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Last-modified: 2007-07-23 (月) 00:09:08

ノーモア赤点

 

下校中のリン,エリウッド,ヘクトル

 

リン   「明日から夏休みね!」
ヘクトル 「おぅ,そうだな。ま,補習とか文化祭の準備とかあるから夏休みなんてあって無いようなもんだが。」
エリウッド「ところでさ,ヘクトル。君成績は大丈夫なのかい?今日成績配られたけど。留年なんてなったら……」
ヘクトル 「あ,そういえばまだ見てねえわ。えっと確かここに………………………」

 

3人でヘクトルの成績表を見る。

 

リン   「……………………ぅゎぁ…………」
エリウッド「……………………ぅっ……………」
ヘクトル 「……………………YABEEEEEEEEEEEEEEE!!!!!!」

 

別地点エイリークとエフラム。

 

エイリーク「兄上,成績の方は……………」
エフラム 「勉強なんかどうでもいい。卒業出来れば十分だろう。見ろ,卒業出来る程度には恐らく………」
エイリーク「………………卒 業 出 来 る 程 度 に は ですか…………?;」
エフラム 「……………………YABEEEEEEEEEEEEEEE!!!!!!」

 

リン   「あ,なんか向こうからも同じ声が聞こえてくるんですけど。」
エリウッド「留年が2人も………………ふ,ふふ………蝶サイコーーーーーー!!!!!」

 

ヘクトル 「お,おい!!エフラム,お前もか?!やべえよ!!エリンシア姉貴に鼓膜破られっぞ!!」
エフラム 「お前と一緒にするな!!俺は赤点7つだ!!お前なんか9つだろう!!」
ヘクトル 「うるせえ!!おれは平均的に点取ってんだよ!!総合平均なら俺25点だぜ?!おまえなんか1n」
リン   「そこいつまでも低レベルな争いしない!!追試合格すればなんとかなるでしょ?!」

 

ロイ  「そういうわけで2人が勉強しているという異様な光景を僕は見ているんだね。」
リン  「うん。うちはロイ達もいるし留年なんて許されないからね。」
アイク 「ただいま。」
ロイ  「あ,兄さんおかえり………………ん?あれ?ええ?ちょ,えぇーっ?!」
リン  「あ,ロイひょっとしてあんたもあたしと同じ事考えた?」
アイク 「何だ?2人して。」
2人  「「アイク兄さんはどうやって一回も留年もせずに高校卒業したの?!」」
アイク 「なんでって…………いわれてもな。」
リン  「ちょっとアイク兄さんの成績表取ってくるわ!!」

 

ロイ  「………決していい点数ではないのにギリギリで赤点は免れてる……」
アイク 「ああ,テスト中は毎日セネリオが教えに来てくれたからな。大量の肉を持って。」
リン  「なるほど。アメとムチ戦法ね………あの2人にも使えるわ。」
ロイ  「……………あ!!ちょっと待って!!何この点数!!何で毎回英語が満点なの?!」
リン  「え?!本当に?!………うそ………信じられない。どうやったの?!」
セネリオ「あなた達本当に失礼ですね。アイクの実力ですよ…………ある意味。」
ロイ  「え?ある意味って何?!説明してよセネリオさん!!」
リン  「もはやどうやったのか気になって何で此処にいるのかって突っ込む気も起きないわ!!」
セネリオ「…………あれはですね…………」

 
 

<3年前の蒼炎高校。英語の時間>

 

ララベル「はい,じゃあ『Lalabell is the most beautiful woman in this school.』これを訳して下さい。
     えーと,じゃあ……………………アイクさん♪」
アイク 「……………椅子?………モス?………馬?」
セネリオ「アイクは体調が悪いようです学校一美しいララベル先生。」
ララベル「チッ」

 

ララベル「じゃあペアで対話文をやりまーす。余った人は私とね♪そこ,キルロイ君が欠席だから……
     隣のアイクさんはぁ…………………わ た s」
セネリオ「豆腐,即座にアイクの隣に行きなさい。これは軍師命令です。」
ボーレ 「お,おう。いいけど…………(何こいつ怖っ)」
セネリオ「すいません。紋章町一美しいララベル先生。ボーレ君に『お前みたいな印付きと組みたくねえよっ!!』
     って言われてしまって………………余ってしまいました。(グスン)」
ボーレ 「おい!!俺そんなこと言ってねえぞ!!」
ララベル「チッ」

 

セネリオ「…………というアイクLOVEなセクハラ英語教師(兼購買のおばちゃん)がいてですね。
     彼女のテストではアイクは無条件で満点だったんです。」
ロイ  「実力って………天然の女たらしスキルのことか。全くアイク兄さんは………」
リン  「お前が言うな。」
アイク 「まぁなんかよく分からんが英語の時間はよく眠れたから好きな教科だったな。」
ロイ  「そして本人完全スルーと。」
リン  「あ,セネリオさん。もしよかったらあの馬鹿兄2人にも勉強教えてやってくれない?」
アイク 「俺からも頼む。」
セネリオ「…………いいでしょう。アイクの頼みとあらば。」

 

ロイ 「セネリオさんってちょっと冷たい印象だったけど意外といい人だね。」
リン 「そうね。あんな馬鹿にものを教えるのは大変でしょうに,引き受けてくれて。」 #br

 

<数分後>
ヘクトル「ちょ,やめろやめろ!!俺魔防低いから!!」
セネリオ「だったらその足りない脳みそに必至こいて詰め込みなさい。一問間違えると魔法レベル1段階上げますよ。」
エフラム「フッ,こんな時のために用意した聖水がある。これで俺はペナルティーも平気………」
セネリオ「そんなあなたには杖ポコです。(ドカッバキッ)」

 

ロイ 「アイク兄さんと随分態度違うんですけどぉぉぉ!!」
リン 「アイク兄さんにはアメばっかりなのにあの2人にはもっぱらムチばっかね。ララベル先生と変わらないじゃない。」
アイク「なんて言うか,ひどい有様ってこういうこと言うのか?」