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艦隊これくしょん -艦これ- 攻略 Wiki*
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|CENTER:218|CENTER:80|CENTER:80|CENTER:80|CENTER:80|c
|>|>|>|>|~No.344|
|&attachref(./344_2nd.jpg,nolink,It's a pleasure to meet you.);|>|Gambier Bay&br;(ガンビア・ベイ)|>|Casablanca級&br;19番艦 軽空母|
|~|>|>|>|~艦船ステータス(初期値/最大値)|
//下記にもある通り、左側の初期値は改造直後の値とは異なります。
|~|~耐久|28|~火力|0 / 15|
|~|~装甲|9 / 19|~雷装|0|
|~|~回避|18 / 36|~対空|20 / 38|
|~|~搭載|28|~対潜|20 / 60|
|~|~速力|低速|~索敵|36 / 60|
|~|~射程|短|~運|12 / 60|
|~|>|>|>|~最大消費量|
|~|~燃料|25|~弾薬|30|
|~|~搭載|>|>|~装備|
|~|16|>|>|[[FM-2]]|
|~|12|>|>|未装備|
|~|>|>|>|COLOR(gray):装備不可|
|~|>|>|>|COLOR(gray):装備不可|
|>|>|>|>|~改造チャート|
|>|>|>|>|''Gambier Bay'' → [[Gambier Bay改]](Lv45) &br;→ [[Gambier Bay Mk.II]](Lv73+[[試製甲板カタパルト>改造#redprint]]+[[改装設計図>改造#blueprint]]+高速建造材x73+開発資材x60)|
|>|>|>|>|~図鑑説明|
|>|>|>|>|LEFT:&ruby(イッ ツァ プレジャー トゥー ミー チュー){It's a pleasure to meet you};((「あなたにお会いできて光栄です」。一般的な"Nice to meet you."よりも強い(上位の)表現である。)).&br;私、護衛空母Gambier Bayです。ジープ空母とも呼ば
※初期値はLvや近代化改修の補正を除いた時の数値であり、最大値はLv99の時の最大値を指します。
#fold(CV:内田秀、イラストレーター:アキラ (クリックするとセリフ一覧が開きます)){{
CV:内田秀、イラストレーター:アキラ
#shadowheader(2,[[定型ボイス一覧>Gambier Bay/定型ボイス]])
#table_edit(Gambier Bay/定型ボイス)
~
//#shadowheader(2,[[時報ボイス一覧>Gambier Bay/時報ボイス]])
//#table_edit(Gambier Bay/時報ボイス)
//~
#shadowheader(2,[[季節ボイス一覧>Gambier Bay/季節ボイス]])
#table_edit(Gambier Bay/季節ボイス)
~
}}
*ゲームにおいて [#game]
-2018年冬イベント『[[捷号決戦!邀撃、レイテ沖海戦(後篇)]]』前段作戦([[E-4>捷号決戦!邀撃、レイテ沖海戦(後篇)#area4]])突破報酬として実装。海外艦では初の軽空母。
-タイプとして[[鳳翔]]や[[春日丸]]と似た低燃費型であり、あちらと同じく初期スロット数は2。
--ただしこの2人と比べると''問題点が多く、作中『最弱』の空母と言っても過言ではない程。''詳しくは[[改装後のページを参照>Gambier Bay改]]。
---とはいえ、[[さらなる改装>Gambier Bay Mk.II]]までいければその汚名を返上できる程度には化ける。
--一応最弱と言っても空母の中ではという話なので、他に弱い艦娘の候補として挙がる[[まるゆ]]や[[秋津洲]]と違って戦う事自体は出来る。&color(Silver){%%むしろ艦種の関係で何倍も強い。%%};
-[[大鷹]]や[[神鷹]]同様、素の対潜値が0ではない軽空母。
--大鷹・神鷹同様護衛空母扱いであり、[[輸送護衛部隊>連合艦隊]]に編入可能。
---輸送護衛部隊に編入可能な護衛空母は1隻のみ。
--大鷹型と違いカタパルトを搭載していた艦だが射程は「短」。
その代わり最初から''艦偵が装備可能''。装備可能範囲は通常の軽空母に準ずる。
---他の護衛空母は艦偵を装備するにはLv80以上が必要なので、非常に早い段階で装備ができると言える((正確には瑞鳳はLv1でも可だがLv80で改造しないと''護衛空母''にはなれず、大鷹型はLv85かつカタパルトが必要))
--同じ護衛空母である大鷹型は[[改>大鷹改二]][[二>神鷹改二]]にならなければ「[[零式水中聴音機]]」を装備できないが、当艦は無改造状態から装備可能。
「零式水中聴音機」を装備した場合は対潜値50以上から先制対潜が可能となる。
---Lv23で素対潜値29+「[[零式水中聴音機]]」11+「[[Swordfish Mk.III(熟練)]]」10=50で先制対潜条件を満たす。
---「[[九七式艦攻(九三一空)]]」等対潜7ならばLv30から可能。
---「[[TBM-3D]]」や「[[天山(九三一空)]]」等対潜8装備ならばLv28から可能になる。
---「[[TBM-3W+3S>TBM-3W + 3S]]」を使うとLv15から可能。((装備ボーナスによる対潜値+3があるためLv8から可能なように見えるが、この+3は先制条件に加味されていない。))
---零式水中聴音機が無い場合Lv65で素対潜値46+「Swordfish Mk.III(熟練)」10+「[[カ号観測機]]」9=65で先制対潜条件を満たす。&color(Gray){が、さっさと改造して装備スロットを増やした方がよい。};
**キャラクター設定について [#character]
-提督間では「''ガンビア''」「''ガンビー''」「''ベイ''」「''ベーイ''」等、様々な愛称で親しまれている。
--同じ米国艦の[[Johnston>Johnston改]]((時報0800))や[[Sam>Samuel B.Roberts改]]((放置、時報1400))からは「Gamby」と呼ばれているようだ。%%&color(Silver){モンティパイソンの某キャラとは関係ない。あちらの綴りは「Gumby」である。};%%
-サマール沖で栗田艦隊に奇襲を受けたからか、素の表情からして慌てている。
-言動もビビリ気味とあまり好戦的でないように見えるが、護衛空母という後方支援をメインとする艦種が攻撃の矢面に立たされたことを考えれば無理もあるまい。
-母港セリフにあるCatwalkとは狭い通路や機関室といった意味の英語。ゴムボートのついたベルトがそれにあたると考えた提督がちょっかいをかけているのか、それともかなり狭い飛行甲板をいじられたのか、提督間でも意見が分かれている。
-佐世保での艦これのリアルイベントにて、ぶかぶかのコートを羽織って大きな地図を持ち歩く彼女が登場。しかし同時に「迷子」扱いのコラ画像も多数作られることに。
これが影響したのか、よみずいランドでの第二回「瑞雲祭り」の公式スタンプラリーにて''方向音痴''属性が追加されてしまった。1ヶ所に留まらず、ランド内を彷徨っている。
-第三回「瑞雲祭り」ずいパラでもよみずいランド同様、会場内を週替わりで彷徨う事になっていた。しかし会期中彼女のPOPが風で飛ばされたか''ガチで行方不明''(迷子)になるという事件が発生。後に無事発見されたものの迷子キャラとしての印象をより一層強くす
--実際のところは[[Samuel B.Roberts]]の放置ボイスから、当初より方向音痴設定だったものと思われる。
--メディアミックス作品で何かと方向音痴扱いされる[[熊野]]とは仲良くなれるかもしれない&color(Silver){が二人だけで行動させてはいけない};。
--公式4コマでも201話でサムと一緒に登場……かと思いきや行方不明。迷子のガンビーをサムが迎えに行き、鎮守府に来たのは206話Part3という前代未聞な初登場となった。
-右手に持っている飛行甲板と銃が一体化したような艤装は、ねんどろいどガンビア・ベイの仕様通りなら分離運用可能な模様。
-ローソンコラボの際に販売される困り顔の彼女のデフォルメぬいぐるみ(通称「ベイぐるみ」)は多くの提督達からも愛され、再販を重ねる一品でもある。
-コンプティークにて連載された公式コミック「‐艦これ‐ 今宵もサルーテ!」では、[[Commandant Teste]]と[[Ташкент]]と共にサルーテ3人娘として主人公を務めた。
