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Last-modified: 2008-02-19 (火) 22:00:24

フラグシフト

シャニー 「ねぇねぇ、今度の週末空いてるー?映画のチケット2枚あるんだけど」
ロイ   「映画かぁ。いいねぇ」
ララム  「もー!シャニーったら来週はララムの番だよ?!ちゃんと順番守って!」
シャニー 「え、そうだっけ?!でもこの映画早く観ないと終わっちゃうし……」
ララム  「今週にしたらいいんじゃない?」
スー   「今週は私の番よ」
シャニー 「あ、そっかぁ……じゃあ私の番は……えっと当番表誰か持ってる?」
ソフィーヤ「くぉ……どうぞ」
シャニー 「がーん!再来週じゃあ映画終わってるよー!」
ロイ   「あの……えっと……」
リリーナ 「……ロイ、私今日は先に帰ってるね」

リリーナ「……そんな感じで全くロイったらいつもフラグ乱立して困るんです」
ルーテ 「それで私の所に相談ですか、歴代一ライバルの多い正ヒロインのリリーナさん」
リリーナ「はぁ……まぁそんな感じです。よく私の立場把握してますね」
ルーテ 「ええ。私優秀ですから」
リリーナ「それで本題なんですけど……フラグを何とかできる凄い発明とか何か無いですか?!
     前作ってましたよね?!『ツンデレ変換機』とか『欲求変換君』とか!」
ルーテ 「私キテ○ツ大百科でもドラ○もんでも無いんですけど」
リリーナ「そこをなんとか!」
ルーテ 「……実はあるんですよね。ぴったりの道具」
リリーナ「本当ですか?!」
ルーテ 「ええ……ただ試作段階なのでまだ実用には不安があるんですけど」
リリーナ「いいです!かまいません!使わせて下さい!」
ルーテ 「はぁ。まぁいいでしょう。どうぞ」
リリーナ「えっと………これも光線銃?」
ルーテ 「『フラグシフトさん1号』です。ある人との間に立っているフラグを別の人に移し替えます」
リリーナ「えっと………具体的に言うとどういう事ですか?」
ルーテ 「実践して説明した方が良さそうですね。えい」

そう言って自分に向けて光線を放つルーテ

ルーテ 「普段はアスレイとの関係がデフォな私ですが、これを使うと」

ピンポーン

カイル 「ごめんください。ルーテ、いるか?」
ルーテ 「はい」
カイル 「突然すまない。なんだか急に君に逢いたく…………な!私は何を言ってるんだ!」
ルーテ 「…………」
カイル 「いや、その。私はいつもフォルデと訓練してるのだが魔道士との相手も必要だろうと思ってな。
     それで君がよければぜひ付き合ってもらいたいと思ったんだ」
ルーテ 「はい。付き合う、ですか」
カイル 「ち、違う!断じてそう言う意味では!だから……その……今日はこれで失礼する!」
ルーテ 「はい。さよなら」

ルーテ 「とまぁ、こんな感じで」
リリーナ「すごい!すごいですルーテさん!これをライバル達に使えば平和的に解決出来るわけですね!」
ルーテ 「ええ。ロイ君の嫁候補であると言えど他の人とも少なからずフラグは立ってるわけですからね」
リリーナ「じゃあ早速使ってみましょう!」
516 名前: フラグシフト [sage] 投稿日: 2008/01/26(土) 23:38:48 ID:er0rS2qg
ララム 「ひらひら~  ひらひら~(踊り中)」
リリーナ「えいっ(ビビッ)」
ララム 「ひらひら~……ん?」
オージェ「あ……」
ララム 「あーっ!ノゾキだノゾキ!えっち!変態!」
オージェ「違う!わざとじゃなくてたまたま(ry」

リリーナ 「えいっ(ビビッ)」
セシリア 「はぁ……このままずるずると嫁き遅れるのかしら……」
パーシバル「どうした。何か悩みか?」
セシリア 「あら、パーシバル先生。今日は遅くまでいらっしゃるんですね」
パーシバル「ああ。やり残した仕事があってな。それにしても君は毎日こんな時間まで残ってやってるのか。関心だな」
セシリア 「え、ええ。(そうだ!身近にこんなイケメン玉の輿がいたんじゃない!今からでも遅くないわ!)」

