ミカヤ 「今日は節分だし豆まきでもしましょうか」
リーフ 「それはいいけど鬼役はどうすんのさ?」
ヘクトル「鬼役なんて面倒くせーし鬼の面でもそこら辺の木にひっかけて投げときゃいいじゃねーか」
マルス 「それじゃ(ネタ的な意味で)つまらないよ。くじを作ったからこれで決めようよ」
リーフ 「何か嫌な予感がするなぁ…。この人でなしー的な意味で」
ロイ 「リーフ兄さん、自分で死亡フラグ立ててどうすんの」
─くじ引き後
アイク 「…赤か。どうやら俺が鬼役みたいだな」
全員 「 ! ! ? 」
リーフ 「てっきり僕が鬼役になって酷い目に遭うかと思ったけどこっちの方がもっと酷い!この人でなしー!」
マルス 「くそっ!しくじった!!リーフに引かせるつもりがアイク兄さんになるとは…ッ!」
エフラム 「兄上…ラグネルは振り回さないでくれると助かるのだが」
ヘクトル 「ましてや衝撃波飛ばすなんてもっての他だからな!?」
エリンシア「やっぱり鬼と言えばあの格好ですわよね。ではアイク、早速の鬼の格好を…ハァハァ」
ロイ 「エリンシア姉さん自重」
エリウッド「フ、フフ…。家屋崩壊…蝶サイコー!!」
アイク 「お前等…俺を何だと思っているんだ。そんなことはせんしラグネルは持たん。訓練用の剣なら持つが」
ヘクトル 「いや、何も持つなよ…」
アイク 「要はお前達が投げる豆を当たらない様にすればいいんだろう」
マルス 「そこは素直に当たってほしいんだけど…」
ロイ 「と言うか、豆まきってそんな行事だったっけ?」
アイク 「とにかくさっさと始めるとしよう。さぁ、何処からでも来い!」
シグルド 「…まぁ、アイクもノリノリのようだし始めるとするか」
セリス 「よーし!兄さん覚悟してね。鬼は外ー!!」
─30分後
ヘクトル「あ、当たんねぇ…ッ!!」
エフラム「まさかカスリもせんとは…」
リーフ 「伊達に速さ37で地属性じゃないね」
ロイ 「いや、支援相手いないから地属性は関係無いよ。というかステータスネタは荒れるから止めて」
アイク 「どうした?もう終わりか。俺はまだ行けるぞ」
マルス 「…それは現在のアイク兄さんの立場を見ても言えるかな?」
アイク 「何…?」
気付けば周りを兄弟達に囲まれているアイク。
アルム 「いくら兄さんでもこの状況で避けることは無理でしょ」
セリカ 「さぁ、年貢の納め時よ!」
アイク 「む……」
エイリーク「覚悟して下さい兄上」
リン 「鬼は外ー!!」
周りから一斉に放たれる豆。勝利を確信する兄弟達。だが…。
アイク「…ぬぅん!」
訓練用の剣を逆手に持ったかと思いきや勢い良く地面へと突き刺す。すると火柱が上がり投げられた豆が灰と化した。
リーフ 「ちょw噴火wwwテラ卑怯wwwww」
ヘクトル「つーか訓練用の剣で噴火使えんのかよ!?」
アイク 「鍛錬を積んだからな。ラグネルを使わなくても出来るようになった」
ロイ 「そんなの有り!?」
アイク 「有りだ。さて、今の内にこの包囲網を突破させてもらうぞ!」
セリカ 「あっ!!」
思わぬ技に意表を付かれた隙に包囲網を抜け出すアイク。
マルス 「くっ、まだだ!まだ終わらんよ!!」
ヘクトル「俺の意地にかけて絶対ぇ当ててやる!!」
エフラム「俺もアイク兄上に豆を当てんと気がすまん!」
結局、この豆まきだけで二時間以上掛かった上、庭が豆だらけになったのは言うまでも無い。
マルス「じゃ、頑張って庭に落ちている豆を食べてくださいねユンヌさん」
ユンヌ「いや、私は鳥の姿しているだけで主食は豆じゃないんだけど…」