**[[限定グラフィック>艦娘カード一覧(期間限定グラフィック)]] [#graphic]
-2018年3月17日、佐世保コラボイベントにおいて頒布された「ちんじゅふ。Vol.2 佐世保鎮守府」で、私服描き下ろしイラストが掲載された。
-2018年9月4日に開始されたローソンキャンペーンにおいて、ローソン制服modeを披露した。
-2018年4月23日のアップデートで、艦これ5周年を記念して春の花束modeが実装された。
--ハルナンバー部分を5周年記念に改めてお祝いしている。
-
#fold(限定イラスト:春の花束(2018年)mode){{
限定イラスト:春の花束(2018年)mode
&attachref(./344_Hanataba_2018.jpg,nolink,Fifth Anniversary! ふわわ、Congratulations! おめでとうです!);
}}
-2018年7月12日のアップデートで、かき氷modeが実装された。
--コルセットとサイハイブーツを外したラフなバカンス仕様。中破するとナポレオンフィッシュのダサTが露わになる。
-
#fold(限定イラスト:かき氷mode){{
限定イラスト:かき氷mode
&attachref(./344_Summer.jpg,nolink,ニホンの夏も、暑いですね。はわわ……。これは確かに水着が欲しくなります。……あ、あれ、いいなぁ……。);
}}
-2018年10月10日のアップデートで、秋刀魚modeが実装された。
--今度は秋刀魚にチャレンジ中。割り箸の割れ方が少々不恰好なのはご愛嬌。そして腰にはあの浮輪さんめいたバッグが…
-
#fold(限定イラスト:秋刀魚mode){{
限定イラスト:秋刀魚mode
&attachref(./344_Autumn.jpg,nolink,Samuel? What are you doing? サンマ operation? 何それ? ……? ……?);
}}
-2019年6月25日のアップデートにおいて、季節限定グラフィックとして梅雨modeが実装された。
--何だか妙に色が薄め。ちょっと深海っぽくなったとか……。
-
#fold(限定イラスト:梅雨mode){{
限定イラスト:梅雨mode
&attachref(./344_Tsuyu.jpg,nolink,ツゥーユー、ですか? 皆さんの言ってた? ん、違う? ……やっぱり? ……そうですね、知ってました! え、それも違う?);
//中破絵は無しで
}}
-2021年1月1日のオンメンテで、晴着modeが追加された。
--[[どこかで見たような羽子板>護衛棲水姫-壊]]を持っていつものように慌てている。
ボリュームたっぷりの髪は、上手いこと纏めているようだ。
母港ではわかりにくいが、足元には晴着と同じ紺色になって獅子舞を頭に載せた浮輪さんがいたりする。
--中破では胸がはだけたあられもない姿に。羽子板で負けて白い浮輪さんに墨を書かれたようで、顔には「ベイ」と落書きされている。
-
#fold(限定イラスト:晴着mode){{
限定イラスト:晴着mode
&attachref(./344_Nenshi_2021.jpg,nolink,Happy new year Admiral! みなさんにとって、素敵な一年になりますように!);
}}
*小ネタ [#neta]
略歴
-航空母艦史上最多となる''50隻''も建造され、エセックス級航空母艦やフレッチャー級駆逐艦と共に米帝の象徴となったカサブランカ級護衛空母(Casablanca-class escort carrier)の19番艦(CVE-73)である。名前はアラスカ・アドミラルティ島のガンビア湾から。
-護衛空母とはドイツ海軍のUボートの攻撃から船団を「空から守る」為に、商船の船体をベースに小型で安価な空母を多数整備し、船団に潜水艦に対する防衛力を備えさせる為に建造された空母である。
&br;
#fold(~「護衛空母」小史~){{
~「護衛空母」小史~
-第二次大戦が始まり、北フランスからノルウェーまで大西洋岸がドイツ勢力圏となると、イギリスの海上輸送ルートは大きな被害を受けるようになった。脅威になったのはもちろん潜水艦(Uボート)、そしてHe111やJu-88、Fw200といった長距離爆撃機である。((1939
-どちらに対しても航空機による直掩が有効なのは解っていたが、陸上基地から飛来する限り常に船団に張り付いてはいられず、また航続力の関係でどうしても飛んでいけない海域が発生する。
ならばと空母で護衛したくても、ただでさえ引っ張りだこの正規空母を船団護衛に回す余裕など、あるはずがなかった。
-あげくノルウェー沖で「[[アークロイヤル>Ark Royal]]」「カレイジャス」の両空母が、Uボートに雷撃される。
「アークロイヤル」は幸運にも魚雷の早期爆発で損害も少なかったが、「カレイジャス」はU29の雷撃で撃沈され、その戦果はドイツ国内を大いに沸かせた。
Uボートの群狼戦術の前には、正規空母といえど安全ではなく、むしろ正規空母はUボートにとって絶好の標的となってしまった。
ノルウェー沖では危機を逃れた「アークロイヤル」も、1941年11月13日に地中海でU81の雷撃で、撃沈されることになる。
-窮した英海軍は、まず商船にカタパルトを装備しハリケーン戦闘機1機を搭載した「CAMシップ」(Catapult Aircraft Merchantman Ship)を投入。
一定の効果はあったが当然戦闘機は使い捨て、不時着水必至なのでパイロットも危険で高いリスクを払う代物だった。
-続いて、鹵獲したドイツ商船を改造して全通飛行甲板を乗せた「だけ」の''「オーダシティ」''が就役する。
格納庫はなく搭載機はF4Fの英国版「マートレット」戦闘機。
搭載機数は露天繋止の6機という最低限の運用能力であり、発着艦もカタパルトがなく、速力も低いため困難を極めた。
そしてやはり、Uボート側から絶好の標的として狙われ、3度目の船団護衛で早くもUボートに撃沈されてしまった。
しかし「オーダシティ」が撃沈された時に護衛したHG76船団の護衛艦艇と「オーダシティ」艦載機は、襲撃してきた群狼戦術の''Uボート9隻のうち4隻を撃沈。''
撃沈で戦死したUボート指揮官には、商船撃沈トン数抜群のUボートエース((おそらくU-46やU-567の艦長を務め、11万8000総トンの船を沈めたエンゲルベルト・エンドラス大尉であると思われる。))も含まれており、当然その有効性は高く評価される。((英国はUボート
「オ-ダシティ」は公式に''「護衛空母」''と呼ばれた初の艦となった。
--のちに、この後
---戦訓による艦載機の運用向上、搭載機数の増加
---カタパルトの装備(単葉機装備の場合)
---艦載機の機種転換(ここには低速のため、逆に攻撃時の機体安定性を増したソードフィッシュなどの複葉機を、あえて搭載するケースも含む)
--以上のような実戦に基づいた進化を遂げ、対Uボート戦での護衛空母の有用性は決定的となる。
「オーダシティ」は、護衛空母の、鳳翔さん的存在かもしれない。
-同じころ、イギリスの苦戦を横目で見ていた大統領F・ルーズベルトの肝煎りで、アメリカでも商船改造の簡易空母が計画された。
完成済みのC3型標準船「モアマックメイル」を改造し、全通飛行甲板と開放型格納庫を乗せただけというもので、同艦は''「ロング・アイランド」''(AVG-1/ACV-1/CVE-1)と命名されアメリカ初の護衛空母となる。奇しくも「オーダシティ」と「ロング・アイランド」
-未だ中立を保ち差し迫った雰囲気になかったためか、あまりの低性能ぶりに「ロング・アイランド」の米海軍での運用テストは芳しいものではなかった。が、航空機を運用できる艦を1隻でも多く必要としていた英海軍がこれに目を付け、同じく完成済みのC3型標準船
-そして「ボーグ」級の計画のうち4隻分の都合がどうしても付かず((就役中や建造中、起工直前のものまで買収したが45隻分しかなかった。))、代わりに就役済みのタンカーを改造したのが「サンガモン」級4隻である。こちらは若干大型で優速であったため、太平洋
-ここで、当時イケイケだった造船王ヘンリー・J・カイザーの提案に乗り、50隻が彼の造船所に一括発注されたのが「カサブランカ」級である。
同様にC3型標準船をベースにしているが、改造ではなく一からの新規建造であり、以下のような船体の設計変更を行っている。
--艦尾をトランサム・スターン(角型)に変更、工数削減。
--格納庫の床となる上甲板のシア(反り返り)を廃止。全長に渡って平らな床となる(「ボーグ」級までは傾斜が付いてしまっており難儀していた)。その分飛行甲板が低くなり波を被りやすくなったのはご愛敬。
--機関をシフト配置の二軸推進にして生存性向上(「ボーグ」級はディーゼル一軸)。排水量が減ったことで速度も若干向上した(ただし機関そのものは量産性のため海軍で扱ったことのない特殊な構造の民生用蒸気レシプロ機関を採用しており、評判は散々)。
