11-435

Last-modified: 2008-07-05 (土) 12:38:44

435 名前: ヘクトルとあの人が『いいこと』するネタ [sage] 投稿日: 2008/06/17(火) 01:23:42 ID:vQVtSave
エリック 「う、うぅ……」
子分1  「いてぇよぉ」
子分2  「ほ、骨が折れてるかもしれねえ」
ヘクトル 「へっ、ざまあ見やがれってんだ。ウチの奴に手を出したお前らが悪いんだぜ」
エリック 「チッ、番長気取りめ!」
子分1  「三枚目の気障野郎!」
子分2  「エレブ高校の成績ドベ!」
ヘクトル 「負け犬が何を言っても聞こえねえな」
エリック 「百貫デブ」
子分1  「歩く大地震」
子分2  「太めのオールバック」
ヘクトル 「……」
エリック 「ちょ、僕らを抱えあげてどこへ連れて行く気だ!?」
ヘクトル 「うっせぇ。お前らみたいなのは海に沈めてやるぜ」
エリック 「な、投げ込むつもりか!」
子分1  「そんな殺生な!」
子分2  「傷口に塩水が染みちまう!」
ヘクトル 「うるせぇ! 人の身体的特徴を笑う奴はこの俺が」
イドゥン 「あら」
ヘクトル 「あ? ……あんたは確か……」
イドゥン 「竜王家のイドゥンです。ヘクトル、さん?」
ヘクトル 「そうだが……
      (やべーとこ見られたなオイ! 確かこの女も真面目っぽい感じだったし、
       下手すりゃこのことが姉貴たちの耳に入るかもしれねえ……)」
イドゥン 「……」
ヘクトル 「あー、いや、これはだな……」
イドゥン (ヘクトルさん→兄弟家(いい人たち)の一員→怪我人を担いでいる
      →病院へ運ぶところに違いない→なんていい人だろう!)
ヘクトル 「……どうした?」
イドゥン 「早く行きましょう」
ヘクトル 「どこへ!?」

 ~三十分後~

ヘクトル 「……ったく、なんだって大の男三人も担いで病院まで歩かなくちゃならないんだか……無駄に疲れたぜ」
イドゥン 「……あの方の怪我はそれほど大したことはないそうです」
ヘクトル 「そりゃまあ、その程度に加減したからな」
イドゥン 「?」
ヘクトル 「いや、なんでもねえ……
      (どうもこの女は苦手だぜ。ぽーっとしていながらも純真さに満ちた瞳……
      エイリークやらセリスやらと同じ匂いがしやがる……これはとっとと逃げた方がよさそう)」
ディアドラ「キャーッ!」
イドゥン 「!?」
ヘクトル 「なんだ!?」
レイドリック「イヤッフー!」
ブラムセル「誘拐だ、誘拐だーっ!」
ゲブ   「いかにも悪の組織っぽいぞぉ!」
ディアドラ「誰か、助けてーっ!」
ヘクトル 「……またシグルド兄貴の女かよ。よくよく攫われんなーあの人も……」
イドゥン 「助けに行きましょう」
ヘクトル 「は!? いや、なんで俺が……どうせすぐシグルド兄貴が来るに決まって」
イドゥン 「……」
ヘクトル (ウッ……『善良なヘクトルさんなら必ず彼女を助けてくれるはず』と信じて疑っていない目だぜこれは……!)
イドゥン 「……」
ヘクトル 「……テメーら、その女を離しやがれ!」
436 名前: ヘクトルとあの人が『いいこと』するネタ [sage] 投稿日: 2008/06/17(火) 01:25:26 ID:vQVtSave
ヘクトル 「ハァ、ハァ……全く、あんな連中でも捻るのは一苦労だぜ」
イドゥン 「あの女の人が助かってよかったです」
ヘクトル 「……っつーか、よく考えりゃあんたが竜になりゃ手っ取り早かったんじゃ」
フィーナ 「イヤーッ、誰かーっ!」
ヘクトル 「またか!?」
イドゥン 「……」
ヘクトル 「……だーっ、仕方ねえな! オイコラァ、テメェらその女から(ry」

ヘクトル 「ハァ、ハァ、ハァ……よし、これで終わり」
カチュア 「誰かーっ! 盗賊がレディソードを持って逃げたわーっ! 捕まえてーっ!」
ヘクトル 「そんなマイナーなアイテム盗んでんじゃねえよ!」
イドゥン 「……」
ヘクトル 「分かってるからその目は止めてくれ!」

ヘクトル 「ハァ、ハァ……ッ、こ、今度こそ終わり……」
ハーディン「グハハハハハ、この世を恐怖と混乱に陥れてやるわーっ! とりあえずカップルは死ね!」
ヘクトル 「なんか赤目のオッサンがトチ狂ってる!?」
ヒーニアス「助けてエイリーク!」
ヘクトル 「何べん囲まれりゃ気が済むんだテメェは!」
カシム  「申し訳ありません、母が病気でお金が」
ヘクトル 「黙れ詐欺師!」
ジェイク 「おお、なんだ、一歩も動けないぞ!」
ヘクトル 「元からだろうがシューター野郎!」
イドゥン 「……」
ヘクトル 「……ッ! チクショウ、こうなったら全員まとめて面倒みてやらぁ、かかってこいやぁぁぁぁぁぁっ!」

ヘクトル 「……そんなこんなで、一日中人助けさせられてな」
ロイ   「ヘクトル兄さんって実はいい人。だよね」
ヘクトル 「レッテル張りはやめろ……あー、疲れた。今度こそ終わりだよな……」
リン   「ヘクトォォォォォォォル! フロリーナを泣かせたわね!?」
ヘクトル 「って、いきなりなんだ!?」
リン   「あの子が泣いてたのよ! 『ヘクトル様が銀髪の美人と一緒にいいことしてた。わたしはもうダメだ』って!」
ヘクトル 「い、いいこと!? た、確かにいいことはしたが……!」
リン   「やっぱり白昼堂々不埒な真似を……! 覚悟しろこの下種野郎!」
ヘクトル 「『いいこと』の意味が違うんだよバカ! ちょ、やめ、分身は……アーッ!」