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Last-modified: 2011-06-05 (日) 22:22:51

~ノーヴァ島寺院~ 

セリカ「というわけで各自、今月の入信者を報告してください」
ノーマ(わしが司祭なのになんでセリカがしきっとるんじゃろ?)
ジェニー「私は1人です。傭兵のセーバーさんが入信してくれました」
メイ「私は2人、最近このあたりにもエッダ教が進出してきて厳しいですよ」
ボーイ「ごめんなさい1人も入信させられませんでした」
セリカ「ボーイは会議終了後、経典を10冊写本して己の信仰を見つめなおしなさい」
ボーイ「( ゚д゚ )」
セリカ「それとメイ、さっきの話を詳しく」
メイ「はい、ユグドラル地区あたりじゃ信者の獲得が頭打ちになってきてるんで、
他の地区に宣教師を送ったり、教会の建設を計画したりしてるらしいですよ。
エッダ教団のクロード神父は議員もやっててかなりの資金力がありますし」
ボーイ「すごいなあ、うちとは大違いだ!うちじゃお布施も大根とかだしなぁ」
セリカ つファイアー
ボーイ「あっちい!」
セリカ「おのれ邪教徒!紋章町に拝金主義をはびこらせたのみならず、
ミラの聖地バレンシア地区まで汚そうというのね!」
メイ「でも実際政治家や貴族がバックにいると強いですよ。
クロードは貴族でもあるから、ユグドラルの貴族達を入信させて援助を受けてます。
でも他の地区に進出するにしても、なんで真っ先にバレンシア、それもソフィア地域を狙ったんでしょうね?」
ボーイ「そりゃ一番容易いと思ったからでしょ。一地区の半分しか勢力を保ってない上、
議員のリマ4世様が信心薄いもんだから、万年資金難。勝てるわけないよ」
セリカ つライナロック
ボーイ「ギャー!」
セリカ「でも、一理あるわ。宗教が俗世の権力に歩み寄るなどよくない事だけど、
信者も俗世で生きてる以上、無視はできないわ…ならば!」

~兄弟家居間~

セリカ「とゆーわけで次のバレンシア地区の補欠選挙にはノーマ様を擁立するので、
みんな投票よろしくね!」
シグルド「まあかまわないが…」
エリンシア「うちはどの地区なんでしょうか?」
マルス「まあ、どの地区の人間もいるって事で、細かいことは気にしたら負けだよ」
アイク「補欠選挙ってなんだ?」
エリウッド「議員に欠員が出たときに代わりの議員を選挙で選ぶんだけど…なんで欠員?」
セリカ「議員のリマ4世が不幸な事故で大怪我したのよ」
エリウッド「……ああ、胃が……頼むから自重して…」
セリカ「信仰なき背教者には当然の報いよ」
ミカヤ「それで選挙公約は?」
セリカ「もちろんバレンシア、ゆくゆくは紋章町全土をミラ様の教えがいきわたった、極楽浄土にすることよ。
そのためにまずはバレンシアに祭政一致の神権国家を作り、ノーマ様を教皇にします!」
リーフ「……なんとセリカらしいというか……」

かくして選挙活動を始めたセリカ達。
セリカ「ご町内の皆様!このたびミラ神党のノーマが投票のお願いにあがりました!
来たる補欠選挙ではどうかノーマに清き一票をお願いします!
ノーマ当選の暁にはバレンシアの地をミラ様の聖域とし、
そのお慈悲と恵みにあふれた国づくりをいたします!
どうかご支援をお願いします!共に極楽浄土を建設しましょう!」
ノーマ(なんでセリカが演説しとるんじゃろ?選挙に出るのワシなのに…)
選挙カーの上にノーマとセリカが陣取りスピーカーでセリカが呼びかける。

運動員は教団の皆を動員し、アルムも手伝っている。
アルム「えーよろしくおねがいしまーす」
タスキをかけ、チラシを配るアルム。
シルク「お疲れさまです。そろそろお昼にしませんか?」
アルム「もうそんな時間?」
シルク「ええ、私用意してきたんですよ」
セリカ つライナロック
シルク ヒョイッ!
アルム「ギャー!」
シルク(…さすがヒロイン、あなどれません…でも私とて小説版ヒロイン!いつか必ずあなたより
目立って見せます!)

メイ「セリカ様ー!大変です!エッダ教が対立候補を立ててきました!」
セリカ「なんですってぇぇ!」
メイ「向こうで演説してますよ!ほら!」

スルーフ「えーこのたびバレンシア地区の選挙に出馬するエッダ聖党のスルーフです。
私は次の事を公約に掲げます。バレンシアへの企業誘致による所得の向上、
失業率0パーセント、過疎化を食い止め若者に仕事を提供します!
どうかこのスルーフに一票をお願いします!」

セリカ「なによ!どうみてもクロードの傀儡候補じゃない!」
ボーイ「でもノーマ様もセリカ様の傀儡じゃ…」
セリカ つファイアー
ボーイ「ギャー!」
セリカ「しかも教義ではなく、所得だなんだと金で票を釣るつもりね!
聖職者の風上にも置けないわ!」
ボーイ「でも政治家としては当然の事しか言ってないような…」
セリカ つライナロック
ボーイ「ハンギャー!」
セリカ「おのれ異教徒!このバレンシアを汚させはしないわ!成敗!」
ジェニー「ま、まって下さい!運動員が対立候補を妨害したら、選挙違反になっちゃいます!」
メイ「ここは一つ穏便に!」
セリカ「ぐぬぬ…」

その後もエッダ教団は豊富な資金力を生かして地主や豪農、漁師の網本を引き込んでいく。
このままでは敗北は必死だ。
セリカ「こうなったら僧兵を集めなさい。聖戦です!」
ジェニー「セセセセ、セリカ様、ですから妨害は…」
セリカ「大丈夫よ、皆には一般人に偽装して殴りこんでもらうから!
逮捕されたらミラ教団とは関わりないって証言してね。
これもミラ教国を築くための尊い犠牲よ…」
メイ「で、でもぉ~タイーホはきついですよー」
セリカ「ええい、神の法に比べれば俗世の法など取るに足りないわ!
誰もやらないなら私自ら…」

ユンヌ「はーいそこまでー、自重しよーね狂信者!」
セリカ「何しにきたのよこの邪神!」
ユンヌ「ムカッ!セリカちゃんにいつもお世話になってるお礼に来たのよ!」
セリカ「お礼?」
ユンヌ「ユンヌちゃんのカオスの力でリマ四世を議員に戻したのよ!
これで選挙はオジャン!m9(^Д^)プギャー !」
セリカ「ななな…なんてことしくさりやがるこのドグサレがぁ!」
ユンヌ「やーいバーカバーカ!いつも押し入れに閉じ込めるお返しだー!」
セリカ「まてー!こんちくしょー!」

ボーイ「まあ、平和が戻ったって事でいいのかな?」
メイ「根本的にはなにも解決してないけどね」

ノーマ「わしはいったい…なんのために…」

終わり