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Last-modified: 2008-10-19 (日) 13:44:44

390 名前: 憧れの人 その1 [sage] 投稿日: 2008/09/25(木) 23:07:14 ID:fpEr3/7B
リーフ「ただいまー」
マルス「ミカヤ姉さん、またアルバム見てるんだね」
ミカヤ「お帰りみんな。ふふ、だって家族の写真って、何度見ても飽きないんだもの」
ロイ 「ずいぶん昔の写真だね。この小さい子たちは僕たち?」
ミカヤ「そうよ、えーとこれは……マルスが小学校に入りたての頃だったかしら」
リーフ「そんな昔なんだ! 僕やロイはあんまり覚えてないだろうね……
    ん? この、真ん中の女の子は誰?」
 
 リーフが写真の中央を指差す。
 そこには兄弟家のまだ小さい子供たちに囲まれた、青い髪の少女が微笑んでいた。
 
ロイ 「えーと、誰だろう? 見たことあるような気もするけど……」
リーフ「見たとこ中学生くらいだから、今頃は美人な大人のおねいさんだろうね」
マルス「エイリーク姉さん……は、髪が緑がかってないから違うか。シーダは歳が違い過ぎるし……」
ミカヤ?「その疑問についてはこのあたしがお答えしましょー!」
マルス「出たねフリーダムとクレイジーの神」
ユンヌ「ふふん、紋章町を創始の頃より見守ってきたこのあたし! 町の歴史で知らないことなどなぁい!
    この青い髪の子はねぇ」
エイリーク「これはエリス先生ですね。懐かしいですわ」
エフラム 「ああ、まだ近所に住んでらした頃だな」
ユンヌ  「orz ちょっと二人とも、あたしのセリフ取らないでよー!」
ロイ   「え、エリス先生って、この近くに住んでたの!?」
エフラム 「カダイン大学の付属高に飛び入学して、女子寮に入るまでは近所住まいだったな確か」
マルス  「そう言えばカダイン大卒って言ってたっけ先生。グラド大と双璧と言われる名門だね、うちとは縁は無さそうだけど」
ミカヤ  「ごめんね、うち貧乏でごめんね! お姉ちゃん稼ぎが少ないから、エイリークをルネス女学院に入れるのがやっとだったの……」
エイリーク「いいえ、私がいけないのです! ターナたちと同じ所へ行きたいなどと、軽はずみな事をつい言ってしまったから……」
マルス  「ちょ、姉さんたち!? いや、そういう意味で言ったんじゃ……」
ミカヤ? 「何言い訳してんのよ今更、二人とも泣いちゃったじゃないの謝んなさいよ!」
マルス  「都合よくミカヤ姉さんから出たり入ったりしないでくれますか」
リーフ  「……ねぇ、エリス先生の話は今頃どの辺流れてるのかな」
ユンヌ  「そうそう、よくぞ話を戻してくれたっ!
      エフラムちゃんたち以外は覚えてないと思うけど、みんなエリスさんとよく遊んでもらってたりしたのよ。特にマルスちゃんはねー」
マルス  「へぇそうなんだ、確かに全然覚えてないけど」
ユンヌ  「んじゃせっかくだし、色々話してあげるわね。昔々ある所に、アイクとミカヤとシ(略)が住んでいましたー」
エイリーク(ある所と言っても、紋章町のこの家以外にないと思うのですが……)
ロイ   (クレイジーの神ってとこは結局否定しなかったね……)
 
 
 今から十年くらい前、隣の隣に青い髪の女の子が住んでいました。
 女の子はとってもきれいでやさしい子で、近所の人たちはみんなその子のことが大好きでした。
 
 
エリス 「すみませーん! このクマーさんポシェット、リンちゃんのですよね?」
シグルド「本当だ、公園に置き忘れたんだな。ほらリン、ありがとうって」
リン  「ありがとう、お姉ちゃん!」
マルス 「あ、エリスお姉ちゃんだ! あそぼー!」
エリス 「ごめんなさい、今日は図書館でお勉強しないといけないの」
マルス 「なんだー、つまんない……」
エリス 「あ、でも、明日なら空いてるから。私の方からマルス君のおうちに行くから、それならいい?」
マルス 「うん! 待ってる!」
 
