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Last-modified: 2007-11-09 (金) 23:30:04

セリノスからの留学生

 
 

ネサラ  「チッ……俺としたことが……」
ヘクトル 「さて、キリキリ吐いてもらおうか」
エフラム 「言え。何を狙って、我が家に泥棒に入ろうとしたんだ?」
ネサラ  「ヘッ、知らねーな」
リーフ  「黙れ貧乏人め! お前に弁護士を呼ぶ権利はないぞ、この貧乏人!」
ロイ   (なんであんな活き活きして貧乏人って連呼してるのかな、リーフ兄さんは?)
マルス  (コイン必死で集めてるような、自分より貧乏臭い人が見つかって嬉しいんでしょ)
リーフ  「さあ吐くんだ! さもないと……」
ネサラ  「さもないと、なにしてくれるってんだよ?」
リーフ  「これを四六時中お前の周囲に配置してやるぞ!」
ネサラ  「ギャーッ! そ、それは……!」
リーフ  「ふふふ……そう、鳥避け用の罠だ!」
ロイ   「あー、あのデカい目玉みたいな奴ね」
マルス  「いや、いくら鴉とは言え、鳥にこんなものが……」
ネサラ  「や、やめろぉ……! それだけはやめてくれぇ……!」
マルス  「効いてるよ!」
リーフ  「フハハハハ、怯えろ、竦めぃ! ラグズ王の超性能を活かせぬまま、死んでゆけぃ!」
ロイ   「いや、殺しちゃダメでしょ」
マルス  「ホントにノリノリだなあ、リーフ」

 

 と、そこへ必死で飛んでくる影が一つ。

 

リアーネ 「やめ……ださい!」
ネサラ  「リアーネ!? 馬鹿、お前、こんなところに……!」
リーフ  「(ピキーン!)むぅ、これは、将来いいおねいさんになりそうな予感……!」
ロイ   「ニュータイプ!?」
マルス  「いや、それ以前に、今はそんなことしてる場合じゃないでしょう」
ヘクトル 「へえ、この盗人鴉の連れか」
エフラム 「ちょうどいい、こいつが口を割らないんだ、彼女に事情を聞いてみるとしよう」
リアーネ 「な……ですか?」
ロイ   「上手く喋れないみたいだね」
ネサラ  「……リアーネは留学生みたいなもんだからな」
マルス  「まあ、こっちの言ってることは分かるみたいだし、不都合はないでしょう」
ヘクトル 「よし、じゃ、こいつが何を盗もうとしたか、心当たりはあるか?」
リアーネ 「……(コクリ)」
エフラム 「ほう……では、教えてくれないか。まだ未遂だったことだし、事情があるなら見逃してやらんでもない」
ネサラ  「チッ……」
リアーネ 「ん……と……えっ……と……」

 

 上手く言葉が浮かばないのか、数十秒も必死で考えるリアーネ。
 だが、その内、

 

リアーネ 「!」

 

 と、何か閃いたように顔を輝かせ、大きな声でこう言った。

 

リアーネ 「 お っ ぱ い !」

 

 ブバァァァァァァァァァァァァァッ!

 

ロイ   「ああ、リーフ兄さんの鼻から消防車の放水の如く鼻血が!」
リーフ  「ブフゥ……! こ、これは不意打ちだ……! あ、あんな無邪気な顔と澄んだ声であんな淫語……!
      あ、ヤバイ、新しい何かに目覚めそうだ!」
マルス  「目覚めるな!」
リアーネ 「わたし、おっぱい、おっきくなってきました。でも……あの、下着、ないので……ネサラ、取ってくるって……」
ヘクトル 「……つまり、下着ドロに入った訳か、こいつは……」
ネサラ  「チッ……! 笑うなら笑え。こっちは金がねえんだよ」
エフラム 「フ……だが残念だったな、ネサラとやら」
マルス  「ふふ……そうですね。どうやら間抜けだったようですよ、ネサラさん」
ネサラ  「なんだと? どういうことだ!?」
マルス  「いいですか。あなたが泥棒に入ろうとした、一階の庭に干してあるのは、エイリーク姉さんの下着なのです!
      つまり、無乳から育ちかけのリアーネさんの胸には、何の意味もなさない物品だということですよ!」
ロイ   「志村ー、後ろ後ろ」
マルス  「え?」
エイリーク「……」
マルス  「あ」

 

 ―マルス終了のお知らせ―

 

マルス  「だ、誰か、命のオーブを……」
ロイ   「うん、今持ってこさせるよ……」
エイリーク「そういうことでしたか……事情が事情ですし、仕方がありませんね」
エフラム 「……そうか……?」
エイリーク「さあリアーネさん、わ た し の 下着をどうぞ」
リアーネ 「え……と……」
エイリーク「 ど う ぞ 」
リアーネ 「は、はい」

 

 で、数分後。

 

リアーネ 「……きつい、です」
エイリーク「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!」
ロイ   「ああ、エイリーク姉さんが涙をちょちょ切らせながら走っていく!」
マルス  「珍しい絵だねえ、これは」
リーフ  「僕は今猛烈に感動している! 少女がおねいさんへと成長する瞬間を、この目で目撃しているとは!」
ヘクトル 「自重しろお前は」
エフラム 「……まあ、とりあえずは無罪放免ということにしておこうか。次はやるなよ」
マルス  「リアーネさんの胸が膨らみかけということを知った途端に興味を失くすとは、さすがロリ」
エフラム 「殺すぞ」
マルス  「サーセンw」