ある日の兄弟家、深夜…
ミカヤ「よし、揃ったわね。じゃあ家族会議を始めます」
リーフ「いや揃ってないし、寝てる人いるんだけど」
エリンシア「今回は特に重要な内容だから、シビアな意見を出してくれる人だけでやるってマルスちゃんが…」
シグルド「うむ、皆もいつも以上に気を引き締めて臨む様に」
エフラム「それほど重要な内容は想像がつかないが…」
エリウッド「全員揃わなくてもやるということは、家計に関係する話ではなさそうだね」
リン「マルス、アンタ何か知ってるんでしょ、さっさと始めなさいよ」
マルス「はいはい、じゃあこれを見てもらえますか」
http://wikiwiki.jp/fe_family/?%C5%EA%C9%BC%A5%B3%A1%BC%A5%CA%A1%BC%A3%B5
エフラム「これは…アイク兄上の嫁候補についてか」
マルス「そう、紋章町の皆さんもアイク兄さんが誰と結婚するのか気になってるらしい様で」
ミカヤ「私達家族としても、いつ誰と結婚してもおかしくないという状況を傍観している訳にはいかないということで
だれがアイクと結婚する可能性があるのか、また結婚したらどうなるのかをシミュレーションして
誰がアイクの嫁に相応しいのかを話し合おうってこと」
シグルド「今日のアイクは仕事で帰りが遅いからな、これ幸いと急遽会議を開くことになった」
リン「話はわかったけど…誰がいいとか私達で決めちゃっていいの?」
エリンシア「そうね…あまり相手にはこだわらずに普通の子と普通に結婚して幸せになってくれれば…」
エフラム「普通の…相手……いたか?」
マルス「…まず普通の相手を探さなければいけないのが明らかにおかしい点だと思われますが」
エリウッド「う~ん…レテさん…とか?」
リーフ「ああ!確かに有力嫁候補の中では一番まとも…じゃなかった、普通だよね」
アイク「ただいま」
レテ「ああ、おかえり」
アイク「体の調子はどうだ?」
レテ「大丈夫だ、心配するな」
アイク「そうか…しかし、目立つようになったな」
レテ「当たり前だ、今何ヶ月だと思っているんだ?」
アイク「そうだな…そろそろ名前を決めてやらないとな」
レテ「お前…いい加減名前を考えろと何度も言っているだろう」
アイク「そう言われてもな…俺がこういうの苦手なのは知ってるだろ?」
レテ「まあな…だが、いくら苦手とはいってもそろそろ決めてくれ。いざ胎教を始めるときに名前を呼べないなんて
笑い話にもならないからな」
アイク「…わかった」
レテ「しかし…ベオクとラグズでよく無事に授かれたものだ、一生分の幸運を使ってしまったかもしれんな…
…混血であることでこの子には辛い思いをさせるかもしれないが…」
アイク「心配するな、何があろうとお前達は俺が必ず守ってやる。俺が約束を違えないことは知ってるだろ?」
レテ「…ああ、そうだな」
エリンシア「…みたいな感じで普通の夫婦として幸せになってくれるのが一番じゃないかと思います」
ミカヤ「そうね、あの娘ならそんな感じで上手くやっていけるんじゃない?」
マルス「う~ん…でもなんか面白くないですね」
リン「…アンタ何言ってんの?」
リーフ「いや確かにインパクトに欠けるのは確かなんじゃないかと」
リン「いや、なんで人の結婚を面白いかどうかで判断してるわけ!?」
シグルド「まあ、アイクは結構無茶をするところがあるからな。普通の女性よりも個性と言うか…勢いがある女性の方が
いざというときにあいつを抑えられるかも知れんな」
エフラム「勢いがあるというと…ワユさんか?」
ワユ「さあ大将!いざ尋常に勝負!」
アイク「…朝から手合わせか、まあ構わんが」
マルス「義姉さん、結婚したんだからいい加減『大将』はやめたら?」
ワユ「い、いいじゃん!この方が呼びやすいの!そんなことより勝負!結局嫁入りするまでは全敗だったからね
今度は子供が出来るまでには勝つって決めたの!」
リーフ「じゃあ相当急がないとまずいんじゃないですかね、義姉さん?昨日も色々聞こえてきて若い僕は
性欲を持て余して大変なんですよ」
ワユ「え!?やだ何言ってんのリーフ君!?」
キュピーン ズバ! ズバ! ズバ! ズバ! ザシュ!
