユ 『よぉし、絶好調のカンナの冴え、我ながら惚れ惚れしちゃうねぇ』
ミカヤ 「(もはや何も言うまい)」
アイク 「後は材木運びのボーレがいたが、今は足の骨を折って入院中。二つ名は『豆腐』
実はイタイイタイ病らしいぞ」
ミカヤ 「………」
アイク 「後は料理担当のエルナとミストとオスカー。料理の上手さはオスカー>>エルナ>>>>越えられない壁>>>>>ミスト」
ミカヤ 「ミストさんの料理はどれくらい酷いの?」
アイク 「セリカの初めての野菜炒めと同じくらい」
ミカヤ 「(゚д゚)」
アイク 「あの人は親方のグレイル」
ミカヤ 「へぇ……ずいぶんと筋肉質な人ね。グレイル親方の隣の人は?」
アイク 「漆黒の騎士。しっこく書店の店長で、今はあの人の支店を作ってるところのはずだ」
グレイル 『ミスト! 槌持って来い!』
漆黒の騎士『この槌を使われよ』
グレイル 『何のつもりだ?』
漆黒の騎士『貴殿の仕事を楽しみにしていた。まともな工具で、全力を尽くしていただこう。……宮大工、ガヴェイン殿』
グレイル 『昔、そんな名前で呼ばれたこともあったな』
グレイル 『だが、今はその名と木槌を捨てた。今の相棒は、これだ つ【ハンマー】』
漆黒の騎士『……殺す気ですか?』
ミカヤ 「で、この劇には何の意味が?」
アイク 「親方はこの芝居をしないと仕事をしない。依頼主にはいつもこの劇をやってもらっている」
ミカヤ 「(一日が終わった……結局アイクの収入が少ない理由は分からないし……)」
アイク 「そうだ、姉さん。収入が少ないとか何とか言っていたが、あれはな……」
アイク 「ラグネルに負の女神の加護をかけてもらうためのユンヌ探しをフォルカに依頼したからだ」
ミカヤ 「( ゚д゚)」
ミカヤ 「(゚д゚)」