あるとき、紋章町のあるところに、1人の青年がいました。
名前はサザといいました。
サザが商店街の道を歩いていると、向こうから
緑色の髪の豆腐屋さんが声をかけてきました。
豆腐さんは、
「お前1人暮らしだからってコンビニ弁当ばっかり食ってるらしいな、
そんなんじゃ駄目だ」
と言って店の奥かを持ってきて、サザに渡しました。
どうやら豆腐のようでした。
「色といい栄養素といい、お前にぴったりだ!」
その豆腐は緑色でした。
まるで抹茶を入れたプリンのようでした。
それは『よもぎとうふ』といって、豆腐さんが作った試作品でした。
豆腐さんはそれをタダでくれました。
サザはそれを貰って家へ帰りました。
見たこともない豆腐を不思議に思ったサザは、ちょっと警戒して食べました。
しかし特に何も起こりませんでした。ただの豆腐でした。
こうしてサザは、体に必要な栄養素を少しだけ得ることが出来ましたとさ。
めでたし めでたし。