32-182

Last-modified: 2013-11-07 (木) 00:34:38

182 :2010年も終わる今日この頃に:2010/12/08(水) 18:33:53 ID:829YfU5D

マルス「今年ももう終わりか…。なんだかんだで早かったなぁ」

ロイ「マルス兄さん、妙に年寄りじみたこと言ってるね」

エリウッド「…全く、早かったどころじゃないだろうマルス。今年も脳筋2人にことごとく破壊活動されるわ、相も変わらずKINSHIN万歳のアルムとセリカのせいでリーフが斬られるわ…散々だったろう?あー思い出しただけで胃が、胃がぁぁ…」

ロイ「つ胃腸薬」

エリウッド「ふぅ、ありがとうロイ」

マルス「思い返せば、今年も色んなことがあったなぁ…」

リン「ふーん♪ふ・ふーん♪」

ロイ「あ、リン姉さん。どうしたの、妙に上機嫌みたいだけど」

リン「だって、12月といえばクリスマスじゃない♪淡いライトアップに照らされた草原の雪を見ながら2人でクリスマスプレゼントに心躍らせて……♪」

マルス「ああ、また今年のクリスマスはラスさんとのデート予約済って訳ですね」

リン「そうそう♪…って何てこと言わせんのよ!もうっ、ほっといてよ!」

ロイ「あーあ。姉さんせっかく上機嫌だったのに怒っちゃったよ」

マルス「ふふっ、なぁロイ。クリスマスといえば姉さんみたいに恋人と盛り上がるもんだけど、きみはどうなのかな?」

ロイ「ど、どうしてそうなるの!」

マルス「えー。だってきみってば周囲の女の子たちとはハーレム状態なんだし、どの娘とクリスマスの甘い夜を過ごすんだか気になっちゃって」

ロイ「確かに僕は女の子の友達も多いけどいくらなんでもそんな言い方下品過ぎるよ!」

マルス「ふふっ、顔真っ赤にしちゃって。全く、リーフに負けず劣らずムッツリくんなんだからロイは」

エリンシア「…あら、マルスちゃんにロイちゃん。2人共、もし退屈してるならお願いがあるのですけど、いいかしら」

ロイ「あ、エリンシア姉さん。どうかしたの?」

エリンシア「これからお掃除やお洗濯もしなくちゃならないしお買い足しに行って来て貰いたいのよ、メモはここにあるからお願い出来ないかしら」

マルス「…あー姉さん。僕たった今用事を思い出して―」

ロイ「兄さんたらまたそんな都合のいい言い訳して!いいよ、姉さん。僕達2人で行ってくる」

エリンシア「本当?じゃあお願いね」

183 :2010年も終わる今日この頃に:2010/12/08(水) 18:36:33 ID:829YfU5D

マルス「……ロイ…」

ロイ「なんだよ兄さん。そんな顔して。姉さんも僕達兄弟の為大変な思いをしてるんだよ?少しはお手伝いしてあげなくちゃ」

マルス「だからって、こんな寒いのに僕まで買い足しに同行させなくてもいいじゃないか…」

ロイ「えー…と。こんにゃくにがんもにハンペン…今日はおでんかなぁ?楽しみだね兄さん。
あれ?ディアドラえもんのクリスマスバケットっていうのは…なんだろう?エフラム兄さんがミルラちゃんたちにあげるのかなぁ?」

マルス「はぁ。またシグルド兄さんだなそれは。なんでも、後ろにあるヒモを引っ張ると喋るディアドラえもん人形が一緒についてくるからなぁ。まさにシグルド兄さんホイホイだよね」

ロイ「……そんな情報何処で仕入れたの」

マルス「まぁ、紋章町1顔の知れるこの僕に分からないことなんて皆無に等しいね」

「わいわい!きゃいきゃい!」

ロイ「…で、大方の食材は買い物カゴに入れてきた訳なんだけど…問題はやっぱりディアドラえもんバケット…小さい子に紛れてとること自体が恥ずかしいなぁ」

ファ「ぐすっぐすっ」

ロイ「あれ?きみは竜王家のファじゃないか?どうしたの、こんな所で」

ファ「ユリアお姉ちゃんと一緒にお買い物にきてたけどファ、迷子になっちゃったよぅ!えーんえーん!」

ロイ「よしよし、大丈夫だよ。僕達がお家まで送ってってあげるからね」

マルス「ふぅ、とうとうきみもょぅι¨ょ姦に目覚めてしまったかロイ…。一体誰に影響されたんだか、兄さんは悲しいね…」

ロイ「ち、違うよ兄さん!誤解を招くようなことを言わないでよ!…あ、そういえばファ。いい子だからレジまでこれ持っててくれるかい?」

ファ「?…うん、いいよ」

ニニアン「まぁ、迷子になったファを連れてきて下さったのですか。いつもエフラムさんに妹たちが御世話になっていますし、もうなんとお礼を言っていいか…」

マルス「ああ、まぁ兄の行為は下手をすると性犯罪に思われてもおかしくはないわけで、弟の僕達からしても参っt…」

ロイ「兄さんは黙ってて!」

184 :2010年も終わる今日この頃に:2010/12/08(水) 18:40:16 ID:829YfU5D

(その日の夕飯)

