百合知識/百合知識/コミック百合姫について

Last-modified: 2012-12-05 (水) 18:13:52

最近百合専門発行物(つぼみ、コミックリリィ、少女百合等)は多く発行されています。今回の記事ではそのパイオニアであるコミック百合姫と百合雑誌の歴史について解説します。
百合作品に触れる方は百合姫から入ることも多いと思うので。漫画背表紙のyhのロゴが百合姫コミックスです。




百合姉妹の創刊と百合姫の誕生


ご存知の百合姫が百合専門誌という分野では、現在一番有名だと思います。しかし実は百合姫が一番最初の百合専門雑誌ではありません。2003年に業界初の百合専門誌として
サン出版マガジン・マガジンより百合姉妹が創刊されました。vol5(5冊)まで発行されたところで、会社の事情により休刊になります。その後、百合姉妹創刊の立案者が一迅社と組んで百合姫を創刊。
百合姉妹に掲載していた一部作家陣・作品も百合姫に引き継がれました。つまり、百合姫は百合姉妹の後継誌というわけです。なお、ひびき玲音さん(原作小説マリア様がみてるの挿絵の人)が雑誌表紙を担当されてました。






百合姫Sの創刊と廃刊


後継誌として、2005年7月に百合姫vol1(1冊目)が発行され季刊誌(年4回発行)として続きながら、2007年6月には姉妹紙としてコミック百合姫Sも季刊誌(年4回発行)で創刊され、
百合姫と百合姫Sの2雑誌展開になりました。百合姫S発売当時は、百合姫よりも低年齢層向け・百合度控えめ等PRで、また新しい読者層の獲得を狙っていたような記憶があります。
宮下未紀、椿あす、石見翔子、高木信孝、なもり等の百合姫よりも男性向け萌え絵よりの作家陣が活躍していました。しかし会社の事情により2010年9月のvol14(14冊)にて廃刊。
季刊誌から隔月刊行(奇数月刊行)の百合姫へ統合となりました。勿論全連載が百合姫へ移動できるわけではないので、WEB連載への移行や消化不良のエンディングを迎えた漫画、消息不明の漫画もあります。
※百合姫の一部WEB漫画化の話が当時はあがりましたが、現在も保留のままです。






その他百合雑誌の興隆


・es~エターナル・シスターズ~花咲く乙女の学園アンソロジー
・百合少女
・百合姫Wildrose
・つぼみ
・ピュア百合アンソロジー ひらり、
・百合姫Selection
・Girls Love
・百合缶Feuille


2000年の後半には百合姫以外にも多くの百合雑誌?(百合短編集・読切り集)が発行されています。ただ、消費者の観点で見ると、一人で百合短編集をだせる程作品数が多い漫画家ならば、
コミックで個人短編集を出すときに上記雑誌掲載の読みきり作品を再録することも多々あるので(雑誌でしか読めないかわからないので)購入は悩み所・・・。
その雑誌に掲載されている好きな漫画家は短編をあまり書かないから、短編集に再録される見込みは少ない、
好きな作者の新作はすぐ読みたい
多数作者の短編集を読むのも味がある
上記以外は、雑誌購入よりも商業作品漫画リストで探してもらえればお気に入りの作品に出会えるかと思います。(上記雑誌の詳細もリストで取り上げています。)