-一番艦「カサブランカ」(CVE-55)の就役が1943年7月8日、最終艦「ムンダ」(CVE-104)が1944年7月8日。ちょうど1年で全50隻が完成し、船団護衛・対潜掃討・上陸支援等に大いに働いた。また地味ではあるが航空機輸送も重要な任務で、両大洋を輸送で駆け回りつい
--戦後しばらくして一部の艦がスクラップとなり、残りも殆ど雑役艦や航空機輸送艦としてその生涯を終えたが、中にはアメリカ海軍初のヘリ空母を経て強襲揚陸艦となった「セティス・ベイ」(CVE-90→CVHA-1→LPH-6)のような変わり種も居る。
-なお、カサブランカ級と平行してサンガモン級を改良したコメンスメント・ベイ級の開発も行われたが、設計に手間取った事が祟って就役が遅れてしまい、大戦にはほとんど寄与しなかった。
--ただし、エセックス級と同じ型の大型カタパルトを2基装備した事で運用面での拡張性が高く、中には強襲揚陸艦として1970年代まで活躍した艦もある。
-護衛空母にはCVEの艦種略号が与えられた。CV=空母、E=Escort(護衛)を意味する。
--乗組員の間ではC=Combustible(燃えやすい)、V=Vulnerable(脆弱な)、E=Expendable(消耗品)と揶揄されていたが。
-戦後、海上自衛隊発足前夜の創設段階において、アメリカから護衛空母4隻の供与を受けるという計画が存在した。
結局この計画は紆余曲折を経て実現はしなかったものの、もし実際に計画が実行されていれば、カサブランカ級が日章旗を掲げていた可能性もあったかもしれない。
--なお、実際にアメリカに話を持っていったところ、「オーケーそれなら貧乏っちいジープ空母じゃなくて、そこでメザシになってる[[エセックス>Intrepid]]半ダースくらい持ってけHAHAHA!!」と言われて、慌てて断る羽目になったという噂が。
}}
** 艦歴 [#s82bf920]
-1943年12月28日、ワシントン州バンクーバーのカイザー造船所で竣工。カサブランカ級はほぼ週に一隻というペースで建造されたため、「週刊空母」の異名を持つ。カイザー造船所の社長は「ベビー空母」と呼び、この他にも「ジープ空母」「カイザージープ」等の
ガンビア・ベイは、カイザー造船所の年間造船目標である18隻を上回る19隻目の護衛空母であったため、「ボーナス・ベイビー」とも呼ばれた。
-1944年2月から、当時真珠湾やマーシャル諸島マジュロ環礁で活動していた空母エンタープライズへの航空機輸送任務に従事する。その後固有の航空隊である「VC-10」を搭載し、サイパン島攻略作戦に参加、島の高射砲陣地などに空襲をかけ、自身も高射砲で2機撃墜
--レイテ沖海戦では、第77.4.3任務群、通称「タフィ3」(([[「Task Group 77.4」の無線コールサイン「Taffy」がそのまま部隊の通り名になった。>http://www.navy.mil/navydata/nav_legacy.asp?id=3]]由来には触れられていないが、「Taffy」は飴玉とキャラメル
しかし不運にもサマール沖海戦では[[大和]]、[[長門]]、[[金剛]]含む日本主力である栗田艦隊と遭遇し、応戦せざるを得なくなってしまう。
&br;
-そもそも後方支援部隊であるタフィ3が、何故当時日本海軍が持つ最大の水上艦隊である栗田艦隊と遭遇する羽目になったのか?。それはレイテ攻略作戦に指揮系統の異なる2人の海軍指揮官、第3艦隊のハルゼー提督と、第7艦隊のキンゲイト提督が参加する事になっ
#fold(~何故そうなったのか? 作戦決定までの経緯~){{
~何故そうなったのか? 作戦決定までの経緯~
-1943年11月のカイロ会談で、アメリカ太平洋艦隊司令長官のチェスター・C・ニミッツ大将が推進する中部太平洋への進攻と、南西太平洋方面最高司令官ダグラス・マッカーサー大将が推進するニューギニアからフィリピン方面への進攻の、両者を進める方針とおおま
--1944年6月、アメリカ合衆国艦隊司令長官兼海軍作戦部長のアーネスト・キング大将は、3月に決定していたミンダナオ島などへの侵攻を中止し、6月15日に開始するマリアナ諸島攻略後は北上して11月に台湾へ侵攻する事を提案する。統合参謀本部はマッカーサーと
---自身の方針が中々進まない事に不満のあったマッカーサーは、現地の抗日武装勢力の助力が得られるなどから、ここぞとばかりに1945年5月のフィリピン侵攻案を提示、一方のニミッツは1945年2月に台湾南部へ侵攻するという腹案をもっていたがそれは示さず、予
-この頃、ルーズベルト大統領はマッカーサーが共和党の大統領候補になる事を警戒していた。マッカーサーは制服組トップのマーシャル参謀総長よりも先輩((マッカーサーは1937年12月に少将で一度退役し、開戦直前の1941年7月に復職したため、マーシャルの方が上
そのためルーズベルトはマッカーサーが共和党の大統領候補になる事を警戒し、余り手柄を立てさせないようにしていたといわれている((因みに朝鮮戦争時当時大統領だった、ハリー・トルーマンはマッカーサーを解任したところ支持率が急落、再出馬を断念したと言
--しかし7月初旬の民主党大会で自身が大統領候補に指名され、マッカーサーも出馬の意思がないことがわかると、彼に対する態度が軟化する。
7月26日夜、ルーズベルトはハワイでマッカーサーと会談し、彼に直接持論を述べる機会を与えた。マッカーサーは自身の計画を直接説明するが、「フィリピンを迂回しない」ことはルーズベルトの賛同を得たものの、キングの主張する台湾進攻との関係は9月のケベッ
---一方キングはこの決定に不満をもち即時台湾攻略を主張する。しかし部下のニミッツは現時点の作戦計画の堅持を主張して台湾に拘ってはいなかった。またハルゼー提督がフィリピン攻略の意義を認める進言をしたり、サイパンを攻略中のスプルアンス、ターナー
そのためキングは「孤立」((台湾攻略について同調しないニミッツに「人事を扱う航海局の出身だから妥協ばかりする」と怒りをぶつけるなど、キングとニミッツの関係が悪くなる事態もおこっていた))し、結局台湾即時侵攻案は候補から外れてしまった。
--こうした中で8月にはテニアン島、グアム島が陥落し、予定よりも早くにマリアナ諸島はアメリカの手に落ちた。マーシャル陸軍参謀総長は計画の前倒しを考えマッカーサーに事後計画の再提出を命じる。マッカーサーはフィリピン侵攻を更に40日短縮した計画案を
-8月31日、ハルゼー機動部隊が9月初旬より硫黄島、ついでフィリピン各地を空襲する((これは同時進行されたモロタイ島、ペリリュー島への上陸作戦などへの支援攻撃でもあった))。この時日本側は「ダバオ誤報事件」などで基地航空隊に大損害を被る訳だが、ハル
--ハルゼーの進言を統合参謀本部は受け入れ、キングⅠよりも先にキングⅡを開始する事を決断、10月20日に前倒しする。こうしてレイテ侵攻が確定した。
---だがこの区域は南西太平洋方面軍と南太平洋方面軍の作戦区域が重なるので、誰が統一指揮を執るのかが問題となった。そこで連合幕僚長会議((1942年1月の第一次ワシントン会談で設けられたもので、英米を中心とする連合軍の、日本風に表現すれば主に軍政レベ
一方、第3艦隊は従来通りニミッツの指揮下に据え置かれたが、作戦中はマッカーサーらと共同して台湾・沖縄・北部フィリピンに空襲を実施。上陸開始後は第7艦隊の要請に応じて支援を行いつつ、反撃あるいは逆上陸支援のため出撃してくるであろう日本艦隊への対
--こうしてキングⅡに指揮系統の異なるほぼ同規模の二つの艦隊が関わる事になった。あくまでも攻略作戦全般を支援するのは第7艦隊で、第3艦隊は協力という形ではあったが、これが当日の海戦で混乱する遠因の一つとなってしまう。
}}
***最初で最後の死闘「サマール沖海戦」 [#wc8983c0]
-10月24日、ハルゼー提督は貴下の3部隊をサンベルナルジノ海峡を中心に北方、南方、中央に分けて日本艦隊を待ち受けていた((北方隊がシャーマン少将指揮で空母部隊指揮官のミッチャー中将も同乗、中央隊がボーガン少将指揮で第3艦隊全体を指揮するハルゼー大
--なお見つけたこの2部隊に対しては南方のデヴィソン隊が攻撃隊を出し、第21駆逐隊では[[若葉]]が沈み[[初霜]]が中破、西村艦隊では[[扶桑]]、[[時雨]]が損傷している
-8時過ぎになってようやくハルゼーの元に日本の主力艦隊発見の報が入る。しかしそれは[[大和]]、[[武蔵]]を主力とした栗田艦隊で、ハルゼーが本命と考えていた空母機動部隊ではなかった。中央のボーガン隊((なお[[Iowa]]や[[Intrepid]]はこのボーガン隊所属で
--実は第3艦隊には空母部隊を統括指揮をする司令官としてマーク・ミッチャー中将がおり、北方のシャーマン部隊にいたのだが、第3艦隊全体の総指揮官であるハルゼーがミッチャーをほぼ無視して越権して指令を出しており、ミッチャーは全く仕事がない状態だった
