3-232

Last-modified: 2007-06-30 (土) 22:17:18

腐ってる女たち

 

※FE女性キャラが腐女子化したら! みたいな突発的な思いつき。
 嫌いな人はスルーヨロ。

 
 

 ―とある休日―

 

ミカヤ  「ちょっと出かけてくるわ」
リーフ  「あれ、姉さん休みなのに占いするの?」
ミカヤ  「ううん、そういうんじゃなくて……えーと、その、ちょっと、友達のところへね」
リーフ  「……ふーん。まあいいや、気をつけて行ってらっしゃい」
ミカヤ  「ありがと。じゃ、行ってきます」

 

リーフ  「さて、後をつけましょうかマルス兄さん」
マルス  「そうだねリーフ」
ロイ   「ちょ、ごく自然に何言ってるの!?」
リーフ  「だって、気になるじゃないか。外見とかその他諸々のおかげで孤立しがちなミカヤ姉さんの友達……」
マルス  「ミカヤ姉さんの寂しい心につけ込んだ、悪い奴がいるのかもしれない。
      いやきっとそうに違いない。という訳で、弟である僕らにはミカヤ姉さんを悪い奴の魔の手から救い出す
      義務があるんだ。そのためには、姉さんの行動を逐一監視しなければ……」
ロイ   「……はあ。分かった、僕も付き合うよ……
      兄さん達が暴走しないように抑えるのは僕の役目だし……」

 

マルス  「……で、かなり遠くまで来たね」
リーフ  「見て、ミカヤ姉さん、何かの建物の中に入っていくよ」
ロイ   「なんだろう、何かのイベントをやってるみたいだ……け……ど……」
マルス  「……僕の目が悪くなったのかな。これ、明らかに同人誌即売会の会場なんだけど……」
リーフ  「しかもBL系ですよ。うは、テラ腐女子w」
マルス  「よし、僕らも入ろう」
ロイ   「えぇ!? で、でも男三人でここに入るのはさすがに……」
マルス  「大丈夫、チェイニー仕込みの変装術で、僕らもあっという間に腐った人たちの仲間入りさ!」
ロイ   「要するに野暮ったい感じに女装するんだね……」
リーフ  「じゃ、行こうか……」

 

 ―会場内―

 

婦女子A「セネ受けに決まってんでしょ!?」
婦女子B「何言ってんのよ、普段は修行ばかりのアイクがセネきゅんの絶技によって
     徐々に未知の世界にはまりこんでいく、その過程がいいんでしょうが!」

 

リーフ  「……噂には聞いてたけど、凄い熱気だな……」
ロイ   「と言うか、今なんか凄く身近な人たちの名前が聞こえてきたような……」
マルス  「気のせいじゃないか……あ、ほら、ミカヤ姉さんだよ」

 

ミカヤ  「こんにちは」
ティニー 「あ、こんにちはミカヤさん」
ミカヤ  「これが今回の新刊ね……うーん、さすがサークル『わたしの宝物』さんね。
      相変わらずいい仕事だわ……トパサザハァハァ」
アーサー 「ははは、どうです、私の妹は絵を描くのも話を作るのも上手でしょう」
ティニー 「いやですわお兄様ったら」
フィー  「いや、わたしはどっちかと言うと、この場に平然と溶け込んでるアーサーが信じられないんだけど」
アーサー 「何言ってるんだフィー、君だってこんなダンディな親父同士のねっとりとした絡みを……」
ミカヤ  「こっちはサークル『もっと大人になりたいの』さん……
      今回はガチムチ親父の絡みか……エリンシアにお土産として持って帰ってあげようかしら」
ティニー 「フィーさんはおじ様専門ですから」
フィー  「うぅ……まさかアーサーにばれるなんて思いもしなかった……」
アーサー 「ははは、ティニーの近くで活動してたのが運の尽きさ。
      安心しなよ、俺は別に気にしてないから」
フィー  「……ホントに全然気にされてないのもなんか微妙なんだけど……」
アーサー 「でも意外だったなあ、まさかフィーにもティニーと同じ趣味があったなんて」
ティニー 「ホモが嫌いな女子なんていません!」
アーサー 「ああ、そうだったそうだった、忘れてたよ……ところで、こちらのお嬢さんはどなた?」
ティニー 「あ、この人はミカヤさん……ショタ系の分野では知らぬ者はいないとまで言われた、
      サークル『銀の髪のヲトメ』の主催者さんです」
ミカヤ  「昔の話よ、忘れてちょうだい」
ティニー 「そんな、あのペレサザ本、わたし今でも持ってるんですよ」
ミカヤ  「いやだわ恥ずかしい……若気の至りね」
アーサー 「あはは、今でも十分お若く見えますよ」

 

ロイ   「……」
リーフ  「……」
マルス  「……」
リーフ  「……あのさ、ひょっとしてミカヤ姉さん、僕らのこともそういう目で」
ロイ   「止めてよ、想像したくないから!」
マルス  「しかし凄いな……有名なサークルが大量に……あっちは近親相姦専門サークル『獅子王の妹』、
      あっちは美少年獣姦物オンリーの『光竜皇女』か……」
リーフ  「詳しいねマルス兄さん……」
ロイ   「あんまり知りたくない世界だけどね……」
リーフ  「っていうか……もう帰らない?
      なんか、すごく嫌な予感がするんだよね……」
ロイ   「嫌な予感って……?」
リーフ  「いや、うまく言えないんだけど、こう、背中の辺りがちりちりと……」

 

 ―気がつけば あなたのうしろに クルクル電波―

 

サラ   「(ビビビッ!)……受信したわ」
リーフ  「げぇっ、サラ!? さっきまではいなかったのに……リワープか!」
マルス  「しまった、これはマークの罠だ!」
ロイ   「に、逃げっ……」
サラ   「スリープ&ロプト流記憶消去魔術……」
三人   「ZZZZ……」
ミカヤ  「あらサラちゃん……って、ロイにリーフにマルス!? どうしてここに……」
サラ   「尾けられてたみたい」
ミカヤ  「うーん、油断も隙もない……」
サラ   「記憶は消しておいた」
ミカヤ  「ありがとう。後はワープで家に送り返して……っと、これで問題なし」
サラ   「……じゃ」
ミカヤ  「またね。ふふ、数少ない楽しみをこんなことで潰されてたまるものですか……!」
サラ   「……で、約束のものは……」
ティニー 「あ、はい。こちらですよね。どうぞ」

 

 で、受け取ったのは貧乏王子陵辱本。

 

サラ   「……うふふ……いぢめられてるリーフ、とっても可愛い……」

 
 
 

マルス  「……という夢を見てね」
リーフ  「実は僕も全く同じ夢を……」
ロイ   「僕も……」
三人   「……」
ミカヤ  「あら、どうしたの三人して深刻な顔して」
三人   「いえ、なんでもないですお姉様」
ミカヤ  「え……ど、どうしたの、何でそんなに怯えてるの!?」