エリンシア「みんな、ご飯ですよー。」

リーフ「モチキンチャk…♪」

アルム「あれ?もうモチキンチャクないの?じゃあセリカ、2人で半分こしよう♪」

セリカ「本当?嬉しいわ…」

アルム「セリカ…」

セリカ「アルム…」

リーフ「orz」

シグルド「はいはい。KINSHINごっこはそこまでにしようか。そういえばエリンシア。私が頼んだディアドラえもんバケットは…」

エリンシア「ええ。マルスちゃんとロイちゃんに買い足し頼んだ時にお願いしたのですけど…」

ロイ「ああこれね。はい、兄さん」

ミカヤ「全く一部のファンもぼったくり商法に騙されてるわよ、ありきたりな物語展開で子供たちの視聴率得ようだなんて!子供の教育上よくないわ!」

ヘクトル「…姉貴すげぇ機嫌悪そうだな。どうかしたのか?」

エフラム「魔女っ娘ミカリンの件がまだ気にかかってるんだろう、俺はあのアニメ好きだけどな」

ヘクトル「エフラム…お前自分の年齢を考えろよ…あぁいうのはよ、年相応のガキが見るアニメなんじゃぁ…」

エフラム「そうか?俺はミルラたちと見ているからそこまで問題ないと思うが」

エリウッド「それ自体が大問題なんだ!小さな女の子たちを連れていい年した男が………!何か間違いでもあったらそれでこそ…あぁ胃が!胃が!!」

ロイ「つ胃腸薬」

シグルド「…」

セリス「?…どうしたの兄さん。険しい顔しちゃって」

のビラクん人形「…うほっ」

一同「……」

リン「やだぁ兄さん。兄さんてばそういう趣味だったの?」

シグルド「でぃっディアドラぁ…うぅっ…orz」

マルス「はぁ、とんだハズレを引いてきてしまったなぁロイ」

ロイ「え!?何、どういうことなの兄さん」

マルス「ディアドラえもんバケットに付属してくる人形はディアドラえもん、のビラクん、イズカちゃん、セネオ、ライアンのどれかが付いてくるんだけど、シグルド兄さんはディアドラえもん一択だもんなぁ」

ロイ「そ、そんなの聞いてないよ兄さん!どうして教えてくれなかったんだ!」

エリンシア「ご安心下さいましお兄様!もしそのお人形が気に入らないのでしたらエリンシアが喜んで頂きますから!ハァハァ…KINNIKU!」

ミカヤ「エリンシア自重。シグルド、お人形だったらセリスにあげたら?セリスも困らないでしょ?」

185 :2010年も終わる今日この頃に:2010/12/08(水) 18:43:05 ID:829YfU5D

セリス「うん♪これって、お洋服の着せ替えキットもあるんだよね。

のビラクんも上半身はだかんぼじゃかわいそうだから、今度僕買ってきてあげようっと♪」

リーフ「ディアドラえもん人形のヌーd……ハァハァ…!ブバババババ!」

ロイ「うわ!リーフ兄さんが滝の如く鼻血を!」

リーフ「この…人でなし…ハァハァ」

シグルド「そ、そうだな…ではディアドラえもん人形は会社の帰りにでも買いに行くことにしよう」

ロイ「(アレを兄さんが小さい子やそのお父さんお母さんたちの人集りに混じって買うの…?)」

マルス「(明らかに変質者度UPだよね。兄さんって未婚だからなんちゃらとか言い訳しつついい年して童貞なこと自体イタタなのに)」

ロイ「(兄さん、それはシグルド兄さん自体相当気にしてることなんだから、間違っても本人に面と向かってそんなこと言わないでよね)」

セリス「ありがとう兄さん♪僕、のビラクん人形大事にするね♪」

ビラク「やぁセリスちゃん」

ヘクトル「ちょwビラクwwwwどっから沸いてきたんだよ!」

ビラク「ファン倶楽部加入記念に……や ら な い か ?」

のビラクん人形「…うほっ」

セリス「らめぇぇぇっ!!」

セネオ人形「…ひどい有様です」

リン「!…アイク兄さん…」

アイク「ああ、掘り出し物でたまたま見つけたんだ。だが、どうも風の呪文を出したりはしないみたいだな。つまらん、トレーニングにならないじゃないか」

エフラム「そりゃそうだろ…」

エイリーク「子供向けのおもちゃですよそれ…」

186 :2010年も終わる今日この頃に:2010/12/08(水) 18:50:12 ID:829YfU5D

(数日後、紋章町のとある玩具店にて)

シグルド「…ディアドラ……」

マルス「ちょww兄さん、いい年した大人がおもちゃねだる子供みたくショーケースの前で座り込まないでよ!」

リーフ「そうだよ兄さん。今日はこれからエイリーク姉さんのバイオリン演奏会があるんだよ?早く行かなきゃ姉さんの番が終わっちゃうよ!
綺麗なお姉さんたちを拝めるチャンスなのに!ハァハァ…」

ロイ「兄さん、エイリーク姉さんを差し置いてそれが本当の目的なんでしょ?」

ララベル「あら、ウチの商品気に入って貰えたかしら?今ならディアドラえもん人形とサービスでディアドラえもんうちわも付けとくからお買い求めにならない?」

マルス「(うわぁ…。ここでアイク兄さんがいたら大変なことになってただろうね)」

シグルド「……そうだ、きみが欲しい…あぁ、ディアドラ…」

リーフ「ブッブバババババーーッ!!」

ロイ「兄さん、誤解を招くようなその台詞もうやめて!」

ララベル「こちらの商品は後ろに付いてるヒモを引っ張るとお喋りするのよ」

ディアドラえもん人形「…シグルドラ焼きが食べたいわ」

弟たち「!!」

シグルド「…」

ディアドラえもん人形「のビラクん、もうお休みの時間よ!さぁ早く御布団にお入りになって…」

リーフ「ブバババババーーッ!なんてこと想像させるんだよこの人でなしー!」

シグルド「…ちょっと紋章TV本社に行ってくる…」

セネリオ「ディアドラえもんズ人形といい、シグルドといい、全くひどい有様です」