マルス「義姉さん…照れ隠しに流星はちょっと…」
ワユ「あー…ゴメン…」
アイク「まあ理由は何であれ、手合わせなら断る理由は無い。とりあえず庭に行くぞ」
ワユ「よっし!絶対勝ーつ!」
マルス「行ったか…朝から騒がしいな…リーフ、大丈夫?とんでもない量の血が出てるけど」
リーフ「全然大丈夫!巨乳の義姉さんとのスキンシップなんて、こっちが金を払いたいくら『ズシャッ!』ぐはあっ!?」
マルス「またアイク兄さんのラグネルの流れ弾…じゃないな、今のは義姉さんの旋風の剣だな
今のでテーブルが全壊か…家計とリーフに優しくない人が増えちゃったなあ」
マルス「…の様に確かにアイク兄さんに押し負けることはないでしょうけども、器物損壊に関しては
多少覚悟しなきゃ駄目なんじゃないかと」
エリウッド「…まあいいさ、今更被害が多少増えたとしても赤字は赤字なんだから…」
ミカヤ「元気があるのはいいけど、これ以上物を壊されるのはちょっとねえ…」
リーフ「僕は綺麗なお姉さんと関われるなら何でも良いです」
リン「ちょっとリーフは黙ってて、じゃあアイク兄さんを上手く抑えつつ…それでいて慎みがある人ってこと?」
エリンシア「…じゃあミストちゃんでしょうか?」
ミスト「はいお兄ちゃん、お弁当!」
アイク「ああ、悪いな」
ミスト「あ、襟曲がってるよ」
アイク「そうか?」
ミスト「もう…しっかりしてよね、何年お父さんの所で働いてるの?」
アイク「ああそうだ…親父と言えば、顔を合わせるたびに早く孫の顔を見せろとうるさいんだ
お前からも何とか言ってやってくれ」
ミスト「お父さん…私達で色々考えてるんだから、あんまり口出さないで欲しいなあ」
アイク「まあ、そのうち見せられるだろ。大体お前昨日もあれだけ…」
ミスト「そ、そうじゃなくて!考え無しに子供作るのは駄目でしょ!?ちゃんと予定立てないと」
アイク「前にも思ったが…そこまで考えるものか?」
ミスト「普通は考えるものなの!もう…本当に戦いと仕事のこと以外はいい加減なんだから…」
アイク「いや…すまん」
ミスト「いいの、お兄ちゃんのことは全部わかってるし。やっぱり私がしっかりしないと駄目かなあ」
ミカヤ「…みたいに上手くアイクを支えてくれたりするんじゃない?」
リーフ「嫁にお兄ちゃんって呼ばせるとかどんなプレイですか是非生で拝みたいです!」
シグルド「いかん!!!彼女は妹だろう!KINSHINは絶対に許さんぞ!!」
エリンシア「お兄様、ミストちゃんはうちの子ではないはずですが…」
シグルド「………そうだったか?」
エリウッド「そうですよ」
リン「どうしちゃったの、ひょっとして疲れてる?」
エフラム「今日はもう寝たほうが良いのではないですか」
シグルド「いや…すまん、だが何故か怒らなければならない気がしたのだ」
マルス「まあ原作じゃあ兄妹(ry
リーフ「メタ(ry
シグルド「むう…そうだ、何か共通の趣味を持つ相手なら上手くいくのではないか?」
エフラム「アイク兄上の趣味というと…戦いか」
マルス「あれは趣味というか人生の目的でしょう…アイク兄さんの趣味は旨い肉を食べることじゃないですかね」
リン「じゃあイレースさん…とか?」
リーフ「あ、その人についてはちょっと語りたいです」
アイク「おい起きろ、朝だぞ」
イレース「……ん………」
