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Last-modified: 2008-10-19 (日) 13:47:04

445 名前: グリーン・プライド [sage] 投稿日: 2008/10/01(水) 16:10:38 ID:rUR7fnyy

紋章町・某所
???「だーかーらー!あたしが一番優秀だって!」
????「オスティアの密偵なめんなよ!」
??「いや、俺が一番だ!たとえ漆黒にいつまでも勝てなくても、この技術さえあれば俺はミカヤを…。」
???「あーら、すぐに密偵になれる私を差し置いて?」
??「すんませんでした(´;ω;`)」
????「チッ…しょうがねえな。こうなったら誰が一番か決めようじゃあないか。」
???「どうやって?」
????「この紋章町中のお宝を…盗みまくる!」

ある日の夜・兄弟家
マルス「なんかさー。最近いろんなものが盗まれてるらしいよ。漆黒さんも何か盗まれたみたいだし。」
エリンシア「まあ、そうなの?物騒ね…みんな気をつけなさいね。」
エリウッド「とは言っても、うちに盗まれるようなものなんて…。」
リーフ「そんなものあったら、こんなに貧乏じゃないし…。」
二人「はぁ~…。」
リン「もうっ!食事中に二人ともなに落ち込んでるの!いまさら始まったことじゃないでしょ!?」
ロイ「姉さん妙にむきになってるなあ…。」
シグルド「盗まれるようなものか…。もしかしたらあったかもしれん。」
リーフ「えっ!なになに?」
セリカ「どーせ“私の心だ。ディアドラに盗まれてしまったんだ!”とか寒いギャグ言うつもりでしょ?」
アルム「まさか。それはさすがに…。」
シグルド「………。」
アルム「…兄さん?」
リーフ「…図星?」
シグルド「うわぁーん!どうせ私は寒い男だ!笑いたきゃ笑ええええ!」
セリス「ああ、泣かないで兄さん。ほら、ハンカチだよ。」
マルス「…とにかく、今ジュリアンが詳しく調べているんだけど、いまいち調査が進んでないみたいなんだよね。」
リン「そういえば、ミカヤ姉さんとアイク兄さんは今日は遅いんだっけ?
   アイク兄さんはいいとして…ミカヤ姉さんが心配ね。」
エイリーク「姉上は占い用の特殊な道具を持ってますからね。
      決して高価なものではありませんが、珍しさから狙ってくるかもしれません。」
エリンシア「そうね。早く帰ってくるといいのだけれど…。」

その日の夜中・グレイル工務店近く
アイク「ふぅ…。すっかり遅くなってしまった。」
???「ちょっとー。そこのお兄さん?」
アイク「ん?」
バキッ!
アイク「ぐっ…あ…。」
バタリ
???「ふふふ。成功!さーて、お宝いただきますよー。」

446 名前: グリーン・プライド [sage] 投稿日: 2008/10/01(水) 16:12:27 ID:rUR7fnyy
次の日の朝・兄弟家
ミカヤ「ええ!?ラグネルを…盗まれた!?」
アイク「…ああ。」
リーフ「そんな…まさか…。」
セリス「どうやってアイク兄さんから!?」
ヘクトル「普通ぜってー手を出したくない相手だもんなあ…。」
ロイ「うん…。どう考えても返り討ちに逢うよね…。」
アイク「…昨日家に帰っている途中、後ろから女の子の声で呼び止められたんだ。
    そして振り返った瞬間に気絶した。その間に盗まれたらしい。俺もまだまだ修行が足りんな…。」
シグルド「なっ…女性がアイクを一撃で打ちのめしただと!?」
エリンシア「ますますおかしな話ね…。」
ヘクトル「なあ、それって絶対ラナオ(ry
エフラム「いや、さすがのあいつでもアイク兄上を一発で気絶させるのは無理だろう…。」
アイク「…早く犯人を捕まえなければ。」
リン「そうね。ラグネルが盗まれたんですもの…。」
アイク「俺を打ち負かした女…。一度じっくり勝負がしたい。」
リン「……そっち?」
エリウッド「それにしても、その盗賊はどうしてラグネルを盗んだんだろう?兄さんしか使えないから売ることもできないのに。」
ミカヤ?「ひょっとして相当のアイクマニアだったりして…。そう、私のように!」
マルス「ユンヌさーん?まさかあんたが…。」
ユンヌ「ち、違うわよ!それは例えの話で…。私はアイクと私の愛の証のラグネルが盗られたから、頭にきてるだけなの!アイクは私のものなのにぃ!」
マルス「はいはい。…にしても本当におかしいな。一体なんのために…。今まで多発していた盗難事件と関係があるんだろうか?」

