20-150

Last-modified: 2011-05-30 (月) 22:30:17

昔いまし今いまし

カナス「それじゃあ今日はどうもありがとうございました」
ミカヤ「ええ、あんなものでよければいつでもお見せしますので」
玄関でカナスを見送るミカヤ。

それを物陰から見てる3人がいた。
マルス「……ねえロイ、君はなんだと思う?」
ロイ「…え?カナスさん?さあ、姉さんになにか用事でもあったんでしょ?」
マルス「甘いね…子育ても一段落した中年が、若い青春の日々を思い出す…
    姉さんも中身はダキュンダキュン!才なんだから、それなりに大人の人とつきあってもおかしくないさ!」
リーフ「ちょ!何妄想させるんだよー!また鼻血が出たじゃないか!」
ロイ「過去ログで姉さん、ショタコンってネタが多かった気がするけど…」
マルス「それを調べるのが、本日のミッションさ!」

ミカヤ つ 【暁光】レクスオーラ

リーフ「アー!コノヒトデナシー!」
ミカヤ「もう!人の話を立ち聞きなんてお行儀が悪いわよ!」
マルス「ごめんごめん、でさ、カナスさん何の用事だったの?」
ミカヤ「別に隠すような事でもないし…いいわ、ちょっと物置に来て」
ロイ「物置?なんだろう一体」
リーフ「だれか僕の心配をしてよー、コノヒトデナシー」

マルス「相変わらず物置は埃っぽいな」
ミカヤ「今度掃除しなきゃ…ここよ」
ミカヤが隅の床板を開けると地下へのはしごが下りている。
ロイ「わ、こんなのがあったんだ」
地下へ下りる4人。

リーフ「暗いなあ松明つけようか?」
ミカヤ「大丈夫、電気きてるから、つけるね」
そして照らし出される地下室。そこには壁一面の本棚があった。
ロイ「すごい数の本だなぁ、何の本?」
ミカヤ「私の日記よ、家が崩壊した時焼失しないように地下に移しておいたの」
マルス「こ…これ全部?」
百冊や2百冊じゃ効かない数だ。

リーフ「でもさ、それとカナスさんと何の関係があるの?」
ミカヤ「カナスさん学者でしょ? 私の日記が歴史資料的価値があるから見せて欲しいって頼んできたのよ。
日記を見せるなんて恥ずかしかったけど、あんまり熱心に頼んできたから…」
マルス「なるほど…でも、資料的価値ってのはすごいなぁ…」
一冊手にとってみるマルス。○○年××月△△日~△△年○○月××日の日記と表紙に記されている。
数十年前のものだ。

早速開いて見るマルス。ミカヤも一度人に見せたものなので気にしてはいない。
マルス「えーと、どれ? 月月火水木金金…なんだこりゃ?」
ミカヤ「最近の流行歌じゃない、知らないの?お姉ちゃん最近の流行り物はちゃんとチェックしてるんだから!」
ロイ「数十年ずれてるような…」
リーフ「こっちの日記には写真が挟まってるよ、何これSL?」
ミカヤ「あっ懐かしい!私がはじめて陸蒸気に乗った時の写真ね」
白黒写真にはSLをバックにミカヤがピースサインを出している。
ミカヤ「紋章町で最初にぴいすさいんを出したのは私よ!」
リーフ「姉さん、発音が…」
ミカヤ「あらやだ!つい昔の癖が…」

ロイ「こっちは巻物だ…どれどれ…達筆すぎて読めない…」
ミカヤ「これはね、こう読むのよ、」

セフェランが遊びにきはべりし
2人で芝居小屋などを見て回りたりと、
デギンハンザーが見ゆはべりし
相も変わらずデギンハンザーの髪はきよらなり
昼よりはセフェランがいまめかしなりし蹴鞠といふ遊びを教へてくれはべりき

ミカヤ「ロイも勉強が足りないわね、今度教へてあげむや…といけない」
ロイ「姉さん…タイムスリップしすぎだよ…」
マルス「デギンハンザーさん髪あったんだ…」

リーフ「それにしてもここはほとんど博物館だなぁ…ん?あそこには洞窟壁画みたいなのが…どれ」
ミカヤ つ 【暁光】レクスオーラ
リーフ「アーコノヒトデナシー!」
ミカヤ「さ、この辺にしとこうか!」
ミカヤ(やべえ、歳がバレるところだった)

それからというもの、地下室には頑丈な鍵がかけられている。

マルス「ミカヤ姉さん…カオスな兄弟家の中でもなんて謎の多い人だ…」
リーフ「つか僕だけなんでこんな目にあうのさコノヒトデナシー!」

終わり