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Last-modified: 2008-05-22 (木) 21:53:06

716 名前: 助けて!名無しさん! [sage] 投稿日: 2008/04/04(金) 20:58:18 ID:x02af5TD
セリス  「どうしてエフラム兄さんはあんなに過保護なのかなぁ」
マルス  「う~ん、とりあえず原因はエイリーク姉さん?」
エイリーク「わ、私ですか?」
エリンシア「そうね、昔はエフラムに護られるのってエイリークのポジションだったわね」
エイリーク「それはそうですけど…今は違います!」
エリンシア「いつまでも甘えてばかりじゃいられないって、エフラムとは別の高校に行く事にしたのよね~」
エイリーク「は、はい…一人前になった私を兄上に見てもらいたくて///」

マルス  「つまり、こう言う事だよ」
セリス  「どう言う事?」
マルス  「エイリーク姉さんが自立した事で、エフラム兄さんは護る人がいなくなったわけだね」
エリンシア「あの子、エイリークを護る事に使命感みたいなの持ってたわね、そう言えば」
マルス  「行き場のなくなった保護欲みたいなのが、今はセリスに向いてるんだろね」
セリス  「妹ってことなら、僕じゃなくてリン姉さんやセリカでもいいじゃない」

マルス&エリンシア&エイリーク
「 あ の 子 達 は 守 ら な く て も 大 丈 夫 」

セリス  「あうぅ…」
マルス  「て言うか、リン姉さんは流石に無理があるでしょ」

750 名前: 716 [sage] 投稿日: 2008/04/05(土) 01:24:04 ID:Uo6yzUfu
続き投下~

ルーテ  「と言うわけで解決策を持って来ました」
マルス  「いきなりですね」
ルーテ  「私、天才ですから。それに、最近は『体格3(4)』のせいで私も対象となっていましたので」
エイリーク「兄上が、申し訳ありません…」

セリス  「それで、解決策と言うのは?」
ルーテ  「優秀な私が調査してみたところ、最近のエフラムさんは『 エ イ リ ー ク 分 』が不足してる事が分かりました」
エイリーク「え、えいりーくぶん…?」
ルーテ  「エイリークさんを護る事で摂取出来る謎の成分です。
      エフラムさんはこれが欠乏すると、今のように保護欲がどこまでも拡大していく事になります」
マルス  「………なんだろ、ツっこみ所だらけなんだけど、妙な説得力が」

ルーテ  「と言うわけでエイリークさん、エフラムさんに護られてきてください」
マルス  「いや、自発的に護られるって」
エイリーク「しかし、私は…」
エリンシア「そうだわ! エイリーク、ちょっとお買い物頼まれてくれないかしら?」
エイリーク「え、ええ、構いませんけど…」
エリンシア「エフラムもじきに帰ってくるだろうから、荷物持ちお願いしちゃいなさい。それで問題は解決よ」
ルーテ  「なるほど、それは良い手かも知れません。では、エフラムさんが帰ってくると言うのなら私はこれで」
セリス  「あ、行っちゃった」
マルス  「逃げたね。う~ん、ルーテさんにも苦手なものがあったか」
ルーテ  「それは誤解です」
セリス  「わっ、戻って来た」
ルーテ  「私を護りたいと言うのはかまいません。しかし、子供扱いは困ります。それだけです」
セリス  「はぁ、そうなんですか…」
ルーテ  「では」
マルス  「て言うか、子供扱いまでいくとは、エフラム兄さん自重w」
751 名前: 716 [sage] 投稿日: 2008/04/05(土) 01:26:10 ID:Uo6yzUfu
エイリーク「あ、兄上!」
エフラム 「エイリーク、そわそわしているようだが、どうかしたのか?」
エイリーク「実は姉上に買い物を頼まれて…」
エフラム 「ふむ、随分と量が多いな」
エイリーク「それで、よろしければ、一緒に来てもらえないでしょうか。いえっ、忙しければ別に…」
エフラム 「水臭い事を言うな。行くぞ、早く行かねば店が閉まってしまう」
エイリーク「ハイ!」

エイリーク「そう言えば、こうして二人で出掛けるのは随分と久しぶりな気がしますね」
エフラム 「最近は互いに忙しくて遠乗りにも行けなかったからな」
エイリーク「フフッ、そうですね。今度また休みの日にでも二人で出掛けましょうか」
エフラム 「ああ、そうだな。遠出しなくとも、このように買い物に行くだけでも良いかも知れん」
エイリーク「兄上、あの…手を、繋いでもいいですか?」
エフラム 「む…あ、ああ…」

エリンシア「あらあら、エフラムもエイリークも嬉しそうねぇ」
セリス  「え、そうなのかな? エイリーク姉さんはともかく、エフラム兄さんはいつも通りな気が」
マルス  「あの人は基本的にむっつりなんだよ」

セリス  「とにかく、これで事態は解決だね」
ルーテ  「そうでもないです」
セリス  「うわぁ! また出た!?」
マルス  「ルーテさんも自重w」
エリンシア「か、解決してないって、どういう事なの?」
ルーテ  「今回のはあくまで対処療法です。エイリーク分は定期的に摂取しなければならないので」
マルス  「…もうツっこまないけど、ちなみに今回の補給でどれくらいもつのかな?」

ルーテ  「………二日、と言ったところでしょうか?」
セリス  「兄さん必要量多過ぎーーーっ!?」
マルス  「しばらく過保護にされる日々が続きそうだねぇ、セリスは」
エリンシア「大丈夫よ、強くなればエフラムも過保護にはしないわ! ほら、セリスも筋肉を鍛えましょ、筋肉よ筋肉!」
セリス  「うぅ、ちょっと心動かされるかも…」
マルス  「いや、それは止めといた方がいいよ。色々な意味で」

 お わ り