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艦隊これくしょん -艦これ- 攻略 Wiki*
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|CENTER:218|CENTER:80|CENTER:80|CENTER:80|CENTER:80|c
|>|>|>|>|~No.197|
|&attachref(装備カード一覧/weapon197-b.png,nolink);|>|F4F-3|>|艦上戦闘機|
|~|>|>|>|~装備ステータス|
|~|~火力|+1|~雷装||
|~|~爆装||~対空|+4|
|~|~対潜||~索敵||
|~|~命中||~回避|+2|
|~|~&nobr{[[戦闘行動半径>基地航空隊]]};|4|>|BGCOLOR(#ccc):|
|~|>|>|>|~装備可能艦種|
|~|BGCOLOR(#ccc):COLOR(#ddd):駆逐艦|BGCOLOR(#ccc):COLOR(#ddd):軽巡洋艦|BGCOLOR(#ccc):COLOR(#ddd):重巡洋艦|BGCOLOR(#ccc):COLOR(#ddd):戦艦|
|~|軽空母|正規空母|BGCOLOR(#ccc):COLOR(#ddd):水上機母艦|BGCOLOR(#ccc):COLOR(#ddd):航空戦艦|
|~|>|>|>|~備考|
|~|>|>|>|開発解禁日:2021年6月22日、[[改修可>改修表#id197]]、[[入手方法>#HowtoGet]]|
|>|>|>|>|~改修更新|
|>|>|>|>|''F4F-3'' → [[F4F-4]] → [[F6F-3]] → [[F6F-5]]|
|>|>|>|>|LEFT:大戦初期の太平洋上で零戦としのぎを削った名艦上戦闘機、その初期部隊配備型です。&br;ワイルドキャットとよばれたF4Fシリーズは、格闘戦闘で劣る零戦隊を相手に果敢に戦いました。|
*ゲームにおいて [#about]
-対空はまさかの+4。制空力は零戦21型よりも劣る。
--[[53cm連装魚雷]]や[[25mm単装機銃]]のような「遅れて来た序盤の繋ぎ」といった印象。
--とはいえ回避が+2、火力が+1付くので純粋に零戦21型より劣っているわけではない。
---制空は熟練度に任せて微少スロット投入するのも手か。
**入手方法について [#HowtoGet]
-[[開発]] (秘書艦「[[Saratoga]]」「[[Hornet]]」に限り開発可能)
-初期装備艦
--[[Saratoga]]、[[Ranger]]、[[Hornet]]
-2016年 秋イベント『[[発令!「艦隊作戦第三法」]]』[[E-5>発令!「艦隊作戦第三法」#area5]] 乙作戦 突破報酬
-任務『[[合同艦隊旗艦、改装「Fletcher」、抜錨!>任務#id-B148]]』選択報酬 (&color(Teal){★+3};)x2
-任務 &color(#58f){''イヤーリー''};(&color(#58f){''6月''};)『[[空母機動部隊、出撃!敵艦隊を迎撃せよ!>任務#id-By8]]』報酬 (x2)
**アップデート履歴 [#update]
-2016年 11月19日:実装。
--同日派生型の「[[F4F-4]]」も同時実装された。
-2016年 12月09日:アップデートで[[改修更新>改修表#id197]]が可能に。更新先は「[[F4F-4]]」。
--改修資材の消費量は「[[零式艦戦21型]]」の改修と同じ。
-2021年 06月22日:アップデートで開発可能になった。
--秘書艦が「[[Saratoga]]」、「[[Hornet]]」の場合のみ開発可能。
--開発理論値は10/20/10/21か。
*小ネタ [#trivia]
-元ネタは、アメリカ海軍の艦上戦闘機F4F「ワイルドキャット((山猫、野良猫の意。「暴れん坊」を指すスラングでもある。))」の最初の量産型、F4F-3と思われる。
--F4Fはグラマン社が開発し、第二次世界大戦序盤の主戦力として、また護衛空母の搭載機として終戦まで活躍した戦闘機である。
