百合を知る/百合知識/百合同人誌(百合同人)について

Last-modified: 2012-08-29 (水) 19:52:44

基本的なところから百合同人誌または百合同人を説明したいと思います。いくつか当HPでも紹介していますが、
公式や商業作品にはない同人世界の魅力があるので、同人世界まで1歩踏み込んでほしいと思います。






同人作品(同人誌)ってそもそも何?

本来の意味では、同じ趣旨や方向性の人達(または個人)が自費で制作した作品全般を同人作品と呼び、歌・映像・絵・漫画・詩など様々な媒体が含まれます。
しかし、近年ではその意味が限定され、漫画やアニメ等の創作物に感化されて、同一の設定・キャラを登場させる作品をさす事が一般的です。対義語としては
企業などが制作販売する商業作品(商業誌)があり、同人作品との違いは何かというと、作品の質、価格、流通経路です。






特に流通経路が違う!!

質や価格が異なりますが、同人作品と商業作品では、本質的な部分(例えば本ならば、絵や台詞を読むという部分)は変わりありません。ただ特に異なるのは流通経路です。
同人作品は一般書店での取扱いは通常なく、つまり、手に入れにくいということです、同人作品の流通経路としては、以下の通りです。

・道端や駅前での路面販売(まずないです)
・同人即売会での販売
・個人HPなどでの受注販売
・同人取扱店への店頭またはWEB上の委託販売
現在、同人即売会での販売が一番多数の流通経路です。(有名な冬コミや夏コミも同人即売会ですね。)事前にいつ・どこで・何を売るか告知することで
販売時間は短くとも、充分な購入を促せるような販売方法です。カップリング限定、キャラ限定等どんな商品を扱う即売会なのかを要チェックです。
また、即売会での販売とあわせて、出店・販売の手間隙がかからないHP上で注文を受け、販売している場合もあります。
そして人気作品は、上記販売に加えてさらにとらの穴(同人誌専門店)等で、(人気→利益が出る→店に置こうの理屈で)店内及びWEB上販売のケースがあります。つまり、
『同人即売会はなんか怖そう』『WEB注文はやったことがない』『首都圏に住んでいない』と3拍子重なると購入のハードルは非常に高いものになります。






同人作品での百合作品の立ち位置

同人作品は、小説や絵などよりも同人誌(漫画)が現状多数を占めています。男性向け・女性向け(BL系)、全年齢向け・R-18向け等、同人誌にはジャンルや棲み分けがありますが、
多数派はその時期流行している作品のR-18向け(エロ)です。百合ジャンルはまだまだ少数派で、現状、微百合アニメや百合アニメの放映持に、
百合度を大幅に増加させた同人誌が販売される程度です。ただ、百合同人制作者の意図次第であり、古い作品ながら根強い人気の百合作品を発表し続ける方も少なからずいます。






百合同人誌購入時の注意点

丁寧な説明文や、裏表紙にサンプルとして1P程度の見本がある等、内容がはっきりわかる作りになってきてはいるので間違えることはないと思いますが、
上述の通りR-18向けの♂×♀同人誌が多数を占めるため、本当に百合作品なのかどうか間違えないよう注意が必要で、表紙絵での見極めがポイントです。

・表紙に女性キャラ2人以上がいる
・女性キャラ同士で絡んでいる。(腕を組む。後ろから抱きつく。見つめ合う等)
上記2つの条件を両方満たしているかチェックです。女性キャラが2人いても♂が2人相手に頑張る展開かもしれないため要注意です。






最後に、百合同人とは、商業作品のルール(全体に満足して買ってもらわなきゃだめとか一般書店ではこの表現を描けない等)に囚われることなく、
『百合好きの』・『百合好きによる』・『百合好きのために』作られた作品だと思います。多少手に入れずらい側面があろうとも、
同じ道を進む者同志にしかわかちあえない研ぎ澄まされた百合感覚が繊細にちりばめられた作品だと思います。機会があれば、是非一読して頂きたいものです。







百合同人誌が多い(公式百合よりも同人誌百合が盛んな)タイトルの一覧ページです↓
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