シェイプシフター
シェイプシフターはドルイドキットの一つであり、我らがサーンド様のクラスとして夙に有名だ。
このドルイドがシェイプシフターと呼ばれるのは、様々な姿に変身できるからではなく、あるひとつの姿に変身することに専念するからである。このドルイドはライカンスロピーとなることを厭わず、熱心な研究と訓練の結果、彼の変身を制御できるようになったのである。シェイプシフターはライカンスロープとして最も有名な、ワーウルフに変身する。
長所:
- 2レベルごとに1日1回、ワーウルフに変身できる(レベル1の時点で1回変身できる)。
- レベル13:1日1回、グレーターワーウルフに変身する能力を得る(以降は2レベルごとに1回ずつ回数増加。最大数は7)。
短所:
- いかなる鎧も着用できない。
- 本来の姿におけるバランスを維持するには努力が必要なため、他のシェイプシフト能力を使用することができない。
変身時の能力、耐性
炎 | 電 | 冷 | 酸 | 魔 | 魔炎 | 魔冷 | STR | DEX | AC | 備考 | |
ワーウルフ | 0 | 0 | 0 | 0 | 20 | 0 | 0 | 19 | 16 | -1 | 2回攻撃/ラウンド, +2武器扱い |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
グレーター・ワーウルフ | 50 | 50 | 50 | 50 | 40 | 50 | 50 | 21 | 20 | -10 | 3回攻撃/ラウンド, +2武器扱い |
炎:ファイアー, 電:エレクトリシティ, 冷:コールド, 酸:アシッド, 魔:魔法, 魔炎:マジックファイアー, 魔冷:マジックコールド
ワーウルフの攻撃について
ワーウルフの攻撃
ワーウルフ変身中、右手武器は「ワーウルフの爪」に置き換えられる。インベントリ画面上で何か武器を装備していても、それら武器の持つ効果は何も発揮されない。
ワーウルフの爪は、+2武器扱いの片手武器(1d6の貫通ダメージ)である。
片手武器なので、盾を装備すれば「剣と盾スタイル」が、装備しなければ「単独武器スタイル」が適用される。
また、ガントレット・オブ・クラッシングによるボーナスが適用される。BG2の水中都市に行ったときは王に味方して、このガントレットをもらうといいだろう。
ワーウルフの二刀流
変身中、二刀流であってもオフハンド(左手)の武器を振るうことはない。攻撃回数も増えない。
ただし、オフハンドに装備した武器の特殊効果などは力を発揮する(例:スペクトラル・ブランド+5のネガティブ・プレーン・プロテクションや、ベルム+2の攻撃回数増加など)。
シェイプシフター/ファイター
デュアルのすゝめ
シェイプシフターの大きな弱点の一つとしてTHAC0の貧弱さが挙げられる。戦闘要員といえど、結局はプリースト職なので基本THAC0は6にしかならず*1、ToB以降、攻撃が当たりづらい。
そこでファイターへのデュアルを提案したい。シェイプシフターを運用する場合は大抵戦士として扱うことになるので、ならばいっそドルイドの呪文詠唱能力をほぼ捨ててしまって、変身に専念しよう、という事だ。
デュアルと育成
グレーター・ワーウルフへの変身能力を身に付けたら(Lv13・750000XP)、そのままファイターへとデュアル。
シェイプシフターの能力が開放されるまで(ファイターLv14・1500000XP)は、仲間に守らせながら成長させる。
ファイターヘデュアルすることの利点
ファイターへデュアルすることでワールウィンドで荒れ狂うグレーター・ワーウルフが完成する。
そう、このシェイプシフターはファイターの高レベル技能を習得できるのだ!