--「F」は「戦闘機(Fighter)」を表す機種記号。そして、「4」は設計の通し番号、「F」はグラマン社を表すメーカー記号で、ハイフンより後ろは改良番号。
---つまり、グラマン社が生産する4機種目の戦闘機の、3番目の改良型という意味である。
-
#fold(開発~生産){{
-この機の開発が始まったのは1935年、グラマン社を含む3社に競争試作として発注されたもの。
--実は最初の設計プランでは''複葉''であった。さすがに時代遅れな感があるが、堅実なグラマンらしいとも言える。
--が、ライバルが単葉機で挑むことがわかり、急遽設計変更。図太い胴体に直線の翼を組み合わせたスタイルで審査に望んだ。
この審査ではエンジントラブルなどもあって、ブリュースター社のF2A「バッファロー」に制式の座を奪われてしまうが、より強力なエンジンを搭載した改良型の開発を受注。そしてその改良型が晴れて制式と成ったのが、F4F-3である。
--主脚は複葉機時代の名残で胴体内格納式を採用しており、''コックピット内のクランクを手で回す''ことで格納・展開を行う。
パイロットは離陸後、片手で操縦桿を握りながら反対の手でクランクを29周も回さなければならなかった。このため、離陸直後のF4Fはフラつく挙動があったという。降着装置の展開・格納は最終生産型まで人力のままだった。
---ただ胴体格納式のため車輪間の間隔(トレッド)が狭い欠点があり、供与先の英国海軍で不評を買っている。((イギリスの艦上戦闘機はシーグラディエーターは第一次大戦の遺物、[[フルマー>Fulmar]]も性能不足、ロックは論外、シーファイアは内開き式主脚が祟
---しかし、手動クランクは大変だがメリットがないわけではない。緊急時に留め金を外せば主脚が自重で勝手に展開するため、胴体着陸とはほぼ無縁というメリットはあった。
-エンジンは1200馬力のP&W R-1830-76「ツイン・ワスプ」。最高速度531km/h、12.7mm機銃4丁と防弾板を備え、運動性もF2Aより良好と、なかなかの出来である。
--構造的には、やたらと凝ったことはせず、堅実にまとめている。引込脚は前作F3Fと同じく胴体装備、主翼もスパっと切り落とした直線形を用いることで生産性を向上させた。全金属単葉ではあるが、革新的な点はあまり無いと言える。
--しかし「グラマン鉄工所」と呼ばれるほど頑丈な機体強度からくる急降下特性、防弾性能などは優秀で、日本機に対しては上下方向の機動を主としたダイブ・ズーム戦法や僚機との連携戦術で対抗した。
逆に欧州戦線で速力重視のドイツ機を相手にする場合は、艦上機故の低翼面荷重からくる運動性を生かし、主に水平格闘戦で対抗していた。
--ちなみに(主に零戦と比較して)短いといわれる航続距離だが、1300kmは余裕で飛べる。220リットル増槽を2つ携行できたので、もっと長く飛ぶことも出来る。
-他の戦闘機と同様、F4Fも逐次改良が進められた。エンジン改良版のF4F-3Aを経て、主翼を折りたたみ式に改設計、武装を12.7mm機銃6丁に増強しエンジンを二段過給器つきのP&W R-1830-86に換装した[[F4F-4]]が登場する。
--F4F-3は折り畳み不可の固定翼だったため、搭載数に不満があった。そこで主翼を折りたたんで搭載数を増し、瞬発火力を高め、新型の2段過給器でパワーアップと中高度以上での性能向上を目指したのがこの型。
ライセンス生産版であるFM-1を含めて2200機以上((イギリス供与も含む。))が生産され、正規空母向けF4Fの決定版ともいえるだろう。
--このF4F-4を最後にグラマン社は新型機[[F6>F6F-3]][[F>F6F-5]]の開発に集中することになり、1942年春以降、F4Fの生産はすべてゼネラルモーターズ社に委託されている。
-ゼネラルモーターズ製F4Fの最初の量産型はFM-1と名付けられ、これはほぼF4F-4そのままの機体だった。続く[[FM-2]]は小型の護衛空母向けに調整したタイプである。
重量のかさむ二段過給器付き星型14気筒エンジンから、一段二速過給器を備えた星型9気筒のP&W R-1820-56に換装。武装も12.7mm機銃4丁に戻し、機体全体を見直して軽量化した。
--なんだ、ただの劣化版じゃないか……と侮るべからず。エンジン換装で出力は150馬力アップ、また軽量化されたことで上昇力、運動性、離着陸特性等ほぼすべての飛行性能が向上した。