 
 もちろん、兄弟家のみんなも同じです。
 特にマルスちゃんは、エリスお姉ちゃんが大のお気に入り。姿を見かけるといつも笑顔で駆け寄ってました。
 
 エリスさんも子供が大好き。
 自分も勉強で忙しいのに、時間がちょっと空いたら公園で一緒に遊んであげたり。
 子供たちがけんかをしていたら、間に入って仲直りさせたりもしていました。
391 名前: 憧れの人 その2 [sage] 投稿日: 2008/09/25(木) 23:15:56 ID:fpEr3/7B
ベック 「やーい、おねしょおねしょー!」
ダロス 「小学校に入ってまだ寝小便かよ、ダロスwwwww」
ロジャー「うわーん! やめろ、やめろよー!」
エリス 「こらっ! どうしたの、仲良くしなきゃダメでしょ?」
ダロス 「だってロジャーのやつ、おねしょしたっていうんだぜー」
マルス 「学級新聞におっきく書いてあったよね、『○月▲日午前2時、ロジャーおしっこを漏らす』って」
ロジャー「違うよ、おねしょなんてもうずっとしてないよ!」
エリス 「え……してないの?」
ロジャー「うん、それにおれ見たんだ。職員室でジューコフ先生と、マルスが何かコソコソ話してたんだから!」
エリス 「……マルス君、どういうこと?」
マルス 「……えっと、その……あの」
 
 しどろもどろのマルスちゃん。
 大好きなエリスお姉ちゃんの前で、ウソや隠し事なんて出来ません。
 
マルス 「……ジューコフ先生に、こっそり学級新聞書き換えさせた。マリアの隠し撮り写真渡して」
ロジャー「やっぱりマルスだったんだ! なんだよ、なんでこんなひどいことするんだよ!」
マルス 「だって……だってロジャー、この前シーダに声かけられてたじゃないか。『あなたは愛を信じますか。あなたには愛する人がいますか』って。
     そしたらロジャー、何て言ったと思う? 『あんた、大丈夫かい』って! ひどいのはロジャーの方だよ!」
ロジャー「マルス……」
マルス 「シーダは笑って許してたけど、ぼく……ぼくは……」
 
 顔を真っ赤にして訴えるマルスちゃん。
 マルスちゃんはこの頃からシーダちゃんが好きだったのです。
 
エリス 「そう……それでマルス君は、ロジャー君のことが許せなかったのね。
     でもマルス君? いくらシーダちゃんのためだからって、こういうことをしちゃいけないわ」
マルス 「…………」
エリス 「人を陥れたり、策謀を巡らしたらダメって前に言ったわよね?
     あなたはそういうのが得意で、ついやってしまうのかもしれないけど。その癖は直さなきゃダメなのよ」
マルス 「で、でも……悪いのはロジャーだし、それに……」
エリス 「……ふぅ。しょうがないわね、ちょっと痛いけどお仕置きよ。
     トロン」
 
 
 ジジジ…バリバリバリバリバリバリ
マルス 「あ、あびびびびびびびびびびbb」

ベック 「だ、大丈夫マルス!?」
ダロス 「おいマルス……うわあっ! さわったらボロって崩れた!」
ロジャー「マルスが炭になっちゃったよー!! うわあぁぁーーん!」
三人  「うえぇーーーーんん……」
 
