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Last-modified: 2011-06-05 (日) 22:07:23

ここはシャナンが師範をしている道場である。シャナンはよく無職と間違われるのだが、一応働いている。
門下生達は学生や社会人になるので、道場を開けるのは夕方になる。
それまでブラブラしているから無職と間違われるのである。

今日はラクチェが道場に顔をだして剣の稽古に励んでいる。
シャナン「よし、なかなかいいぞラクチェ」
ラクチェ「ありがとうございます!」
嬉しそうに笑うラクチェ。
シャナン(純粋に私を慕うこの笑顔…萌え~~~ハァハァ…やはり無垢な少女は(゚∀゚)イイ!)
もちろんそんな内心は顔には出さない。

パティ「シャナン様こんにちは~~~!」
デイジー「えへへ、今日もよろしくお願いしま~~~す!」
シャナン「2人とも元気がいいな、胴着に着替えてきなさい」
パティ&デイジー「は~~~い!」
この2人も一応門下生である。もっともシャナン目当てで入門したのであまり真面目に稽古していない。
パティ「シャナン様~~~準備できました!」
デイジー「手取り足取り教えてくださーい♪」
ラクチェ「あっこら!シャナン様は今は私の稽古を見てくれてるのよ!」
シャナン「こらこら、喧嘩するな、順番に見てやるから」
3人「はーい!」
シャナン(ムハ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!なんて幸せなんだ!3人ともかわいいぞ!
ラクチェたんのふともも!パティたんのうなじ!デイジーたんのロリ巨乳!…ああ、私は果報者だ…)

3人の稽古を見てやるシャナン。クールを気取っているが内心は萌え狂っている。
シャナン「そうだラクチェ、お前の友達も流星剣をつかうそうだな、マリータだったか?
今度連れてくるといい。稽古を見てやろう」
ラクチェ「ホントですか?マリータも喜ぶと思います!」
シャナン(そのままあわよくば門下生に…ああ、ローティーンの美少女とはよいものだ!)
スカサハ「シャナン様ー、ちょっと教えてほしい所があるんですけど」
ロドルバン「こっちも見て下さーい」
男の門下生達が教えを請うてくる。
シャナン「…いいか、人に教わるばかりでは、それ以上のレベルには進めんぞ。
自分で考える事が大事なのだ。達人と呼ばれた人々は皆、一人稽古が上手かったものだ。よって自習するように」
(少女達との甘い一時を邪魔しやがって!…男の門下生などいれるんじゃなかった!
 まあ、少女だけでは道場の経営がもたんからな、やむをえないが…)

その様子を少し離れた所から見ているラドネイ。
ラドネイ(…これだから男ってのは…ケッ)
素振りしながら内心毒ずく。以前は彼女もシャナンを慕っていたのだが、シャナンがロリコンである事に
気付いてからは距離をとっている。男嫌いにもますます拍車がかかってしまった。
ヘザー「男嫌いがいると聞いて飛んできました」
ラドネイ「帰れ!」

シャナン(ハァハァ少女達が稽古で流す汗の匂い…なんて健康的なんだ…)
不健康な妄想に耽るシャナン。そのとき道場の扉が開いた。
アイク「たのもう!道場主のシャナンはいるか?」
ラクチェ「ア、アイクさん!?」
シャナン「…俺がそうだが…何用だ?」
(…こ、こいつは…よく流星軒に来るアイク!ラクチェに専用メニューだしてもらってる野郎だ!許せん!
貴様にラクチェはわたさんぞ!)
アイク「あんたは相当の使い手と聞いた。手合わせ願おう」
シャナン「な…なに?手合わせとな?」

あせるシャナン。確かにシャナンは剣の達人だがそれだけにアイクの強さがわかる。
シャナン(ぬうっ…バルムンクで先手を取って流星剣を叩き込めばかなりのダメージを与えられるだろうが…
しかし、このアイクという男、強さ以上になにをしでかすかわからん怖さがある!)
シャナン「よかろう!一週間後にヴァロール島で勝負!」
アイク「…?俺は今すぐでもかまわんが?」
シャナン「フッ稽古の時間をやろうというのだ」
アイク「そうか、わかった」
帰っていくアイク。