過給機が1段になったことで高高度性能は低下してしまったが、護衛空母において艦隊直掩がFM-2の主要任務となったためさほど問題にならず、上陸作戦の上空援護や特攻機迎撃で活躍。護衛空母でF6Fはカタパルトを使用しなくては安定して発艦させるのが難しく、カ
-総生産数は7800機前後。内ゼネラルモーターズ社のライセンス生産版であるFM-1/2は5200機以上を占め、なんと本家グラマン社の倍近い。&color(Gray){[[どこかで聞いた>零式艦戦21型]]ような?};
--米海軍、海兵隊のみならず海外からも注目され、イギリス、フランス、ギリシャから発注を受けている。なかでもイギリスは後継機不足で艦載機の更新がままならなかったために((第二次世界大戦初期で未だに複葉機が主力艦上戦闘機、艦上雷撃機を務めたり、わざ
特にイギリス海軍では性能に尖った部分は無いものの、操縦の容易さと運用のしやすさが好評であり、テストパイロットを務めたエリック・ブラウン大尉は「私個人の経験として、ワイルドキャットはWW2初期の優れた航空機であると評価する。このグラマン製戦闘機
---なおイギリスでは当初「マートレット(岩燕)」と呼ばれていたが、1944年1月1日付でアメリカと同じワイルドキャットに戻された。
}}
-
#fold(太平洋戦線){{
-太平洋戦線では、零戦神話もあり、開戦当初から零戦と対峙した印象があるが、実際のところ零戦と多く会敵したアメリカ陸軍航空隊のP-36やP-40と比較すると少ない。
&color(Silver){というか開戦当初運用されていたF4F-3の数は全部で288機未満で、なんと''開戦時までに実戦配備された零戦より数が少なく((零戦が400機程度))''空母も3隻((真珠湾攻撃後の1942年初頭には急いで欧州の大西洋艦隊から数隻の空母を太平洋艦隊に呼
開戦当初の1942年6月のミッドウェー海戦前((ミッドウェー海戦ではVMF211を除き大半の部隊がF4F-4に更新しているため))までの場合、苦しい状況のなかウェーク島や珊瑚海海戦で戦い抜いた。
//零戦は14機を失い、F4F-3は10機と実はそこまで一方的にやられたわけではない。((戦後に両軍の報告を突き合せたもの ※出典を確認できず。独自研究?))
--珊瑚海で戦ったアメリカ海軍航空隊は零戦とF4Fを比較して、速度や上昇力は同等で、防御力はF4F-3のほうが上だが運動性については零戦が上と考えていた。
--苦戦するようになったのは、重量がまして性能が低下したF4F-4になってからであり、それを補うためのサッチ・ウィーブ戦法((よく誤解されているが、ウェーブではなくウィーブ(Weave、機織りの意)))や、鹵獲機調査から全軍に勧告された「3つのネバー((1.ゼ
--珊瑚海海戦やミッドウェー海戦にも参加しており、グラマンF6F「ヘルキャット」、チャンスヴォート[[F4U>F4U-1D]]「コルセア」といった後継機の登場まで太平洋戦線を支えたことは高く評価されている。
---ちなみに初の零戦との空戦はウェーク島の戦い第二次攻略戦で、航空支援に駆けつけてきた二航戦のうち、[[飛龍]]の零戦が3機とF4F-3が2機で空戦となった。結果は零戦側は損害無しに対してF4Fは2機撃墜((一機は空中撃破、もう一機は零戦の体当たりにより不時
---珊瑚海海戦では零戦2機の被撃墜((稀に零戦の損失について祥鳳3機、瑞鶴1機の合計4機とされるが、実際のところ瑞鶴、祥鳳合わせて零戦2機、九六式艦戦2機の合計4機損失が正しい))に対し、F4F-3は7機の被撃墜((出典:珊瑚海海戦及びオスプレイシリーズより引
-F4Fの(艦これ的な)最大の戦果は、ウェーク島における駆逐艦[[如月]]の撃沈だろう。
--日本海軍のウェーク島攻略部隊が近づきつつあった頃、先立って行われた九六式陸攻の高度450mからの低空爆撃に守備隊は気付かず、同島の航空戦力であるF4F-3が12機のうち7機が撃破、1機が大破((第211海兵戦闘飛行機隊の人的損害はは55名中23名戦死・戦傷11名
---ちなみにこの大金星を挙げたF4F隊は第一次攻略戦の後4機中2機が被弾不時着、及び着陸事故で失われ稼動機は2機の状態で第二次攻略戦にも参加し、最終的に二航戦の零戦隊により全滅している。