シュタッ
サザ「…ミカヤ。全て聞かせてもらった。」
ミカヤ「サザ!?どうしてここに…。」
マルス「なんですか突然。」
サザ「今度は団長のラグネルが盗まれたのか…。」
アイク「…お前、何か知っているのか?」
サザ「ああ。団長は盗賊たちの争いに巻き込まれたんだ。」
リーフ「盗賊たちの争い!?」
サザ「あれは、一週間前のことだった…。」

447 名前: グリーン・プライド [sage] 投稿日: 2008/10/01(水) 16:14:08 ID:rUR7fnyy
一週間前の夜・涙目グリーンの居酒屋
サザ「…聞いてくれよマスター。また漆黒に負けちまった…。これで170敗目だ…。」
マスター「…そうか。」
サザ「だが、俺は前向きに考えることにしたんだ。漆黒に勝てない?そう、そんなの当たり前じゃないか!
   だって俺は密偵なんだ。戦闘が仕事じゃない!」
マスター(それはただの現実逃避では…?)
サザ「俺には盗賊として最高の技能がある。この技術で大切な人の役に立つ事だってできる!」
ザワ…
マシュー「へえ、盗賊として“最高の”技能ねえ…。」
サザ「へ?」
ラガルト「その言葉…聞き捨てならねえな…。」
サザ「ちょ、あんたらどこから…。ここはグリーン限定だぞ!」
キャス「あら、私たちもナメられたものね。」
ジュリアン「いろんなところに耳を張り巡らせ、情報をつかむ…。闇に生きるものの基本だぜ?」
サザ「ぐっ…。」
ヘザー「あらあら、“最高の”盗賊が聞いてあきれるわねえ。」
リカード「ふふーん。やっぱりたいしたことねえな。ま、本当に最高の盗賊はおいらだからしょうがないけどな。」
キャス「何言ってんのよアンタ。私が一番に決まってるでしょ?」
リフィス「ガキは引っ込んでな。オレこそ…。」
マシュー「てめえ抜け抜けと…俺が一番の…。」

……………………………………………………。

キャス「だーかーらー!あたしが一番優秀だって!」
マシュー「オスティアの密偵なめんなよ!」
サザ「いや、俺が一番だ!たとえ漆黒にいつまでも勝てなくても、この技術さえあれば俺はミカヤを…。」
ヘザー「あーら、すぐに密偵になれる私を差し置いて?」
サザ「すんませんでした(´;ω;`)」
ラガルト「チッ…しょうがねえな。こうなったら誰が一番か決めようじゃあないか。」
キャス「どうやって?」
ラガルト「この紋章町中のお宝を…盗みまくる!」
サザ「どういうことだ?」
ラガルト「紋章町にはお宝がゴロゴロしてるが…。
     その中から一番価値があり、盗ることが難しいものを持ってきたやつが最高の盗賊ってわけだ。」
キャス「なるほどね…怪盗の血が騒ぐわ~。」
ラガルト「審査員は…。フォルカのだんな。頼めるかい?」
フォルカ「…3000Gいただこう。」
サザ「高っ!たかが審査員で…。」
フォルカ「ほう…お前はよっぽど滅殺されたいと見える。」
サザ「すんませんでした(´;ω;`)」
ラガルト「よし、だんなには全員で公平に金を払う。期限は一週間だ。それまでにだんなに宝を見せに行け。さあ、始めるぞ!」

448 名前: グリーン・プライド [sage] 投稿日: 2008/10/01(水) 16:15:37 ID:rUR7fnyy
サザ「…こういうわけだ。」
エリンシア「つまり…あなたの軽はずみな言動が盗賊の皆さんを刺激して、
      町中を巻き込んだ争いに発展させたというわけですわね?」
サザ「…あ。」
リーフ「今気づいたって顔してるよ!」
エリンシア「ラグネルが盗まれたんですのよ!どう責任とってくれるんですかー!」
サザ「…悪いな。だが俺も…プライドが掛かっているんだ!」
ミカヤ「サザ!?」
サザ「ミカヤ、すまない。あとで必ず返す。」
ミカヤ「あっ…それは…!」
サザ「神剣ファルシオン…いただいていく。」
マルス「なっ…!」
アルム「なんだってー!」
ダッ
セリス「あっ、まてー!」
アルム「ああ、部屋に置いてたファルシオンが…!どうしよう兄さん!あれはどっちの…。」
マルス「…いや、あれはどっちのファルシオンでもないよ。」
アルム「え?」
シグルド「………あーーーーっ!」
セリカ「あ、そういうことね。」
ミカヤ「サザ…。盗賊ならもう少し、宝物を見る目を持ちましょうよ…。」
マルス「よし、あいつの後を追おう。あの話が本当なら、フォルカのところに見せに行くはずだ。」
エイリーク「でも、どうやって?」
マルス「ミカヤ姉さん。あいつから貰ったものとか、あいつの持ち物を何か持ってないかな?」
ミカヤ「ええ。あるけど…。誕生日に貰ったナイフが…。」
マルス「ああ、それでいいよ。さあ、リン姉さん、オルグ、このニオイをたどってあいつを追うんだ!」
オルグ「わん!」
リン「私を動物扱いしないの!」
マルス「イテテテテ!でも、二人で行けば確実でしょ?」
リン「もう、しょうがないわね…。みんな、私たちについてきて!」