アイク「さっさと起きないと朝飯が無くな…『ぐいっ』っと!?」
イレース「アイクさん…」
アイク「いきなり引っ張るのは止せって…まあいい、さっさと起きてくれ」
イレース「…今はご飯より…アイクさんを食べたいです」
アイク「お前な…昨日あれだけ…」
イレース「…アイクさん凄く鍛えてるから…まだ体力残ってますよね?」
アイク「…おい」
イレース「いいじゃないですか…今日は休みなんですから…」
アイク「いやしかし…ほら、今は皆起きてるし…」
イレース「別に…少しくらい聞かれても気にすること無いですよ」
アイク「少しくらい気にしてくれ…」
イレース「それとも…もう私を食べ飽きちゃいましたか?」
アイク「……いや…そんなことは無い、が…」
イレース「…じゃあ、いいですよね」
アイク「だからな…って、おい…止せって」
イレース「せっかく結ばれたんですから、一秒たりとも無駄にしません…覚悟して下さいね?アイクさん…」
リーフ「…と言う風に、普段大人しい人が意外にエロかったりするんだよ!!」
ミカヤ「…と言われても…」
リン「アイク兄さんの嫁がどうとかより、単にアンタのエロ妄想でしょーが!?」
エリウッド「もし嫁入りするとなると食費を全面的に見直さなければ…考えるだけで胃が痛くなってきた」
リーフ「いやー、兄嫁って実にエロい存在ですよねー」
エリンシア「リンちゃん」
リン「任せて」
リーフ「イレースさんは多分欲望に忠実なタイプだと思うけど。ティアマトさんとかララベルさんみたいな
余裕のあるお姉さんだともっとこう…裸で…ってリン姉さん、なぜ僕の首に腕を回し…」
ギリギリギリギリ…(ガクッ)
エフラム「ナイスチョーク、リン」
マルス「ナイスチョークリン姉さん、また一段と鮮やかになりましたね」
リン「…アンタで練習してるからね」
エリウッド「チョークが完全に決まったなら死んでるんじゃ…」
シグルド「大丈夫だ、リーフにとって死とは仮眠と同じくらいの状態だからな」
エリウッド「言い方は悪いかもしれないけど、やはり家計に貢献してくれる方が良いんじゃないかな?」
ミカヤ「となると…」
マルス「あの娘しかいませんね」
サナキ「…わたしの年齢ではまだ結婚はできぬからな、今は婚約という形になるが…」
アイク「ああ、今はそれでいい」
サナキ「そ、そうか…では、改めてよろしくお願いする」
エリウッド「おめでとうアイク兄さん、サナキ社長。おっと、しばらくたったら家族になるんだから社長は止した方がいいね」
サナキ「う、うむ…しかし…改めて見ると安普請が窺える家じゃのう」
アイク「しょっちゅう壊れるからな、仕方ないさ」
サナキ「お前もわたしと夫婦になるからには少しは見てくれにも気を使うのじゃ、そうじゃな…
わたしが費用を出すから、この家を建て直さぬか?」
アイク「…いいのか?」
エリウッド「本当かい!?」
サナキ「うむ、わたしの…お、夫のためじゃからな、気にするな。万が一また壊れてもわたしに任せるがよい
そうと決まれば早速工事の日程を決めるか、まずは解体…」
エリウッド「任せてください!こんな家、一瞬で更地にしますから!」
サナキ「そ、そうか」
エリウッド「ヒャッハー!こんな赤字まみれの家、この世から消してやるぜー!!!ボロ家は消毒だあーー!!!」
ミカヤ「ああ…あの病弱だったエリウッドがあんなに元気に破壊活動を…」