-欧州戦線でもドイツ軍機に対して奮戦。上下方向の機動を主として襲ってくる相手に対し、対日戦とは逆に格闘戦に持ち込んで対抗した。
--また、護衛空母に搭載されて対潜哨戒任務にも就いており、Uボート撃沈の戦果も残している。
}}
-F4F系列の機体は現在少なくとも3機が現存し、内2機は飛行可能。運がよければ、エアショーなどで飛んでいる姿が拝めるかもしれない。
--そのうちの1機であるFM-2「エアビスケット」号は、世界最高峰のエアレースと呼ばれているリノ・ステッド・エアレースのアンリミテッドクラスに何度も参加していた。
P-51、F8F、シーフューリー等の高速戦闘機をさらに魔改造したガチレーサー達が時速800kmの世界で鎬を削る中、ほぼ無改造の「エアビスケット」はアンリミの癒やしキャラとして最後尾を周回遅れでのんびり飛ぶのである。 &color(Silver){かわいい};
--コンフィデレート・エア・フォース所属機はF-14退役記念にF4F((実際にはFM-2))、F6F、F7F、F8F、そしてF-14の「歴代グラマン猫」飛行を行ったが、F4Fはエンジンが過熱するほどの全力で飛び逆にF-14は失速寸前だったと言う。&color(Silver){当たり前だが……};
-ところで、F4F-3には水上機バージョンが(一応)存在する。
--日本の[[二式水上戦闘機>二式水戦改]]の影響を受けたとも言われ、その目的はやはり島嶼部の基地造成までのつなぎだった。
--たった1機だけが改造で製作され、F4F-3S「ワイルドキャットフィッシュ」の名前をもらった。
テストの結果最高速度は355km/hと鈍足で、もともとF4F-3自体の性能が零戦より劣っていたこともあって評価は「使ウルトコロアラズ」。
---もっとも、迅速に前線基地を整備する専門の部隊も存在したので、そもそもこんなもの作らなくてもよかったというオチ。
---初飛行は1943年2月。ガダルカナルの戦いが終焉し攻勢に転じた頃である。タイミング的にも要らない子であった。
--ちなみに二式水戦は単フロートだが、F4F-3Sは双フロートである。この機の鈍重さを悪化させた一因と言える。
*この装備についてのコメント [#comment]
#pcomment(./コメント1,reply,15)
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|>|>|>|>|~No.197|
|&attachref(装備カード一覧/weapon197-b.png,nolink);|>|F4F-3|>|艦上戦闘機|
|~|>|>|>|~装備ステータス|
|~|~火力|+1|~雷装||
|~|~爆装||~対空|+4|
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|~|>|>|>|~装備可能艦種|
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|~|軽空母|正規空母|BGCOLOR(#ccc):COLOR(#ddd):水上機母艦|BGCOLOR(#ccc):COLOR(#ddd):航空戦艦|
|~|>|>|>|~備考|
|~|>|>|>|開発解禁日:2021年6月22日、[[改修可>改修表#id197]]、[[入手方法>#HowtoGet]]|
|>|>|>|>|~改修更新|
|>|>|>|>|''F4F-3'' → [[F4F-4]] → [[F6F-3]] → [[F6F-5]]|
|>|>|>|>|LEFT:大戦初期の太平洋上で零戦としのぎを削った名艦上戦闘機、その初期部隊配備型です。&br;ワイルドキャットとよばれたF4Fシリーズは、格闘戦闘で劣る零戦隊を相手に果敢に戦いました。|
*ゲームにおいて [#about]
-対空はまさかの+4。制空力は零戦21型よりも劣る。
--[[53cm連装魚雷]]や[[25mm単装機銃]]のような「遅れて来た序盤の繋ぎ」といった印象。
--とはいえ回避が+2、火力が+1付くので純粋に零戦21型より劣っているわけではない。
---制空は熟練度に任せて微少スロット投入するのも手か。
