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Last-modified: 2007-06-30 (土) 22:12:16

類似品にはご注意ください

フトシ  「いけっ、ペカチュウ、充満ボルトだ!」
ペカチュウ「ペカーッ!」

ミカヤ  「……なに、この常時作画崩壊のアニメ」
ロイ   「パチットモンスターだって」
ミカヤ  「……略してパチモン……いくらなんでもあからさますぎるんじゃ……」
ロイ   「うーん、ほら、これFETVだから……あそこ、社長さん自体がパチモンだし」
ミカヤ  「シャナム氏ね。彼には一度魔女っ子? ミカリンについてあれこれと問い詰めたいことが……」
ロイ   「ははは……まあこういうのは分かりやすいからいいけど、最近は有名ブランドの偽物とか多いし、気をつけないとね」
ミカヤ  「そうね」
シグルド 「ただいまー」
セリス  「ただいまー」
エイリーク「ただいま帰りました」
ミカヤ  「あ、お帰り三人とも。日帰りぺラティ旅行、楽しかった?」
エイリーク「はい。古くから交易都市として栄えてきただけのことはあって、いろいろと勉強になりました」
セリス  「有名なぺラティ市場で掘り出し物も買ってきたんだよ」
ロイ   「へえ、すごいね」
シグルド 「うむ。噂通り、普通に買うと高いものも格安で売っていたりしたな。たとえばこれだ」
セリス  「上級光魔法……」

 つバルオーラ

ロイ   「パチモンじゃないかーっ!」
ミカヤ  「この毒々しい表紙の色で気づいて、お願いだから!」
セリス  「えっ、これ偽物!?」
シグルド 「露天商に騙されたのか……!」
エイリーク「なんでひどい」
ロイ   「いや、この場合は騙される側にも問題が……」
セリス  「ということは……ひょっとして、これも!?」
エイリーク「伝説の風魔法……」

 つバルセティ

ロイ   「パチモンじゃないかーっ!」
ミカヤ  「フォルセティが市場に流れてるはずがないって時点で気づいて、お願いだから!」
シグルド 「うう……しかし、通りすがりの鑑定士が本物に間違いないと」
エイリーク「ああ、あの方も詐欺師の一味だったのですね……なんて狡猾な」
ロイ   「いや、だから騙される方にも問題がだね」

セリス  「じゃあ、ひょっとしてこれも!?」
エイリーク「業火の理……」

 つバルブレイズ

ロイ   「またパチモンじゃないかーっ!」
ミカヤ  「微妙に語呂を合わせてるところがかえって腹立たしいわね」
シグルド 「くっ、ということは、これも、これも、これも……!」

 つバルフレイム
 つバールハンマー
 つバーリアル
 つバルカリプス

ロイ   「全部まとめてパチモンじゃないかーっ!」
ミカヤ  「そして全部に毒付加効果が……」
エイリーク「で、では、これも……!」

 つバルバルキリー
 つバルバルフレチェ

ロイ   「最後の最後までパチモンじゃないかーっ!」
ミカヤ  「本物と間違えないようにと配慮されてるところが本気で腹立たしいわね」
シグルド 「クッ、なんてことだ……!」
エイリーク「申し訳ありません、少しも気づきませんでした……」
セリス  「僕ら、いいカモだったみたいだね……!」
ロイ   「ホントだよ。って言うか気づこうよ」
セリス  「だって、僕らが魔導書を見るたびに、親切な鑑定士さんが通りかかってこれは本物だと丁寧な解説を」
ロイ   「その時点で何かおかしいって気づいてよ、お願いだから!」
ミカヤ  「とりあえず、この三人だけで旅行に出したのが間違いだったわね……
      今度はリーフかマルスにもついていってもらいましょう」
ロイ   「えー、モニターの前の皆さんも、類似品には十分注意してくださいね……」