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Last-modified: 2007-12-16 (日) 00:30:57

ザ・鉢合わせin兄弟家

 ~Case1. 捕食者~

チキ   「うわーん!」
ファ   「ふぎゃーっ!」
ミルラ  「えぐえぐ……」
エフラム 「……一体何がどうなってるんだ……?」
ヘクトル 「さっきまでご機嫌だったのに、なんだって急に、こうも激しく泣き出したんだこいつら?」
リン   「……考えられる原因と言ったら、一つしかないけど……」
アイク  「……確かに、あいつが入ってきた瞬間だったな」
イレース 「……わたし、ですか?」
チキ   「こわいよーっ!」
ファ   「食べないでーっ!」
ミルラ  「わたし、おいしくありません……」
アイク  「……イレース。今日の昼飯は?」
イレース 「……ドラゴンステーキ一頭分……」
エフラム 「……」
ロイ   (……泣き喚く竜っ娘たちに抱きつかれたエフラム兄さんが、実に複雑な表情をしている……)
マルス  (さすがロリ(ry)

 ~Case.2 激突、固有結界~

バアトル 「ワンモアセッ!」
エリンシア「キャーッ! バアトルさまーっ! さいこーっ!」
ミカヤ  「エリンシア落ち着いて……」
リーフ  「バアトルがあなたの家にやって来る! か……ブームも過ぎた感があるのに、この人は元気だな……」
マルス  「まあ、やる気だけならこの町内でも一、ニを争うだろうからね。
      たとえ周りの環境がどうなろうと、彼の勢いを止めることは出来ないんじゃないかな」
リン   「そうねえ。あの人のおかげで、わたしたちまでやる気が漲ってくる気がするし」
バアトル 「ワンモア……!?」
エリンシア「……あ、あら? どうなさったのですか、バアトルさま!?」
ロイ   「急に動きが鈍く……!?」
リン   「ど、どうしてかしら、急激にやる気が奪われていくような……!?」
リーフ  「あー、息するの面倒くさー」
マルス  「リーフがすっかりダメな人に!」
アイク  「この感じ……! まさか……!」
マカロフ 「や~ど~も、こんちは~」
アイク  「ま、マカロフ……! やはりあんたか……!」
マルス  「あー、アイク兄さんが脂汗を流しているー」
ロイ   「そうだねー、珍しいねー」
リン   「珍しいはずなのにちっとも驚けないわねー……あー、ねむー……」
リーフ  「あー、生きてるの面倒くさー」
マカロフ 「なー大将ー、ちょっと金貸してくんないかなー? もう貸してくれる奴いなくてさー」
アイク  「分かった、貸してやる、貸してやるからさっさと出て行ってくれ!」
マカロフ 「おー、悪い悪い。その内返すからさー」
アイク  「いいから早く行け! クッ、まずい、立っている気力が……!」

 どう、とアイクが倒れ伏せると同時に、マカロフが出て行って妙な雰囲気が解ける。

リン   「……はっ! わ、わたしたちは一体何を!?」
ロイ   「さっきまでの物凄い虚脱感は一体……!」
リーフ  「……」
マルス  「ああっ、リーフが一人で勝手に窒息してる!?」
ロイ   「レスト、レストーッ!」
アイク  「……『倦怠』のマカロフ……! 周囲の人間達からやる気を奪い去る特殊能力の持ち主……!
      相変わらず恐ろしい男だ……!」
ロイ   「なにその微妙に強そうな二つ名と設定!?」
バアトル 「うおおおおおおおおっ! マカロフ、我が宿命のライバル!」
ロイ   「なんか変な人間関係構築されてるし!?」

 ~Case.3 こんなに可愛い子が(ry~

レイヴァン「ヘクトル! 父の仇をとらせてもらう!」
ヘクトル 「だから誤解だっつってんだろ!?」
リン   「……なにヘクトル、また他人様に迷惑をかけたの?」
エリウッド「少しでいいから自重してくれとあれほど……」
ヘクトル 「やめろその呆れ返った視線は! 今回ばっかりはマジで誤解だっつーの!」
レイヴァン「嘘をつくな! 父上の選挙ポスターの鼻に画鋲を刺したのはお前だろう!?」
ロイ   「なにショボイことやってんの兄さん?」
ヘクトル 「やってねーっつーの!」
リーフ  「騒がしいねえ」
セリス  「うーん、でも、レイヴァンさんってカッコいいねー。鋭い雰囲気だし強そうだし……僕もあんな人になりたいなあ」
リーフ  「セリスの趣味も相変わらず……お?」
ルセア  「れ、レイモンドさま!」
リーフ  「うひょー、綺麗なおねいさんktkr!」
レイヴァン「ええい、止めるなルセア!」
ルセア  「いけませんレイモンドさま、確かに犯人は青髪オールバックでしたが、デブという特徴は一件も報告されておりません!
      この方は絶対に違います!」
ヘクトル 「……」
ロイ   (あ、むしろ怒りのボルテージが上がってる感じ)
レイヴァン「……そうか。デブじゃないということは確かにヘクトルじゃないな。スマン、誤解だったようだ」
エリウッド「そんなアッサリ!?」
ヘクトル 「テメェ……!」
ルセア  「さ、さあ、誤解も解けたことですし、早くかえりま……!?」
セリス  「……!!」

