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Last-modified: 2008-02-19 (火) 21:48:31

345 名前: 好き好きコンビニ [sage] 投稿日: 2008/01/13(日) 00:14:53 ID:KeyJRubO
~リゲルコンツェルン~
ジーク「決意は変わらないのかい?」
???「はい、私の夢だったんです。人に安心を与えられるような店を開きたくて…。」
ジーク「そうか…残念だ。好きにするといい。」
???「すみません…。今までお世話になりました。」
ジーク「うむ…ああ、そうだ。何か困った事があったらいつでも言うといい。
    出来る限りの支援をしよう。その代わり、君が成功したら提携相手として、また一緒に仕事をさせて貰おうかな?」
???「部長…ありがとうございます!!」

アルム「ふぅ、バレンシアの冬は寒いなー。」
セリカ「そうね。でも、何で今農場に行くの?」
アルム「いろいろと準備したい事があるからね。…アレ?」
セリカ「どうしたのアルム…アラ?こんな建物あったかしら…」

中に入る二人。そこは個人商店並の大きさで、食料品や日用雑貨など、様々なものが揃えられていた。
セリカ「これって…コンビニ?」
ロビン「あれ?アルムにセリカ?」
アルム「ロビン?それにクリフにグレイも。何をしてるんだい?」
クリフ「この店、ちょっと前に出来たらしくてさ。
    気になるから来てみたんだけど、店の人がいないんだ。」
グレイ「奥から話声はするんだけどな。このままじゃ危ないから、いい男としては店を見がてら防犯に協力しようかと。」
ロビン「それに、この時期は農業もできないからね。ここでバイトさせて貰えないかと思ったんだ。」
店長 「ふぅ、仕入れルートを確定させるのも一苦労だ。おっと、お客様をお待たせしちゃいけない。
    いらっしゃいませー、お待たせしましたー。おや、君達は…。」
全員 「あっ、あなたは…!?」

店長 「なるほど、君達三人がアルバイトか…。」
クリフ「何とかお願いできませんか?」
店長 「こちらとしても労働力は欲しいところなんだが、生憎経営が厳しくてね…。」
アルム「あの、僕の知り合いに会社経営とか出来そうな人がいるんで、もしよかったら聞いてみましょうか?」
店長 「それはありがたいが…いいのかい?」
アルム「『人に安心を与えたい』っていう理念を聞けば、きっと協力してくれると思います。」
セリカ「会社経営出来そうな人…まさか…。」

アルム「…というわけなんだ。どうにか協力してくれないかな?」
マルス「なるほど…理念も良いけど、会社経営してみるのもなかなか面白そうだな…。いいよ、やってみようか。」
リーフ「僕も?まぁ、いいけど、それなりに報酬は貰うよ。」
アルム「ありがとう、二人とも!!」
セリカ「本当に兄さん達に頼むとは思わなかったわ…。」

 その後、マルスの経営案、リーフのサポートに加え、クリフ、ロビン、グレイの優秀な店員の力、
そして何より店長の思いやり、信念により店は繁盛し、数年後には全国的なチェーン店となる。

起業当時の事を思い出して店長は語る。
「今思うと、私は本当に運が良かった。かつて勤めていた会社の上司、開店時の優秀な店員に、サポートしてくれた人々…。
本当に恵まれていました。この仕事を始めて本当に良かった。これからも世界中の人々に安心を提供していきたいですね。」

このコンビニチェーン店は店長の名前を冠して敬意をもって、こう呼ばれる。

町のほっとステーション、ローソンと…