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Last-modified: 2009-12-08 (火) 10:39:01

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223 名前: その名はAKJ 終章 [sage] 投稿日: 2008/09/10(水) 17:46:38 ID:QwWkMAB1

終章 集えよ、乙女

―9月6日 兄妹家 ドレス姿で並ぶ、エイリーク、セリカ、ミルラの3人
ミカヤ  「まぁ、3人とも綺麗よ」
セリカ  「そう、ありがとう。アルム、どう?」
アルム  「・・・」
セリカ  「アルム?」
アルム  「・・・は!?ご、ごめん、セリカがあまりにも悩ましくて気絶しちゃった。あと少しで息が止まっていたよ。本当、君の美しさは罪だなぁ」
アルム  「もう、アルムったら」
ミカヤ  「はいはい、ティルフィングが飛んでこないうちに自重する」
エイリーク「そ、それで、あの、兄上・・・」
ミルラ  「私たちの姿はどうですか、おにいちゃん?」
エフラム 「ああ、2人とも綺麗だぞ」
エイリーク「あ、ありがとうございます」
ミルラ  「うれしいです・・・」
セリカ  「さて、そろそろ時間だし、行きましょう」
ミカヤ  「気をつけて行ってらっしゃい」

ミカヤ  「・・・というわけで3人は出かけたわけだけど、そもそもあの3人はどこに行ったの?」
エフラム 「まぁ、姉上には」
アルム  「一生縁のないものだね」
ミカヤ  「?」
エフラム 「時間だ、俺達も行こう。ファルシオンを忘れるなよ」
アルム  「兄さんこそ、ジークムントとレギンレイヴ大丈夫?」
エフラム 「心配するな、今日のために錬成に錬成を重ねた。耐久も満タンだ」

―ノディオン家前
セリカ  「さぁ、着いたわね」
エイリーク「あの、ここまで来て何ですが、本当に行くのですか?」
セリカ  「ちょ、何言い出すのよ姉さん」
エイリーク「い、いえ、その、やはりこういう想いは胸のうちに秘めておくものであって、大仰に明かすのは、恥ずかしいというか、あの・・・」
セリカ  「それの何が悪いの!?私はアルムが大好きよ」
エイリーク「セリカ、ひ、人前ですよ」
セリカ  「人目を気にしてKINSHINができるか、いい、姉さん、こういうのはね、気にしたら負け、恥ずかしがったら負けなのよ」
エイリーク「うう、そうはいっても、ミルラだって怖がって」
ミルラ  「おねえちゃん達、何してるんですか!!」
セリカ  「一番気合入ってるんですけど」
エイリーク「うう・・・」
セリカ  「大体ねぇ、姉さんは私たちと違って特別会員までなれるのよ。それをミルラと同じく準でとどめちゃうなんて、何考えているのよ?」
エイリーク「それは、やっぱり恥ずかしかったので」
セリカ  「だったら入会なんてしなければいいのに」
エイリーク「そ、それは・・・(言えない、豊胸エステ無料チケットに釣られたなんて、絶対に言えない)」
ミルラ  「おねえちゃん達、遅いですよ!!」
エイリーク「は、はい、わかりました」

イーヴ  「本日はAKJ総会にようこそおいでくださいました、会員証の提示をお願いします」
三人   「どうぞ」
イーヴ  「会員番号C02898エイリーク様、B02624セリカ様、C02437ミルラ様でよろしいですね。それでは、確認のため、それぞれの聖名と聖言を仰ってください」
エイリーク「えっと、聖名はエフラム兄上、聖言は、あ、あ、『兄上は いつだって
私を守ってくれる・・・』です。やっぱり恥ずかしい////」
セリカ  「聖名はアルム、聖言は『よかった。あいたかった・・・』よ」
ミルラ  「聖名はエフラムおにいちゃん、聖言は『おにいちゃん。夜・・・一緒に寝てくれませんか?』です」
イーヴ  「それでは会場にご案内いたします」

225 名前: その名はAKJ 終章 [sage] 投稿日: 2008/09/10(水) 17:47:51 ID:QwWkMAB1
―ノディオン家地下 大パーティー会場
セリカ  「さすが、ノディオン家、すごい会場ね」
ミルラ  「すごいです、とても大きいです」
エイリーク「確かに、素晴らしいパーティー会場です。それにしても・・・(辺りを見回す)」
エイリーク(ドレスを着るとはっきりわかります。胸、乳、バスト・・・妹キャラは貧乳が定石のはずなのに、どうして私以外膨らんでいるの orz )
セリカ  「そろそろ始まるみたいね」

AKJ総会 Program 1 開会の言葉
クラリーネ
「9月6日、それはおとめ座を示す8月23日から9月23日の中央に位置する日。
つまり、乙女の中の乙女の日と言って良いでしょう。
そしてそんな乙女の中の乙女の日として、定められたのが『妹の日』、
つまり我々妹こそが乙女の中の乙女なのです。
兄を心から愛し、兄への愛に殉ずる私たちは確かに乙女の中の乙女と呼ぶに相応しいでしょう。
そんな妹達が年に一度集まり、共に愛を語り、それぞれの想いを高めていく、そのような催しはまさに聖なる儀式。
特に今年は記念すべき300回目、さぁ存分に兄への愛を語り合おうではありませんか。
只今より、第300回AKJ総会を開会いたします」