449 名前: グリーン・プライド [sage] 投稿日: 2008/10/01(水) 16:18:20 ID:rUR7fnyy
紋章町・路地裏
サザ「はあ…はあ…。よし、“火消し”、いるか?」
シュタッ
フォルカ「…呼んだか。」
サザ「宝を持ってきたぞ!神剣ファルシオンだ!」
フォルカ「見せろ。……………。」
サザ「どうだ。他の奴らが持ってきたものより価値があるだろう?なんたって最初の…。」
フォルカ「…緑風、これはファルシオンではない。」
サザ「は?いやそんなはずは…。この形、この色、まさしく…。」
フォルカ「これは聖剣ティルフィング。ファルシオンではない。」
サザ「……え。」
フォルカ「この二つは確かによく似ている。しかし獲物を間違えるとは…お前は論外だな。」
サザ「………しまったああああああああ!」
ザッ
ミカヤ「ここにいたのね、サザ…。」
サザ「ミ、ミカヤ…?どうしてここが…。」
ミカヤ「そんなことはいいの。それより、どうしてあんなことをしたの?
    私、信じていたのに…。サザのこと…。」
サザ「ミカヤ、泣くな…。すまなかった。」
ミカヤ「うっ…うっ…。本当に、悪いと思ってる?」
サザ「ああ。俺は自分の誇りのためと言って、結局ミカヤまで傷つけてしまった…。本当にすまなく思っている。」
ミカヤ?「そう…。なら………とっとと私とアイクの愛の結晶を返せやああああああああ!」
サザ「うぎゃああああああああああ!」

エリウッド「あーあ。やっぱり暴走したか…。」
エイリーク「泣き落としでラグネルの場所を聞く作戦は失敗ですね…。」
アイク「フォルカもいなくなってるな…。しかし、ユンヌの言ってる何とかの結晶というのは何のことだ?
    まさかあいつら、ユンヌ達からも何か盗んだのか?」
ロイ「もしそうだったら凄いんだけどね…。」
サザ「…………ガクッ」
ユンヌ「こら!寝てないで早く教えんかああ!」
マルス「…さ、ユンヌさーん?少しおとなしく、ね?」
ユンヌ「なんで!サザまで関わってたのよ!怒りが収まらないわ!」
マルス「えーと、どこにメダリオンがあったかな~。」
ユンヌ「わ、わかったわよ!わかったから押入れはやめてぇぇぇぇぇ…。」
サザ「………。」
エリンシア「サザさん、気を失ってるみたいだわ。」
ミカヤ「はっ…きゃあっ!サザ、ごめんなさい!えいっ、ライブ!」
ロイ「姉さん、せめてリライブくらい使ってあげようよ。」
ガバッ
サザ「はっ…。俺は、一体…。」
ミカヤ「サザ、気づいて…。」
サザ「うわあああ!来るなあああ!」
ミカヤ「………。」
マルス「あーあ。軽いトラウマを植えつけちゃったみたいだねえ。」
リーフ「兄さんすんごい楽しそうなんだけど。」
ロイ「…姉さんすんごい悲しそうなんだけど。」
ミカヤ「…レスト。」
サザ「うわああ…あ?ミカヤか。どうしたんだ?そんな悲しそうな顔をして。
   まさか、誰かがお前を傷つけたのか?誰なんだ?言ってみるんだ。」
ミカヤ「…バルオーラ。」
サザ「ふぎゃっ!?ぎゃああああああああ!毒が、毒があああああ!」
マルス「あ、また倒れたよ。」
リーフ「頼むから姉さん自重。」

