百合を知る/百合知識/百合を大別する

Last-modified: 2012-12-05 (水) 07:39:55

色々な百合作品に触れた方は、自然と自分の”百合における趣味嗜好”を把握することでしょう。
今回の記事では、趣味嗜好の発見を促すべく人の好みが分かれそうなところで百合を分類していきます。




シリアス百合とシュガー百合


シリアス百合は、百合カップル成立までに困難があったり複雑な心理描写がある百合作品です。一方シュガー百合(勝手に命名)は、ひたすらに甘い百合で
いちゃいちゃが多かったり二人がラブラブだったり、みていてはにかんでしまうような百合作品です。困難を乗り越えてこそ強い結びつきのカップルが成立するという
人や、逆に百合はロマン(理想郷)なので現実的なしがらみや困難のない幸せな話であるべきという人もいると思います。絵柄もこの要素に影響しそうですが、
個人的にこの2つのどっちよりが好みか??が一番大きくわかれる分岐点かなと思います。ただ、どっちよりでもない中間層も多いです・・・






肉体関係描写度


レベル0  接触なし          例)彼女を見つめる。視線を交し合う
レベル1  親友            例)肩を寄せ合う。手をつなぐ。
レベル2  親友以上恋人未満   例)抱きつく(偶然・事故含める)
レベル3  付き合い始めた恋人  例)照れるキス(口以外も含める)
レベル4  付き合い慣れた恋人  例)ガチキス、セックス、その他プレイ
レベル5  恋人以上         例)R-18がつく肉体描写
女性が裸同士で絡むともう百合ではない(レベル4以上は駄目)という人もそれなりにいるでしょうね。これも絵柄によってかわってくる部分も強そうです。
話の流れから見れば確実にしてるけど絵として描写はされないというのもありますが、多分3と4のどちらよりが好みか??が分岐点かなと思います。






カップリング


一方向カップリング                攻める側が固定されている組み合わせ
リバーシブルカップリング            常識と逆の攻守、攻める側が途中で交代したり、状況や展開により変化する組み合わせ

ある決まった二人の攻守に必ず萌えるという人も多いと思います。BLでの呼称を一部参考にしています。ただ下のどういう関係の二人でどういう文脈で攻守がうまれたかも密接に絡んできますね。





リレイションシップ=関係性


外見的要因:身長、体重、体の各パーツ(胸等)、容姿(髪型・顔の造形等)、スタイル等
内面的要因:性格、価値観、趣味、過去のしがらみ、親族との関係、目標、生活習慣?等
社会的要因:年齢、収入、職業(学生等)、登場人物の舞台、第三者の介入(陰謀・悪戯・冷やかし)
超常的要因:使命、宿命(前世・来世)、伝承、運命、SF的能力、SF的舞台設定

リレイションシップ(関係性)が重要な人も多いでしょう。例えば、先生と生徒の関係に萌える等。あるいは、超常的な運命の二人に萌える人もいるでしょう。
どういう種類のカップリングが自分の好みなのか?今一度自分の本棚を眺めながら考えてみるのも面白いかもしれません。






コンテクスト=文脈と契機=なにがどうして起こったのか


出会い
  
紆余曲折(誤解、恋のライバル等)
  
付き合う
  
付き合ってからの紆余曲折(デート、記念日・イベント、同棲、家族への紹介等)
  
和解&収束

リレイションシップ(関係性)でどんなカップリングが好みかがはっきりしたら、その次は、その二人がどういう展開で百合百合するのが好みなのかということです。
恋愛話作品は上記の流れで話がすすみますので、一番最初にあげたシリアス百合・シュガー百合とも関連しますが、
二人のどこからどこまでを描いた作品(どんな展開)が好きなのかです。この辺も好みのわかれるところでしょう。






作品形式~長さ~


長編(通常の長い作品)
中編(数感程度で完結する作品)
短編(通常の読み切り等の短い作品)
   ・連作短編(短編ごとに繋がりがある作品。各話が独立しつつ繋がる場合や、キャラは違えど同一設定が続く短編等)
掌編(ショートショートとも言い、数ページの作品)

話の長い方がストーリーやキャラの深堀ができ盛り上がるでしょう。一方で、ある設定が好きでその設定に様々な別のキャラを登場させて欲しい
ということなら、連作短編の形式がお勧めですね、







面白いと思うものを面白いと楽しめばいいですが、ふとした時に自分の好みってなんだろうと深彫りしてみるのも発見があるかもしれません。