-この時ハルゼーはこの後とる「戦闘計画」の予令を通達する。空母艦載機による空襲に加え、部隊から艦艇((高速戦艦4、重巡2、軽巡3、駆逐艦14))を引き抜いて第34任務部隊((指揮官はウィリス・A・リー中将))を編制、この部隊でサンベルナルジノ海峡を封鎖し栗
--だがここで、後方でこのやり取りを聞いていたキンゲイトが第34任務部隊を「編成した」報告であると取り違える事態が発生する((ハルゼーが「編成する」の意味として”will be”の単語を使った事が発端。”will be”は未来形なので、一般的な文章表現であれば、「
---ハルゼー自身、発信後に誤解される可能性に気づき、栗田艦隊が一時反転した頃に麾下の指揮官に対して隊内電話を用いて補足説明((「敵部隊が再反転してサンベルナルジノ海峡を通過しようとする場合は第34任務部隊の編成を命ずる」と改めて通達し、第34任務
--キンケイドは栗田艦隊への抑えをハルゼーが配置したと考え、第77任務部隊((ジェシー・B・オルデンドルフ少将指揮の第七艦隊の中核をなす水上戦闘部隊。戦艦6隻、巡洋艦9隻、駆逐艦29隻を擁する))をスリガオ海峡封鎖に向かわせる((この部隊が翌25日黎明にス
-やがてハルゼーに、5度にわたる空襲を受け大きな被害を受けた栗田艦隊が反転したという報告が届く。ハルゼーはこれを撤退したと判断するが、その報告と間をおかず今度は16:40分頃に小沢艦隊発見の報告が入る。
--この時点で、ハルゼーは日本側はレイテ湾への突入を企図している事を見抜いていた。だが主力は南下してくる小沢艦隊だと捉え、栗田艦隊は既に大打撃を受けて撤退したと考えた。
ハルゼーらはいくつかの対処法((全戦力でサンベルナルジノ海峡を固め、栗田艦隊撃退後に小沢艦隊に対応する案、第34任務部隊を抑えに残して小沢艦隊に対応する部隊分割案、栗田艦隊はキンゲイトの第7艦隊に任せて全力で小沢艦隊にあたる全力北上案の3案))を
-ハルゼーは攻撃に出していた艦載機の即時帰還と3部隊の集結を指示した。当然ながら第34任務部隊の海峡進出の予令は取り消し((部隊編成の指令自体は生きており、翌日のブルターンでは同部隊が前衛として進出し、退却中の駆逐艦[[野分]]と遭遇しこれを撃沈して
ハルゼーは19時25分時にキンゲイトへ緊急電を送り、そこには北上する事が明記されているので、キンゲイトも第3艦隊主力が小沢艦隊を追って北上した事は把握していた。だがハルゼーは第34任務部隊の事は「予令」だと思っていた事もありこの緊急電では触れてい
--ハルゼー側としては、キンケイドには南方から侵攻する小部隊(西村・志摩艦隊)とも、先ほど叩いて壊滅させた(と思い込んでいた)栗田艦隊とも、単独で戦っても問題ないだけの戦力があり、十分対処できると考えていた。だがキンケイド側は海峡入口には第34
結果再反転して突入を再開した栗田艦隊の針路には待ち構える米艦隊は1隻もなく、レイテ湾近辺で遊弋するタフィ3は全く警戒せぬまま栗田艦隊と鉢合わせする羽目となったのである。
--一方、ハルゼーには北上を指示した後に栗田艦隊再反転を示唆する複数の情報((「サンベルナルジノ海峡に日本軍のものである標識が点灯された」という情報や、「海峡に向かう日本艦隊を発見」したという偵察機情報など))が届いていたが、小沢艦隊の方が脅威度
-翌25日、キンケイドはスリガオ海峡で西村艦隊を壊滅させた後、その報告をハルゼーにした際に第34任務部隊の事を確認した。これに対してハルゼーは6:30頃に「否」と返電する。これを知ったキンケイドは驚き困惑したが、既に栗田艦隊は眼前に迫っていた。
--レイテ湾とその周辺の防衛はキンゲイトの責任でハルゼーの役目ではない。だがキンゲイトはハルゼーの「戦闘計画」を傍受して、サンベルナルジノ海峡防衛はハルゼーがしてくれるものと勝手に思い込んでしまった((実際にレイテ沖海戦に参加していたカール・ソ
--後方で戦況を見守っていたニミッツも、第34任務部隊はサンベルナルジノ海峡にいるはずと思っていた。そのためタフィ3と栗田艦隊の遭遇を知った彼は、ハルゼーに第34任務部隊がどこにいるのか問い合わせた((注意するのはニミッツが居場所を問い合わせたのは
なお暗号文を打つ際、原文のままだと敵に解読されやすいので、あえて無意味な語句をつけ加えて解読を困難にしていたのだが、この時電文の最後に付け加えた「THE WORLD WONDERS」が、当時のアメリカ人なら子供のころから暗誦しているテニスンの『騎兵旅団突撃
-こうしたハルゼーの不手際、キンゲイトの勘違いなど、多くの原因から、本来なら後方にいる筈のタフィ3が、栗田艦隊とぶつかってしまった訳である。
***奮闘タフィ3 [#a7847932]
-10月25日早朝、栗田艦隊は6:40に艦隊針路を変更し、所定の隊形につくべく行動していた。ところが6:45になって水平線上にマストが視認され、それが空母部隊だと判明すると直ちに突撃を開始する。((この時、護衛空母群を正規空母と誤認している))
まず高速の巡洋艦戦隊、続いて長射程の戦艦部隊が突入し、射程が短い上に燃料の残量も心持たなく、高速運動をしたら以後の行動に支障が出る恐れのある駆逐艦部隊は後方から追従し撃ち漏らした残敵を掃討する作戦を実施した。
--いきなり戦艦からの先制攻撃を受ける形となったタフィ3は慌てつつも応戦し、素早く艦載機を発進させた。護衛空母「ファンショウ・ベイ」では座乗する指揮官クリフトン・スプレイグ少将指揮の元、必死の迎撃戦を展開した。日本の砲撃は当初、旗艦及び護衛空
-これに対し護衛の駆逐艦は煙幕などを利用して必死に応戦。艦載機も日本艦隊に果敢に突入して爆弾や機銃を浴びせ掛け、搭載した武装が尽きた後も攻撃の姿勢を見せることで日本艦隊の前進を妨害した。なおタフィ3の任務は上陸部隊・地上部隊の航空支援であり、
--これら必死の反撃により、巡洋艦部隊は手痛いダメージを受けるも「ホーエル」「[[ジョンストン>Johnston]]」「[[サミュエル・B・ロバーツ>Samuel B.Roberts]]」を撃沈、退避が遅れた「ガンビア・ベイ」に攻撃が集中する。
---最初に[[羽黒]]、[[鳥海]]の第5戦隊が「ガンビア・ベイ」を盛んに砲撃するが、反撃してきた米機数十機が羽黒を攻撃し2番砲塔に命中弾を与える。2隻が敵機にてこずる間、スコールから抜け出た第7戦隊の[[筑摩]]、[[利根]]も「ガンビア・ベイ」への攻撃を開
---飛行甲板と格納庫で火災、更に前部機械室水線下に破孔が出来て大浸水が発生する。この損傷で速度が落ち、以後急速に距離を詰めた重巡戦隊と金剛の砲撃で叩きのめされた。金剛は8:50に「空母一隻大火災大爆発」を報じた。米側の記録では「ガンビア・ベイ」
--この時、護衛空母も自身の5インチ砲の射程に入った日本艦隊を必死で砲撃している。
---サマール沖海戦における鳥海の被弾、魚雷誘爆して落伍(後に航行不能となり[[藤波]]が雷撃処分)したのは、米側の記録では「ホワイトプレインズ」の砲撃によるものとなっており、事実であれば護衛空母が重巡を砲撃で打ち負かした稀有な例ということになる((
--こうして栗田艦隊を追い払ったタフィ3であったが、彼らは更なる攻撃を受ける事になる。米軍を終戦の時まで震撼させる''カミカゼ''の始まりであった((栗田艦隊を振り払い、艦載機を収容していた際、神風特別攻撃隊「敷島隊」による特攻攻撃を受け、護送空母
-戦術的にはタフィ3の敗北である。しかし栗田艦隊は追撃のさ中の反撃で[[鈴谷]]が沈没、[[鳥海]]、[[筑摩]]が大破航行不能(後に沈没)、[[熊野]]が戦線離脱、羽黒などが損傷を受ける等と大きな被害を出した。
またもっとも接近して砲撃した羽黒と利根は主砲弾を撃ち尽くし、湾内に突入しても地上砲撃の戦力としては無力化してしまう。
-ガンビア・ベイは砲戦によって撃沈された、唯一のアメリカ空母となった。ガンビア・ベイはその英雄的行動により、殊勲部隊章を受賞した。ガンビア・ベイとタフィ3の奮戦は、現在でもアメリカ海軍の士官候補生が必ず学ぶ内容である。
-2013年7月に亡くなった元乗組員のAnthony Potochniak氏は生前こう語っていた。
--"この話は私のことではなく、尊敬すべき日本人の艦長とその乗組員のことです。駆逐艦藤波の乗組員達の尊敬すべき行いを日本にいる彼らの家族に伝えたい。"
漂流し救助を待っていた時、駆逐艦が接近してきて命の危険を感じたがその時予期しない出来事がおこった。
"彼らは私達に手を振り、敬礼をし写真を取りました。"
Potochniak氏達は二日後救助されたが、同じ日藤波は沈没し、全員戦死した。
"尊敬すべき艦長と乗組員達がアメリカ水兵を苦しめるようなことをしなかったから、私達は全員1944年のクリスマスを家族とすごせたのです"
*この艦娘についてのコメント [#comment]
#fold(過去ログ){{
