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Last-modified: 2007-07-15 (日) 02:46:05

アイク  「ただいま」
ロイ   「アイク兄さんお帰り、今日は随分早かったね」
アイク  「今日は仕事が早く片付いたんでな。しかし腹が減った。夕飯はもう出来てるか?」
ロイ   「いや、それが実はね…」

 

ヘクトル 「出前取りゃいい話だろ!」
アルム  「勿体無いって!インスタントで済まそうよ」
リーフ  「いっそのことそこら辺に生えてる草の根でいいんじゃない」
エリウッド「いや、その理屈はおかしい」

 

アイク  「…何の騒ぎだ?」
シグルド 「偶然が重なりあってな。我が家の女性陣が全員出かけているんだ」
ロイ   「セリカ姉さんは修道院の仲間達と、リン姉さんはフロリーナさんと、
      エイリーク姉さんはラーチェルさん達と、エリンシア姉さんはルキノさん達と、
      ミカヤ姉さんに至ってはペレアスさんに夜景の綺麗なレストランでディナーに行っちゃったよ」
マルス  「その時に僕達も連れていくとミカヤ姉さん何とも鈍感な事言い出したから上手く丸め込んどいたよ
       でも出ていった後、鎧来た状態で100m9秒台で走るような音がしたけど放っておいた」
リーフ  「テラ鬼畜w今頃レストランじゃ衝撃波の嵐かもね」
エフラム 「で、だ。夕食について話し合っていたのだが全く纏まらなくてな」
ヘクトル 「だから出前取ればいいじゃねーか!」
アルム  「だから勿体無いって!インスタントがいっぱいあるからそれで済まそうよ」
マルス  「と、こんな感じになってるんだよね。ミカヤ姉さんを出かけさせたのは間違えたかも」
エリウッド「料理作れればいいんだけど、僕は精々胃痛めた時に作るお粥しか作れないから…」
セリス  「僕も目玉焼きぐらいしか作れないなぁ」
ヘクトル 「卵掛けご飯なら誰にも負けねー自信があるぜ!」
シグルド 「と、まぁ我が家の男性陣はこんな状態だ。もちろん私にも料理は作れない」
アイク  「なるほど、状況は分かった」
ヘクトル 「やっぱ兄貴も出前がいいよな!…って、兄貴?何処に行くんだ?そっちは台所しかねーぞ」
アイク  「今日の夕飯は俺が作ろう」

 

男性陣 『な ん だ っ て ー ! ! 』

 

アイク  「材料自体はあるのか?」
ロイ   「あ、うん。エリンシア姉さんが材料だけは買ってきたから」
アイク  「そうか、なら問題無いな」
ヘクトル 「待て待て待て!兄貴!慣れねーことはしない方がいいって!!」
リーフ  「僕はまだ死にたくない!兄さんの人でなしー!!」
アイク  「出来るまで時間がかかるから待っていてくれ。後、それまで机でも拭いてくれると助かる」(バタン)
ロイ   「………」
リーフ  「人生\(^o^)/オワタ」
ヘクトル 「…エリウッド、胃薬分けてくんねーか?」
エリウッド「ごめん、例え封開けてない胃薬があったとしてもそれでも足りないと思うから分けられないよ」

 

<一時間後>

 

アイク  「出来たぞ」
ロイ   「(あ、あれ…?)」
ヘクトル 「(ボソボソ)見た目は以外とまともだな」
エフラム 「(ヒソヒソ)いや、まともなのは見た目だけかもしれないぞ」
リーフ  「(なんという見た目、見ただけで味が最低だと分かってしまった、これは間違い無く人生\(^o^)/オワタ)」
セリス  「うわぁ、おいしそうだね。いただきます!」
シグルド 「ま、待て!セリス!!」
マルス  「さよならセリス…。君のことは忘れないよ」
セリス  「(パク)…うん!アイク兄さん、これ凄くおいしいよ!」
アイク  「そうか、気に入ってもらえて何よりだ」
ロイ   「……あれ?」
エフラム 「大丈夫なのか?」
ヘクトル 「本当かよ。とりあえず一口…(パク)…お、結構イケるぜこれは」
マルス  「(パク)…本当に大丈夫だ。流石に味はエリンシア姉さんに劣るけど」
リーフ  「そんなこと言って本当は凄く不味いのに我慢して僕にこの人でなしーと言わせたいだk(パク)…じゃなかった」
アイク  「おかわりはあるからどんどん食べてくれ。さて、俺も食べるか」

 

セリス  「あぁ、おいしかった。ご馳走様!」
ヘクトル 「しっかし驚いたぜ。兄貴が料理出来るなんてな」
アイク  「ああ、グレイル工務店では自炊しないといけなく、更に食事当番制だから週に一回は作ることになるからな。
       オスカーやエリンシア程では無いが、料理にはそこそこ自信があった」
ヘクトル 「なるほどなー、納得したぜ。兄貴が夕飯作ると言い出した時はどうなるかと思ったぜ」
マルス  「出来てもゲテモノ料理食べさせられるかと思ったよ」
エフラム 「俺もマルスを同じ考えをしていたな」
リーフ  「僕はこれが最後の晩餐になると思ってやるせない気持ちになってたよ」
アイク  「あのな…」
セネリオ 「……貴方達、アイクを何だと思っているのですか?」
サザ   「全くだ。団長を見くびり過ぎだいくら何でも」
マルス  「そこのアイク信者二人自重」
ロイ   「いやいや!まず二人が何故いるのか突っ込もうよ!」
セネリオ 「僕はアイクに頼まれて足りない材料を届けに来ました」
サザ   「俺はミカヤを夕食に誘いにきたんだが…ミカヤは留守か?」
マルス  「ミカヤ姉さんならペレアスさんと一緒に夜景の綺麗なレストランでディナーに行ったよ」
サザ   「!! しまった、出し抜かれた…っ!ミカヤは俺が護る!」(バタン)
ヘクトル 「…何しに来たんだあいつ?」
セネリオ 「ひどい有様です」