パティ「きゃ~~~!シャナン様ステキー!」
デイジー「相手に稽古の時間をやるなんて、すごい余裕ー!」
シャナン「フッ当然だ!」
(…こ…この場は切り抜けたが…どどどどどどどうしよう…)
ラクチェ(…ど…どっちを応援しよう…シャナン様は大事な人だけど…
アイクさんも私のラーメン美味しいって食べてくれる人だし…)
パティ「シャナン様!当日はお弁当つくって応援にいきますね!」
シャナン「ならんぞ!当日は私とアイクの2人だけ、誰の立会いもなしだ!」
デイジー「え~~~どーしてですかー」
シャナン「私とヤツが戦えば剣の余波や衝撃波で周囲にも危険がおよぶ」
パティ「残念だけどわかりましたー」
シャナン(あ、危ないところだった…負ける姿を見せなくてすんだ…必勝の自信はとてもないからな…
しかし、これは千載一遇のチャンスではないか?ラクチェに近寄る野郎に痛い目を見せてくれる!)

家に帰ってからアイラに相談するシャナン。なにかいい戦法はないだろうか?
シャナン「…というわけなんだ、アイラどうしたらいいと思う?」
アイラ「自分で考えろ、私は知らん」
シャナン「なにぃぃぃぃぃぃ!ラクチェがアイクに取られてもいいというのか!?」
アイラ「貴様にやるよりはよほどいい、大体ラクチェが決める事だ、
まあ、貴様がいいと言い出したら親として反対するがな」
シャナン「アイラを見つけたら言うんだ、大好きなラクチェを僕に下さいって」
アイラ「なに口走ってるんだ貴様は?だいたいオムツを替えたこともある相手に
よくそんな気がおきるな、私にはわからん」
シャナン「可愛いだろうが!」
アイラ「…まあいい、それよりアイクとの手合わせに備えなくていいのか?」
シャナン「うぉ!そうだった!」
焦って稽古にいくシャナン。ため息をついてアイラはシャナンを見送るのだった。

ヴァロール島の対岸の波止場にたたずむシャナン。今日は勝負の日だ。
しかし約束の時間をすでに過ぎている。
シャナン「フッ…正攻法だけが戦いではない。わざと遅れて相手をじらし、
平常心を乱すのだ!これが兵法というもの!」
そしてボートを漕ぎ出すシャナン。あまり遅れるとアイクが帰ってしまう。
この辺の時間加減が難しいところだ。

シャナン「フフフ…さらにバルムンクを練成で超強化した上にアスタルテに参拝して
女神の加護もつけてもらった。貯金はたいて、スピードリングやパワーリングも装備した!
ここまでやれば負けるはずがない!目にもの見せてやる!」

そしてヴァロール島に上陸するシャナン。砂浜にはアイクがたたずんで素振りをしていた。
アイク「ム?きたか、よし勝負!」
シャナン(こいつ…まったく心を乱していないな…大物なのかおおざっぱなのか…
だが、太陽を背にした私に地の利がある!)
そして強化バルムンクを構えるシャナン。まさに一触即発!
アイク「ぬうん!」
ラグネルを振り下ろすアイク。バルムンクとスピードリングの素早さ強化でかわすシャナン。
シャナン「よし!今度はこっちの…ぬおっ!?」
シャナンの足元にはアイクの斬撃で巨大な地割れが出来ていた!
シャナン「あ~れ~」
地割れに落ちていくシャナン。
アイク「俺の初太刀をかわすとは、なかなかやるヤツだった」

翌日、シャナンの道場。
パティ「ねね、シャナン様!昨日の勝負どうでした!」
シャナン「まあ、相手もなかなかの使い手だったがな、私には一撃も当てる事はできなかった」
デイジー「すご~い♪アイクっていえば紋章町一の怪物って評判なのに!やっぱりシャナン様つよーい♪」
シャナン(う…うそは言ってないぞ!ヤツの攻撃は当たってない!)
冷や汗をかくシャナン。少女達の前でクールを気取るため色々苦労が絶えない。

シャナン(ラドネイにはロリコンである事がバレてから距離を取られてしまったからな。
なんとか信頼回復したいが…ラクチェとパティとデイジーに慕われている私のクールなイメージは
守りぬかんといかん!…そしてあわよくばマリータも…も、萌え~~~ハァハァ)

ロリコンというものも、モテるためにそれなりの苦労をしているようだ…

終わり

なんとなく思いついたので投下した。反省はしない。