基本

Last-modified: 2011-11-13 (日) 03:50:18

(;´Д`) 3TBのHDDは自分にも使える?

(・∀・)
大雑把に言うと、UEFI(というBios形式)のMB(マザーボード)なら使えます。
WindowsならVista以降のOSで、Linuxなら2.6以降のカーネルなら標準でGPTパーティションに対応しています。
それ以外の、今まで使っていたPCにつなぐ場合は「2TBの壁」に遭遇する可能性があります。
Over2TB wiki@nothingさんに各種資料がまとまっています。

(;´Д`) 2TBのHDDなら自分にも問題なく使える?

(・∀・)
大雑把に言うと、AFTの問題がなければ使えます。

(;´Д`) GPTとかMBRとかって何?

(・∀・)
ハードディスクは、区切らずに丸ごと使っている場合でも「パーティション」という区画で領域を定義しています。
従来は(通称)MBRというパーティション区切りの方式が主流でしたが、これには2TB以上の容量が扱えない制限がありました。
そこでGUIDパーティションテーブル通称GPTという方式で区画を扱うことになりました。WindowsではVista以降がGPTパーティションの読み書きに対応しています。

(;´Д`) 大容量のHDDを買ったのにWindows 7で746.39GBと表示されます…

(・∀・)
HDDのメーカを問わず、大容量のHDDをつないでWindowsで初期化しようとしても本来の容量として認識されないことがあります。
このうち、746.39GBと認識される問題は、Intelのドライバを新しくしたりIDE互換モードにすると治る場合もあります。
 How to Fix the 746GB Available of a 3TB Hard Drive Issue
 Seagate barracuda 3TB as 746 GB?
 Trying to install and use a 3TB hard drive but only 746.39 GB recognized.
ドライバを新しくしてもIDE互換モードでも、AMD/nVvidiaチップセットでも、
GPTでのイニシャライズ前に容量を誤認する場合は、対応BiosがMBメーカから提供されない限りおそらく治りません。
他のMBでフォーマットすると全容量が認識できて使えるように見えますが、未対応BiosのMBにつないでWindows Vista/7でchkdskをかけると壊れてしまいます。
同じMBでもWindowsではなくLinuxやFreeBSDではたいてい影響を受けずに読み書きできます。
拡張SATAボードにつなぐとWindowsでも影響はうけません。

(;´Д`) マスターとスレイブが分かりません

(・∀・)
 IDE時代の遺物でSATAには関係ありません。ここを参考にどうぞ
 http://home.impress.co.jp/magazine/dosvpr/q-a/0102/qa0102_2.htm

(;´Д`) シリアルATAのHDD買ったんですが、マスターとスレイブのジャンパ設定が分かりません。

(・∀・)
 シリアルATAは1チャンネル1ドライブ接続です。マスターとスレイブの設定はありません。

(;´Д`) 500GBのHDDを買ったのに465GBと表示されます…

(・∀・)
 1GB=1024MB、1MB=1024KB、1KB=1024B と表記するか
 1GB=1000MB、1MB=1000KB、1KB=1000B と表記するかの違いです。
 参考 Wikipedia 二進接頭辞

(;´Д`) HDDがブーンブーンってうるさいんだけど…

(・∀・)
プラッタのぶれによる振動が原因という説があります。
ですが、軸ズレなど起こしていたらHDDがまともに使えるわけありません。
音的には7200(回転/分)/60=120Hz付近の重低音で、
設置場所やケースによっては側板等が共振して響く事もあります。
複数台積むと「うなり」という現象が発生し、更に耳障りになります。

(;´Д`) Windowsで128GB以上認識しねえよ…

(・∀・)
(Windows Vista以降ではこの問題は生じません)
regedtで [HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\atapi\Parameters] に
"EnableBigLba"=dword:00000001 を設定。
説明は
Windows 2000 における ATAPI ディスク ドライブへの 48 ビット LBA サポート
http://support.microsoft.com/kb/305098/ja
Windows XP で ATAPI ディスク ドライブに対して 48 ビット論理ブロック アドレス サポートを有効にする方法
http://support.microsoft.com/kb/303013/ja
スタンバイまたは休止状態に入った場合やメモリ ダンプの書き込みでハード ディスク ドライブが破壊される可能性がある
http://support.microsoft.com/kb/331958/

(;´Д`) キャッシュサイズが32MBしかねえよ、仕様には64MBってあるのに…

(・∀・)
ATAデバイスで標準の詳細情報(512Byte固定)を返すIDENTIFY DEVIVEにはバッファサイズ項目がありません。
ワード21: バッファサイズ(512バイト単位)はATA-2以降廃止されました。
廃止されたけど慣習的に値はセットしてあるらしくて、1ワード=16bitだから、(65536×512)÷1024=32,768KBまでしか表現できないので、32MBが最大になります。
なお、RAMの全てがキャッシュエリアに使われるわけでもなくメモリ上にはディスクからロードされたファームも置かれているようです。
一部の機種では純粋にキャッシュとして使える残量を正しく返すものもあります。実データだけをキャッシュしているのかサーボポインタもキャッシュしているのかはわかりません。

(;´Д`) Seagateのsmartのシークエラーやリードエラーの値が酷いです、故障かな

(・∀・)
関係ないので気にしなくていいです。どうしても気になるならこのへんとかこのへんを参考に値の意味を解明して下さい。

(;´Д`) ゼロフィルやExtended Testとかって意味あんの?

(・∀・)
ゼロフィルした後にExtended Testをかけると、全セクタに書いて読めることを確認できます。
書けても読めないセクタはこれではわからないのでOSにエラーが発生するようならbadblocks等でベリファイ検査する必要があります。
Windows OSで完全フォーマットした後ファイルシステムの検査をしてもパーティションの外は検査されていませんし、パーティション内部も完全に検査されているかどうかはわかりません。
Windows Vista以降では完全フォーマット時に書込検査しているようですが、ベリファイしているかどうかはわかりません。それ以前のWindowsでは読取検査だけです。
なお、USB接続の外付HDDをゼロフィルした場合は、外付ボックス側にATAブリッジ基板があるので、直接HDDを試したことにはなりません。
ゼロフィルする場合はマザーボードのATA(SATA)ポートに直結しましょう。

(;´Д`) ゼロフィルってなんで0で埋めるの?

(・∀・)
円盤上で磁性体の特定部分に磁気が乗ってる/乗ってないってのを図式化したものを見るとまるで0と1の箱が並んでいるように描いてあり、実際それぞれがひとつのbitに対応しているように思えます。
(http://www.spring8.or.jp/ja/news_publications/research_highlights/no51_img/fig4.png など)
しかしこれはあくまでもわかりやすく図式化したもので、実際にはデジタル信号にバイアスをかけて、アナログの波形として磁気記録されています。
バイアスを取り除いてデジタルに戻した時点では各ビットは0か1になるけど、全部ゼロで埋めても波形がすべて同じパターンとは限りません。つまり、0で埋めてもプラッタ上に0だけが記録されているわけではないのです。

(;´Д`) ゼロフィルってどれぐらい時間かかるの?

(・∀・)
原理的には、外周内周のカキコ速度が平均で
25MB/S出るとすると1分で1,500MB・1時間で90GB、
80MB/S出るとすると1分で4,800MB・1時間で288GB、
100MB/S出るとすると1分で6,000MB・1時間で366GB、
120MB/S出るとすると1分で7,200MB・1時間で432GB
埋めることができます。
どこかにボトルネックがあると遅くなります。 たとえばUSB2.0接続では転送速度が25MB/S前後に律速されます。