 
 幼い子供たちはこの日、初めて『死』を理解しました。
 けれどエリスお姉ちゃんだけは、いつもと同じニコニコ顔をしていました。
 
 
エリス 「大丈夫よ。オーム」
マルス 「ぷはぁっ! あ、あれぼく、どうなったんだろ……?」
ベック 「マルスが生き返ったー! よかったぁうわーん……」
三人  「うわぁーーん」
392 名前: 憧れの人 その3 [sage] 投稿日: 2008/09/25(木) 23:19:31 ID:fpEr3/7B
エリス 「マルス君、これで分かったでしょ。人は傷付けられると、とっても痛い思いをするのよ。
     今傷付けられたのは体だけど、心も同じように傷が付くの。あなたはロジャー君の心を傷付けちゃったのね」
マルス 「…………」
エリス 「マルス君にも分かるはずよ。あなたはシーダちゃんの心が傷付けられたと思って、こんなことをしたんでしょうから。
     だから……もう、こんなことはしちゃいけないのよ。ロジャー君に、ごめんなさいしましょうね」
マルス 「…………」
エリス 「…モッペン 死ンデミル?」
マルス 「ロ、ロジャーごめん!! ぼくひどいことしたよね、ごめんなさいしないといけないね!」
ロジャー「いいよ。おれもシーダにひどいこと言っちゃったし、明日謝りに行くよ!」
エリス 「じゃ、これで仲直りね。もうけんかしちゃダメよ。
     それと……はい、みんなにお小遣い。これはね、『口止め料』って言うのよ^^」
ベック 「…………」
ダロス 「お、おれ、何も見なかった」
エリス 「はい、よくできました^^」
ロジャー「えーと……み、みんなでサッカーしようぜ!」
ベック 「お、おー! ロジャーは固くて遅いからキーパーな」
ダロス 「固くて遅いのはベックだろ、ロングパス得意だし」
マルス 「ベックはディフェンダー抜かれたら終わりじゃないか、やっぱりロジャーだよ」
エリス 「うふふ……」
 
 
エリスお姉ちゃんのおかげで、けんかは丸く収まりました。
けれどマルスちゃんのいたずら癖は、その後もなかなか治りませんでした。
 
 
エリス「……マルス君。オグマさん家の表札を『ロリコン』にすり替えたそうね」
マルス「だ、だってあいつ、シーダのこと変な目で見てたから……」
エリス「お仕置きよ。エルファイアー」
マルス「ひ、ぎゃああああつあつあつあつあつあつ!!」
エリス「オーム。ウォーム」
マルス「うわああ、ブンブン来たブンブンブンブブブぶぶがハッ」
エリス「オーム。もう一度ウォーム」
マルス「うわあああ、またブンブン来たブンブンブンブぶぶぶぶぐホッ」
エリス「オーム」
マルス「はぁ、はぁ……お姉ちゃん、なんでオーム3回も使えるの?」
エリス「竜の祭壇から取り寄せた特注品だからよ。……後2回使えるんだけど」
マルス「も、ももももうしません!! ごめんなさい……」
 
 
エリス「しょうがないわね、お仕置き……いけない、今日は魔道書を持ってなかったわ」
マルス(ホッ)
エリス「(ピポパ)あの、闘技場の親父さん? レベル15のを五人ほどお願いしたいんですけど、宅配で」
剣闘士「オッスオッスオッスオッスオッスオッスオッスオッスオッスオッスオッスオッスオッスオッスオッスオッス」
マルス「ぎゃあああ、ガチムチ来たアアアアアアッーーーーー!!」
393 名前: 憧れの人 その4 [sage] 投稿日: 2008/09/25(木) 23:24:21 ID:fpEr3/7B
 
ユンヌ  「こうしてマルスちゃんは、いけない事をする度に焼死したり凍死したり感電死したり、隕石に潰されたり風刃で輪切りにされたり毒虫の群れに蹂躙されましたとさ、めでたしめでたし♪」
マルス  「いやあ……言われて思い出してきたけど、なかなかハードな過去だったね僕」
エフラム 「エリス先生はそんな事をしていたのか……それが今やあの人格者だからな、変われば変わるもんだ」
ロイ   「いやそれも、表面通り信じていいのか分かんなくなってきた」
エイリーク「マルスもよく耐えてきましたね……それだけの事をされて、精神崩壊など起こさなかったのが不思議なくらいです」
ユンヌ  「起こしたわよ実際。いつだったかエリスさんが、瞳孔開きっ放しでよだれ垂らしたマルスちゃんおぶって来たの。
       エリス『マルス君はお仕置きの苦しみにたえられず魂はくだけた もはや私とてどうにもならぬ』
       マルス『エリスサマニサカラウモノ……コロス……』
      みたいなこと言ってたから、うちの教団の黒鷺呼んで記憶を消去したの。だから覚えてないわけ」
ロイ   「魔王エリスkoeeeeeeeeeeeeeeee!! ていうか記憶消したら、肝心のお説教の部分まで忘れちゃってるんじゃない?」
ユンヌ  「うん、お仕置きの意味ゼロね。
      ちなみにエリスさんがカダイン大付属高へ行ったのが、ちょうどこのすぐ後だったかな? 他に志望校あったらしいけど急遽変えたみたい」
マルス  「女子寮のある高校に高飛び……飛び入学したわけか。鮮やかな引き際だね、兄さんたちへの情報統制も完璧だし」
エフラム 「うーむ、しかし……記憶を消去というのはどうも気に入らないな。
      場合が場合なのは重々承知だが、どうも俺の価値観だと……辛い記憶にも自ら立ち向かえと言いたくなってしまう」
エイリーク「確かに、消去という手段は乱暴かも知れませんが……私は、立ち向かうべきものとそうでないものとがあると思います。
      人の心の強さは様々ですし、どんな人にも耐え難い記憶はあるのではないのでしょうか。忘れてしまいたい、心の奥底に閉じ込めてしまいたいほどの」
エフラム 「そうか……? 例えば?」
サラ   「わたしと一緒に遊んだこととか?」
 
