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Last-modified: 2011-05-31 (火) 02:56:32

263 :ラトナ様がみてる:2009/08/12(水) 04:26:00 ID:zRp41h6e
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ラーチェル「ああ……エイリーク…どうして貴女はそんなに気高く美しいのかしら…」
ターナ「……」
今日も妄想に耽るラーチェル。どんどん百合世界にハマッていく親友を、どうしたものかと眺めるターナ。
しかもその対象ももう一人の親友なのだ。

そこにエイリークがやってきた。
エイリーク「ラーチェル、ターナお弁当にしましょう」
ラーチェル「まあ、そうですわねエイリーク!」
さりげなくエイリークの隣を確保するラーチェル。
ターナ(なんというか…ラーチェルがこんなにわかりやすいのに…エイリークもにぶいというか…)
ここしばらくのラーチェルの態度を見ていれば、普通は好意に気づきそうなものだが、
兄弟家にはニブチンが多い。エフラムもそうだが。

ターナ(ま、親友としてはその恋路を見守ってあげましょう)

264 :ラトナ様がみてる:2009/08/12(水) 04:27:07 ID:zRp41h6e
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エイリーク「放課後は生徒会室ですね」
ターナ「来年まで覚えなきゃならない事が沢山あるからね」
ラーチェル「やっぱりわたくしの行いは正しかったのですわ!次期会長にふさわしいのは
      わたくし達を置いて考えられませんもの!」

3人とも先週の選挙に受かり、次期生徒会長が決定していた。
今は生徒会室に通って引継ぎや仕事の手伝いをしている。
主にラーチェルはリノアン、ターナはシレーネ、エイリークはアテナから指導を受けている。
授業が終わり、そろって生徒会室に入る。

リノアン「さっそくですけど、貴女たち次期会長に重大な任務を与えます」
エイリーク「重大な任務?それはどういう物でしょうかロサ・リザイア?」
シレーネ「今日、生徒会の目安箱に投書がありました。御覧なさい」
シレーネがエイリークに一通の手紙を渡す。

エイリーク「…変態教師に付きまとわれて困っています。なんとかして下さい。
      剣道部1年ラドネイ……ヘザー先生のことですね…」
ラーチェル「まあ、なんて破廉恥な!」
アテナ「知ってのトオリ・生徒の訴えに・応じるのハ・会長の仕事ダ・この仕事ヲ・お前たチ3人に任せル」
ラーチェル「まあ、わたくし達の初仕事ですわよ!あの変態に目にもの見せてやりましょう!」
ターナ「ノリノリねえ…まあ、ほっとくわけにもいかないか」

こうして3人は校内の武道館に向かった。

265 :ラトナ様がみてる:2009/08/12(水) 04:27:53 ID:zRp41h6e
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武道館は剣道部や弓道部、柔道部、フェンシング部などの部活や体育の授業に用いられる建物である。
3人は剣道部の練習場に向かった。その時甲高い悲鳴が響いた!
エイリーク「今の悲鳴は!?」
ラーチェル「急ぎますわよ!」

3人が練習場に駆け込むと袴姿のラドネイがヘザーから逃げ回っていた。
ラドネイ「うわわ!よせ!来るな!」
ヘザー「袴少女キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!ハァハァ…先生が愛についてレクチャーしてあ・げ・る!」
ラドネイ「いらんいらん!私にそんな趣味は無いと何回言ったらわかるんだ!」
ヘザー「だってラドネイちゃん男嫌いなんでしょ?じゃあ女を愛するしかないじゃなーい!」

ターナ「ストーーーーップ!そこまでです、ヘザー先生!」
ヘザー「ペガサスナイトキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!まあ、ラーチェルちゃんにエイリークちゃんも!
    みんな私の愛の授業を受けに来たのね!」
ラーチェル「何をどうすればそうなるんですの!?」
エイリーク「私たちはラドネイさんから訴えを受けて、先生を阻止しにきたのです!」

ヘザー「訴えって?」
ラドネイ「あんたが私に付きまとうのを何とかしてくれって相談したんだよ!」
ヘザー「んもう!イ・ケ・ズ!私に一度身を任せてくれればすぐに病みつきになっちゃうのに♪」
ラドネイ「やなこった!」
エイリーク「そういうことですヘザー先生、嫌がってる相手に無理に迫るのは謹んでください」
ヘザー「うふふ…わかってないわね。ノーマルな娘を目覚めさせるのが痺れるんじゃない!」
ターナ「エイリーク…説得して聞く相手じゃないよ」
ラーチェル「ここは一つ実力行使ですわ!」
つ イーヴァルディ

ヘザー「同じ手は食わないわ!バレンシアで手に入れた魔封じの盾で魔法回避大幅アップ!」
ラーチェル「まあ!わたくしの魔法をかわすなんて!」

エイリーク「ならば私が」
つ ジークリンデ

ヘザー「いやん!イ・ケ・ズ!でもぜーったい諦めないからねー待っててねラドネイちゃーん♪」
ラドネイ「誰が待つか!」

エイリークの剣を食らって逃走するヘザー。なんとかこの場は凌いだが…

266 :ラトナ様がみてる:2009/08/12(水) 04:30:28 ID:zRp41h6e
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ターナ「力づくで追っ払ってもまた来るわよね…」
ラドネイ「ううう…いったいどうすれば…」
エイリーク「そもそもどうしてヘザー先生に狙われているのですか?その原因を取り除けば…」
ラーチェル「それはもちろんヘザー先生が百合だからですわ!」
ターナ(それはあなたもでしょうが…)

ラドネイ「ええと…私…大の男嫌いなんです…理由は19スレの>>387-393を見てもらうと、
     わかってもらえると思うんですが…それで男嫌いなら百合に引き込めると思われて…」
エイリーク「なるほど…やっかいな問題ですね」
ラーチェル「じゃあ男嫌いが直ればヘザー先生も付きまとわなくなると…」
ターナ「あの人の場合、そんなこと気にしなさそうだけどね…」
エイリーク「ですがこれ以上ヘザー先生の振る舞いを許せば、他の生徒にも被害が広まるでしょう。なんとかしなくては」

エイリーク達はヘザーを止めることができるのだろうか…

続く