ワイト(けものフレンズ)

Last-modified: 2019-02-08 (金) 08:56:52

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(画像元:「フリー画像サイトpixabay」より)

概要

ワイトもそう思います

ワイトとは

スペルは「Wight」*1。元々は人間を意味する言葉であり、スカンジナビアの伝承では人の姿をした悪霊。
現在の動く死体というイメージの由来はファンタジー小説「指輪物語」における塚人(バロー・ワイト)、
及びその影響を強く受けたTRPG「ダンジョンズ&ドラゴンズ」に登場するアンデッドモンスター・ワイトとされている。
ジャガーマンシリーズでは「遊☆戯☆王」および「遊☆戯☆王オフィシャルカードゲーム」のモンスターカード「ワイト」が度々登場する。

通常モンスター
レベル1/闇属性/アンデット族/攻 300/守 200
どこにでも出てくるガイコツのおばけ。
攻撃は弱いが集まると大変。

ワイト(遊☆戯☆王OCG)の解説←ここいる?

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原作では王様こと主人公・闇遊戯も使用した(即座にやられたのだが)由緒正しきカードである。
「何でデッキにこんなカード入れてたんだよ」とよく読者に突っ込まれるが、初期のデュエルはTRPG的な要素の強いゲームとして描かれていた事に加え、遊戯はワイトの敗因として貧弱なステータスではなく「アンデット系モンスター」である事を挙げており、ワイトでも状況次第では活躍できるようなルールが存在した可能性がある。
初期は単なる不遇な弱小コモンカードだったのだが、それが逆に妙な人気を得ていた。

その人気にあやかってか徐々にサポートが充実。今では「単体での戦闘能力は全モンスターの中でも最低クラスだが、『ワイト』である事・通常モンスター・レベル1・闇属性・アンデット族・低ステータスと恵まれている」と言い切れる存在となっており、多くのサポートカードによって真価を発揮する。

墓地に集まると「ワイトキング」の攻撃力を強化、及び「ワイトキング」が破壊され墓地に送られた時に除外することで「ワイトキング」を蘇生する事ができる。この「ワイトキング」の効果と打点を利用する事に特化したのがデッキテーマ【ワイト】であり、本デッキの一番の勝ち筋である。
「ワイト夫人」・「ワイトメア」・「ワイトプリンス」・「ワイトプリンセス」は、墓地にて「ワイト」と同名カードで扱う。そのため、「守護神の矛」を「ワイト」に装備した際の攻撃力上昇値に加算でき、本気で狙うには所謂ロマンデッキの範疇となるが、場合によっては1ターンキル級の攻撃力を得る事も可能であるのだ。
「ワイトプリンス」の効果によってデッキから高速で墓地へ送る事で、デッキ圧縮とともに「ワイトキング」の強化が可能。できるだけ手早く墓地へ落としたい。

「ワイト」である点以外の利点は、冒頭で通常モンスター・レベル1・闇属性・アンデット族・低ステータスと紹介した通り。
このジャンルに属する「ワイト」に言えるのはサポートカードが豊富な為に、サーチが容易で墓地送りがしやすく簡単に特殊召喚できるという点であり、各利点については以下で解説する。

通常モンスターであるため「ドラコネット」、「高等儀式術」、「トライアングルパワー」等を利用できる。
「トライアングルパワー」や「下克上の首飾り」等は飛躍的に攻撃力を強化できる。これを利用し「同姓同名同盟」や「トライワイトゾーン」で展開し、その上で「トライアングルパワー」で攻撃力を全体強化すれば、攻撃力2300のモンスターがフィールドに3体並ぶ。
過去には「ワイトは墓地に居るのが仕事」が定説であったが、上記の様に「ワイト」は実は【ワイト】デッキにおいて「ワイトキング」に次ぐフィニッシャーの実力を有しているのである。ワイトもびっくりです。
ただ本当にワイトをフィニッシャーにしようとするとロマン色が濃くなり、「トライワイトゾーン」は墓地に対象のモンスターが3体揃っていなければならないなど仕込みが大変だが、それでも前述の「ワイトプリンス」を使えば難しい発動条件ではなく、狙ってみる価値はある。