**入手方法について [#HowtoGet]
-[[開発]] (秘書艦「[[Saratoga]]」「[[Hornet]]」に限り開発可能)
-初期装備艦
--[[Saratoga]]、[[Ranger]]、[[Hornet]]
-2016年 秋イベント『[[発令!「艦隊作戦第三法」]]』[[E-5>発令!「艦隊作戦第三法」#area5]] 乙作戦 突破報酬
-任務『[[合同艦隊旗艦、改装「Fletcher」、抜錨!>任務#id-B148]]』選択報酬 (&color(Teal){★+3};)x2
-任務 &color(#58f){''イヤーリー''};(&color(#58f){''6月''};)『[[空母機動部隊、出撃!敵艦隊を迎撃せよ!>任務#id-By8]]』報酬 (x2)
**アップデート履歴 [#update]
-2016年 11月19日:実装。
--同日派生型の「[[F4F-4]]」も同時実装された。
-2016年 12月09日:アップデートで[[改修更新>改修表#id197]]が可能に。更新先は「[[F4F-4]]」。
--改修資材の消費量は「[[零式艦戦21型]]」の改修と同じ。
-2021年 06月22日:アップデートで開発可能になった。
--秘書艦が「[[Saratoga]]」、「[[Hornet]]」の場合のみ開発可能。
--開発理論値は10/20/10/21か。
*小ネタ [#trivia]
-元ネタは、アメリカ海軍の艦上戦闘機F4F「ワイルドキャット((山猫、野良猫の意。「暴れん坊」を指すスラングでもある。))」の最初の量産型、F4F-3と思われる。
--F4Fはグラマン社が開発し、第二次世界大戦序盤の主戦力として、また護衛空母の搭載機として終戦まで活躍した戦闘機である。
--「F」は「戦闘機(Fighter)」を表す機種記号。そして、「4」は設計の通し番号、「F」はグラマン社を表すメーカー記号で、ハイフンより後ろは改良番号。
---つまり、グラマン社が生産する4機種目の戦闘機の、3番目の改良型という意味である。
-
#fold(開発~生産){{
-この機の開発が始まったのは1935年、グラマン社を含む3社に競争試作として発注されたもの。
--実は最初の設計プランでは''複葉''であった。さすがに時代遅れな感があるが、堅実なグラマンらしいとも言える。
--が、ライバルが単葉機で挑むことがわかり、急遽設計変更。図太い胴体に直線の翼を組み合わせたスタイルで審査に望んだ。
この審査ではエンジントラブルなどもあって、ブリュースター社のF2A「バッファロー」に制式の座を奪われてしまうが、より強力なエンジンを搭載した改良型の開発を受注。そしてその改良型が晴れて制式と成ったのが、F4F-3である。
--主脚は複葉機時代の名残で胴体内格納式を採用しており、''コックピット内のクランクを手で回す''ことで格納・展開を行う。
パイロットは離陸後、片手で操縦桿を握りながら反対の手でクランクを29周も回さなければならなかった。このため、離陸直後のF4Fはフラつく挙動があったという。降着装置の展開・格納は最終生産型まで人力のままだった。
---ただ胴体格納式のため車輪間の間隔(トレッド)が狭い欠点があり、供与先の英国海軍で不評を買っている。((イギリスの艦上戦闘機はシーグラディエーターは第一次大戦の遺物、[[フルマー>Fulmar]]も性能不足、ロックは論外、シーファイアは内開き式主脚が祟
---しかし、手動クランクは大変だがメリットがないわけではない。緊急時に留め金を外せば主脚が自重で勝手に展開するため、胴体着陸とはほぼ無縁というメリットはあった。
-エンジンは1200馬力のP&W R-1830-76「ツイン・ワスプ」。最高速度531km/h、12.7mm機銃4丁と防弾板を備え、運動性もF2Aより良好と、なかなかの出来である。
--構造的には、やたらと凝ったことはせず、堅実にまとめている。引込脚は前作F3Fと同じく胴体装備、主翼もスパっと切り落とした直線形を用いることで生産性を向上させた。全金属単葉ではあるが、革新的な点はあまり無いと言える。
--しかし「グラマン鉄工所」と呼ばれるほど頑丈な機体強度からくる急降下特性、防弾性能などは優秀で、日本機に対しては上下方向の機動を主としたダイブ・ズーム戦法や僚機との連携戦術で対抗した。
