百合を知る/百合知識/百合の魅力

Last-modified: 2012-03-08 (木) 03:13:20

いくつかの作品で見かけた展開やカップリングをベースにして、感じた百合の魅力について書こうと思います。





特別な二人の関係(二人の結びつきの強さ)

「広い世界の中でお互いを見出し生かし合うために生まれてきたと言い切れるほどの人」
「私達はものすごく珍しい血液型の持ち主で、実は同じ型は世界中にこの二人しか居ない。その二人がなぜか隣同士の席にいた。」 いずれもピエタ(漫画)より引用。
百合の魅力の1つとして二人の結びつきの強さがあげられます。それは友情でもなく愛情でもないかもしれませんが、でもこの広い世界でその二人しかわかりあえず通じあえない強い結びつきなのです。
誰かに自分の気持ちを理解してほしい・自分の悩みを分かって欲しいという願い(自己承認欲求)は人間誰でも持っていると思います。作品の中の二人のふれあいに自分を同一化させて、
自己承認欲求を満足させることで、美しさを感じるのだと思います。






二人の関係の永遠性

「50年後も隣にいてね」 飴色紅茶館歓談より引用。
百合の魅力の1つとして、二人の永遠性もあげられます。それは愛情や友情でも同様ですが、二人の好ましい関係が今後もずっと続いていくことであり、永遠に強固な繋がりを持つともいえます。
永遠性は、環境や人間関係の変化に日々振りまわされ煩わされる我々の心の苦労や不安を払拭し、平穏を感じさせます。現実を知り男女関係では永遠なんてないと知ってしまった我々にとって、
”同性ならば永遠性は持てるのではないか”という期待を膨らませるので、百合の永遠性は胸を打つのだと思います。






二人の関係の一瞬のキラメキ

いい引用が出て来ませんが・・・、一瞬のキラメキも百合の魅力の1つとして挙げられると思います。一瞬のキラメキとは、学生時代を取り扱った作品特有のもので、
将来や世間や社会や親やそして自分からも縛られない、自由で純真で素直な本心のことです。年齢が増すごとに立場や責任や将来への保身故に、打算や妥協に縛られた心になります。
縛られた今から見れば、あの特有の一瞬のキラメキ感・・・その年齢の時にしか感じることができない素直な感情とそしてその感情のいつかはなくなるという儚さを知っているからこそ美しさを感じるのだと思います。






女の子の夢・女の子の園

百合の魅力の一つとして、女の子の園があげられると思います。男子禁制の女の子だけの空間には、男から見れば夢や秘密があります。
また女から見ても、女の子同士で本当はもっとこうしたかったという夢(期待)が詰まっていて、そういった女の子だけの空間に様々な期待を抱いたたくさんの夢想=女の子の園です。
女の子達の不思議な関係があり、そこでは男とは違った友人・先輩後輩関係を見せてくれるのでしょう。百合という存在も、元はこの女の子の園に見る夢から生まれたものかもしれません。
男子禁制である女の子の園に興味があるというだけでなく、もっと単純に、可愛い女の子がたくさん登場しているから女の子の園が好きという感情もあると思います。。