また、レベル1なので【ワイト】では「ワイトキング」・「ワイトメア」・「ワイトプリンス」とともに「ワン・フォー・ワン」などを共有できる。

他にもアンデット族*2であり、「ゴブリンゾンビ」でサーチでき、「ピラミッド・タートル」でリクルートできる。

また「アンデット・ウォーリアー」と「フレイム・ゴースト」の融合素材でもあり、「ワイトプリンス」程の利便性ではないがこれも墓地送りやサーチの助けとなる。
通常モンスターということはもちろん強力な耐性を持つ「始祖竜ワイアーム」の融合素材になれる。他にも、闇属性なので「スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン」、アンデット族なので「冥界龍 ドラゴネクロ」にも対応しており、何かとドラゴン族融合モンスターと縁深い。

ワイトカテゴリ以外でも特殊召喚が容易なカードとして優秀であり、通常モンスターや低レベルモンスターを扱うデッキではお呼びがかかることも多い。
ワイトは今日もどこかで元気に特殊召喚され、融合シンクロエクシーズリンクなどの優秀なモンスターに化けてデュエリストを支えている。

来歴

起源としては2011年3月ごろにあった配信者のショタコンくらげ氏の発言が元になっているとされる(参考参考2参考3)。
そこから「ワイトもそう思います」が広まった原因は、「ワイトもそう思います。」としか発言しない「ワイト」というTwitter上のBotと思われる。リプライを送ると「ワイトもそう思います。」と同調してくれる。

 

ジャガーマンシリーズにおける初出は千賀氏の「ジャガーマン」。動画内で「あー ここすき」に続いて登場し、「ワイトもそう思います」と同調した。

その後2~3週間ほどはあまり流行らなかったワイトだが、「ジャガーマン」におけるワイトのように同調するキャラクターが次々と登場し、それとともに無事流行った。ハロウィンシーズンに骸骨のような見た目が注目されて以降はニコニコ静画などでも単体で「けものフレンズ」のタグ付きで描かれるようになり、見た者に不思議な感触を与えてくる。今ではワイトにはボイスも実装され、素材やファンアートも豊富である。

 

また、ジャガマニストの間では「ワイトは○○だと思います」のように一人称のように使われることもある。この場合は特に同意の文脈でなくとも良いらしい。

派生

何もそう思うのはワイトだけではなく、ガイコツに限らずさまざまなキャラクターが「ワイトてき」な登場をする。
例えばTSUYOSHIにも「えー、TSUYOSHIもそう思っています」という音声が、TAUYOSHI氏によって配布されている。この後「ワイトはどう思うかな?」とパスを投げることも。
ジャガーマン合作と同時期に追加されたワイトの音声素材によりさらにパスを繋げることができるようになった。

また、ワイトの派生カードは多数存在し、「ワイトてき」の一例として使われることも。

さまよえる亡者

ワイトの色違い版である遊☆戯☆王のモンスター。
ワイトと比較するとステータスは高いがどんぐりの背比べレベルであり、一方でサポートカードは遥かに少なく不遇と言える。
ワイトとほぼ同じ見た目かつイラストの構図がほぼ左右逆であるため、画面右に出現するワイトに対し左側に配置する構図でよく使われる。
多くの場合「亡者はそう思いません」と主張もワイトと真逆の形で登場。これもTwitterにBotがある。

 

ちなみにワイトに似たモンスターとしては他に「13人目の埋葬者」などもおり、動画内でも極々稀にワイト枠として登場する。こちらは手に赤い剣を持っており、ステータスもより高く設定されているが、サポートできるカードが少なく不遇な点は亡者と共通する。ワイトと亡者が一貫してノーマルレアリティであるのに対して、箔押しのレア仕様や、世界に50枚しか存在しない懸賞品のウルトラシークレットレア仕様など豪華なバージョンもあるのも特徴。

ワイトキング、ワイト夫人、ワイトプリンス、ワイトプリンセス、ワイトメア

遊☆戯☆王におけるワイトの派生カード。いずれもワイトと強い結びつきを持ち、遊☆戯☆王カードゲーム内では専用デッキも組める。しかもそこそこ強い。どうやら彼らは家族のようで、一家そろって白骨化という悲惨な境遇の割にはカードイラストからは非常に楽しそうに暮らしている様子が見られる。

例えば、ワイト夫人の場合…

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以下遊戯王カードWikiより引用。

効果モンスター
レベル3/闇属性/アンデット族/攻 0/守2200
このカードのカード名は、墓地に存在する限り「ワイト」として扱う。
また、このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
「ワイト夫人」以外のフィールド上のレベル3以下のアンデット族モンスターは
戦闘では破壊されず、魔法・罠カードの効果も受けない。

 