逆に欧州戦線で速力重視のドイツ機を相手にする場合は、艦上機故の低翼面荷重からくる運動性を生かし、主に水平格闘戦で対抗していた。
--ちなみに(主に零戦と比較して)短いといわれる航続距離だが、1300kmは余裕で飛べる。220リットル増槽を2つ携行できたので、もっと長く飛ぶことも出来る。
-他の戦闘機と同様、F4Fも逐次改良が進められた。エンジン改良版のF4F-3Aを経て、主翼を折りたたみ式に改設計、武装を12.7mm機銃6丁に増強しエンジンを二段過給器つきのP&W R-1830-86に換装した[[F4F-4]]が登場する。
--F4F-3は折り畳み不可の固定翼だったため、搭載数に不満があった。そこで主翼を折りたたんで搭載数を増し、瞬発火力を高め、新型の2段過給器でパワーアップと中高度以上での性能向上を目指したのがこの型。
ライセンス生産版であるFM-1を含めて2200機以上((イギリス供与も含む。))が生産され、正規空母向けF4Fの決定版ともいえるだろう。
--このF4F-4を最後にグラマン社は新型機[[F6>F6F-3]][[F>F6F-5]]の開発に集中することになり、1942年春以降、F4Fの生産はすべてゼネラルモーターズ社に委託されている。
-ゼネラルモーターズ製F4Fの最初の量産型はFM-1と名付けられ、これはほぼF4F-4そのままの機体だった。続く[[FM-2]]は小型の護衛空母向けに調整したタイプである。
重量のかさむ二段過給器付き星型14気筒エンジンから、一段二速過給器を備えた星型9気筒のP&W R-1820-56に換装。武装も12.7mm機銃4丁に戻し、機体全体を見直して軽量化した。
--なんだ、ただの劣化版じゃないか……と侮るべからず。エンジン換装で出力は150馬力アップ、また軽量化されたことで上昇力、運動性、離着陸特性等ほぼすべての飛行性能が向上した。
過給機が1段になったことで高高度性能は低下してしまったが、護衛空母において艦隊直掩がFM-2の主要任務となったためさほど問題にならず、上陸作戦の上空援護や特攻機迎撃で活躍。護衛空母でF6Fはカタパルトを使用しなくては安定して発艦させるのが難しく、カ
-総生産数は7800機前後。内ゼネラルモーターズ社のライセンス生産版であるFM-1/2は5200機以上を占め、なんと本家グラマン社の倍近い。&color(Gray){[[どこかで聞いた>零式艦戦21型]]ような?};
--米海軍、海兵隊のみならず海外からも注目され、イギリス、フランス、ギリシャから発注を受けている。なかでもイギリスは後継機不足で艦載機の更新がままならなかったために((第二次世界大戦初期で未だに複葉機が主力艦上戦闘機、艦上雷撃機を務めたり、わざ
特にイギリス海軍では性能に尖った部分は無いものの、操縦の容易さと運用のしやすさが好評であり、テストパイロットを務めたエリック・ブラウン大尉は「私個人の経験として、ワイルドキャットはWW2初期の優れた航空機であると評価する。このグラマン製戦闘機
---なおイギリスでは当初「マートレット(岩燕)」と呼ばれていたが、1944年1月1日付でアメリカと同じワイルドキャットに戻された。
}}
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#fold(太平洋戦線){{
-太平洋戦線では、零戦神話もあり、開戦当初から零戦と対峙した印象があるが、実際のところ零戦と多く会敵したアメリカ陸軍航空隊のP-36やP-40と比較すると少ない。
&color(Silver){というか開戦当初運用されていたF4F-3の数は全部で288機未満で、なんと''開戦時までに実戦配備された零戦より数が少なく((零戦が400機程度))''空母も3隻((真珠湾攻撃後の1942年初頭には急いで欧州の大西洋艦隊から数隻の空母を太平洋艦隊に呼
開戦当初の1942年6月のミッドウェー海戦前((ミッドウェー海戦ではVMF211を除き大半の部隊がF4F-4に更新しているため))までの場合、苦しい状況のなかウェーク島や珊瑚海海戦で戦い抜いた。
//零戦は14機を失い、F4F-3は10機と実はそこまで一方的にやられたわけではない。((戦後に両軍の報告を突き合せたもの ※出典を確認できず。独自研究?))
