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Last-modified: 2007-06-13 (水) 22:50:58

エリンシア 「ねぇエリー聞いてちょうだい」
エリウッド 「誰ですかエリーって」
エフラム 「お前だろ」
エリウッド 「初耳だ」
セリス 「可愛らしくていいね。これからエリー兄さんで」
マルス 「エリウッドは長いからね。ちょうどいいや」
エリウッド 「やめて欲しい…」
エフラム 「エリンシア姉上も長いぞ。かといってエリ姉だとエリーとかぶるな」
セリス 「じゃあンシア姉さんとウッド兄さんで!」
マルス 「それイイ!」
エフラム 「効率的でわかりやすいな」
エリウッド 「んなわけあるか!」
エリンシア 「そんなことはどうでもよろしくってよ。それよりも大変に不可解な出来事があったの」
エリウッド 「というと」
エリンシア 「先だっていつものように、買い物のため私は商店街を歩いていました。
        夕刻の時分ですから、学校帰りの学生がまばらにいました」
セリス 「うん」
エリンシア 「それは見慣れた景観の点景だから気にもとめなかったわ。
        ところが同じく見慣れたものでも、そこでは珍しい姿があったでしょう?」
エフラム 「姿?」
エリンシア 「リーフが居たのです。女学生と共に」
エリウッド 「…またか…」
マルス 「姉さん姉さん、別に不可解でも何でもありませんよ。色魔リーフの例の如くの遊戯だよ」
エフラム 「あいつの女をもてあそぶスキルは凄いな」
セリス 「ロイも何気に凄いよ。ロイの場合天然だけど」
マルス 「確かに女教師から幼馴染みまで、幅広く落とせるロイは凄い」
エリンシア 「話が脱線しています。リーフがそういうのに締まりが無いのは、私だって知ってます」
セリス 「じゃあ何が?」
エリンシア 「リーフったら女学生の後について、『姉上、姉上』と呼んでいたのよ」
セリス 「なっなんだってー」
エリンシア 「最初は私に向けられた呼び掛けだと思って振り向いたわ。けれどあの子の眼は一点にその女学生の方へ」
マルス 「くっ…葉っぱめ、今度はお姉ちゃんプレイか…変態なっ!」
エリウッド 「マルス自重」
エフラム 「姉のどこがいいんだ?断然妹のがいいだろう」
エリウッド 「エフラム自粛」
エリンシア 「エフラム。その言葉、どう捉えたら良いのかしら?」
エフラム 「俺自省」
セリス 「その女子はどんな人だったの?」
エリンシア 「そうねぇ…背が高かったわ。リーフより高身長で、ロングストレートの茶髪。制服は同じ高校ね」
マルス 「顔は?」
エリンシア 「美人…ね」
マルス 「ふむふむ」
エリンシア 「可愛いよりも、綺麗が当てはまるモデルみたいな感じかしら」
セリス 「へー意外だ」
マルス 「いや、お姉さんにするには好条件だ」
エリンシア 「…姉として、私としては、見ず知らずの他人を姉と慕う弟を見る様は、不可解そして不快なものですわ」
セリス 「リーフも困ったさんだね」
リーフ 「ただいまー」
エフラム 「困ったタラシが帰って来たぞ」
マルス 「よし!姉さんのため真相究明だ!」
セリス 「オッケー、リーフ確保したよ」
リーフ 「いっいきなりなんだよ!?」
エフラム 「リーフ、お前はモデル風美人をお姉ちゃんと呼ぶデートを楽しんだらしいな。
       俺も近所のマムクートからお兄ちゃんと呼ばれているぞ」
エリウッド 「あーもう君は黙っててくれ」
マルス 「どういう関係なんだい?どうして血縁も無い人を姉と言う?お姉さんが欲しいのかな?
      それなら超ウルトラ美人なお姉さんが我が家に居るじゃないか、ほらここに」
エリンシア 「マルスったら…良い子ね」
リーフ 「ごめん、皆が言ってる意味がわからない」
セリス 「姉さんにバッチリ目撃 されてるんだよ。早くゲロしなよ」
リーフ 「???」