 二人の視線が絡み合い、背景に色とりどりの花々が咲き乱れる。

ルセア  (ああ、何故でしょう! この女の子を見ていると……!)
セリス  (ああ、どうしてだろう! このお姉さんを見ていると……!)
二人   (何故か、他人のような気がしない!)
リーフ  「なんか変なシンパシー感じてる……」
ヘクトル 「俺はデブじゃねえええぇぇぇぇぇぇぇっ!」
レイヴァン「どっからどう見てもデブだろうがぁぁぁぁぁぁぁっ!」
リン   「……で、結局喧嘩してるし」
エリウッド「うう……胃が……!」

 ちなみに犯人はネサラでした。

 ~Case4. 重力百倍~

ソフィーヤ「……」
キシュナ 「……」
イレース 「……」
オルグ  「……」
オルソン 「……」

エリンシア(く、空気が重過ぎる……!)
ミカヤ  (何をどうやって話題を提供していいのか分からない……!)
リーフ  (と言うかどういう経緯でこの人たちが集まったんだかさっぱり分からない……!)
ヘクトル (どうでもいいから早く誰かなんとかしてくれーっ!)

 ~Case5. あやしぃ空間~

ラケシス 「それでね、エルト兄様ったら」
プリシラ 「まあそうなんですか。レイモンド兄様にも似たようなことが……」
クラリーネ「ふふん、やっぱりクレインお兄様が一番ですわね」
ユリア  (……どうしてだか、この空間はとても落ち着きます……)
ディアドラ(不思議だわ……)

シグルド 「苦労するな……」
エルトシャン「いやいや……」
エリウッド「苦労するね……」
レイヴァン「……ノーコメントだ」
ロイ   「苦労してますね……」
クレイン 「お恥ずかしい限りで……」
セリス  「ええと……苦労、してるの?」
ユリウス 「……してねーよバカ」
シグルド 「お前は出てけよ」
アルヴィス「余計なお世話だよ」

セリカ  「……何故か、わたしが入るのは相応しくない気がする……」
アルム  「不思議だねえ……」

 ~Case6. 彼曰くこの世の楽園だそうで~

エイミ  「それでねー、ジョフレしょーぐんがねー」
ミルラ  「……少しエフラムに似てます、この人……」
サナキ  「……というわけで、わたしはとても偉いのじゃ。敬うがよいぞ!」
チキ   「すごーい!」
ファ   「なんだかよく分かんないけどすごーい!」
ユンヌ(幼)「へへーん、わたしの方が偉いもんねー」
マリア  「大人げない神様ー」
ティナ  「でさー、パーンが毛虫をー」
ギネヴィア(幼)「いやーっ、けむしきらいー!」
ニノ   「大人気ない人だねー」
ユミナ  「最低ねその男! 遠慮なくしばき倒しておやりなさい!」

エフラム 「……」
ロイ   (……エフラム兄さんから抑えきれない幸福オーラが滲み出している……)
ヘクトル (いつから託児所になったんだここは……)
エフラム 「……数人はもう初老だな……」
ロイ   (思わず本音が漏れたーっ!?)

 ~Case7. 紋章の食卓~

ロウエン 「クッ……ダメだ、もう腕が動かない……!」
オスカー 「これが限界なのか……!」
レベッカ 「野生の食材を使うって言っても限度が……!」
ルキノ  「申し訳ありませんエリンシア様、お役に、立てず……!」
エリンシア「ああ、いいのよルキノ、もう休んでちょうだい」
バアトル 「うおおおおおぉぉっ! 男の料理に限界などぉぉぉぉぉっ!」

リーフ  「……作戦本部へ。こちら葉っぱボーヤ、作戦は失敗の模様……」
マルス  「……量でなく質で満足させる作戦、やはりダメだったか……」
ロイ   「あれだけの美味料理の数々が、次々に飲み込まれて……!」
アルム  「いい野菜をたんまり提供したってのに……!」
リーフ  「ブラックホール、か……その異名、伊達じゃないってことだね」

イレース 「……おいしかったです……あの、わたし、ここに住み着いてもいいですか?」
アイク  「やめてくれ、頼むから」

ロイ   「いっそララムさんを連れてくれば……」
リーフ  「それは違う意味で危険だからやめたほうが……」

 ~Case8. 勃発、宗教戦争~

セリカ  「……ハン」
セーラ  「……へッ」
ラナ   「……フン」
ユンヌ  「……ハッ」
サラ   「……プッ」
セーラ  「……ミラ神、だっけ? ドーマ(笑)と兄弟の。魔物w 触手プレイでもしてろっつーのw」
セリカ  「ナーガ神(笑) ぶっちゃけトカゲw」
ラナ   「洪水で大陸沈めるとか(笑) ただのヒス女じゃんw」
ユンヌ  「ロプト(笑) 根暗宗教は一生地下に引きこもってろw」
サラ   「エリミーヌ(笑) 人じゃんw」

ロイ   「あああああああ、家の中の空気がどんどん歪んでいく……!」
スー   「これだから一神教は……」
エリウッド「そういう問題なんだろうか……」