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Last-modified: 2008-02-27 (水) 19:46:58

390 名前: FORフルーツバスケット [sage] 投稿日: 2008/02/23(土) 00:12:20 ID:reHcvDkA
ユンヌ  「フフフ・・・明日はお休みでアイクも帰ってくる・・・遊びにいっちゃおーっと。」
ミラ   「ユンヌちゃん、ちょっといいかな?かな?」
ユンヌ  「あら?ミラちゃんじゃない。どうしたの?」
ミラ   「ユンヌちゃんにちょっと頼みたいことがあるんだけど・・・。」
ユンヌ  「もう、水くさいわね-。あたしとミラちゃんの仲じゃない。何でも言って。」
ミラ   「ありがとうユンヌちゃん!実は・・・。」

ユンヌ  「なるほど、そういうことなの。」
ミラ   「おねがいしても良いかな?かな?」
ユンヌ  「まっかせなさーい!」
ミラ   「ありがとう!!ユンヌちゃん!!あ、セリカには私から夢見で伝えておくね!!」
ユンヌ  「はーい。」

次の朝
リーフ  「みんな、おはよー・・・わっ!!どうして居間に動物がこんなにいるの!?」
リーフが驚くのも無理はない。というのも、兄弟家の居間に人間はミカヤ、アルムしかおらず、
ほかには牛、虎、龍、蛇、馬、羊、猿、犬、猪といった動物がいたからである。
アルム  「あ、おはよう、リーフ。それよか・・・ つ鏡」
リーフ  「え?鏡・・・?って、うわー!!!ぼ、僕が人でないー!!!」
ミカヤ  「リーフはネズミ・・・と。あとはどうなるの?ユンヌ?」
ユンヌ  「あとはヘクトルちゃんとアイクだけね。」
リーフ(子)「どどど、どういうことなの!?」
ミカヤ  「落ち着いて聞いて、リーフ。今あなたにはネズミの精霊がとりついているから小さなネズミの姿になってるの。」
リーフ(子)「な、なんだってー!?道理で部屋からここまでずいぶん遠いと思ったー!!」
アルム  「いや、それは気付こうよ。」
ユンヌ  「おはよう、リーフちゃん。びっくりした?」
リーフ(子)「そうか・・・この人の仕業か・・・。珍しく幼女モード・・・。」
ユンヌ  「ところがどっこい、精霊を降ろしたのは私だけど、それを頼んだ人がいまーす。」
リーフ(子)「どういうこと?」
ミカヤ  「ユンヌの友達のミラって言う神様の頼みらしいんだけど・・・」