一同「パチパチパチ(盛大な拍手)」

クラリーネ「申し遅れましたが、司会は財務・総務責任者クラリーネが行わせていただきます」

Program 2 会長の言葉
クラリーネ
「本来はここでラケシス会長のお言葉が入るのですが、彼女は愛する兄エルトシャンをめぐり、憎き恋敵グラーニェと交戦中であります。
閉会までには必ずこちらに顔を出しますので、しばしお待ちください。
よって、次のプログラムに移りたいと思います」

Program 3 祝電披露
クラリーネ「他県の方々より、総会に向けてお祝いのメッセージが届いておりますのでここでお読みしたいと思います。まずはAKJ伝説の神会員、ミア・トーマ様」

私がお兄ちゃんをモノにするため世界を滅ぼそうとしてから4年が経ちましたが、
AKJの皆さん、お元気ですか。
今でもお兄ちゃんとは仲良くやっています。
私の住む脚流芸県では、以前から義理であれば兄妹の恋愛はOKでしたし、実の兄妹も先日の祖父倫法の改正でOKになりました。
しかしその分、私たちはライバルが多くて困ります。
脚流芸県の兄は特に理由もないのにモテモテなのは本当に不可解です。
私もお兄ちゃんをモノにするまでは苦労の連続でした、皆さんも同じだと思います。
しかしくじけてはなりません。
ライバルを蹴落とし、お兄ちゃんを想い続ければかならず結ばれる日が来るでしょう。
そのためには、手段を選んでいてはいけないと思います。
幼い日のHな思い出を持ち出した後に媚薬、これくらいは常識ですし、他の女に石化薬を飲ませるのをためらってはいけません。
あと浮気は要注意です。私の経験上、浮気は匂いでわかります。
ためしに兄に抱きついてみましょう、それで少しでも匂いがしたら「あの女の匂いがするよッ!! 」といって問い詰めるのです。
兄弟が結ばれるのはどこの県でも険しい道だと思いますが、挫けずにがんばって下さい。
私も応援しています。

DUEL市より、浮気をしたお兄ちゃんに矢を放ちながら ミア・トーマ

クラリーネ「素晴らしいメッセージでしたわ。それでは時間の関係上、他の方々は名前だけの紹介にさせていただきます」

「名無庫県テイルズ市 シャーリー・フェンネス様」
「縁多亜県ティアリング市 リネット様」
「脚流芸県ダカーポ市 朝倉音夢様」
「脚流芸県シスプリ市 シスタープリンセス一同様」
「番台県ガンダム市 機動戦士ガンダム妹キャラ一同様」

クラリーネ「これらのメッセージはいずれも展示しておきますのでよろしければご自由にご覧ください」
226 名前: その名はAKJ 終章 [sage] 投稿日: 2008/09/10(水) 17:50:50 ID:QwWkMAB1

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割り込んでしまって申し訳ありません、とりあえずそちらは終わりみたいなので、投稿続けます。

Program 4 報告

クラリーネ
「これより、今年度のAKJ活動報告を行います。財務、人事等はお配りした資料に詳しく書いておりますので、ここでは省略します。
それでは、恋愛支援について、責任者であるプリシラよりご報告申し上げます」
プリシラ
「今年度、めでたく結ばれた兄弟は239組、そのうち血縁が15組、義理が224組です。
なかでも今日この妹の日に結ばれた方がいらっしゃいますので、その方を紹介したいと思います」
妹(第1章出演)
「あ、あの、AKJの皆さんのおかげで、今日、私はお兄ちゃんと結ばれることができました。
私たち兄妹は義理ですが、お兄ちゃんに恋人さんができてしまいました。
もうダメだと諦めかけていたところに、AKJの方々が協力してくれたので、諦めず、もう一度お兄ちゃんにアタックしてみたら、なんとか結ばれることができたのです。
ですから、皆さんも諦めないことが一番だと思います、私以上に大変な肩もいると思いますが、諦めずにがんばればいつか必ず結ばれる日が来ると思います。
大したことは言えませんが、私からは以上です。皆さん、本当にありがとうございました

プリシラ 「素晴らしいスピーチをありがとうございます。私達もいち早く、この妹さんと同じ幸せを享受したいものですね。それでは報告を終わります」

クラリーネ「たった今、嬉しいニュースが届きました。ラケシス会長ですが、見事エルトシャンとグラーニェとのデートを妨害、フラグ粉砕に成功したようですわ」
一同「おお~(拍手が起きる)」
クラリーネ「会長は大急ぎでこちらに向かっているとのことですので、引き続きプログラムを進行いたしますわ」

