20-588

Last-modified: 2011-05-31 (火) 03:41:38

588 :紋章町版CSI  8/13:2009/09/10(木) 20:03:38 ID:PzJ0jx5Y

老検死官 「…ふむっ、何故じゃ…?」
若検死官A「どうしました?」
老検死官 「被害者の利き腕は右で間違いないよのぅ。
      …所でこの被害者の右腕の筋肉を見てくれ、どう思う?」
若検死官A「凄く…裂けてます…」
老検死官 「本来人間の体というのはリミッターがかかっててのぅ。
      普段は体が出せる力の良くて10%程度しか出せておれない。
      …何故かというと常に100%出していては、体が負担についていけず壊れてしまうからだと言われておる。
      だからそのリミッターを外した結果、筋肉が腕の内側から裂けたと推測出来るが…どういう事じゃ?」
若検死官B「でなぁ、俺ほど凄い野球選手になるとゾーンってのが出来てなぁ」
Bの彼女 「なぁに、それ?」
若検死官B「一流選手とか戦士に訪れる『凄い瞬間』ってやつさ。
      例えば俺の場合、相手の投げた球がスローモーションに見えたりとか、
      屈強な戦士で言えば突然体が軽く感じて、力が増したりとかな。…理屈はあまり分かってねーがな」
老検死官 「…これ!休憩時間は終わったぞ!早く仕事に戻らんか!?」
若検死官B「ちぃ…はいはい」
若検死官A(『リミッター解除』…『ゾーン』…『手槍』…まさか…!?
      早く三竜将にお伝えしなくては!)

589 :紋章町版CSI  9/13:2009/09/10(木) 20:05:22 ID:PzJ0jx5Y
ゲイル  「…もう一度言う。その韓国の衛星について調べさせろ」
韓国人  「断るニダ!デモ日本ヲ売ッテクレルナラ考エテヤルデニダ!」
ゲイル  「…仕方ない、実力行使だな。つ『キラーランス』」
韓国人  「アッー!」

イレース 「マーシャさん…さよなら。つ『レクスボルト』」
ワユ   「大将の仇ーッ!!つ『練成ソニックソード』」
サナキ  「…わしはただ黙って、アイクの仇を討つのじゃ!つ『シムベリン+陽光』」
マーシャ 「きゃあああ!!?…な、何で私アイクさんの友達に襲われてるんですか~ッ!!(´;ω;`)」
???  「えいっ!」
マーシャ 「!!……えっ、ミカヤさん!」
ミカヤ  「マジックシールドよ。これを使わなきゃ本当に彼女達に殺されてしまうわね」
ヘクトル 「うへぇ、見ろよあの女共の目つき…狂ってるぜ」
エフラム 「そうだな。好意を持った相手を奪われ、行き所の無い怒りと悲しみを秘めた目をしてる」
ロイ   「…アイク兄さんの為にも、僕達が止めてあげないと」
ティアマト「アイクの仇に死を!アイクの仇に死を!」
エリンシア「…行きますわよ」
兄弟家一同「ああっ!」

マードック「…ぬっ…」
ブルーニャ「どうやら…」
竜騎士隊員「私達の出る幕でも無かったですね」
エリンシア「ベルン警察署の皆様!」
リーフ  「ブルーニャお姉さん!」
マードック「…アイクの嫁候補達の暴走を食い止めてくれたのか…感謝する」
セリス  「とととりあえず戦って疲労した所をミ、ミカヤ姉さんと
      セリカ姉さんのスリープでねね眠らせておきました」
マードック(このネタとは関係ないが、私の顔は女の子に恐れられるタイプの顔なのだろうかorz)
ブルーニャ「皆様のご協力には感謝いたします。後は…」
イレース 「…ん…」
エフラム 「起きたみたいだな」
ミスト  「……ココは…?」
ブルーニャ「私が相手をしましょう。マードック将軍は兄弟家の皆様と一緒に聞いていて下さい」