女性的な服装の白骨の姿をしたモンスター。サポートカードである「ワイトプリンス」のイラストや効果から、ワイトあるいはワイトキングの妻でありワイトプリンスの母親と思われる。英語名は「Lady in Wight」となっており、ホラー映画「Lady in White(邦題:汚れなき瞳の中に)」と「ワイト」を掛けた小洒落たセンスが発揮されている。

 

守備力2200というのはワイトの11倍であり、レベル3のモンスターとしてもトップクラスの頑丈な身体といえる。その効果によりワイトに限らず低レベルの同族を守り抜く姿はまさに良妻賢母*3。ワイト関連カードの例に漏れず墓地でカード名が「ワイト」に変化する効果を持つが、マスターガイド*4によると、仮にも女性なのにワイトと同一視されるのは本人的には不服との事。

ジャガーマン内ではワイトに続き同調を重ねる形での登場が多い。

トライワイトゾーン

イラストにワイトが3体も描かれている。上述のカードはモンスターカードだが、こちらはまほう!カード。
同じくワイトが描かれた魔法カードとして稀にだが「弱者の意地」が使われていることもある。
これ以外にもイラスト内にワイト(あるいはワイトらしきモンスター)が描かれたカードは多数存在し、カード効果の被害にあったり、家族で旅行に出かけたりと内容も多種多様。中にはカードイラストの中にワイトのカードが描かれた「アンティ勝負」や「大金星!?」などの変わり種も。

もけもけ

ワイト以下(微々たる差)のステータスを持つ天使族の弱小モンスター。たまに怒ると怖い。
外見は豆腐のような淡い水色の直方体に -_- ←こんな感じの顔が付いており、
小さな手足に加え天使の羽根、さらに頭頂部からは?マークが変形した天使の輪が生えている。かわいい。
低ステータスだが特定コンボが強力というワイトに近い特性を持ち、トライワイトゾーンとの相性も最高。
おまけに「キング・もけもけ」というワイトキング的な立ち位置のモンスターまで備えている。
ワイトと同じく多くのカードイラストに登場する、遊☆戯☆王OCG界の名脇役モンスターの一匹であり、
ライン作業で製造されていたり、イラスト欄を埋め尽くす程大量に登場したりとどことなく扱いがシュール。
アルパカマンシリーズにおけるワイト的ポジションらしいが全然流行らない。
他にアルパカマンシリーズでの同意キャラとして「ホネホネマン」などもあるがこれらも全く流行らない。

カードダス版ワイト

東映アニメーション制作版遊☆戯☆王*5放送当時にバンダイから発売されていた、原作漫画をイメージしたデザインのカード。
こちらのワイトはOCG版と比較すると丸顔で首が長く、羽織っているローブの色も緑色である。
また、攻撃力500/守備力300とOCG版ワイトと比較するとやや高スペックである。
稀にOCG版ワイトに代わって登場し意表を突いてくる。
なおカードダス版さまよえる亡者は存在しない。

ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン

遊☆戯☆王ではなくデュエル・マスターズのカード。ボルメテウス・ホ「ワイト」・ドラゴン。
強力なドラゴンだが、やっていることはワイトと一緒。ボルメテウス・ホワイト・ドラゴンもそう思います。
作品主人公の使用カードである、多彩な派生カードが存在するなど、何気にワイトとの共通点も見られる。

関連項目



*1 ちなみに本家「遊☆戯☆王オフィシャルカードゲーム」の英語版は「Skull Servant」。「骨の召使い」を意味し、その為後述のワイトキングは英名だと「召使いの王」というよく分からない事になってしまっている。
*2 そもそもアンデット族というのが、遊☆戯☆王OCGにおいては初期を除けばかなりの優遇種族であると言える
*3 …なんだけどー!条件を満たしたモンスターは敵味方問わず守ってしまう上に、有利な効果を持つ魔法・罠まで無効化してしまうというデメリットもある
*4 定期的に発刊される遊☆戯☆王OCGの公式資料集。遊☆戯☆王OCGはカードイラストや効果にストーリー性を感じさせる要素が多数存在するが、それらの解説の多くはマスターガイド内のコラムで公開されている
*5 テレビ東京系で現在まで放送されているNAS制作版遊☆戯☆王シリーズ以前にテレビ朝日で放送されていた作品で、カードゲームに限らず様々なゲームを題材にしていた、原作漫画ごく初期の「闇のゲーム」路線をアニメ化した内容。テレビ東京版とはストーリー上の繋がりは無く、各種設定や声優も異なる