ミラ   「私は大地母神として年に一度いろんな動物の精霊さんを集めて宴会をしているんだけど、
      今年は別の予定があって日にちをずらさないといけないの。
      だから、その代わりとして一日だけ兄弟家の皆さんに身体を貸して貰って動物たちの精霊を慰めるのに協力してほしいの。だめかな?かな?」
391 名前: FORフルーツバスケット [sage] 投稿日: 2008/02/23(土) 00:13:03 ID:reHcvDkA
ミカヤ   「ってことらしいわ。」
リーフ(子) 「これまた人騒がせな・・・。」
アルム   「セリカが夢でミラ様に会ったから間違いないって。」
リーフ(子) 「そのセリカ姉さんはいったい何処に・・・まさか。」
ユンヌ   「そう、動物の精霊がとりついて、動物になっちゃってまーす!!ほら見てー!!可愛いうり坊!!」
セリカ(猪) 「は、離しなさい!!私はミラ様の頼みだから受け入れているだけよ!!あんたのためなんかじゃないんだから!!」
リーフ(子) 「なるほど・・・、ッてことは他の動物も・・・。」
ロイ(犬)  「正解。これは本当にひどい何とかだよ。」
シグルド(虎)「まったく・・・今日は特に予定がなかったから良かったものの・・・。」
エリウッド(龍)「まぁ、見た目以外悪影響もないみたいだし、良かった・・・のかな。家も壊れないし。」
エイリーク(牛)「私は見た目にすらあまり影響が・・・せっかくの牛さんなのに、貧・・・orz」
エフラム(猿)「この姿はミルラ達には見せられないな・・・。」
リン(馬)  「あー、でもちょっと外に出て思いっきり走ってみたいかも。」
マルス(蛇) 「まったく、どうして僕が蛇なんだか。まぁ、神様の一種と思いますかね。」
エリンシア(羊)「今日外に出られそうなのはお姉様とアルムちゃんだけね。お買い物の時はお願いね。」
アルム   「うん。しょうがないよね。」
リーフ   「あれ?セリス兄さんは?」
セリス(?) 「呼んだ?」
そこに現れたのは・・・
リーフ(子) 「・・・どうしてセリス兄さんだけうさみみが生えているだけなんですか。」
セリス(兎) 「どうしてだろね。でもこの耳カワイイからいいや。」
ミカヤ   「まだここにいないのはヘクトルと仕事から戻らないアイクだけだけど・・・二人はどうなるの?」
ユンヌ   「全部で精霊は13種類だから、二人ともとりついていると思うけど。
       あ、アイクは家に入った瞬間に効果発動するわ。」
リン(馬)  「あー・・・もうだめ。私我慢できない。せっかく馬になれたんですもの。思いっきり草原を走り回りたいわ!!」
ユンヌ   「じゃあ、女神の力で庭を広くしてあげる。好きなだけ走ってきて良いわ。」
リン(馬)  「本当!?ありがとう!!」
マルス(蛇) 「リン姉さんの草原好きにも困ったもんだ。」
リン(馬)  「マルス、そういえばあなた、あまり乗馬経験無いわよね?」
マルス(蛇) 「・・・はい?」
リン(馬)  「良い機会だから、私が乗馬の面白さを教えてあげる!!乗りなさい!!」
マルス(蛇) 「え!?うわー!!いきなり全速力で走らないでー!!」
エリウッド(龍)「行っちゃった・・・。リン、生き生きしてるなぁ。・・・僕も、ちょっと行ってきて良いかな?
        ほら、龍の姿になって飛べるみたいだし、ちょっと空の散歩に・・・。」
ユンヌ   「行ってきても良いわよ?龍が飛んでてもいちいち気にするような人が紋章町にいる?」
エリウッド(龍)「じゃあ、早速・・・。」
ロイ(犬)  「あ!!僕も行きたい!!」
エリウッド(龍)「いいとも!!僕の背中にお乗り。じゃあ、行ってきます!!」
エリンシア(羊)「行ってらっしゃい。空でも気を付けるのよー。」
エイリーク(牛)「・・・あえて言います。ウチの兄弟は、適応力高すぎです・・・。」
アルム   「ところで、ミカヤ姉さんはともかく、何で僕だけ何ともないの?まだアイク兄さんの分が残ってるじゃない。」
ユンヌ   「んー・・・なんとなく。」
アルム   「・・・ここでも影が薄い・・・。」
392 名前: FORフルーツバスケット [sage] 投稿日: 2008/02/23(土) 00:13:46 ID:reHcvDkA
セリカ(猪) 「ところで、仕事から戻らないアイク兄さんはともかく、ヘクトル兄さんは何の動物なのかしら?」
エフラム(猿)「そういえばまだ起きてこないな。」
ヘクトル(?)「・・・なんじゃこりゃあああああ!!!!!!」
エイリーク(牛)「起きたみたいですね。」
ユンヌ   「ヘクトルちゃーん、どんな姿になったのかなー?」
セリス(兎) 「・・・降りてこないね?」
シグルド(虎)「部屋に閉じこもっているみたいだな・・・。アルム、連れてきてくれ。」
アルム   「はーい。」
リーフ(子) 「ヘクトル兄さん、何の動物になったんだろ?体格的にアレかな?」
ヘクトル(?)「アルム離しやがれ-!!」
アルム   「いやー・・・ビックリしたよ・・・。」
アルムが抱えていたのは一匹の青い猫だった。
セリス(兎) 「わぁー!ヘクトル兄さん可愛いー!!」
ヘクトル(猫)「離せ離せ離せー!!」
セリカ(猪) 「・・・本当にヘクトル兄さんなの・・・!?」
ヘクトル(猫)「おい!!これはいったいどういう事だ!?何でウチが動物王国になってるんだよ!!」
ミカヤ   「かくかくしかじかで・・・。」
ヘクトル(猫)「ふざけんなぁー!!」