--珊瑚海で戦ったアメリカ海軍航空隊は零戦とF4Fを比較して、速度や上昇力は同等で、防御力はF4F-3のほうが上だが運動性については零戦が上と考えていた。
--苦戦するようになったのは、重量がまして性能が低下したF4F-4になってからであり、それを補うためのサッチ・ウィーブ戦法((よく誤解されているが、ウェーブではなくウィーブ(Weave、機織りの意)))や、鹵獲機調査から全軍に勧告された「3つのネバー((1.ゼ
--珊瑚海海戦やミッドウェー海戦にも参加しており、グラマンF6F「ヘルキャット」、チャンスヴォート[[F4U>F4U-1D]]「コルセア」といった後継機の登場まで太平洋戦線を支えたことは高く評価されている。
---ちなみに初の零戦との空戦はウェーク島の戦い第二次攻略戦で、航空支援に駆けつけてきた二航戦のうち、[[飛龍]]の零戦が3機とF4F-3が2機で空戦となった。結果は零戦側は損害無しに対してF4Fは2機撃墜((一機は空中撃破、もう一機は零戦の体当たりにより不時
---珊瑚海海戦では零戦2機の被撃墜((稀に零戦の損失について祥鳳3機、瑞鶴1機の合計4機とされるが、実際のところ瑞鶴、祥鳳合わせて零戦2機、九六式艦戦2機の合計4機損失が正しい))に対し、F4F-3は7機の被撃墜((出典:珊瑚海海戦及びオスプレイシリーズより引
-F4Fの(艦これ的な)最大の戦果は、ウェーク島における駆逐艦[[如月]]の撃沈だろう。
--日本海軍のウェーク島攻略部隊が近づきつつあった頃、先立って行われた九六式陸攻の高度450mからの低空爆撃に守備隊は気付かず、同島の航空戦力であるF4F-3が12機のうち7機が撃破、1機が大破((第211海兵戦闘飛行機隊の人的損害はは55名中23名戦死・戦傷11名
---ちなみにこの大金星を挙げたF4F隊は第一次攻略戦の後4機中2機が被弾不時着、及び着陸事故で失われ稼動機は2機の状態で第二次攻略戦にも参加し、最終的に二航戦の零戦隊により全滅している。
-欧州戦線でもドイツ軍機に対して奮戦。上下方向の機動を主として襲ってくる相手に対し、対日戦とは逆に格闘戦に持ち込んで対抗した。
--また、護衛空母に搭載されて対潜哨戒任務にも就いており、Uボート撃沈の戦果も残している。
}}
-F4F系列の機体は現在少なくとも3機が現存し、内2機は飛行可能。運がよければ、エアショーなどで飛んでいる姿が拝めるかもしれない。
--そのうちの1機であるFM-2「エアビスケット」号は、世界最高峰のエアレースと呼ばれているリノ・ステッド・エアレースのアンリミテッドクラスに何度も参加していた。
P-51、F8F、シーフューリー等の高速戦闘機をさらに魔改造したガチレーサー達が時速800kmの世界で鎬を削る中、ほぼ無改造の「エアビスケット」はアンリミの癒やしキャラとして最後尾を周回遅れでのんびり飛ぶのである。 &color(Silver){かわいい};
--コンフィデレート・エア・フォース所属機はF-14退役記念にF4F((実際にはFM-2))、F6F、F7F、F8F、そしてF-14の「歴代グラマン猫」飛行を行ったが、F4Fはエンジンが過熱するほどの全力で飛び逆にF-14は失速寸前だったと言う。&color(Silver){当たり前だが……};
-ところで、F4F-3には水上機バージョンが(一応)存在する。
--日本の[[二式水上戦闘機>二式水戦改]]の影響を受けたとも言われ、その目的はやはり島嶼部の基地造成までのつなぎだった。
--たった1機だけが改造で製作され、F4F-3S「ワイルドキャットフィッシュ」の名前をもらった。
テストの結果最高速度は355km/hと鈍足で、もともとF4F-3自体の性能が零戦より劣っていたこともあって評価は「使ウルトコロアラズ」。
---もっとも、迅速に前線基地を整備する専門の部隊も存在したので、そもそもこんなもの作らなくてもよかったというオチ。
---初飛行は1943年2月。ガダルカナルの戦いが終焉し攻勢に転じた頃である。タイミング的にも要らない子であった。
--ちなみに二式水戦は単フロートだが、F4F-3Sは双フロートである。この機の鈍重さを悪化させた一因と言える。
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