590 :紋章町版CSI  10/13:2009/09/10(木) 20:06:53 ID:PzJ0jx5Y
ブルーニャ「ミストちゃん、どうしてこんな事を…」
ミスト  「…お兄ちゃんを殺した武器って手槍、ですよね。
      でも私達の中で手槍を使える人なんて居ない…。
      犯人は誰かなと考えていたら、天馬騎士のマーシャじゃないかって思い始めてきて…」
マーシャ 「で、でも私皆さんの様に特別な感情を持ってる訳ではありません!」
マードック「だそうだ」
ティアマト「…私もアイクを喪った悲しみから、見境が無くなってしまった…騎士失格ですね」
イレース 「私も…頭が空っぽに…」
セネリオ 「酷い有様です」
ブルーニャ「兄弟家とジルには伝えてきたものの、貴方達には伝えなかった事が、
      ある種この大暴れの発端ね」
ツァイス 「…手槍は背後からマッハ1.4って被害者に突き刺さった…
      世界ひろしといえどそんな速度で他人を突き刺せる輩は居ませんね」
若検死官A「マードック様!ブルーニャ様!!」
マードック「ぬっ」
ブルーニャ「確か貴方は…」
若検死官A「あ、はい。検死官の一人です。…検死の方で更に情報が出ましたので伝えにきました」
マードック「ぬぬっ、大切な事だとはいえこんな危険な所に態々伝えに来てくれたのは…
      とても関心的だのぅ!」
ブルーニャ(口調がちょっと変になる程に喜んでる…)
      不正ばかり働いて三竜将から解雇されたナーシェンの一件で、
      若者に不信感を持っていたから、まだこんな素晴らしい若者
      が居たのだなと思ってるのでしょう…)
若検死官A「と、とにかく今私の持ってる情報をお伝え致します」
マードック「うむっ、分かった」

マードック「つまり、アイクが凶器の手槍を投げた時、ゾーンが起きたという事なのか」
若検死官A「え、ええ」
ブルーニャ「そのゾーンが起きたと仮定して、何が起こったと思いますか?」
若検死官A「そうですね…筋肉が裂けたのですから、相当凄まじい勢いで手槍を投げたかと思われます」
マードック「…被害者についての情報はありがたいが、コレではまだアイクの死んだ理由は解明出来んぞ」

591 :紋章町版CSI  11/13:2009/09/10(木) 20:08:12 ID:PzJ0jx5Y
ゲイル  「…マードック将軍!」
マードック「ゲイルか。韓国の衛星について分かった事はあったのか?」
ゲイル  「ええっ…カクカクシカジカ」
マードック「カクカクウマウマ…そうか、流石だゲイル」
ミレディ (やはりこの事件…解決不可能じゃないかしら?
      凶器からは被害者の指紋だけ…)
      犯人への手がかりはゼロ…迷宮入りしてしまいそうです…orz)
ツァイス 「ね、姉さん…」
マードック(…『マッハ1.4の手槍』…『ゾーン』…『背後から心臓に刺さった』…『韓国の衛星』…まさか…)

           ・ ・ ・ 謎 は 全 て 解 け た ! !

マードック「この事件の全容が分かった」
ロイ   「てかさ、謎は全て解けたって某探偵漫画の主人公の(ry)」
ミカヤ※ 「CSIだとこんな事言いませんよ。念の為」
マードック「…そんな揚げ足取りはやめてくれ。実は前々から言いたかっただけなのだ」
エリンシア「…ああっ、コレで誰がアイクの命を奪ったのか分かるのですね…長かったですわ…
      数日しか経ってないのにも係わらず、まるで何年も経ったかの様な気分です」
嫁候補一同「・・・ゴクリ」
マードック「簡単にそして簡潔に言う。
      …アイクは自分が投げ、地球一周してきた手槍が刺さって亡くなったのだ」
リン   「……えっ(゚Д゚)」
ヘクトル 「……はぁ(゚Д゚)」
嫁候補一同「……はい?(゚Д゚)」
マードック以外「「「「「Σ*1エエエエエエェェェエエエエエエッ!!!?」」」」」
リン   「それどういう事よ!?」
サナキ  「納 得 の い く 理 由 が 無 け れ ば 黒 炭 に す る ぞ」
ツァイス (ちょw皇帝直々の恐喝行為…(汗))
マードック「落ち着かれよ。順を追って説明する」