エイリーク(牛)「あとはアイク兄上だけですね。」
アイク   「ただいま。腹が減った。」
エリンシア(羊)「噂をすれば何とやら、帰ってきましたわね。」
リーフ(子) 「さて、アイク兄さんはどんな反応するかな。」
アイク(?) 「・・・何でこんなところに鳥が?・・・俺か?」
セリス(兎) 「わぁ!!大きな鳥さんだ!!青いとさかがかっこいい!!」
エイリーク(牛)「ずいぶん大きな鳥・・・アイク兄上らしいですね。」
エフラム(猿)「ただでかいだけでなく、威厳があるな。」
アイク(鳥) 「何故みんなが動物に・・・?ユンヌがいるということは・・・そういうことか。」
リーフ(子) 「さすがアイク兄さん、対応早いね。」
数時間後
エリンシア(羊)「ミカヤ姉様、アルムちゃん、もうすぐ商店街のスーパーでタイムサービスがあるので、買いに行ってきてくれませんか?」
アルム   「僕だけで良いんじゃない?」
エリンシア(羊)「お一人様1点限りなので・・・。」
ミカヤ   「そう言うことなら任せて。行きましょう、アルム。」
アルム   「うん。何かこういうの珍しいね。あ、人来たら大変だから鍵かけていくね。」
アイク(鳥) 「・・・なぁ、メシはまだか。」
エリンシア(羊)「今温めていますからもう少しお待ちになって。」
ユンヌ   「(フフフ・・・チャンス・・・。)」
リーフ(子) 「それにしても、今ウチには動物しかいないんだよなぁ。もし何か事件が起きたら対応できないね。なんて。」
エイリーク(牛)「リーフ、そういうことを言うと本当に事件が・・・」
ユンヌ   「チャンス到来いいいい!!!」
エフラム(猿)「本当に起きたぞ!!」
ユンヌ   「この時を待っていたのさぁ!!さぁ、アイク!!同じ鳥として合体するわよー!!!」
セリカ   「やっぱりそれが目的だったのね!!邪神!!食らえ、ライナロック!!・・・魔法が出ない!?」
ユンヌ(鳥) 「ホーッホッホッホ!!!今みんな動物だものねー!!!あたしを止める事なんてできないわー!!」
アイク(鳥) 「・・・・・・。」
ユンヌ(鳥) 「ああ・・・アイクの真剣な目つき・・・とうとうあたしを受け入れてくれるのね・・・。いいわ!!あたしを食べてーーーー!!!」
アイク(鳥) 「・・・ジュルリ。」
ユンヌ(鳥) 「ジュルリ!?」
アイク(鳥) 「腹減った・・・メシ・・・。」
ユンヌ(鳥) 「ア、アイクさーん?あたしが誰か解るかなー・・・?目が怖いよー・・・?」
アイク(鳥) 「・・・いただきます。」
ユンヌ(鳥) 「いやああああああ!!!!!食べられるううううぅぅぅ!!!!!助けてぇぇぇぇ!!!」
アイク(鳥) 「食わせろオオオオ!!!!!」

リーフ(子) 「あーあ。こんな事になる気はしたけど、ほんと、懲りない人だよなぁ。」
この後、何とかアイクは収まりました。

おわり。