 
エフラム 「…………で
      出たあああああああ黒いようじょ悪いようじょようじょようじょようじょようじょおおおおおおおお!!」
エイリーク「あ、兄上!? 居間へ、ソファに横になりましょう! ロイは水枕の用意を!」
ロイ   「う、うん!」
エフラム 「ようじょこわいようじょこわいようじょ……」
 
 
マルス「あーあ、耐え難い記憶が甦っちゃったね(スレ11-25参照)。いきなり耳元で囁いたりするから。
    で、なんでサラちゃんがここに?」
サラ 「ウォッチの杖でリーフの様子見てたら、面白そうな展開になってたからリワープしたの。お茶はお構いなく」
マルス「そう言えばリーフ、さっきからずっと黙ったままだね。リーフ?」
リーフ「…………」
サラ 「アルテナさんが黒ボンテージに着替えてるわよ……無反応ね、重症よ」
394 名前: 憧れの人 その5 [sage] 投稿日: 2008/09/25(木) 23:27:52 ID:fpEr3/7B
リーフ「……僕、僕……
    僕、全然知らなかった。マルス兄さんがそんな事になってたなんて……」
マルス「……リーフ……
    や、やだなリーフ。過ぎてしまえばいい思い出だし、そんな深刻になるほどのことじゃないよ。
    時々はドゥラームでHP1残してくれたこともあったんだよ? たまに必殺が出て結局即死したりしたけど」
リーフ「そういう問題じゃないじゃないか!! 僕はすぐ近くにいたのに、マルス兄さんは……そんな……」
サラ 「リーフ……自分を責めちゃだめ。人にはどうしようもない事だってあるの。
    そんな顔、あなたには似合わないわ……リーフはもっと明るくて、みんなを楽しませる力があって……!」
リーフ「マルス兄さんがそんな子供の頃から、目上のおねいさんに繰り返し折檻されてたなんて!!
    ああ僕のバカ、もう八年だけ早くおねいさん道に目覚めていれば! 一緒に溶岩の海であっぷあっぷしながらこの人でなしーとか叫べたのに!」
マルス「…………」
サラ 「デレて損した」
リーフ「時の流れは何て無情なんだ! その価値に気付いた時には過去はもうはるか彼方!
    ユンヌ神様、一生のお願いです! 僕を幸せなその時間に戻してください!」
ユンヌ「そ、そんなの無理よ! 神でも出来ることと出来ないことがあるんだから!」
リーフ「かみさまなんでしょ ピュンっと とばして ください」
ユンヌ「やめてぇぇっ!! わたしは完全な神なんかじゃないの、過ちも犯すしアイクハァハァだっていくらでもしてしまうの! 助けてアイクー!!」
アイク「なんか電波を受信したので飛んできました」
リーフ「っ肉  お願いです神様仏様ユンヌ様、一度でいいからトロンで心臓(ハァト)をブチ抜かれたいんです!」
ユンヌ「無理なもんは無理って言ってるでしょ! サラちゃんも助けて、リーフちゃんがこんなこと言ってるのに黙ってるの!?」
サラ 「もちろん手は打つわよ。>>15-16 をコピペしてナンナたちの家に送るわ」
ユンヌ「コピペじゃなくて今助けてよー! アイクもあぐらかいてマンガ肉食いちぎってないでー!」
アイク「さすがバレンシア産竜肉だ、この熟成具合が違うなモグモグ……」
 
