16-475

Last-modified: 2011-06-10 (金) 00:41:53

475 :I☆NO☆RI:2009/01/14(水) 22:04:14 ID:GemvYbf1
質問だけではあれなので、ここから先はネタです。

I☆NO☆RI

―ある日の兄弟家リビング、いるのはミカヤ、シグルド、セリカ、リーフ、ロイの5人である。
ミカヤ? 「だああああ、うるさいうるさいうるさあああい!!」
リーフ  「どどどどど、どうしたの急に?」
セリカ  「っていうかあなた、変態女神の方ね?」
ユンヌ  「ごめん、今月『祈り』の当番なのよ」
シグルド 「祈り?ピンチ時に回避が増加するスキルのことか?」
ユンヌ  「そう、実はあれって、スキル持っているやつの祈りを
      あたしたち神がキャッチして、回避アップの力を送っているのよ。
      その担当って神の間で持ち回りなんだけど、今月はあたしなの。
      ああやだやだ、これ、ものすごく面倒だし、うっとうしいのよねえ・・・」
ロイ   「え、じゃあ、本人はアスタルテ神に祈っているつもりでも、
      力を送っているのはユンヌ神、ってことがありえるわけ?」
ユンヌ  「ええ、そうよ。
      混沌のあたしに『法と秩序の名の下に我を救いたまえ』なんて祈られると、
      思わず笑っちゃうわね」
セリカ  「うう・・・信仰って一体何なの?」
ユンヌ  「ああ、また来た・・・あんた達にも見せてあげるから、目を閉じなさい」

―セリカ達が目を閉じると、暴漢に襲われているペレアスの姿が見えた。
ペレアス 「うわああ!!(斧の直撃が当たる)」
暴漢   「ったく、抵抗しやがって・・・さあ、諦めて金を渡せ!!」
ペレアス 「これは僕のではなく、デインのものだ、渡すことはできない」
暴漢   「このやろう!!(斧を振り下ろす)」
ペレアス (だめだ、僕はまだ倒れるわけには行かない。
      僕の罪を償うために、まだ僕は・・・神よ・・・・)
ユンヌ  「回避力ア~~~ップ」
暴漢   「何、かわしたああああ!?」
ペレアス 「今だ、逃げろ!!」

セリカ  「(目を開ける)・・・へえ、祈りってこういう仕組みだったんだ」
ユンヌ  「今のペレアスは楽な方。っていうか、テリウスの連中は皆マシなのよ。
      うっとうしいのは、ユグドラルの連中」
リーフ  「そ、そうなの?」
ユンヌ  「あ、丁度そのうっとうしいのが来たわ、はい、目を閉じて」

―目を閉じると、暴漢に襲われているイリオスの姿が見えた。
イリオス 「ぐは!!」
暴漢   「とどめだ、この平民野郎!!」
イリオス (死ぬのか、俺は貴族にもなれぬまま、死ぬのか?
      オルエンばっか贔屓され、ろくに仲間にもされないまま、死ぬのか?
      ちきしょう、大体、なんだあの女?
      ステータスは全部俺のほうが上なのに、ダイムサンダに聖なる剣なんて
      厨性能ウェポンなんざ持ってきやがってえ・・・おかげで俺は・・・
      神よ、一体この差別はなんなんだああ!!)
ユンヌ  「んなもんあたしが知るかああああ、回避力アップ!!」
暴漢   「何?かわしたあああ!?」
イリオス 「今だ、スーパー貴族クラアアアアッシュ!!」

リーフ  「(目を開ける)・・・ごめん、次のプレーでは仲間にしてあげるね」
ロイ   「そ、それにしても、なんかすごかったね。
      恨みとか執念とか、そういうものがズシッとのしかかってきたよ」
ユンヌ  「あんたたちは見てるだけだからマシよ。
      あたしなんて直接キャッチしているからね。
      重いわ、暗いわ、うっとおしいわ・・・あ、もっといやなのがきた」

476 :I☆NO☆RI:2009/01/14(水) 22:04:48 ID:GemvYbf1
―目を閉じると、女性と戦っているラケシス(祈りの剣装備)の姿が見えた。
ラケシス 「きゃああ!!」
グラーニェ「そこまでよ、『敗者はエルトから手を引く』というこの勝負、私の勝ちみたいね」
ラケシス 「く・・・」
グラーニェ「さあ、とどめよ!!」
ラケシス (そんな、私が負ける・・・だめ・・・まだ私は・・・
      エルト兄様とあんなこともこんなことも、
      <ピー>も<ダキュン>も<コノヒトデナシー>もしてないのに!!
      私は負けられない、お願い兄様、ラケシスに力を。
      兄様兄様兄様兄様兄様兄様兄様兄様兄様兄様兄様兄様兄様兄様
      にいさまぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!)
ユンヌ  「ちっとは神に祈れやぁぁぁ、回避力アーーーップ!!」
グラーニェ「な、かわした!!」
ラケシス 「今よ、必殺のブラコンアターーーーーック!!」

シグルド 「ちょっとグラーニェに加勢してくる」
ロイ   「兄さん落ち着いて!!」
シグルド 「ガルルルルルルルルル」
リーフ  「確かにすごい執念だったね」
セリカ  「さすがはAKJ会長、わたしも頑張らなきゃ」
ロイ   「あ、見習っちゃうんだ」
ユンヌ  「あれ・・・ほう、これはこれは・・・(ニヤニヤ)」
リーフ  「急にニヤついてどうしたの?」
ユンヌ  「次が来たのよ、リーフ、よ~く見ておきなさい」