#ls
}}
#pcomment(./コメント3,reply,30)
終了行:
|CENTER:218|CENTER:80|CENTER:80|CENTER:80|CENTER:80|c
|>|>|>|>|~No.344|
|&attachref(./344_2nd.jpg,nolink,It's a pleasure to meet you.);|>|Gambier Bay&br;(ガンビア・ベイ)|>|Casablanca級&br;19番艦 軽空母|
|~|>|>|>|~艦船ステータス(初期値/最大値)|
//下記にもある通り、左側の初期値は改造直後の値とは異なります。
|~|~耐久|28|~火力|0 / 15|
|~|~装甲|9 / 19|~雷装|0|
|~|~回避|18 / 36|~対空|20 / 38|
|~|~搭載|28|~対潜|20 / 60|
|~|~速力|低速|~索敵|36 / 60|
|~|~射程|短|~運|12 / 60|
|~|>|>|>|~最大消費量|
|~|~燃料|25|~弾薬|30|
|~|~搭載|>|>|~装備|
|~|16|>|>|[[FM-2]]|
|~|12|>|>|未装備|
|~|>|>|>|COLOR(gray):装備不可|
|~|>|>|>|COLOR(gray):装備不可|
|>|>|>|>|~改造チャート|
|>|>|>|>|''Gambier Bay'' → [[Gambier Bay改]](Lv45) &br;→ [[Gambier Bay Mk.II]](Lv73+[[試製甲板カタパルト>改造#redprint]]+[[改装設計図>改造#blueprint]]+高速建造材x73+開発資材x60)|
|>|>|>|>|~図鑑説明|
|>|>|>|>|LEFT:&ruby(イッ ツァ プレジャー トゥー ミー チュー){It's a pleasure to meet you};((「あなたにお会いできて光栄です」。一般的な"Nice to meet you."よりも強い(上位の)表現である。)).&br;私、護衛空母Gambier Bayです。ジープ空母とも呼ば
※初期値はLvや近代化改修の補正を除いた時の数値であり、最大値はLv99の時の最大値を指します。
#fold(CV:内田秀、イラストレーター:アキラ (クリックするとセリフ一覧が開きます)){{
CV:内田秀、イラストレーター:アキラ
#shadowheader(2,[[定型ボイス一覧>Gambier Bay/定型ボイス]])
#table_edit(Gambier Bay/定型ボイス)
~
//#shadowheader(2,[[時報ボイス一覧>Gambier Bay/時報ボイス]])
//#table_edit(Gambier Bay/時報ボイス)
//~
#shadowheader(2,[[季節ボイス一覧>Gambier Bay/季節ボイス]])
#table_edit(Gambier Bay/季節ボイス)
~
}}
*ゲームにおいて [#game]
-2018年冬イベント『[[捷号決戦!邀撃、レイテ沖海戦(後篇)]]』前段作戦([[E-4>捷号決戦!邀撃、レイテ沖海戦(後篇)#area4]])突破報酬として実装。海外艦では初の軽空母。
-タイプとして[[鳳翔]]や[[春日丸]]と似た低燃費型であり、あちらと同じく初期スロット数は2。
--ただしこの2人と比べると''問題点が多く、作中『最弱』の空母と言っても過言ではない程。''詳しくは[[改装後のページを参照>Gambier Bay改]]。
---とはいえ、[[さらなる改装>Gambier Bay Mk.II]]までいければその汚名を返上できる程度には化ける。
--一応最弱と言っても空母の中ではという話なので、他に弱い艦娘の候補として挙がる[[まるゆ]]や[[秋津洲]]と違って戦う事自体は出来る。&color(Silver){%%むしろ艦種の関係で何倍も強い。%%};
-[[大鷹]]や[[神鷹]]同様、素の対潜値が0ではない軽空母。
--大鷹・神鷹同様護衛空母扱いであり、[[輸送護衛部隊>連合艦隊]]に編入可能。
---輸送護衛部隊に編入可能な護衛空母は1隻のみ。
--大鷹型と違いカタパルトを搭載していた艦だが射程は「短」。
その代わり最初から''艦偵が装備可能''。装備可能範囲は通常の軽空母に準ずる。
---他の護衛空母は艦偵を装備するにはLv80以上が必要なので、非常に早い段階で装備ができると言える((正確には瑞鳳はLv1でも可だがLv80で改造しないと''護衛空母''にはなれず、大鷹型はLv85かつカタパルトが必要))
--同じ護衛空母である大鷹型は[[改>大鷹改二]][[二>神鷹改二]]にならなければ「[[零式水中聴音機]]」を装備できないが、当艦は無改造状態から装備可能。
「零式水中聴音機」を装備した場合は対潜値50以上から先制対潜が可能となる。
---Lv23で素対潜値29+「[[零式水中聴音機]]」11+「[[Swordfish Mk.III(熟練)]]」10=50で先制対潜条件を満たす。
---「[[九七式艦攻(九三一空)]]」等対潜7ならばLv30から可能。
---「[[TBM-3D]]」や「[[天山(九三一空)]]」等対潜8装備ならばLv28から可能になる。
---「[[TBM-3W+3S>TBM-3W + 3S]]」を使うとLv15から可能。((装備ボーナスによる対潜値+3があるためLv8から可能なように見えるが、この+3は先制条件に加味されていない。))
---零式水中聴音機が無い場合Lv65で素対潜値46+「Swordfish Mk.III(熟練)」10+「[[カ号観測機]]」9=65で先制対潜条件を満たす。&color(Gray){が、さっさと改造して装備スロットを増やした方がよい。};
**キャラクター設定について [#character]
-提督間では「''ガンビア''」「''ガンビー''」「''ベイ''」「''ベーイ''」等、様々な愛称で親しまれている。
--同じ米国艦の[[Johnston>Johnston改]]((時報0800))や[[Sam>Samuel B.Roberts改]]((放置、時報1400))からは「Gamby」と呼ばれているようだ。%%&color(Silver){モンティパイソンの某キャラとは関係ない。あちらの綴りは「Gumby」である。};%%
-サマール沖で栗田艦隊に奇襲を受けたからか、素の表情からして慌てている。
-言動もビビリ気味とあまり好戦的でないように見えるが、護衛空母という後方支援をメインとする艦種が攻撃の矢面に立たされたことを考えれば無理もあるまい。
-母港セリフにあるCatwalkとは狭い通路や機関室といった意味の英語。ゴムボートのついたベルトがそれにあたると考えた提督がちょっかいをかけているのか、それともかなり狭い飛行甲板をいじられたのか、提督間でも意見が分かれている。
-佐世保での艦これのリアルイベントにて、ぶかぶかのコートを羽織って大きな地図を持ち歩く彼女が登場。しかし同時に「迷子」扱いのコラ画像も多数作られることに。
これが影響したのか、よみずいランドでの第二回「瑞雲祭り」の公式スタンプラリーにて''方向音痴''属性が追加されてしまった。1ヶ所に留まらず、ランド内を彷徨っている。
-第三回「瑞雲祭り」ずいパラでもよみずいランド同様、会場内を週替わりで彷徨う事になっていた。しかし会期中彼女のPOPが風で飛ばされたか''ガチで行方不明''(迷子)になるという事件が発生。後に無事発見されたものの迷子キャラとしての印象をより一層強くす
--実際のところは[[Samuel B.Roberts]]の放置ボイスから、当初より方向音痴設定だったものと思われる。
--メディアミックス作品で何かと方向音痴扱いされる[[熊野]]とは仲良くなれるかもしれない&color(Silver){が二人だけで行動させてはいけない};。
--公式4コマでも201話でサムと一緒に登場……かと思いきや行方不明。迷子のガンビーをサムが迎えに行き、鎮守府に来たのは206話Part3という前代未聞な初登場となった。
-右手に持っている飛行甲板と銃が一体化したような艤装は、ねんどろいどガンビア・ベイの仕様通りなら分離運用可能な模様。
-ローソンコラボの際に販売される困り顔の彼女のデフォルメぬいぐるみ(通称「ベイぐるみ」)は多くの提督達からも愛され、再販を重ねる一品でもある。
-コンプティークにて連載された公式コミック「‐艦これ‐ 今宵もサルーテ!」では、[[Commandant Teste]]と[[Ташкент]]と共にサルーテ3人娘として主人公を務めた。
**[[限定グラフィック>艦娘カード一覧(期間限定グラフィック)]] [#graphic]
-2018年3月17日、佐世保コラボイベントにおいて頒布された「ちんじゅふ。Vol.2 佐世保鎮守府」で、私服描き下ろしイラストが掲載された。