アイク「あいつ…そこまで気に病んでたのか…」
エリウッド「…の様に、あの娘が家に嫁入りしてくれるならもう家から赤字と言う言葉は消滅するよね」
リン「そ、そうね(エリウッド…目が怖い)」
ミカヤ「(ごめんねエリウッド…お姉ちゃんの稼ぎが少ないから…)」
マルス「まあいいんじゃないですか?エフラム兄さんもそう思いますよね?」
エフラム「…どういう意味だ?」
マルス「家に小さい女の子が増えるのは嬉しいでしょう?」
エフラム「…何度でも言うが、俺はロリコンではない」
マルス「ああ、それともあの娘の年齢だとエフラム兄さんのストライクゾーンを越えちゃってますか?」
エフラム「お前の言いたいことはよく分かった、表に出ろ!」
エリンシア「ちょっと、二人とも落ち着きなさい」
シグルド「う~む…他の候補はいるのか?」
マルス「一時期はリアーネさんとの関係も噂されてましたよ」
リン「そういえば、ネフェニーさんをダノミルとか言う監禁マニアから助けたって聞いたけど、それはフラグじゃないの?」
エリンシア「マーシャさんとの出会いも海賊に絡まれてたところを助けたのがきっかけだと…」
エフラム「出会いだけなら、ジルさんもかなり運命的な出会いをしたと聞いたが…」
マルス「ルキノさん救出なんかも、普通に考えたら凄いフラグですよね」
リン「メタ発言は自重なさい」
ミカヤ「まあアイクはフラグ立てまくり折りまくりだから、嫁候補の全体を把握するなんて無理なんだけどね…」
「ねえ」
マルス「……」
「ねえねえ」
マルス「…なんですか変態女神、と言うかいつから居たんですか」
ユンヌ「誰か忘れてない?アイクの嫁と言えばこのユンヌちゃんでしょーが!」
マルス「せめて外見年齢が中学生以上になってから出直してきてくれませんかね(棒読み)」
ユンヌ「相変わらず腹立つわー!この腹黒!」
マルス「だって嫁入りするなら子供産める体じゃないと話にならないじゃないですか(棒読み)」
ユンヌ「わかったわ、やってやろうじゃない!」
アイク「…ただいま」
リン「あ、アイク兄さん帰ってきた」
ユンヌ「チャンス!ミカヤ体貸して!」
ミカヤ「え!?ちょっと待…」
アイク「やれやれ…今日は随分長引いたな…ああ姉さん、ただい「スリープ!」ま…zzz」
ユンヌ「フフフ…そうよ、とっとと子供作っちゃえばフラグとか関係なしに嫁になれたのよ!
待っててねアイク、今あなたの子を私が宿してあげるから…」
シグルド「待てえーい!!姉上!血迷ったか!?なんにせよKINSHINは絶対に許さん!」
リン「いや、あれはユンヌで…」
エリンシア「止めて下さい姉様!アイクも、ど、どうせKINSHINするなら私と…!」
シグルド「お前もかエリンシアアア!?KINSHINは全滅DAAAAAAA!!」
マルス「あーあ、また始まったよ…本当にあの変態女神が来るとろくな事がないね、混沌はもう十分だってのにさ」
エリウッド「ところで…マルスは誰がアイク兄さんの嫁に相応しいと思うんだい?」
マルス「え?そうですね…アイク兄さんはしばらく戦い以外に興味を示さないでしょうから
ラグネルとかウルヴァンと結婚すればいいんじゃないですか?」
リン「…ちょっと止めてよ…アイク兄さんだったら冗談に聞こえないから…」
おしまい
正直、アイクとロイにだけは重婚を認めないと色々収まりがつかない気がする