―目を閉じると、暴漢に襲われているサラの姿が見えた。
サラ   「何をするの、離しなさい!!」
暴漢   「そうはいかねえな、
      孫娘が人質ならマンフロイもさすがに言うことを聞くだろ」
サラ   「汚い手で触らないで!!」
暴漢   「ほう・・・痛い目に合いたいようだな・・・おらああああ!!」
サラ   (だめ・・・よけなくちゃだめ・・・
      お願い、リーフ・・・あたしに・・・力を・・・)
暴漢   「何?かわしたあああ!?」
サラ   「覚悟しなさい、ライトニング!!」
暴漢   「ぐはああ!!」
サラ   「ふう・・・(胸の前で手を組み、目を閉じる)
      ありがとう、リーフ、あなたのおかげよ・・・」

シグルド 「ほう~(ニヤニヤ)」
セリカ  「ふ~ん(ニヤニヤ)」
ロイ   「へえ~(ニヤニヤ)」
リーフ  「な、な、なんだよ、皆して僕を見ながらニヤニヤして?」
セリカ  「べっつに~、ただなんだかんだで愛されているな~って」
シグルド 「大事にしてあげなきゃダメだぞ」
ロイ   「いい加減1人に絞りなよ」
リーフ  「ロイ、君にだけは言われたくない」
ユンヌ  「げげげ!!祈り持ちで一番うっとうしいのが来た・・・
      リーフ、今度もよーっく見ていなさい」
リーフ  「え、それって、まさか・・・」

477 :I☆NO☆RI:2009/01/14(水) 22:05:21 ID:GemvYbf1
―目を閉じると、暴漢に襲われているフィンの姿が見えた。
フィン  「うわあああ!!」
暴漢   「とどめだ!!」
フィン  (死ぬのか・・・私はここで死ぬのか・・・?
      ・リーフ様に修理した光の剣を届けないままに、
      ・ナンナのお迎えが終わらないままに、
      ・エスリン様に言われたおつかいをやり遂げぬままに、
      ・キュアン様に頂いた勇者の槍の今日の分の手入れしていないままに、
      ・その他諸々の家事や事務を成し遂げぬままに、
      ・やれ朴念仁だの、女性に冷たいだの言われたままに、
      ・挙句の果てに「フィンはキュアンにしかハァハァできないよ」
      とホモキャラにされたままに、
      私は死んでしまうのかあああああああ!!!?
      何故だ、何故ですか神様ぁぁぁぁぁ!!
      お願いです、私はまだ死ねないんです!!
      かああああみいいいいさああああまああああ!!)
ユンヌ  「だあああああ、わかったからとっとと避けなさい、
      回避力アーーーーーップ!!」
暴漢   「何?かわしたあああ!?」
フィン  「今だ、勇者の槍!!は、しまった、耐久を2も減らしてしまったああ!!
      せせせせっかく、キュアン様から賜ったものを・・・ 
      ああ、キュアン様、申し訳ありませえええええええええん!!」

セリカ  「・・・・・・」
ロイ   「・・・・・・」
ユンヌ  「こいつ、いつもこうなのよ・・・」
シグルド 「・・・・・・明日、彼に休暇を出すよう、キュアンに言っておこう」
リーフ  「・・・・・・僕も、労わってあげるね」
ユンヌ  「ま、こんな感じでやってるのよ。
      ああ、やだやだ、これがあと1ヶ月もつづくなんて・・・」
セリカ  「変態女神も結構大変なのね・・・」

―その夜、リーフの自室
リーフ  「(プルルルル)あ、イリオスさんですか、はい、僕です、リーフです。
      あの、今度の周回なんですけど、
      イリオスさんをメンバーに加わわってもらおうと思います。
      え?制限プレー?いらない子縛り?違いますよ、普通のプレーです。
      もちろんあなたは一軍ですよ・・・
      いや、だから荷物持ちじゃないですって、もう、疑り深いなあ・・・。
      ええ、ですから、そのつもりで準備お願いしますね、では・・・(ガチャ)
      ええっと次は・・・(プルルルル)あ、サラ?
      あのさ、明日時間ある?いや、たまには2人で遊びに行こうかなって。
      え?僕の部屋がいい?サラがいいならかまわないけど・・・
      この間の『5時間耐久呪い100種類重ねがけプレイ』は無しだよ、
      え、うん、じゃあ明日、何時でもいいよ、じゃあね(ガチャ)
      最後は・・・(プルルルル)あ、ナンナ?
      あのさ、明後日空いてない?フィンが忙しくて疲れているみたいだから
      たまには僕ら2人で労わってあげようと思ってさ・・・
      うん、料理持って行ったら喜びそうだね、僕も手伝うよ。
      明後日の午前中にそっちに行くよ、うん、じゃあね(ガチャ)
      ふう・・・(ベッドに寝転ぶ)まったく、主人公も楽じゃないよ、
      他の人たち、ちゃんとやってるのかなあ・・・?
      明日もあるし、今日は寝よう・・・zzzzzzz」

「I☆NO☆RI」完