 エリウッドは説明した。

リーフ 「誤解だー!」
エフラム 「見苦しいぞ」
リーフ 「いやいや普通に違うし!ていうかどんだけ妄想膨らましてんの…」
マルス 「では一体?」

 リーフの回想

リーフ 「すみません、アルテナさんですよね」
アルテナ 「あなた誰?何の用?」
リーフ 「僕1年の…」
アルテナ 「ああ、わかった!あなた巷で有名な葉っぱくんね!」
リーフ 「リーフです」
アルテナ 「それで何の用?」
リーフ 「突然ですが、………姐上と呼ばせてください!」
アルテナ 「!?…なっ、何なの本当に唐突に…」
リーフ 「僕、アルテナさんに憧れてるんです。ですから是非姐上と」
アルテナ 「あなたのうち大家族なんでしょ?お姉さんいるでしょ?」
リーフ 「僕が言ったのは姐御の姐ですよ」
アルテナ 「断る」
リーフ 「待ってください姐上!」
アルテナ 「早速呼ぶな!ってか何で私に」
リーフ 「姐上のゲイボルグを操る様がとてもカッコイイからです!」
アルテナ 「ゲイボルグ?あんな恥ずかしい名前の武器久しく使って無いけど」
リーフ 「10年前のクルトさん主催ユグドラルパーティで見て以来、ずっと憧れていました」
アルテナ 「佐藤藍子乙」
リーフ 「僕はにわかじゃありません!」
アルテナ 「とにかくやめてよね。ゲイボルグ使いなら私の他にキュアンって人がいるから」
リーフ 「姐上じゃなきゃ駄目なんです!下手な男より男らしい姐上でなければ!」
アルテナ 「オイ」
リーフ 「上腕二頭筋逞しいアルテナ姐さんはゲイ☆掘るグカッコイイ!」
アルテナ 「ちょっと待て。今やっちゃいけない誤変換したよね」
リーフ 「わざとです」
アルテナ 「尚更駄目だよね?嫌がらせにも程があるわよ!」
リーフ 「お願いです、ゲイボルグを構えて二の腕に力こぶを作ってください!」
アルテナ 「やめてもう!私用事あるから、バイバイね………ってついてくるな!」
リーフ 「姐上~お願いします~」
アルテナ 「しっ…しつこい」

リーフ 「というわけだよ」
マルス 「なんだ、ちょっと風変わりなナンパに過ぎないじゃん。しかもセクハラ連発」
エフラム 「変態だな」
リーフ 「違うよ!」
エリウッド 「その人が言われて嫌がる事を、一方的に押し付けるのは良く無いな」
セリス 「エリー兄さんの言う通り」
エリウッド 「………」
エリンシア 「そうですわ。私もンシア姉さんなどと言われた時、
        怒髪天を衝く勢いでアミーテ振り回して差し上げようかと思ったわ」
マルス 「KOEEEEEE」
エフラム 「セリス自戒」
セリス 「ごめんなさいもう言いません」
リーフ 「僕は純粋に憧れてるだけで…」
エリンシア 「その方も嫌がってるのでしょう?やめなさい、ストーカー行為等規制法に触れるわ」
リーフ 「豚箱には馴れたよ」
マルス 「リーフのお約束、勾留→脱獄→逃亡」
セリス 「レプトール警察庁長官から目を付けられてるらしいよ」
エリウッド 「ぐっ…勘弁してくれ…」
エフラム 「リーフ、こういう時は押して駄目なら…」
リーフ 「引くんだね!」
マルス 「いや引いてるのはあっちだと思う。それこそドン引き」
セリス 「よーし、ナンナやミランダに報告だ!」
リーフ 「ちょっ、勝手に何やってんの!」
エリンシア 「押し問答してもしょうがありませんものね」
セリス 「二人から、『今、あなたの家の前に居るの』だって」
リーフ 「ええーっ!?早すぎる!」
エリウッド 「怖すぎる…ラナオウ並だ」
エフラム 「その速さは異常だろ。もしやそいつらは光速の異名を持ち重力を自」
エリウッド 「違う」
リーフ 「本当に潔白なのに何でこんなはめにー!」
セリス 「ピンポン凄い鳴ってるよ」
マルス 「今宵も騒がしくなりそうな我が家でありました。おしまいっと」

 

便乗ネタ 3-33