450 名前: グリーン・プライド [sage] 投稿日: 2008/10/01(水) 16:20:25 ID:rUR7fnyy
その日の夜中0時・紋章町某所
フォルカ「……時間だ。これより、各自集めた宝を返す。」
マシュー「よっ、待ってましたっ!」
リカード「ヒューヒュー!」
アストール「うおお。おれたちが盗って来たお宝が積み上げられてる…。」
リフィス「すげー量…。」
パティ「へへん、私すっごいの盗ってきたんだから!」
キャス「あら、そうなのパティ?でも、私も負けないよ!」
フォルカ「……!」
シュッ
ラガルト「だんな!?どこに行ったんだ!?契約はまだ…。」
シュパァァァァァァ
漆黒の騎士「…着いたぞ。」
マルス「よし、敵地ど真ん中だ!」
ラガルト「なっ、あんたらは…!全員撤収―!」
盗賊一同「逃げろー!」
エリンシア「そうは行きませんわ。アスタルテ様、お願いします!」
アスタルテ「うむ。それっ、石になれー!」
ピタッ
マシュー「なっ…体が…。」
ヘザー「動かないじゃないのー!」
デイジー「どうなってるの!?」
エリンシア「アスタルテ様、ありがとうございました。おかげでなんとか逃げられずに済みました。」
アスタルテ「うむ。ではまた。」
マルス「アスタルテ様に頼んで、石化魔法を半分の力でかけてもらったのさ。
    完全に石にはなってはいないけど、動けないだろう?」
ジュリアン「マ、マルス様…。」
マルス「…ジュリアン、君には後でたっぷり反省してもらうよ。
    こんな馬鹿な祭りに付き合ってたなんて、あまり信じたくはなかったけど。」
ジュリアン「ああ、マルスさまぁ…。」
ミカヤ「騎士様、ここまで転移の粉で送ってくださってありがとうございました。」
漆黒の騎士「礼などよい。私は当然のことをしたまでだ。」
ミカヤ「騎士様…。」
マルス「敵に塩を送っちゃったみたいだね。緑風(笑)」
チャド「ちっくしょー!サザの奴がここを教えやがったのか!」
キャス「これはフルボッコしかないでしょ!」
ロイ「そして新しい敵も作っちゃったんだね…。サザさん…。」
エリウッド「とにかく、この宝の山を調べよう。」

451 名前: グリーン・プライド [sage] 投稿日: 2008/10/01(水) 16:23:06 ID:rUR7fnyy
リン「見て!竜石が全種類揃ってる。」
セリス「うわあ、こっちにはたくさん宝玉があるよ!」
エフラム「なっ!?流星、太陽、月光が…!?お前らいつの間に俺の槍コレを盗んだんだ!?」
デュー「そいつはおいらが盗って来たんだぞ!すげーだろ!?
    あんなしょぼいカギでおいらをごまかそうたって、そうはいかないもんねー。超余裕で開けちゃったよー。」
エフラム「(#^ω^)…コロス!ゼッテーコロス!オレノコレクションニ、ムダンデサワリヤガッテ-!」
エイリーク「兄上落ち着いてください。」
リーフ「そうそう。ここでやっつけちゃだめだよ兄さん。
    こいつらはあとでベルン警察に連れて行って、僕らはお礼をたっぷりもらっちゃう予定なんだから。
    …だからこんな宝の山を前にしても落ち着くんだ頼むから何も盗るなリーフゥゥゥゥ!」
ロイ「兄さん…完全に壊れてるし。」
セリカ「まあ、これ全部売ったら相当な金額になるだろうし、リーフが錯乱するのもおかしくないわよ。」
アイク「むっ、見つけた。ラグネルだ!」
パティ「あーっ!あたしの獲物!ってあんたあのときの…?」
アイク「……お前か。あのときの盗賊は。」
パティ「いやーっ!助けて!こ・ろ・さ・れ・るーっ!」
アイク「…お前、何者だ?」
パティ「へっ!?」
アイク「俺はこれでも修行を重ね、強くなったと自覚していた。
    だが、お前は俺を一撃で気絶させた…。かよわい女の子を装っているが、実は相当な猛者なのだろう?」
パティ「えっとー…スリープの剣で殴っただけなんだけどー。」
アイク「?」
セリス「なあんだ。そういうことかあ。
    兄さん、スリープの剣は当たった相手を眠らせるんだ。兄さんは気絶っていうよりも、寝ていたんだよ!」
アイク「………ねてた…だけ………ガックリorz」
リン「…まあ、そういうことだろうとは思ってたけど…。」
ヘクトル「あーあ。兄貴マジで落ち込んでるぜ。」
シグルド「私もティルフィングを見つけたぞ!ああ~よかった~。」
ロイ「兄さん、武器に頬ずりしてると変態に見られるよ。」
漆黒の騎士(…どこだ!?あれはどこだ!?…おおっ、あった!)
マシュー「ああ、あんたのアルバムか。それは俺が盗って来たんだぜ?
     あんた小さい頃はかわいかったんだな~。まさか漆黒の騎士ともあろう方が布団に世界地図を…。」
漆黒の騎士「貴殿は今すぐ死にたいようだな。安心しろ。私が楽に逝かせてやる。」
マシュー「あわわわわ待て待て!ストップ!ストップってば!」
ミカヤ「騎士様、だめです。この方々は法の裁きを受けてもらわないといけないのですから。」
漆黒の騎士「…わかった。だが覚えておくがいい。後で必ず地獄を見せて…。」

