キャラクター/【ゴラグロス・ラヴェイン】

Last-modified: 2019-01-21 (月) 21:01:38

FFT

骸旅団の一員。ダイスダーグ暗殺作戦では指揮官を務めた。決して『グラコロス』ではない。
その時はダイスダーグに手傷を負わせるものの、暗殺には失敗。
北天騎士団に対する切り札として、アルマティータを誘拐しようとする。
しかしザルバッグの妨害でアルマは確保できず、平民のティータだけをベオルブの令嬢と思い込んで連れ去った。

その後、ミルウーダの死と北天騎士団の進撃に怯えた彼は団長ウィーグラフの命令を無視し、
ジークデン砦でティータを盾に逃亡しようとする。
だがザルバッグがティータを見殺しに攻撃命令を下したため、切り札たるティータはあっさりアルガスに殺害される。
ベオルブの令嬢(だと彼が思い込んでいたティータ)を簡単に見捨てたことに動揺した隙を突かれ、
彼自身もアルガスの攻撃で負傷。
何とか砦に逃げ込み、ディリータらがアルガスを殺害した直後に火薬満載の砦に点火、爆死した。

ギュスタヴのような外道ではないが、ウィーグラフほど意志が強いわけでもない。
「普通の人」を代表するようなキャラクターである。
ディリータが暴走を始めるきっかけを作った人物の1人でもある。大抵は忘れられているが。

  • この2名が副団長を勤めてるあたり、骸旅団ってあんまり人材がいないんだなぁと思った。
    もっと理想に燃える人物を副団長にすえるわけにはいかんかったのだろうか?
    それともさすがにそれじゃ人がついて来ないと思ったのか…?
    • ウィーグラフが「ゴラグロス、まさか、おまえまで…!」と言ってるあたり、信頼はされてたんだと思う。
      ただ、ウィーグラフのような玉砕思想は持ち合わせてなかった。
      あとゴラグロスは副団長ではないよ。
    • 余談だが彼は骸旅団を「我々骸騎士団」と呼ぶ(風車小屋のイベント)。
      有能かはともかく古株の団員ではあったらしい。
  • 正直血縁かどうかは「髪の色で分かるんじゃあ・・・」と思わんでもないんだが(ベオルブ兄弟は全員髪の色が同じである)。まぁ、ベオルブ家の人々を見た事が無かったんで分からなかったと言う可能性はあるにはあるが。
  • ウィーグラフの思想には否定的だったが、彼が(本来は保身の為にとった行動のはずが結果として)自身の命と引き換えにとった行動が英雄王ディリータを輩出する切っ掛けになったので、図らずも(ゴラグロス当人にとっては甚だ不本意かつ皮肉な形で)ウィーグラフの思想を果たした事になる。
    ……なんというか、御愁傷様。
  • 否定してたというよりは現実主義で負け確定の勝負をする人ではなかったのだろう。
    ただ人質が殺され、アルガスの矢で致命傷を負ったとき、その思想に殉じて自爆している。

先にギュスタヴがウィーグラフによって粛清されたのは、骸旅団の理念に反する「身代金目当ての誘拐」を行ったから。
にも拘わらず、その直後にゴラグロスは同じ誘拐を行っている。
ましてや誘拐のターゲットだったアルマは、骸旅団の本来の敵である「平民を虐げる貴族」「平等を否定する貴族」のどちらにも該当しないため、ゴラグロスのしたことは骸旅団にとって完全に裏目でしかない。
(少なくともこの時点のウィーグラフは「貴族だったら全員殺す」というほどの危険思想ではない)
そして実際にさらって来たのはただの平民の娘。
これでは貴族側に骸旅団を討伐する都合の良い理由(=骸旅団は戦う力を持たない娘やただの平民ですら危害を加えるテロリスト集団)を与えたも同然であり、実際この直後に骸旅団殲滅作戦が実行されることになってしまった。
ある意味骸旅団、そしてウィーグラフのその後の転落人生を決定付けてしまった残念な人物。

  • まあゴラグロス的にはギュスタヴみたいに最初から身代金目当てでべオルブ家の令嬢(違)を浚ったわけではなく、あくまで骸旅団の窮地を乗りこえる切り札として浚ってきたので一応彼なりに理想に殉じていたのだろう。
    ただウィーグラフが「そんな卑怯な真似はするな」「一人でも多くの貴族を道連れにしろ」と言われたので、誇り高く玉砕することが前提の戦に挑む気になれず、保身に走ったわけなので結果は一緒である。

名前の元ネタはおそらくアーサー王伝説の一節、「ゴログラスとガウェインの騎士物語」。


こいつがティータを砦まで連れて行ったことが悲劇の原因だったわけだが、
風車小屋でのウィーグラフの当初の命令は「自分と共にジークデン砦に向かい、娘はここに置いていく」ことだった。
さしものゴラグロスもウィーグラフが付いていては命令に逆らうわけにもいかず、ティータを小屋に置いていく他あるまい。
しかしラムザ達が予想外に早く着いてしまったためにウィーグラフが足止めに入り、ゴラグロスから目を離すことになってしまったのである。
つまり皮肉にも急いでティータを助けに行った結果が例の悲劇の分かれ道だったわけである…。
もしラムザ達がほんのちょっと時間がかかり、小屋に一人残されたティータと会えていたら…というifルートを想像してみても面白い。

  • ラムザたちはこの直前、レナリア台地ミルウーダに足止めされている。
    つまりもしもミルウーダがいなかったり、あるいはラムザがミルウーダの相手を引き受けてディリータを先行させたりしていたら、(ティータを連れているために移動が遅くなるであろう)ゴラグロスが風車小屋に到着する前に追い付いていた可能性はゼロではない。
    ……運命とは誠に皮肉なものである。