リリーナ「えいっ(ビビッ)」
スー  「困ったわね。雨が降ってきたわ」
シン  「スー様」
スー  「シン?どうしてここに?」
シン  「雨で困ってらっしゃるのではと思いまして。どうぞこの傘を」
スー  「ありがとう。でもこれじゃあシンの分が無いじゃない」
シン  「私は大丈夫です」
スー  「そんなことないわ。シンもこの中に入りなさい」
シン  「ですがスー様」
スー  「シン、これは命令よ」

シャニー「あーあ、このチケットどうしよう」
リリーナ「えいっ(ビビッ)」
ディーク「ん?おい、何トボトボ飛んでんだシャニー」
シャニー「あ、ディークさん!丁度いいや!これ一緒に行こ!」
ディーク「おいおい。明らかに断られた誰かの代わりに見えるぜ?そんなのと行っても楽しくねぇだろ」
シャニー「えへへ。バレた?でもあたしディークさんとなら全然楽しいよ?」
ディーク「このヤロ、大人をからかうんじゃねぇよ。ま、いいけどな」

リリーナ 「えいっ(ビビッ)」
ソフィーヤ「あ…………(バタン)」
レイ   「ちょ、おい!何やってんだ!」
ソフィーヤ「あ…………すみません……」
レイ   「いつもフラフラ歩いてるからこけるんだ!もっとシャンとしろ!」
ソフィーヤ「はい……レイは優しいですね……」
レイ   「か、勘違いすんなよ!べ、別に(ry」

リリーナ「やった!すごくうまくいきました!」
ルーテ 「なんかとてつもなくベタベタな展開ばっかりですね。やっぱり改良の余地ありますか」
リリーナ「それにしても……みんなかっこいい人ばっかりでちょっと……ちょっとだけ羨ましいな」
ルーテ 「ロイさんは?」
リリーナ「いや!もちろん私はロイが一番ですけど!でも……ちょっと他にどんなフラグがあるか見てみたいかな」
ルーテ 「それでは、あなたもやってみますか?」
リリーナ「あ!でも念のため聞きますけど元に戻せますよね?」
ルーテ 「もう一回光線を当てれば戻りますから大丈夫です」
リリーナ「それじゃあ……私にもお願いします!」
ルーテ 「分かりました。えい(ビビッ)」
517 名前: フラグシフト [sage] 投稿日: 2008/01/26(土) 23:39:39 ID:er0rS2qg
ガラッ

ゴンザレス「リリーナ。好き。結婚してくれ!」
リリーナ 「えっ?!」

ガラッ

ガレット「待て待て!そいつは俺の嫁さんになるんだぜ?!」
リリーナ「ええっ?!」

ガラッ

ボールス「リリーナ様が賊にさらわれたと聞いて飛んできました」
バース 「我がオスティア重騎士団の名に掛けて我らが愛しのリリーナ姫には指一本触れさせん!」
リリーナ「えええっ?!」

ルーテ 「すごいですねリリーナさん。ロイ君並のモテっぷりです」
リリーナ「えっと、ちょっと!やっぱり戻してもらえませんか?!あの別に私面食いってわけじゃないんですけど」
ルーテ 「はい。それでは……あれ?おかしいですね?」
リリーナ「え?!」
ルーテ 「壊れました。やっぱり試作品なのでうまく作動しなくなった様です」
リリーナ「そんなっ!!」

ゴンザレス「リリーナ!結婚!」
ガレット 「俺だろ!選ぶなら俺だろ!」
バース  「馬鹿者!リリーナ様が賊などと付き合うか!それより私を」
ボールス 「気は優しくて力持ち。男ならこれが一番です。やはり私が」

リリーナ「助けて!ルーテさん!」
ルーテ 「修理が終わるのは二週間後です」