デイン家の食卓、カニコロッケの悲劇
デイン家の夕食
アシュナード「………」
セネリオ「…………」
ペレアス(……相変わらず、殺伐としてるよ)
アムリタ「セネリオ。……そういえばあなた、まだあの脳味噌筋肉の野生児につきまとってるんですってね」
セネリオ「失礼な方ですね。アイクをそう呼ばないでください。あなただって元暴走族でしょう」
ペレアス(……野生児で通じるんだ。)
アムリタ「わたしはね、心配なのよ。筋肉ゴリラは色々な女性に手を出しては無下に手酷く捨てるらしいではないですか。
『フラグクラッシャー』とかよばれてるみたいだし」
セネリオ「そんなものは噂ですよ。アイクは女には全く興味ありませんから」
ペレアス(今、さらりとすごいこといったぞ)
アムリタ「そんな相手と付き合うなんてわがデイン家、しいてはゴルドア家の家名を汚すこと。分かってるの!?」
セネリオ「わざわざどなることでもないでしょう。
汚すもなにももともとヤ○ザみたいな家でしょう。
あんまり眉間に皺をよせてカッカしてると老けますよ。だから年増と言われるんですよ」
アムリタ「…………っ!!」
ペレアス(あぁ、ついに母上にとって禁句を…)
アムリタ「セネリオ、それが母親に向かって言う台詞ですか!
アナタ!聞きました!?アナタもなんかいって下さいな!!」
アシュナード「…あ、」
今までアムリタとセネリオの口喧嘩を気に止めず食事を続けてたアシュナードのフォークから最後の一個だと思われるカニコロッケが外れ床に落ちる。
ペレアス(父上の好物の一つのカニコロッケが…)
アムリタ「アナタ!」
アシュナード「ぐわぁぁぁぁぁっ!」
ペレアス(父上が蒼炎をまとった!メダリオンが発動したのか!?嗚呼…まるでスー○ーサ○ヤ人みたいだ)
スー○ーサ○ヤ人と化したアシュナードにアムリタとセネリオは口喧嘩を忘れあっけにとられる。
スーパーアシュナード(ペレアス命名)は体からほとばしる蒼炎のオーラを放ち、一家の食卓を吹き飛ばした。
吹き飛ばされるペレアスとセネリオ。
アムリタは何事もなかったかの様につったっていた。
ペレアス(…こうなったら唯一の例外を除いてもう誰も女神の加護を受けた父上をとめられないよ。)
スーパーアシュナード「ぐぉぉぉ!!」
アムリタ「なんですって!アナタがそう言うのなら私にも考えがあります!私、実家に帰らせていただきます!、兄上!!」
アムリタは指を鳴らす。
するとすかさずどこからか黒いリムジンが飛んでくる。
父上専属の運転手ラジャイオン叔父上の車だ。
アムリタが後部座席にさっさと乗り込むと黒いリムジンは姿を消した。
ペレアス(あぁ、スーパーアシュナードと化した父上を止められる貴重な存在の母上がいってしまった)
セネリオ「小煩い女もいなくなったことだしあの熱くなりすぎた馬鹿親父もどうにかしないと行けませんね」
セネリオは冷蔵庫から肉を取り出すと空に放りなげた。
セネリオ「アイク、来てください」
ペレアス(…え!?)
アイク「なんだ?」
ペレアス(来たし!しかもはや!)
セネリオ「アイクの手を煩わせるのも悪いのですが、あの人を静かにさせてください。
ああ、好きにやって構いませんよ。そんな簡単に死ぬような人間じゃありませんから」
アイク「わかった」
ラグネルを構えるアイク。
その後、アイクとスーパーアシュナードとの戦いで食卓どころかダイニングを半壊させた。
半壊したダイニングの中、頭にコブをつけたアシュナードが気絶していた。
セネリオ「まったく、酷い有り様です。」
ペレアス(君がいう台詞かよ…)
その後、またもやグレイル大工のお世話になった。
もちろん壊した張本人の一人のアイクも何事もなかったかのように参加していた。
ペレアス(…いっそ、ぼくも家出したい)
ちなみに家出さたアムリタは二、三日後 何事もなかったかのように帰ってきた。
ついでにアイクとセネリオとの関係については先のばしとなった。