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Last-modified: 2007-08-06 (月) 21:43:15

選挙に行こう~テリウス編~

 

ロイ   「あれ?アイク兄さんどこいくの?」
アイク  「ん?あぁ。選挙に行ってくる」
リン   「選挙?なんかアイク兄さんはそういうの無視しそうなイメージが…」
エイリーク「選挙に投票するのは大人の義務ですから」
マルス  「選挙って言ってもこの町は地区ごとにわかれてる。
      兄さんはやっぱりテリウス地区のに行くんだよね?」
アイク  「あぁ」
エイリーク「あら、私達もですわ」
ミカヤ  「そっか、今年はアイクもだものね。三人かぁ」
リーフ  「ミカヤ姉さんも選挙…なんか見た目とギャップが」
ミカヤ  「うっ、大人の義務よ義務。そうよね、エイリーク!?」
エイリーク「え?はい、そうですが…」
アイク  「そろそろ行くぞ」
ミカヤ  「そ、そうね!それじゃ姉さんたち行ってくるわね」
エリンシア「行って参りますわ」
シグルド 「…後で行かんとな」
エリウッド「というかテリウス地区は誰が立候補しているんだろうか?」

 

ヘクトル 「だーかーらー、補習の数は勝敗には関係ねぇんだって」
エフラム 「いや違うな、数だ。お前は9つ俺は7つ。お前の負けだ」
レクトル 「お前は俺がさっきから説明してること理解してるのか?第一平均点は俺のが上だったろが」
エフラム 「お前の方こそ理解してるの疑問が残るな」
エリンシア「あら、ヘクトルちゃんにエフラムちゃん」
ミカヤ  「あら、本当。どこへ行ってたのよ二人とも」
ヘクトル 「い、いや何でもない…」
エフラム 「それよりも姉さんたちはどこに行くんだ?」
アイク  「選挙に行く」
ヘクトル 「あー、そういや今日だっけ?」
ミカヤ  「テリウス地区の投票に行くのよ」
エフラム 「?――誰が立候補しているんだ?」
アイク  「……そういえば俺も知らないな」
ミカヤ  「アイク…」
エリンシア「ではお二人も一緒に会場前に告示されているポスターを見に行きましょう?」
ヘクトル 「面倒そうだが、気にはなるな…」

 

~会場前~

 

