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Last-modified: 2007-06-30 (土) 22:13:53

エリンシア「今のうちに夏物のチェックをしておかないと、こういう時は兄弟が多いと大変です」

 

一人呟くように和室の中央に置いた夏物衣類の山を目の前にして座り込んでいるエリンシア
そこへ…

 

エイリーク「これは…夏物ですね。当て布と裁縫道具があるという事は虫食いのチェックですか?」
エリンシア「えぇ、流石に穴あきな服を着せて外を出歩かせる訳にはいきませんからね」 #br
エイリーク「私がしますよ。丁度手も空いてましたし、姉さんは夕ご飯の仕度もあるでしょうし」
エリンシア「そう?それなら少し準備してくるわね。仕込が終わったら手伝うから」

 

そうして立ち上がり台所へと向かうエリンシア
服を広げて、ほつれや穴をみつけるとチクチクチクチク…手馴れた様子である

 

エフラム「凄い量だな、一人でしてるのか?」
エイリーク「いえ、エリンシア姉さんと二人で。今は夕ご飯の仕度をしているので一人ですが」
エフラム「手伝ってやりたい所だが……細かい作業は力になれん。大体布なんか当てなくてもガムテープとかでいいんじゃないか?」
エイリーク「兄上………ガムテープを貼り付けた服は着心地が悪いかと」
エフラム「そして見た目も悪い…か、そうだな。身なりは大事だからな。すまん」
エイリーク「いえ、分かってくれればいいんです…っ!」
エフラム「?どうした?指に針が…刺さったのか、傷は大丈夫か?」
エイリーク「浅めですから大丈夫ですけど……」

 

針を持つ手と反対側の人差し指、小さくぷっくりと赤い血が膨らんでいるのが分かり

 

エフラム「そういう傷はこうすれば治る」
エイリーク「こうすればって…ぁ、ぁ、兄上!」

 

躊躇なくその指を口に咥えるエフラム、そして狼狽するエイリーク…そして

 
 

壁l-・)こっそり
壁l▽・)こそーり
リーフ「これは良いゆびちゅp」
マルス「これは一部の人には堪らないシチュエーションだなぁ、写真撮れば間違いなく売れる!」
リーフ「実は良い人とか?」
マルス「その辺りの裕福系にはボッタクリな値段で売りつけて、姉さんの通う学校でも需要はある」
ロイ 「兄さん達…絆創膏持ってくるとかいう発想は浮かばないの?僕が救急箱持ってきてるけどさ」

 

(ガシッ!!)

 

ロイ 「ちょ!二人とも肩離してよ」
マルス「もう少しあの雰囲気を続けさせたいとは思わないかい?ロイ」
リーフ「頬を桜色に染めてるエイリーク姉さんなんてめったに見られないぞ?ロイ」
ロイ 「二人して意気投合してるし…でも兄さん達の負けだけどね」

 

リン 「さて、と…怪我人の心配を先にしなさい!このむっつり達!」
マルス「痛い痛い!地味に指関節決まってる!!!」
リーフ「いたたたたた!足が変な方向に曲がるううううう!!!」

 

ロイ「エイリーク姉さん、救急箱持ってきたよ。消毒して絆創膏貼ろう」