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Last-modified: 2013-11-06 (水) 23:08:20

ミルラ「あの……お兄ちゃん、いいですか?」
エフラム「何だ?」
ミルラ「学校の宿題でわからないところがあって……」
エフラム「なるほど、じゃあ俺が見てやろう」
ミルラ「あ、ありがとうございます!あの、これなんですけど……」
エフラム「む……」
ミルラ「……どうかしましたか?」
エフラム「……いや、何でもない。始めるか」

エフラム「……よし、これで終わりだな。また困ったらいつでも来い」
ミルラ「は、はい……ありがとうございました」

エフラム「やれやれ……」
サラ「ふーん……」
エフラム「っ!?サラ、いつからいた?」
サラ「まあいいじゃない、細かいことは。それより、私の宿題も見てもらおうかな」
エフラム「お前が宿題に手間取るとは思えないが……」
サラ「兄様、ミルラの宿題見てるとき、正解かどうか怪しいとこあったでしょ?」
エフラム「な、何を言って……」
サラ「私は分らないところなんて無いんだけど、未来の旦那様が小学校高学年レベルの問題に手間取るなんて
   嫌だしね。ほら解いて解いて」
エフラム「お前……」

エフラム「……なあエイリーク」
エイリーク「……何ですか?」
エフラム「学力というのは……やはりある程度は必要なのだろうか」
エイリーク「兄上……!」
エフラム「……どうした?」
エイリーク「兄上!やっと勉強の必要性をわかってくれたのですね!私……嬉しいです!
       私も全力でサポートしますから!まずは……」
エフラム「ま、待ってくれ、俺はただ……ある程度は学力を備えていた方がいいかなと思っただけで
      勉強したいとかそういうのではなくてだな」
エイリーク「そ、そうでしたか、申し訳ありません……一人で舞い上がってしまいました」
エフラム「…………」
エイリーク「…………」
エフラム「……やっぱり、少しくらい勉強しておくか」
エイリーク「兄上……」
エフラム「まあ、俺もみんなに馬鹿にされたくはないからな」
エイリーク「兄上……女の子絡みのことではないですよね?」
エフラム「……い、いや、そういうことではない。だからその暗い目は止めてくれ」