-2018年9月4日に開始されたローソンキャンペーンにおいて、ローソン制服modeを披露した。
-2018年4月23日のアップデートで、艦これ5周年を記念して春の花束modeが実装された。
--ハルナンバー部分を5周年記念に改めてお祝いしている。
-
#fold(限定イラスト:春の花束(2018年)mode){{
限定イラスト:春の花束(2018年)mode
&attachref(./344_Hanataba_2018.jpg,nolink,Fifth Anniversary! ふわわ、Congratulations! おめでとうです!);
}}
-2018年7月12日のアップデートで、かき氷modeが実装された。
--コルセットとサイハイブーツを外したラフなバカンス仕様。中破するとナポレオンフィッシュのダサTが露わになる。
-
#fold(限定イラスト:かき氷mode){{
限定イラスト:かき氷mode
&attachref(./344_Summer.jpg,nolink,ニホンの夏も、暑いですね。はわわ……。これは確かに水着が欲しくなります。……あ、あれ、いいなぁ……。);
}}
-2018年10月10日のアップデートで、秋刀魚modeが実装された。
--今度は秋刀魚にチャレンジ中。割り箸の割れ方が少々不恰好なのはご愛嬌。そして腰にはあの浮輪さんめいたバッグが…
-
#fold(限定イラスト:秋刀魚mode){{
限定イラスト:秋刀魚mode
&attachref(./344_Autumn.jpg,nolink,Samuel? What are you doing? サンマ operation? 何それ? ……? ……?);
}}
-2019年6月25日のアップデートにおいて、季節限定グラフィックとして梅雨modeが実装された。
--何だか妙に色が薄め。ちょっと深海っぽくなったとか……。
-
#fold(限定イラスト:梅雨mode){{
限定イラスト:梅雨mode
&attachref(./344_Tsuyu.jpg,nolink,ツゥーユー、ですか? 皆さんの言ってた? ん、違う? ……やっぱり? ……そうですね、知ってました! え、それも違う?);
//中破絵は無しで
}}
-2021年1月1日のオンメンテで、晴着modeが追加された。
--[[どこかで見たような羽子板>護衛棲水姫-壊]]を持っていつものように慌てている。
ボリュームたっぷりの髪は、上手いこと纏めているようだ。
母港ではわかりにくいが、足元には晴着と同じ紺色になって獅子舞を頭に載せた浮輪さんがいたりする。
--中破では胸がはだけたあられもない姿に。羽子板で負けて白い浮輪さんに墨を書かれたようで、顔には「ベイ」と落書きされている。
-
#fold(限定イラスト:晴着mode){{
限定イラスト:晴着mode
&attachref(./344_Nenshi_2021.jpg,nolink,Happy new year Admiral! みなさんにとって、素敵な一年になりますように!);
}}
*小ネタ [#neta]
略歴
-航空母艦史上最多となる''50隻''も建造され、エセックス級航空母艦やフレッチャー級駆逐艦と共に米帝の象徴となったカサブランカ級護衛空母(Casablanca-class escort carrier)の19番艦(CVE-73)である。名前はアラスカ・アドミラルティ島のガンビア湾から。
-護衛空母とはドイツ海軍のUボートの攻撃から船団を「空から守る」為に、商船の船体をベースに小型で安価な空母を多数整備し、船団に潜水艦に対する防衛力を備えさせる為に建造された空母である。
&br;
#fold(~「護衛空母」小史~){{
~「護衛空母」小史~
-第二次大戦が始まり、北フランスからノルウェーまで大西洋岸がドイツ勢力圏となると、イギリスの海上輸送ルートは大きな被害を受けるようになった。脅威になったのはもちろん潜水艦(Uボート)、そしてHe111やJu-88、Fw200といった長距離爆撃機である。((1939
-どちらに対しても航空機による直掩が有効なのは解っていたが、陸上基地から飛来する限り常に船団に張り付いてはいられず、また航続力の関係でどうしても飛んでいけない海域が発生する。
ならばと空母で護衛したくても、ただでさえ引っ張りだこの正規空母を船団護衛に回す余裕など、あるはずがなかった。
-あげくノルウェー沖で「[[アークロイヤル>Ark Royal]]」「カレイジャス」の両空母が、Uボートに雷撃される。
「アークロイヤル」は幸運にも魚雷の早期爆発で損害も少なかったが、「カレイジャス」はU29の雷撃で撃沈され、その戦果はドイツ国内を大いに沸かせた。
Uボートの群狼戦術の前には、正規空母といえど安全ではなく、むしろ正規空母はUボートにとって絶好の標的となってしまった。
ノルウェー沖では危機を逃れた「アークロイヤル」も、1941年11月13日に地中海でU81の雷撃で、撃沈されることになる。
-窮した英海軍は、まず商船にカタパルトを装備しハリケーン戦闘機1機を搭載した「CAMシップ」(Catapult Aircraft Merchantman Ship)を投入。
一定の効果はあったが当然戦闘機は使い捨て、不時着水必至なのでパイロットも危険で高いリスクを払う代物だった。
-続いて、鹵獲したドイツ商船を改造して全通飛行甲板を乗せた「だけ」の''「オーダシティ」''が就役する。
格納庫はなく搭載機はF4Fの英国版「マートレット」戦闘機。
搭載機数は露天繋止の6機という最低限の運用能力であり、発着艦もカタパルトがなく、速力も低いため困難を極めた。
そしてやはり、Uボート側から絶好の標的として狙われ、3度目の船団護衛で早くもUボートに撃沈されてしまった。
しかし「オーダシティ」が撃沈された時に護衛したHG76船団の護衛艦艇と「オーダシティ」艦載機は、襲撃してきた群狼戦術の''Uボート9隻のうち4隻を撃沈。''
撃沈で戦死したUボート指揮官には、商船撃沈トン数抜群のUボートエース((おそらくU-46やU-567の艦長を務め、11万8000総トンの船を沈めたエンゲルベルト・エンドラス大尉であると思われる。))も含まれており、当然その有効性は高く評価される。((英国はUボート
「オ-ダシティ」は公式に''「護衛空母」''と呼ばれた初の艦となった。
--のちに、この後
---戦訓による艦載機の運用向上、搭載機数の増加
---カタパルトの装備(単葉機装備の場合)
---艦載機の機種転換(ここには低速のため、逆に攻撃時の機体安定性を増したソードフィッシュなどの複葉機を、あえて搭載するケースも含む)
--以上のような実戦に基づいた進化を遂げ、対Uボート戦での護衛空母の有用性は決定的となる。
「オーダシティ」は、護衛空母の、鳳翔さん的存在かもしれない。
-同じころ、イギリスの苦戦を横目で見ていた大統領F・ルーズベルトの肝煎りで、アメリカでも商船改造の簡易空母が計画された。
完成済みのC3型標準船「モアマックメイル」を改造し、全通飛行甲板と開放型格納庫を乗せただけというもので、同艦は''「ロング・アイランド」''(AVG-1/ACV-1/CVE-1)と命名されアメリカ初の護衛空母となる。奇しくも「オーダシティ」と「ロング・アイランド」
-未だ中立を保ち差し迫った雰囲気になかったためか、あまりの低性能ぶりに「ロング・アイランド」の米海軍での運用テストは芳しいものではなかった。が、航空機を運用できる艦を1隻でも多く必要としていた英海軍がこれに目を付け、同じく完成済みのC3型標準船
-そして「ボーグ」級の計画のうち4隻分の都合がどうしても付かず((就役中や建造中、起工直前のものまで買収したが45隻分しかなかった。))、代わりに就役済みのタンカーを改造したのが「サンガモン」級4隻である。こちらは若干大型で優速であったため、太平洋
-ここで、当時イケイケだった造船王ヘンリー・J・カイザーの提案に乗り、50隻が彼の造船所に一括発注されたのが「カサブランカ」級である。
同様にC3型標準船をベースにしているが、改造ではなく一からの新規建造であり、以下のような船体の設計変更を行っている。
--艦尾をトランサム・スターン(角型)に変更、工数削減。
--格納庫の床となる上甲板のシア(反り返り)を廃止。全長に渡って平らな床となる(「ボーグ」級までは傾斜が付いてしまっており難儀していた)。その分飛行甲板が低くなり波を被りやすくなったのはご愛敬。
--機関をシフト配置の二軸推進にして生存性向上(「ボーグ」級はディーゼル一軸)。排水量が減ったことで速度も若干向上した(ただし機関そのものは量産性のため海軍で扱ったことのない特殊な構造の民生用蒸気レシプロ機関を採用しており、評判は散々)。