 
 押し問答するリーフとユンヌ、我関せずのアイクとサラ。
 そんな騒ぎをよそにマルスは一人、床に広げられたままのアルバムを見つめていた。
 
 フィルムの貼られた写真の中で、並んで笑う青い髪の少女と少年。
 封じられていた記憶が、感情が――少しずつ自分の中に甦っていくのを感じる。
 
 
マルス(……そうだったな。僕はエリス先生……エリスお姉ちゃんが大好きだった)
マルス(僕はあの頃からシーダ一筋だし、今もそれは揺るぎないものだけど……
    それとはまた質の違う想いをあの時、僕は確かにあの人に抱いていたんだ。憧れの人……っていうのが正しいのかな)
 
マルス(記憶を失い、再びエリス『先生』と会った時……何か、特別なものを感じていた気がする。
    顔や思い出すら忘れていても、無意識のうちにあの人の背中を、幻を……ずっと昔、初めて会った頃から追い続けていたのかも知れない)
 
マルス「僕はエリスお姉ちゃんのような鬼畜な策士に、少しでも近付くことが出来たのかな……」
 
 
リン 「えーえー、今や立派な鬼畜ですわよぉぉ!!
    マルス!! あんたまた学校に怪文書バラまいたわね! 何よこれ!!」
マルス「ぎく」
395 名前: 憧れの人 その6 [sage] 投稿日: 2008/09/25(木) 23:33:59 ID:fpEr3/7B
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 ~ハッピーウェディング ヘザー×リンディス・ついに婚約発表!!!~
 
 リン 『フロリーナは好きでした。でもそれは愛じゃない
     私が愛したのはヘザーさんだけです!』
 ヘザー『神よ! 同性愛が罪だというなら、その罰はビラク一人に与えよ!
     私は誓う! 例え子供が出来なかろうと決して後悔などしない
     我が愛しきリンディスを、神よ……永遠に守りたまえ!!』
 
 披露宴は×月□日・百合の塔3階にて(女性は入場料無料)
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リン 「鴉王こき使って、どうにか夜明け前に回収し切れたからよかったものの……
    今日という今日は死ぬギリギリまでシメ抜いてあげますからねェェェェェ!!」
マルス「ぐ、ぐぐぐぁぁぁぁぁぁ……姉さん死ぬ、ほんと死ぬ……」
リーフ「いつものパターンに落ち着いたね」
ユンヌ「案外マルスちゃん、今も幸せなのかも知れないね。ああやってお姉ちゃんにフルボッコされて」
サラ 「違うのは、お姉さんはもう二度と生き返らせてくれないってことね」
 
 
アルム「なになに、誰か死んだの?
    僕バレンシアに用事あるから、復活の泉の水汲んできてあげようか?」
サラ 「……最近はヨツムンガンドでの毒責めに凝ってるんだけど」
リーフ「おさえておさえて;」

~翌日~

ミランダ「食らえ、怒りトローン!!」
ティニー「上に同じっっ!!」
リーフ 「ドッギャアアアアア!! オガーザーン!」
ナンナ 「リカバー! まだですわ、まだ終わりませんわよ!」
ティニー「見損ないましたリーフ様! 小さな男の子ならともかく、小さな女の子に粉かけるなんて最低です!」
リーフ 「い、いやそれは……ぼ、僕じゃないんだ。健全な一般男子の言動を僕はその、体現しただけで……」
ミランダ「どの口が健全言うんじゃああ!! ……い、今なら、ダイムサンダだって撃てそうな気がするわ……
     よぉぉし受けなさい! (魔力20+武器攻撃力12+Mアップ7+魔力床10)×怒り必殺でダメ2倍×攻撃回数2回×追撃でさらに2倍、全部でいくらだアアアアアア!!」
リーフ 「この人でなしぃぃぃぃぃぃぃ!!」
 
 
ヘクトル「二つの雷で苦痛も二倍だな」
セリス 「ああいう攻撃→回復のループを見るとやっぱり、懐かしさに駆られたりすることってあるの?」
マルス 「全 然」