592 :紋章町版CSI  12/13:2009/09/10(木) 20:10:13 ID:PzJ0jx5Y
マードック「…アイクは槍の武器Lvを上げる為に、事件の日に手槍を投げる練習をしていた」
へクトル 「まぁそこから全てが始まったんだよな」
マードック「練習が進んだ頃、アイクに特別な現象が起きた」
セリス  「…特別な現象?」
若検死官A「やはり、ゾーン…ですか?」
マードック「そうだ」
リーフ  「ゾーン?」
エフラム 「俺が代わりに説明しよう。
      簡単に言えば一流の者に訪れる『力や能力が一時的に覚醒する瞬間』だな。
      …ほら、有名なバスケット選手が『リングが凄く大きく見える』って言う感じにな」
エイリーク「なるほど、勉強になります兄上」
シグルド 「でもKINSHINの勉強は許さんぞぉぉぉ!!」
ミカヤ  「黙ってマードック警部の言ってる事を聞きなさい!つ『サイレス』」
シグルド (´・ω・`)
マードック「…続きを話すぞ。
      突然ゾーンの影響を受けたアイクは今まで以上の力で、手槍を投げた。
      …その手槍はマッハ1.4という驚異的な速度で飛んでいったのだ」
セリカ  「ねぇ、まさかその手槍が…」
マードック「そう、その手槍は地球を一回りし、最終的に後ろからアイクの心臓に到達(※貫いた)したのだ」
嫁候補一同「(;゚Д゚)………」

ミカヤ  「しょ、証拠はあるの!?そんな信じられない事が起きたという物証は…」
マードック「勿論ある…これだ。つ【衛星の破片】」
ミカヤ  「コレは…さっき話してた…」
ゲイル  「…破壊された韓国の衛星の破片だ。言って置くが破片と破壊された衛星の残留物が一致してる」
エリンシア(…多分、この事件の全容が分かりましたわ…)
     「まさかアイクを殺した手槍は…同時間帯に発射された衛星を破壊したのですか?」
マードック「察しが良いな」
セリス  「いや、まだ良く分からないよ」
マードック「…破壊された韓国の衛星は、アイクが亡くなった同時間にしか発射されていない。
      そして破壊出来たのはその時限りだ。手槍が衛星を破壊するには飛んで無くてはならない以上、
      【何故飛んでいた衛星が破壊されたか?=地球一周していた凶器の軌道上にあったから】に他ならないのだ!
      ……この事件に犯人は居ない、居たのはただ運の悪い被害者一人だけだったのだ…」
ヘクトル 「それが、真実だったのかよ(;゚д゚)」
ブルーニャ「被害者は…本当に人外ですね…(二重の意味で」

ミレディ 「…事件も解決した事ですし、バルキリーの杖で被害者を蘇生しましょう」

593 :紋章町版CSI  13/13:2009/09/10(木) 20:11:22 ID:PzJ0jx5Y
《ベルン警察署、治療室》
アイク  「…………ん……ここは…何処だ?」
兄弟家一同「アイク(兄さん)ッ!!」
ゼフィール「…クロードよ、バルキリーの杖を使用した事を感謝する」
クロード 「いえいえ、それほどでも」
アイク  「俺は何でここに…そうだった、手槍を投げる練習をしてたな。
      …そうしたら突然胸の辺りに激痛が走って意識を失ったのだが…」
エリンシア「ああっ、アイク…アイク…生きてて良かったですわ!!(ガシッ)」
アイク  「ぬぉ!…エ、エリンシア……所で皆…何故泣いてるんだ?」
ミカヤ  (ゴゴゴゴゴッ)
アイク  「?」
ミカヤ  「レクスオーラッ!!」
ヘクトル 「うわぁ!ミカヤ姉貴何してるんだ!」
ミカヤ  「私達…こんなに、こんなにアイクの事を心配してたのに…
      しょ、しょうもない理由で死んでるんじゃないわよ!(´;∀;`)つ【暁光レクスオーラ】
アイク  「な、何が起きてるのか知らんが姉さんお、落ち着k……アッー!」

ゼフィール「…家族とは良いものだな。わしもあんな家族が欲しかった」
ツァイス 「それよりも早くこn」
セネリオ 「酷い有様です」
ツァイス 「を止めてください!」
???? 「こちらコード0471!応答をお願いします!!」
ブルーニャ(ぁら、突然ですね)
      「一体何が起きたのですか?」
警察官C 「た、ただ今銀行強盗犯が人質を取って銀行に立てこもっている模様。
      増援をお願い致します!」
ブルーニャ「分かりました、直ぐにそちらに来ましょう」

ブルーニャ「…皆さん、次の事件現場に行きますわよ」
ベルン警察一同「おおっ!!」

・・・終わり


*1 *2
*2 ;゚Д゚