-一番艦「カサブランカ」(CVE-55)の就役が1943年7月8日、最終艦「ムンダ」(CVE-104)が1944年7月8日。ちょうど1年で全50隻が完成し、船団護衛・対潜掃討・上陸支援等に大いに働いた。また地味ではあるが航空機輸送も重要な任務で、両大洋を輸送で駆け回りつい
--戦後しばらくして一部の艦がスクラップとなり、残りも殆ど雑役艦や航空機輸送艦としてその生涯を終えたが、中にはアメリカ海軍初のヘリ空母を経て強襲揚陸艦となった「セティス・ベイ」(CVE-90→CVHA-1→LPH-6)のような変わり種も居る。
-なお、カサブランカ級と平行してサンガモン級を改良したコメンスメント・ベイ級の開発も行われたが、設計に手間取った事が祟って就役が遅れてしまい、大戦にはほとんど寄与しなかった。
--ただし、エセックス級と同じ型の大型カタパルトを2基装備した事で運用面での拡張性が高く、中には強襲揚陸艦として1970年代まで活躍した艦もある。
-護衛空母にはCVEの艦種略号が与えられた。CV=空母、E=Escort(護衛)を意味する。
--乗組員の間ではC=Combustible(燃えやすい)、V=Vulnerable(脆弱な)、E=Expendable(消耗品)と揶揄されていたが。
-戦後、海上自衛隊発足前夜の創設段階において、アメリカから護衛空母4隻の供与を受けるという計画が存在した。
結局この計画は紆余曲折を経て実現はしなかったものの、もし実際に計画が実行されていれば、カサブランカ級が日章旗を掲げていた可能性もあったかもしれない。
--なお、実際にアメリカに話を持っていったところ、「オーケーそれなら貧乏っちいジープ空母じゃなくて、そこでメザシになってる[[エセックス>Intrepid]]半ダースくらい持ってけHAHAHA!!」と言われて、慌てて断る羽目になったという噂が。
}}
** 艦歴 [#s82bf920]
-1943年12月28日、ワシントン州バンクーバーのカイザー造船所で竣工。カサブランカ級はほぼ週に一隻というペースで建造されたため、「週刊空母」の異名を持つ。カイザー造船所の社長は「ベビー空母」と呼び、この他にも「ジープ空母」「カイザージープ」等の
ガンビア・ベイは、カイザー造船所の年間造船目標である18隻を上回る19隻目の護衛空母であったため、「ボーナス・ベイビー」とも呼ばれた。
-1944年2月から、当時真珠湾やマーシャル諸島マジュロ環礁で活動していた空母エンタープライズへの航空機輸送任務に従事する。その後固有の航空隊である「VC-10」を搭載し、サイパン島攻略作戦に参加、島の高射砲陣地などに空襲をかけ、自身も高射砲で2機撃墜
--レイテ沖海戦では、第77.4.3任務群、通称「タフィ3」(([[「Task Group 77.4」の無線コールサイン「Taffy」がそのまま部隊の通り名になった。>http://www.navy.mil/navydata/nav_legacy.asp?id=3]]由来には触れられていないが、「Taffy」は飴玉とキャラメル
しかし不運にもサマール沖海戦では[[大和]]、[[長門]]、[[金剛]]含む日本主力である栗田艦隊と遭遇し、応戦せざるを得なくなってしまう。
&br;
-そもそも後方支援部隊であるタフィ3が、何故当時日本海軍が持つ最大の水上艦隊である栗田艦隊と遭遇する羽目になったのか?。それはレイテ攻略作戦に指揮系統の異なる2人の海軍指揮官、第3艦隊のハルゼー提督と、第7艦隊のキンゲイト提督が参加する事になっ
#fold(~何故そうなったのか? 作戦決定までの経緯~){{
~何故そうなったのか? 作戦決定までの経緯~
-1943年11月のカイロ会談で、アメリカ太平洋艦隊司令長官のチェスター・C・ニミッツ大将が推進する中部太平洋への進攻と、南西太平洋方面最高司令官ダグラス・マッカーサー大将が推進するニューギニアからフィリピン方面への進攻の、両者を進める方針とおおま
--1944年6月、アメリカ合衆国艦隊司令長官兼海軍作戦部長のアーネスト・キング大将は、3月に決定していたミンダナオ島などへの侵攻を中止し、6月15日に開始するマリアナ諸島攻略後は北上して11月に台湾へ侵攻する事を提案する。統合参謀本部はマッカーサーと
---自身の方針が中々進まない事に不満のあったマッカーサーは、現地の抗日武装勢力の助力が得られるなどから、ここぞとばかりに1945年5月のフィリピン侵攻案を提示、一方のニミッツは1945年2月に台湾南部へ侵攻するという腹案をもっていたがそれは示さず、予
-この頃、ルーズベルト大統領はマッカーサーが共和党の大統領候補になる事を警戒していた。マッカーサーは制服組トップのマーシャル参謀総長よりも先輩((マッカーサーは1937年12月に少将で一度退役し、開戦直前の1941年7月に復職したため、マーシャルの方が上
そのためルーズベルトはマッカーサーが共和党の大統領候補になる事を警戒し、余り手柄を立てさせないようにしていたといわれている((因みに朝鮮戦争時当時大統領だった、ハリー・トルーマンはマッカーサーを解任したところ支持率が急落、再出馬を断念したと言
--しかし7月初旬の民主党大会で自身が大統領候補に指名され、マッカーサーも出馬の意思がないことがわかると、彼に対する態度が軟化する。
7月26日夜、ルーズベルトはハワイでマッカーサーと会談し、彼に直接持論を述べる機会を与えた。マッカーサーは自身の計画を直接説明するが、「フィリピンを迂回しない」ことはルーズベルトの賛同を得たものの、キングの主張する台湾進攻との関係は9月のケベッ
---一方キングはこの決定に不満をもち即時台湾攻略を主張する。しかし部下のニミッツは現時点の作戦計画の堅持を主張して台湾に拘ってはいなかった。またハルゼー提督がフィリピン攻略の意義を認める進言をしたり、サイパンを攻略中のスプルアンス、ターナー
そのためキングは「孤立」((台湾攻略について同調しないニミッツに「人事を扱う航海局の出身だから妥協ばかりする」と怒りをぶつけるなど、キングとニミッツの関係が悪くなる事態もおこっていた))し、結局台湾即時侵攻案は候補から外れてしまった。
--こうした中で8月にはテニアン島、グアム島が陥落し、予定よりも早くにマリアナ諸島はアメリカの手に落ちた。マーシャル陸軍参謀総長は計画の前倒しを考えマッカーサーに事後計画の再提出を命じる。マッカーサーはフィリピン侵攻を更に40日短縮した計画案を
-8月31日、ハルゼー機動部隊が9月初旬より硫黄島、ついでフィリピン各地を空襲する((これは同時進行されたモロタイ島、ペリリュー島への上陸作戦などへの支援攻撃でもあった))。この時日本側は「ダバオ誤報事件」などで基地航空隊に大損害を被る訳だが、ハル
--ハルゼーの進言を統合参謀本部は受け入れ、キングⅠよりも先にキングⅡを開始する事を決断、10月20日に前倒しする。こうしてレイテ侵攻が確定した。
---だがこの区域は南西太平洋方面軍と南太平洋方面軍の作戦区域が重なるので、誰が統一指揮を執るのかが問題となった。そこで連合幕僚長会議((1942年1月の第一次ワシントン会談で設けられたもので、英米を中心とする連合軍の、日本風に表現すれば主に軍政レベ
一方、第3艦隊は従来通りニミッツの指揮下に据え置かれたが、作戦中はマッカーサーらと共同して台湾・沖縄・北部フィリピンに空襲を実施。上陸開始後は第7艦隊の要請に応じて支援を行いつつ、反撃あるいは逆上陸支援のため出撃してくるであろう日本艦隊への対
--こうしてキングⅡに指揮系統の異なるほぼ同規模の二つの艦隊が関わる事になった。あくまでも攻略作戦全般を支援するのは第7艦隊で、第3艦隊は協力という形ではあったが、これが当日の海戦で混乱する遠因の一つとなってしまう。
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***最初で最後の死闘「サマール沖海戦」 [#wc8983c0]
-10月24日、ハルゼー提督は貴下の3部隊をサンベルナルジノ海峡を中心に北方、南方、中央に分けて日本艦隊を待ち受けていた((北方隊がシャーマン少将指揮で空母部隊指揮官のミッチャー中将も同乗、中央隊がボーガン少将指揮で第3艦隊全体を指揮するハルゼー大
--なお見つけたこの2部隊に対しては南方のデヴィソン隊が攻撃隊を出し、第21駆逐隊では[[若葉]]が沈み[[初霜]]が中破、西村艦隊では[[扶桑]]、[[時雨]]が損傷している
-8時過ぎになってようやくハルゼーの元に日本の主力艦隊発見の報が入る。しかしそれは[[大和]]、[[武蔵]]を主力とした栗田艦隊で、ハルゼーが本命と考えていた空母機動部隊ではなかった。中央のボーガン隊((なお[[Iowa]]や[[Intrepid]]はこのボーガン隊所属で
--実は第3艦隊には空母部隊を統括指揮をする司令官としてマーク・ミッチャー中将がおり、北方のシャーマン部隊にいたのだが、第3艦隊全体の総指揮官であるハルゼーがミッチャーをほぼ無視して越権して指令を出しており、ミッチャーは全く仕事がない状態だった
