その他/【こち亀84巻】

Last-modified: 2022-07-10 (日) 17:00:25

こち亀84巻に収録されている「ファミコン攻略法教えます!の巻」ではFF5が大きく扱われている。
話の概要は、両津の上司(署長)が孫からFF5の攻略法を教えてくれと頼まれるが
わからないとは言い出せず、しかたなく両津から攻略法を聞き出すというもの。

  • 物知りじいさんについては署内の両津の会話を偶然通りがかった際に聞いておりそれを思い出して孫に話す。
    それで喜んだ孫からさらなる攻略を尋ねられ両津を呼ぶ形に。

話の中では以下のことが話題になっている。

  • 物知りじいさんの居場所
  • オメガの攻略法
  • ものまねしの入手場所(正確には明らかになっていない)

またタイトルからわかる通り、当時は(大人の間では)ゲーム機の総称としてファミコンを使うのが一般的であった。
余談であるがオメガの攻略法は個人的に大変役立った。

  • ゲーム機の総称だけではなく、ゲームボーイなどの携帯型ゲームやコンピューター(まだPCも一般的ではない時代だったが)も
    ひっくるめてゲーム的要素のあるものはすべて大人たちは「ファミコン」と呼んでいた。
  • 現代ではハードの数もだいぶ増えたため「ゲーム」と一括りにするのが一般的だろう。
    • ここを見ている人には周知であろうが、勿論当時のFF5が出ていたハードの正式名称は「スーパーファミコン」である。
    • おそらく、既存の「ゲーム」という単語が意味するアナログゲームや広い意味での競技・遊戯全般、或いはアーケードゲームと分ける意味で、「家庭用コンピューターゲーム」の事を纏めて「ファミコン」と呼んでいたのだろう。
      現在では「ゲーム」が一般的にはコンピューターゲーム全般を指す単語として認知されており、そうしたアナログゲームや競技・遊戯を指すことは少ない傾向にある。
      これも時代の流れか。

こち亀88巻には、在庫処理のはずの福袋の中に新作のFF6が入っていた、という話がある。
ただ発売前だった為かパッケージイラストが違う。


上記の後も、コミックス100巻台だったと思うが
両津が買ってきた著作権無視のカオスなPCゲームを両津と左近寺(両津の同僚でゲーマー)が
プレイするという話にて、DQ6のミレーユと共にFF7よりエアリス(作品内では両者共名前を変えてある)が登場している。


ちなみにオメガ攻略法の内容は、最も有名であろう魔法剣サンダガみだれうち


ちなみにFFTをやっている話もある。
105巻収録「やったぜ!ゲーム化の巻(1997年31号掲載)」の2ページ目で、両さんと本田が遊んでいるゲームのTV画面が、スウィージの森らしきフィールドでのバトルシーンである。
ただし、TV画面を見ながらの会話が、「これ以上進めないよ」「アイテムを見つけるんだよ」「この店でアイテムを買うんだよ」「なるほど」といったセリフで、FFTの戦闘シーンにおいて普通言うとは思えない言葉であり、違和感がある。
おそらく、作者はセリフだけ先に書いていて、ゲーム画面の作画はアシスタントに「最近流行ってるゲームから適当なのを選んで描いておいて」とでも指示を出し、それで選ばれたのがFFTだったのだろう。


攻略法を教える代わりに散々署長に金を湯水のように使わせていた両津だが、
そのうち攻略法が分かると態度を悪くする事に気が付いた両津は「海に飛び込んでバカボンのパパの顔マネをしたロボット三等兵を探す事だ」
などと意味不明な事を言い出し……。
ネタにマジレスだが勿論、そんな海に「飛び込む」などという行為はゲーム中でできないし、バカボンのパパの顔マネなどしたら著作権違反になる事は間違いない。
まあ当時は今ほど著作権が重視されているわけではなかったが……。

  • バッツも流石に思考停止で海に飛び込むなんて無謀な真似はしないだろうしなあ。
  • ちなみにその際署長は「最後のジョブ」について尋ねているが恐らく入手が任意になる「ものまねし」の事だと思われる。
    まあ海の中にある事は本当なのだが……。

余談だが、上記の攻略法は全て作者がわざわざスクウェアに尋ねて得た情報らしい。

  • そんなもんリークして大丈夫だったのか、スクウェアよ…。
  • 機械に電撃系の魔法、ってのはプレイしてればなんとなく分かるからいいんじゃね。
    • それに、運悪ければ「魔法剣サンダガみだれうち」発動前に乱れうち役がサークルでつぶされたりとかね。
      大きな攻略法ではあるが、聞いただけで楽勝って感じでもないと思うが。
  • オメガのあのでたらめな能力値も魔法剣サンダガみだれうちを想定して作られていたんだと感激した。
    てっきり無理じゃない程度に設定してれば誰か倒すでしょ的なものかと…。
    • スタッフさん申し訳ありませんでした。
      だってあんなの初見じゃどうやってダメージを与えればいいのかすらわからないし…。

なお、その後のこち亀文庫版の当時の話を収録したものにこの話も掲載されそこで作者が制作秘話や裏話を語っている。
それによると、作者自身は売れっ子漫画家である為基本ゲームを買ってもプレイする暇は殆どなく、
FFシリーズは一切プレイしたことがないそうである。
しかし、当時はジャンプ誌上でたびたびFF作品の紹介や攻略が取り上げられることがあり
それを見ながら話の構想を膨らませていったそうである。

  • 自分がプレイしたことのないゲームで人気漫画を一話書き上げられるってすごいな。

FF5の攻略方法や内容を話の中でどこまで取り上げるかについては
ジャンプ編集部や編集者と綿密に確認や打ち合わせをして了承を取った上で決めたそうだ。
(作中でパロディネタをやる場合、担当が了承を取ることになっている)
従って当時この話が掲載される時点では、FF5はリリースされてある程度時間が経っておりユーザー間での攻略も進んでおり、
オメガやものまね士などの情報を出しても差し支えない状態だったと言うことになる。


両津「いや~。あんなの魔法剣サンダガみだれうちしてれば楽勝ですよ~」
部長「な、何のことだかさっぱり…」
という会話が脳裏によぎった…。

  • 後にポケットモンスターのエピソードで上記の会話をすることになる。

単行本100巻代では「ゲームの中に広告を出して副収入を得る」回もあった。
後のFF15がよりによってゲーム中にカップヌードルを出すなどまたまたFFと縁が出た話が出ていた。
まあゲーム内に広告だすのはFFに限った話でもないが。

  • しかも最後が「CMがゲーム演出の阻害になる→じゃあエンディングでCMを出す!
    話の邪魔にもならないし間違いなく印象に残る!→感動がぶち壊しになって、プレイヤーやメーカーから苦情が殺到」というオチになっている。
    • ネタに走ったプレイヤーがやらかしたことをまさか再現するとは、流石に作者も予測できまい。