452 名前: グリーン・プライド [sage] 投稿日: 2008/10/01(水) 16:24:35 ID:rUR7fnyy
シュタッ
フォルカ「………。」
アイク「!フォルカ…。」
ヘクトル「ゲッ、あの攻撃をかわしたのか!」
フォルカ「…悪いが、まだ俺の契約は続いている。このまま黙って宝を奪い返されるわけにはいかぬ。」
ミカヤ「そんな…。」
ザッ
サザ「フォルカ、やめろ!」
ミカヤ「サザ!?いつの間に…。」
フォルカ「………緑風。」
サザ「俺もやっと目が覚めたんだ。俺が守りたいのは俺のプライドなんかじゃない。
   …フォルカ、お前がどうしてもやるというなら、俺が…。」
ミカヤ「やめて!あなたじゃあの人には…。」
サザ「俺が、お前を雇う!5000Gでな!」
ミカヤ「はい?」
マルス「ちょw買収ですかww」
フォルカ「断る。二重契約は信条に反し…て……?」
サァァァァァァァ…
セリス「あ、朝日!」
エリウッド「な…!もうそんな時間か…。ああ、僕の貴重な睡眠時間がorz」
ヘクトル「どーも盗まれたものを見つけるのに手間取りすぎたらしいな…。」
フォルカ「………。」
サザ「あんたの契約は今日の夜明けまでだった。たった今タイムリミットが来たぜ?」
フォルカ「…わかった。で、何をすればいい?」
サザ「この宝を元の場所へ全部返してくれ。」
フォルカ「…引き受けよう。」

453 名前: グリーン・プライド [sage] 投稿日: 2008/10/01(水) 16:26:31 ID:rUR7fnyy
次の日・兄弟家
エイリーク「ふう…。昨日は大変でしたね。」
ミカヤ「ええ。結局サザも捕まっちゃったし…。シグルドは許していたんだけどね…。」
シグルド「まあ、最後は改心していたみたいだしな。」
アイク「にしても、最後のサザの行動には驚いたな。」
マルス「なんだかんだで、姉さんに言われたことがぐさっときたんだろうね。」
ミカヤ「サザ…。ごめんなさい。今度から、リライブくらいは使ってあげるからね。」
エリンシア「おかげで宝物も持ち主のところに返されたみたいだし、よかったわ。」
リーフ「ちくしょー!なんなんだよ!あんだけ泥棒をまとめて捕まえたのに、お礼はゼロで感謝の言葉だけってー!
    ああ、こんなことなら一つくらい懐に入れておけばよかった!」
マルス「…こっちには特に驚かない発言をしている奴もいるみたいだけどね。」
ミカヤ「さあ、サザのお見舞いにでも行ってくるわ。」
アイク「ん、そうか。俺がサザに礼を言っていたと伝えてくれ。」
ミカヤ「わかったわ。行ってきます。」

留置場
サザ「ミカヤ…?」
ミカヤ「サザ。」
サザ「…すまないミカヤ。俺はお前に顔向けできない。
   いくら返したとはいえ、ミカヤの家族から大切なものを盗んだんだからな…。」
ミカヤ「いいの。だってサザ、最後に私たちを助けてくれた。
    あの時、とってもうれしかったわ。アイクもお礼を言ってたわよ。だから気にしないで。」
サザ「ミカヤ…。」
ミカヤ?「でもね…あんたがラグネル盗難に加担したことは、まだ許してないからね?」
サザ「へ?」
ユンヌ「ほら、とっとと謝れやあああああああああああ!」
サザ「ごめんなさああああああああい!」

(サザが)おわり