-この時ハルゼーはこの後とる「戦闘計画」の予令を通達する。空母艦載機による空襲に加え、部隊から艦艇((高速戦艦4、重巡2、軽巡3、駆逐艦14))を引き抜いて第34任務部隊((指揮官はウィリス・A・リー中将))を編制、この部隊でサンベルナルジノ海峡を封鎖し栗
--だがここで、後方でこのやり取りを聞いていたキンゲイトが第34任務部隊を「編成した」報告であると取り違える事態が発生する((ハルゼーが「編成する」の意味として”will be”の単語を使った事が発端。”will be”は未来形なので、一般的な文章表現であれば、「
---ハルゼー自身、発信後に誤解される可能性に気づき、栗田艦隊が一時反転した頃に麾下の指揮官に対して隊内電話を用いて補足説明((「敵部隊が再反転してサンベルナルジノ海峡を通過しようとする場合は第34任務部隊の編成を命ずる」と改めて通達し、第34任務
--キンケイドは栗田艦隊への抑えをハルゼーが配置したと考え、第77任務部隊((ジェシー・B・オルデンドルフ少将指揮の第七艦隊の中核をなす水上戦闘部隊。戦艦6隻、巡洋艦9隻、駆逐艦29隻を擁する))をスリガオ海峡封鎖に向かわせる((この部隊が翌25日黎明にス
-やがてハルゼーに、5度にわたる空襲を受け大きな被害を受けた栗田艦隊が反転したという報告が届く。ハルゼーはこれを撤退したと判断するが、その報告と間をおかず今度は16:40分頃に小沢艦隊発見の報告が入る。
--この時点で、ハルゼーは日本側はレイテ湾への突入を企図している事を見抜いていた。だが主力は南下してくる小沢艦隊だと捉え、栗田艦隊は既に大打撃を受けて撤退したと考えた。
ハルゼーらはいくつかの対処法((全戦力でサンベルナルジノ海峡を固め、栗田艦隊撃退後に小沢艦隊に対応する案、第34任務部隊を抑えに残して小沢艦隊に対応する部隊分割案、栗田艦隊はキンゲイトの第7艦隊に任せて全力で小沢艦隊にあたる全力北上案の3案))を
-ハルゼーは攻撃に出していた艦載機の即時帰還と3部隊の集結を指示した。当然ながら第34任務部隊の海峡進出の予令は取り消し((部隊編成の指令自体は生きており、翌日のブルターンでは同部隊が前衛として進出し、退却中の駆逐艦[[野分]]と遭遇しこれを撃沈して
ハルゼーは19時25分時にキンゲイトへ緊急電を送り、そこには北上する事が明記されているので、キンゲイトも第3艦隊主力が小沢艦隊を追って北上した事は把握していた。だがハルゼーは第34任務部隊の事は「予令」だと思っていた事もありこの緊急電では触れてい
--ハルゼー側としては、キンケイドには南方から侵攻する小部隊(西村・志摩艦隊)とも、先ほど叩いて壊滅させた(と思い込んでいた)栗田艦隊とも、単独で戦っても問題ないだけの戦力があり、十分対処できると考えていた。だがキンケイド側は海峡入口には第34
結果再反転して突入を再開した栗田艦隊の針路には待ち構える米艦隊は1隻もなく、レイテ湾近辺で遊弋するタフィ3は全く警戒せぬまま栗田艦隊と鉢合わせする羽目となったのである。
--一方、ハルゼーには北上を指示した後に栗田艦隊再反転を示唆する複数の情報((「サンベルナルジノ海峡に日本軍のものである標識が点灯された」という情報や、「海峡に向かう日本艦隊を発見」したという偵察機情報など))が届いていたが、小沢艦隊の方が脅威度
-翌25日、キンケイドはスリガオ海峡で西村艦隊を壊滅させた後、その報告をハルゼーにした際に第34任務部隊の事を確認した。これに対してハルゼーは6:30頃に「否」と返電する。これを知ったキンケイドは驚き困惑したが、既に栗田艦隊は眼前に迫っていた。
--レイテ湾とその周辺の防衛はキンゲイトの責任でハルゼーの役目ではない。だがキンゲイトはハルゼーの「戦闘計画」を傍受して、サンベルナルジノ海峡防衛はハルゼーがしてくれるものと勝手に思い込んでしまった((実際にレイテ沖海戦に参加していたカール・ソ
--後方で戦況を見守っていたニミッツも、第34任務部隊はサンベルナルジノ海峡にいるはずと思っていた。そのためタフィ3と栗田艦隊の遭遇を知った彼は、ハルゼーに第34任務部隊がどこにいるのか問い合わせた((注意するのはニミッツが居場所を問い合わせたのは
なお暗号文を打つ際、原文のままだと敵に解読されやすいので、あえて無意味な語句をつけ加えて解読を困難にしていたのだが、この時電文の最後に付け加えた「THE WORLD WONDERS」が、当時のアメリカ人なら子供のころから暗誦しているテニスンの『騎兵旅団突撃
-こうしたハルゼーの不手際、キンゲイトの勘違いなど、多くの原因から、本来なら後方にいる筈のタフィ3が、栗田艦隊とぶつかってしまった訳である。
***奮闘タフィ3 [#a7847932]
-10月25日早朝、栗田艦隊は6:40に艦隊針路を変更し、所定の隊形につくべく行動していた。ところが6:45になって水平線上にマストが視認され、それが空母部隊だと判明すると直ちに突撃を開始する。((この時、護衛空母群を正規空母と誤認している))
まず高速の巡洋艦戦隊、続いて長射程の戦艦部隊が突入し、射程が短い上に燃料の残量も心持たなく、高速運動をしたら以後の行動に支障が出る恐れのある駆逐艦部隊は後方から追従し撃ち漏らした残敵を掃討する作戦を実施した。
--いきなり戦艦からの先制攻撃を受ける形となったタフィ3は慌てつつも応戦し、素早く艦載機を発進させた。護衛空母「ファンショウ・ベイ」では座乗する指揮官クリフトン・スプレイグ少将指揮の元、必死の迎撃戦を展開した。日本の砲撃は当初、旗艦及び護衛空
-これに対し護衛の駆逐艦は煙幕などを利用して必死に応戦。艦載機も日本艦隊に果敢に突入して爆弾や機銃を浴びせ掛け、搭載した武装が尽きた後も攻撃の姿勢を見せることで日本艦隊の前進を妨害した。なおタフィ3の任務は上陸部隊・地上部隊の航空支援であり、
--これら必死の反撃により、巡洋艦部隊は手痛いダメージを受けるも「ホーエル」「[[ジョンストン>Johnston]]」「[[サミュエル・B・ロバーツ>Samuel B.Roberts]]」を撃沈、退避が遅れた「ガンビア・ベイ」に攻撃が集中する。
---最初に[[羽黒]]、[[鳥海]]の第5戦隊が「ガンビア・ベイ」を盛んに砲撃するが、反撃してきた米機数十機が羽黒を攻撃し2番砲塔に命中弾を与える。2隻が敵機にてこずる間、スコールから抜け出た第7戦隊の[[筑摩]]、[[利根]]も「ガンビア・ベイ」への攻撃を開
---飛行甲板と格納庫で火災、更に前部機械室水線下に破孔が出来て大浸水が発生する。この損傷で速度が落ち、以後急速に距離を詰めた重巡戦隊と金剛の砲撃で叩きのめされた。金剛は8:50に「空母一隻大火災大爆発」を報じた。米側の記録では「ガンビア・ベイ」
--この時、護衛空母も自身の5インチ砲の射程に入った日本艦隊を必死で砲撃している。
---サマール沖海戦における鳥海の被弾、魚雷誘爆して落伍(後に航行不能となり[[藤波]]が雷撃処分)したのは、米側の記録では「ホワイトプレインズ」の砲撃によるものとなっており、事実であれば護衛空母が重巡を砲撃で打ち負かした稀有な例ということになる((
--こうして栗田艦隊を追い払ったタフィ3であったが、彼らは更なる攻撃を受ける事になる。米軍を終戦の時まで震撼させる''カミカゼ''の始まりであった((栗田艦隊を振り払い、艦載機を収容していた際、神風特別攻撃隊「敷島隊」による特攻攻撃を受け、護送空母
-戦術的にはタフィ3の敗北である。しかし栗田艦隊は追撃のさ中の反撃で[[鈴谷]]が沈没、[[鳥海]]、[[筑摩]]が大破航行不能(後に沈没)、[[熊野]]が戦線離脱、羽黒などが損傷を受ける等と大きな被害を出した。
またもっとも接近して砲撃した羽黒と利根は主砲弾を撃ち尽くし、湾内に突入しても地上砲撃の戦力としては無力化してしまう。
-ガンビア・ベイは砲戦によって撃沈された、唯一のアメリカ空母となった。ガンビア・ベイはその英雄的行動により、殊勲部隊章を受賞した。ガンビア・ベイとタフィ3の奮戦は、現在でもアメリカ海軍の士官候補生が必ず学ぶ内容である。
-2013年7月に亡くなった元乗組員のAnthony Potochniak氏は生前こう語っていた。
--"この話は私のことではなく、尊敬すべき日本人の艦長とその乗組員のことです。駆逐艦藤波の乗組員達の尊敬すべき行いを日本にいる彼らの家族に伝えたい。"
漂流し救助を待っていた時、駆逐艦が接近してきて命の危険を感じたがその時予期しない出来事がおこった。
"彼らは私達に手を振り、敬礼をし写真を取りました。"
Potochniak氏達は二日後救助されたが、同じ日藤波は沈没し、全員戦死した。
"尊敬すべき艦長と乗組員達がアメリカ水兵を苦しめるようなことをしなかったから、私達は全員1944年のクリスマスを家族とすごせたのです"
*この艦娘についてのコメント [#comment]
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