基本THAC0もファイターと同じく0にまで下がる。
これらの違いにより、シェイプシフター/ファイターは純粋なシェイプシフターに比べ、戦闘力がグッと増す。
HPは純ファイターよりもやや劣るが、かなり高い能力の持ち主なのである。
武器はドルイドのものに限定され、鎧を着ることもできないが、それ以外ではファイターと同等の装備が可能。
グレーター・ワーウルフは攻撃回数が多く、ACも耐性も素晴らしいので、実際かなり強い。
1日1回しか変身をできないので呪文を使用できる機会は少ないが、それでもアイアンスキンやカオティックコマンドなどの補助呪文は便利だ。
ファイターヘデュアルすることの欠点
- デュアルにはSTR17以上、WISとCHAが15以上必要
高いCHAが必要なので、キャラクリエイト時のボーナスポイントはINTかDEXを削らざるを得ない。ただしワーウルフ状態がメインとなるのでDEXが低くてもほとんど気にならない。 - デュアル後、シェイプシフターの能力が開放されるまでが長い
シェイプシフターの能力が開放されるにはファイターのレベルが14にならねばならず、この期間が長い。鎧も着れず、何の取柄もないファイターとして長時間すごさねばならないため、育成計画やパーティ構成は事前にある程度練っておいたほうがいいだろう。 - 呪文が少ない
純シェイプシフターに比べ呪文使用回数が少なくなる(ワンダラスリコールで多少呪文使用回数を増やせるが)。また7レベル呪文(+高レベル呪文)も使えない。 - 変身は1日1度
グレーター・ワーウルフへの変身は1日1度しか行えない。このため呪文を唱えられる機会が少ない。
注意点
- 育成中の武器選択について
ファイターにデュアルした後はどの種類の武器でも装備できるが、シェイプシフターの能力が開放されると装備可能武器がドルイド基準になってしまうので注意。つまり、シミター・クラブ・クォータースタッフ・スピア・ダガー・スリング・ダート以外の武器は、スキルを振れるが最終的には装備できないため無駄になる。 - 人間状態の装備が貧弱
デュアルに限ったことではないが、シェイプシフターなのでやはり武器、防具ともに心もとなく、人間状態だと弱い。
武器はベルム+2が装備できるのがせめてもの救い。
防御面では、人間状態のときは良い盾やブレーサーを装備するか、バークスキンやスピリットアーマーで補おう。
それか、ダーツやスリングなどを装備して後衛にすえよう。
旧版とEE版との差異
- シャドウドラゴン・スケイルを着られなくなった。
- 変身時、二刀流にしてもオフハンドの武器を振るわなくなった。
- 変身中に右手武器の付け替えができる裏技ができなくなった。
コメント欄
- EE版のシェイプシフターは、旧版よりもさらに弱くなった。とくに、武器の付け替え技が実質ほぼ不可能になってしまった。これはバグだったので修正されるのは当然かもしれないが、マニアックな楽しみが減ってしまってさびしい。 -- 2016-02-27 (土) 05:05:30
- 裏技はできなくなったが、グレーターワーウルフの攻撃が+4扱いになって強化された。使いやすくなっている。 -- 2016-04-12 (火) 22:06:31
- 現在のバージョンではグレーターワーウルフの攻撃は+2扱いに弱体化されている・・・。結構マジで弱い。 -- 2018-02-17 (土) 01:18:34
- BG2EEのウィザード呪文の『エンチャンテッドウェポン』は「魔法の武器を作り出す」のではなく「対象の武器を+3の修正にする」(元の武器がよければ下がることはない)という能力になった。この対象の武器には「ワーウルフの爪」も含まれる。これで多くの上級アンデッドや地獄の悪魔、金属のゴーレムにも対抗できるだろう。と言えども+3では数は少ないが最上位の悪魔やアンデッドには力が及ばないのも事実。(BG1EEでは旧来通りの能力だが、ゲーム本編では巻物が存在しない。しかしソーサラーのレベルアップかブラック・ピットで手に入れることができる) -- 2023-09-26 (火) 01:11:19
- BG1EEでも対象に掛ける魔法になってました。 -- 2023-10-02 (月) 01:06:07