マルス「でもどせいさんは可愛いからいいや。」
ロイ 「マルス兄さん今日もボロボロだねー。」
マルス「中部でまた地区対抗格闘技大会やるとは思わなかったよ。
これ以上僕に負担を掛けさせないで欲しいね。」
ロイ (なんて強気なキャラクターなんだ・・・・・・。)
「でも今年いっぱいはやるかもしれないらしいね、その大会。」
マルス「うはwwwこれ以上やられたら湿布すら買う金がなくなるwwwww
仕方が無いからまた紋章町の危険人物強請ってくるわwww」
ロイ (そしてなんという鬼畜王子・・・・・・。)
アイク「所でマルス、お前の最近出る大会の殆どはアイテムが出てこないのは何でだ?」 #br
ロイ 「え?アイク兄さんは知らないの?」
マルス「いや仕方が無いよ、兄さんはアイテムがどこから降ってくるか知らないから。」
アイク「どういうことだ?」
マルス「何も知らない兄さんに教えてあげましょう。
あのボム兵とかレイガンとかホームランバットとかいうクソッタレ野郎どもは・・・・・・
マナーの悪い観客どもが観客席からぶん投げてきたものなんだよ!!」
アイク「なんだと・・・・・・?」
マルス「あの主催にしてあの観客ありだね。
ぶっ飛ばせだの突き落とせだのそこのセンサー爆弾踏めだの頭に花が咲いたマルス王子可愛いだのこのウサ耳つけてー!キャーマルスサマーソノミミツケタママワタシニアピールシテー!だの、そんな趣味ありませんw
しかし何故か動く体!恐ろしいね。
更には『りーでっど』とかいう訳分からんもの入ったカプセル投げて来るんだよ!!
迷惑だと思わないか!?ロイ!君の意見を聞こう!!」
ロイ 「(また狂い始めた!?)えっとね、でもたまにはマキシムトマトやハートのうつわくれるじゃない。
元気になれるしきっと観客の皆さんも僕達のこと心配してくれているんだと・・・・・・。」
マルス「甘い、甘いね!ロイはあの大会を全く理解していない!
奴らが回復アイテムを投げる理由は僕達に更に無理をさせるためさ!ニヤニヤした顔でアイテム投げるとき奴らが何を言っていると思う?
『これを取る時の奴らの醜い顔と言ったら・・・・・・www』といってほくそ笑んでいるのさ!
あぁ、こんなことを喋っていたら昔ファイアフラワーで火傷した傷とハンマーで一撃KOされた時の記憶が鮮明に・・・・・・。」
アイク「マルス、疲れているんだろ、少し横になっていろ。」
マルス「うん、そうするよ。兄さん、お休み。」
アイク「あぁ、尽力する。」
ロイ 「アイク兄さん、そんな顔しないで。
マルス兄さんの言っていたのは大会の醜い面だから勘違いしちゃ駄目だよ?
むしろあの大会は雰囲気は良いから。」
アイク「わかっている。
だが・・・・・・あいつがあそこまで言うほど苦労することがあって、それを5年も続けさせていたと思うと、兄として不甲斐なく思える。
まったく、我ながら情け無い。」
ロイ 「アイク兄さんはそれを知っていたからあんなに櫻井さんに自分のことをアピールしてたんだね。」
アイク「あの大会は妙なツテを知っているルーテや曲がりなりにも神であるユンヌすら手出しできないほどの大きな力が働いている。
だから別に俺が選ばれたからってマルスが選ばれないとは限らない、またお前が出るかもしれないし、もしかしたらこの紋章町の誰かが選ばれるかもしれない。
だけどな、俺が出ていればその誰かの負担を少しでも減らせるだろう?」
ロイ 「・・・・・・。」
アイク「その為に俺は自分を鍛えた。親父はデカくて強かった、皆を守っていた。
今度は俺が皆を守る。どうやら強い奴ほど大会に多く出るらしいしな。
もっと強くなって家族が傷つかないようにしよう。目に見える範囲のものだけでも守りたい。」
ロイ 「アイク兄さん・・・・・・。」
アイク「じゃあ仕事に行ってくる。
また竜の門の調子がおかしくなったらしい。ふっ、自分を鍛えられておまけに家計の助けにもなれる、一石二鳥とはこのことだな。」
ロイ 「アイク兄さん!」
アイク「どうした?」
ロイ 「封印の剣持っていってよ。ハマーンは十分あるから使用回数は気にしなくて良いよ。
竜特攻もあるからきっと仕事の役に立つ。回復もできるから!」
アイク「ロイ・・・・・・わかった。封印の剣、借りさせてもらう。」
ロイ 「行ってらっしゃい!」
アイク「あぁ、行ってくる。」
ロイ 「僕も早く皆を守れるようになりたいな。
いや、なるんだ、絶対なる。」
おしまい。