ミカヤ  「はい、ここに7人名前があるでしょ?」
エリンシア「この方々が今回の立候補者ですわね」
ミカヤ  「これはベオクのよ。ラグズは別。ある意味この地区は二つ行われていることになるわね」
アイク  「……知った顔がいるな」
エフラム 「……確かに」
ヘクトル 「というか一人を除いて残りの全員が何か強烈な奴ばかりな気が…」
アイク  「すまないが、ミカヤ姉さん。どんな奴らか説明してくれないか?これでは投票者を選べん」
ミカヤ  「そうね。エリンシア協力して解説しましょ?」
エリンシア 「わかりましたわ。ヘクトルちゃんとエフラムちゃんも勉強と思って聞くのよ?」
ヘクトル 「うへぇ、また勉強か…」
エフラム 「……」
ミカヤ  「まず見知った顔から行こうかしら?ペルシス公セフェラン。現在元老院の議長を務めてらっしゃるわ」
エリンシア「一番有力視されていて、おそらく一番投票を集めると思われている方ですね」
ヘクトル 「一番まともそうな人なわけだ」
ミカヤ  「一番投票を集めた人が自動的に議長だから、前回の選挙で一番だったってわけ。
      次はガドゥス公ルカン。現在は副議長ね」
アイク  「金髪の髪と髭が繋がってる奴だな」
エリンシア「ペルシス公に次ぐ方ですね。財力では圧倒的だとか」
エフラム 「そういう奴ほどあやしいな。ポスターも黄金だ」
ミカヤ  「そういうことは少なくともここでは言わないの。
      まぁ、確かによくない噂もあるわ。けど事実何度も当選しているのは実力だから…」
エリンシア「お次はヌミダ公ですわね」
ミカヤ  「ヌミダ公は他の地区との外交を現在は任されてるわ」
ヘクトル 「これまた悪人顔。ポスターといい何とも悪いことしてそうな」
ミカヤ  「えぇっと次は……」
エリンシア「えっとクルベア公バルテロメですね…」
エフラム 「まさかあの長髪の…」
アイク  「あぁ、あのワカメ髪のか」
ミカヤ  「ワカメ?まぁ、そうね。
      えとクルベア公は治安維持の担当ね。手腕は凄いけれどちょっとナルシストって言うのかしら…」
エフラム 「確かにそんな感じだ」
ヘクトル 「つーか性別どっちだよ」
エリンシア「そして立候補者最後の現職アニムス公ヘッツェルですね」
アイク  「あの気の弱そうな奴か?」
ミカヤ  「そう見えるわね。彼は特にどれを担当しているわけではなくて全体かしら?
      現在は失職した人の代わりもこなしてるようだけど」
ヘクトル 「へぇ、まともそうじゃん。ポスターもまぁ顔写真が異様に小さい以外は」
エリンシア「ただ、少々意見が弱いとは聞きますね。公約も曖昧だとか」
ミカヤ  「気が弱いみたいだから。
      それで次がタナス公オリヴァーね」
アイク  「なら失職したのはこのカボチャ顔、いやじゃがいもか?」
ミカヤ  「カボチャ?じゃがいも?まぁこの人ね。
      元々は自然や文化の保護を担当していたのだけど、何かいけない不祥事をおこしたみたい。失職したわ。
      で今回は元老院側の意見に真っ向から反対する立場に回ったみたいね」
エリンシア「タナス公はものを見る眼は良いと言われていますわ。…自分以外はと」
ヘクトル 「何だここは、ナルシストの巣窟か!?」
エフラム 「…ポスターにでかでかと『美』と書いてあるな。
      バルテロメとやらのには逆に小さな『美』が大量に書かれているが」
アイク  「とすると残り一人は誰だ?」
ミカヤ  「えーと新人さんみたい。姉さんもあまり詳しくは知らないわ」
エリンシア「おそらくフェリーレ公ルドベックではないかと思いますわ、ミカヤ姉さま」
アイク  「どんな奴なんだ?」
エリンシア「クリミアという大企業の一つの重役のようです。今の政策には期待を持てないと立候補したみたい…」
エフラム 「ポスターの顔がかなり煌めいてるな」
ヘクトル 「こいつもナルシストか?」
ミカヤ  「これで終わりだけど……今改めて見てみると中々凄い立候補者たちね」
エリンシア「他に立候補する方が少ないみたいですから…」
アイク  「何故だ?偉くなりたいなら手っ取り早い気がするが」
???? 「所詮町の一地区の議員に過ぎないからね。まぁそのおかげで感心も低くて投票率も低いけど」
ミカヤ  「ペレアス!」
ペレアス 「やぁ、ミカヤ。君達も投票に来たのかい?」
エリンシア「はい。今アイクに候補者を説明していた所ですわ」
ペレアス 「そうか。僕はもう入れてきちゃったけど、
      よくわからない時は見た目や好みで選んでしまうのも手だよ?」
ミカヤ  「貴方は誰に入れたの?」
ペレアス 「はは、それは言えないよ」
アイク  「見た目、好み…か。わかった。姉さん投票に行こう」
ミカヤ  「え、えぇ。あ、ペレアスは今の議員をどう思う?」
ペレアス 「どうだろうね。さっきも言ったけど一地区の話だし…僕には投票する以外どうしようもないから」
ミカヤ  「ふふ、そうかしら。
      けれどもしペレアスが出馬するなら私、きっとペレアスに入れますよ。それじゃあまた」
ペレアス 「え、あ、うん。それじゃ。………」
エリンシア「それでは二人はここで待っていて下さいね?」
ヘクトル 「あぁ」
エフラム 「………」
ヘクトル 「なぁ、エフラム」
エフラム 「何だ?」
ヘクトル 「これはテリウス地区の話だけどさ。今日は他の地区もなんだよな?」
エフラム 「だろうな」
ヘクトル 「シグルド兄貴も行くって昨日言ってたし…」
エフラム 「……他もこうなんだろうか」
ヘクトル 「そこ!そこなんだよ!俺もそう思うんだ。
      ……何か色々あやしい奴らが立候補してそうで。今更だがこの町、変な奴多いよな」

 

因みにルドベックは落ちたそうな。