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Last-modified: 2007-07-15 (日) 02:45:11

ルーテ 「少し煮詰まってますね・・・気分転換にフィールドワークと洒落こみますか」

 

画板片手に精霊の森を歩く同人作家、そこに・・・

 

フォルデ 「んぁ?俺の風景画に女の子が入ってきてる・・・」
ルーテ 「・・・同人の同業者?」
フォルデ 「いや、俺の絵は趣味だからそういうのじゃないんだが・・・アンタも噂を聞いてきたのかい?」
ルーテ 「噂、ですか?」
フォルデ 「そこの泉に物を落としたらべっぴんさんが現れるらしいんだな、これが」
ルーテ 「会えたのですか?べっぴんさんに」
フォルデ 「それが泉に落とす物が何も無くてね、仕方ないから誰か来るまで周りの風景でも描いてのんびりしようかと」
ルーテ 「マイペースですね。私もそうするかもしれませんが」
フォルデ 「で・・・物は相談なんだが、何か落とす物持ってないかい?」
ルーテ 「私も画板ぐらいしか、新調したばかりなので落としても問題ないようなあるような」
フォルデ 「よし!画板新しく俺が買ってやるから落としてくれ」
ルーテ 「仕方ないですね、貸し1ですよ」

 

ポチャン、と泉に落として数秒後

 

泉の精霊 「貴方が落としたのはこの銀の画板ですか?金の画板ですか?」
ルーテ 「悪趣味極まりないですね、ふつーの画板ですよ」
フォルデ 「ほんとにいたのか。重そうな画板だな」
泉の精霊 「正直な貴方にはこの画板を差し上げます」

 

『勇者の画板を手にいれた』

 

フォルデ 「勇者?」
ルーテ 「謎過ぎるアイテムですね、これ」
泉の精霊 「その画板は被写体の心を写し描く事ができる魔法の画板です。ではごきげんよう」

 
 

ルーテ 「・・・・・いなくなりましたね」
フォルデ 「ぁ、べっぴんさんのモデル絵・・・」
ルーテ 「・・・もしかしたら」

 
 

ルーテがフォルデを写体にして筆を走らせると・・・

 
 

フォルデ 「うぉ!ほんとに心の中で思った事を描くんだな」

見事に先程のべっぴんさんが描かれていたのである

 

ルーテ 「念写みたいな画板ですね、正直呪われてそうな感じです」
フォルデ 「しかし、無闇やたらに使えないな、その画板」
ルーテ 「同感ですね。悪用されないように封印しておきます、さて・・・貸し1の件ですが」
フォルデ 「画板新調か?」
ルーテ 「いえ、まだ使わないでおきます」