セリフ/【俺もケフカと同罪さ…】

Last-modified: 2023-01-19 (木) 16:44:13

FF6

大三角島へ向かう際に、レオ将軍ティナに対して言った台詞。


彼が幻獣と人間のハーフである事を利用され操られていたティナや、
魔導の力を注入する実験台にされるセリスらを救えなかった事への自責の念を込めた台詞である。
直接的には何もしていないのにこんな事を言い出す彼は、
穿った見方をするプレイヤーにとっては多少鼻につく言葉であるが、
彼の人格者っぷりを端的に示した一言と言えよう。


何が気になるかと言えば反省の内容。
このシーンに限らないがレオが反省するのは常に手段の人道性(毒を流す、洗脳する等)についてであって、戦争するという大目的について反省したことが一度もない。
ガストラの戦争はただ支配欲のためだけに行われており、やればやるほど常に不幸を拡大していくだけの代物。
その辺を考え直さず、細かいとこだけ反省するこの言葉は、ちょっとズレている。

  • 手段に対しての反省が多い所を見ると、彼は正々堂々と戦うことに着目しており戦争自体はある程度容認していると言うことだろうか(まぁ、仮にも将軍である以上大っぴらに戦争嫌だとは言えないのかもしれない)。嫌いなことは卑怯なこと、とあり博愛と言うよりは戦士としての高潔さを追求するタイプである可能性も。
  • 中世ぐらいの時代は侵略戦争だろうが全うな外交手段の一つ、負けた方が悪いみたいな観念が割と普通だったので、まして軍人のレオにとっては戦争自体を悪とする考えは毛頭なかったとしても別に不思議ではない。現代の倫理観で捉えるからおかしく見えるのである。
  • 力あるものがその力を使い利益を得ることは自然界では当然のこと。人間もかつては「仲間からは取ってはならないが他人からならいい」世界だった。
    • 「勝てば官軍、負ければ賊軍」という言葉もあったくらいだからね。むしろ今も戦争してるような国家では普通の言葉かもしれない。