Program 5 グラド大学リオン教授による特別講演 「とっても簡単!!家庭の媚薬」
リオン
「媚薬は本来、専門的な知識と特別な材料が必要ですが、今日はご家庭でも気楽に作れて、その上効果抜群な媚薬の作り方をご説明しましょう。
まず材料ですが、リフ印の傷薬1本、ライブの杖の宝石の粉末1本分、ボーレさんお手製の豆腐、それと・・・」
227 名前: その名はAKJ 終章 [sage] 投稿日: 2008/09/10(水) 17:51:56 ID:QwWkMAB1
Program 6 お笑い芸人小島りゅしお(ん)の特別パフォーマンス

愛した男性が~ 実の兄だった~

〇∧〃 
/ >   でもそんなの関係ねぇ 
 <\ でもそんなの関係ねぇ

はい、おっぱっぴー

チントンシャンテントン チントンシャンテントン
近親相姦に~ 世間は冷たい目~

〇∧〃 
/ >   でもそんなの関係ねぇ 
 <\ でもそんなの関係ねぇ

はい、おっぱっぴー

Program 7 ロックバンド DMC(デトロイト・モニカ・シティ)による特別LIVE

KINSHIN KINSHINせよ
KINSHIN KINSHINせよ(LOVE!LOVE!LOVE!LOVE!)
支援を兄妹で染めてやれ

KINSHIN KINSHINせよ
KINSHIN KINSHINせよ(LOVE!LOVE!LOVE!LOVE!)
エンドを血縁で染めてやれ

愛せ愛せ兄など愛せ
愛せ愛せ妹を愛せ

モニカII世(ボーカル)
「あなたあなたあなたあなたあなたあなたあなたあなたあなたあなた」
観客   「出た、モニカさんの1秒間に10回のあなた発言。ほ、本物だ」
プリシラ 「兄さま兄さま兄さま兄さま兄さま兄さま兄さま兄さま兄さま兄さま」
観客   「おお、こっちは1秒間に10回の兄さま発言。ま、負けていない!!」
228 名前: その名はAKJ 終章 [sage] 投稿日: 2008/09/10(水) 17:52:47 ID:QwWkMAB1
クラリーネ「ラケシス会長が今会場に到着いたしました。入場しますので、皆様拍手でお迎えください」

―ラケシス入場 (盛大な拍手)

Program 8(臨時) 会長の言葉
ラケシス
「まずは大事な会に遅れてしまったことを、皆様に深くお詫び申し上げます。
しかし、そのおかげで憎き恋敵グラーニェと兄エルトシャンとのフラグを潰すことができました。
グラーニェにとどめは刺せませんでしたが、当分は大丈夫でしょう。
これも皆様の寛大なお心のおかげ、感謝のしようがありません」

(ここで、盛大な拍手)

ラケシス
「諸君、私は兄が好きだ。
諸君、私は兄が好きだ。
諸君、私は兄様が大好きだ。
我々妹は、兄を愛するために存在しています。しかし、その妹が今、巧妙な罠で世界を崩壊させようとする、一部の人間の手で危機にさらされているという事実を私は知った。
我々はそれに屈するべきなのでしょうか?
否! 断じて否!! 
今こそ我々は戦うべきなのです。
我々は何年も待ちました。もはや我がAKJにためらいの吐息を漏らす者はいません。
今、真の妹の熱き血潮を我が血として、ここに私は改めて全世界に対し妹の愛を布告するものであります。
仮初めの愛のささやきに惑わされることなく、繰り返し心に聞こえてくる兄弟の愛のために」

一同   「おおーーー(盛大な拍手)」
一同   「ラーケシス、ラーケシス」

ラケシス 「皆ありがとう、でも、この想いは私にではなくそれぞれが愛する兄のために注いでください」
クラリーネ「それでは、閉会に際し、全員であの言葉を唱えたいと思います。我々妹の心を端的に表し、この会の正式名称ともなっている、聖なる言葉を」
一同   (静かになる)
クラリーネ「ラケシス会長、お願いしますわ」

ラケシス 「それでは私に続いてお願いします。『兄が嫌いな女子なんていません』」
一同   「兄が嫌いな女子なんていません」
ラケシス 「兄が嫌いな女子なんていません」
プリシラ 「兄が嫌いな女子なんていません」
ティニー 「兄が嫌いな女子なんていません」
クラリーネ「兄が嫌いな女子なんていません」
マリア  「兄が嫌いな女子なんていません」
ミネルバ 「兄が嫌いな女子なんていません」
レベッカ 「兄が嫌いな女子なんていません」
ミスト  「兄が嫌いな女子なんていません」
ニノ   「兄が嫌いな女子なんていません」

セリカ  「姉さん、声が小さいわよ 『兄が嫌いな女子なんていません』」
エイリーク「あ・・・兄が・・・うう、やっぱり恥ずかしいです。ミルラも怖がって」
ミルラ  「声 が 小 さ い で す 『兄が嫌いな女子なんていません』」
エイリーク「うう・・・皆どうして堂々と言えるのですか?」

一同   「兄が嫌いな女子なんていません」
一同   「兄が嫌いな女子なんていません」
一同   「兄が嫌いな女子なんていません」

―覚めやらぬ興奮、収まらない熱気、神器などが束になってもかなわない膨大な愛(エナジー)を放ちながら、「兄が嫌いな女子なんていません」の声はいつまでもやむことはなかったという。

「その名はAKJ」 完

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