資料/展開

Last-modified: 2013-06-06 (木) 23:30:41

恋愛小説のストーリー類型。
(凡例: 女F,G,H,I,... / 男M,N,O,P,... / 脇役X,Y,Z,W,... )

 

001

女F と 女G は友達。
ただ最近、GはFと離れがち。
そこに男Mが Fに告白。
Fは、Gがいない隙間を埋めるために、Mと付き合い始める。
FとMが一緒にいるのを見て、GはFに警告する。
Gは、Mが悪い男だ、とFに言った。
FはMに問いただした。
FとMは別れた。
FとGが以前のように仲良くなった。

002

男M・男N は友達。女F・女G は友達。
MはGに、FはNに片思いしている。
(ただしNは以前Fに告白して、Fに断られている。いまNは女Jに片思い中)
MとFは、家が近いこともあり、互いの目的を果たすために同盟を組む。
Fは、MとGが仲良くなるように。
Mは、FとNが仲良くなるように。
互いに便宜をはかる、というもの。
工作が進み、MがGと接近すると、Fは自分が泣いていることに気づく。
あれこれ工作するうちに、FはMに惹かれていた。
Mもまた、自分がじつはFに心惹かれていることに気づく。
結局、MとFがくっついた。

003

男M と 女F が、つきあっている。しかし距離感がある。
男Mは友人の男Nに、男女のつきあい方を聞き、距離を縮めようとする。
男N には 女G という安定した彼女がいる。女G も女Fに関心を示す。

 

MとGが町で偶然出くわし、一緒におやつ。MがFにそのことを話すと、Fは悲しむ。

GがFの髪型をいじると、Fは意外に美人で、男子の注目を集めた。
Mは、Fが他の男子に注目されているのが気に入らず、髪型を元に戻すようFに頼む。Fも同意。

 

Fに似たアイドルがいると聞いたMは、本屋でその写真集を買う。
Mが写真集を買ったのを Nが目撃し、情報は Gに伝わる。GはFに伝える。
Fは、Mにその写真集を持ってくるように言う。その場で写真集を粉砕する。

 

Mには、Fとつきあう前 (中学時代)、女H に片思いしていた。
女H は M,N,F,G とは異なる高校に通っている。
MとHが出くわし、話す。Hは最近、彼氏と別れた(彼氏からの要求)という。
翌日 Hは Mに、来週の文化祭で、一日だけ、自分の彼氏のふりをしてほしい、と言う。Hは、分かれた彼氏につきまとわれて困っている、自分に新しい彼氏がいるところを見せつければ、旧彼氏は引き下がるだろう、と言う。Mは承諾する。
また Hは、F にも声をかけ、来週の文化祭に来るように言う。
Hの高校の文化祭で、HはMに交際を求める。そこにFが登場する。FとHが Mをめぐって、絆の強さで対決する。結果はFの圧勝。

 

FはMの姉と出くわし、喫茶店で話す。
Mの姉は、Mの母が死んで以来、Mの世話をしてきた。

 

FとMは、Mの母の墓参りをする。

 

004

男M と 女F が偶然出会う。
MとFは、酒・タバコ・イロゴトに溺れる大人たちを、ひややかに観察する。
例えば、Mの父とFの母が不倫しているなど。
大人たちを観察しながら、MとFは、だらーっと付き合う。

005

女F と 女G は親友。
G には 男Z という彼氏がいる。
Z の友人 男M は、ひそかに F に好意を持っている。
G,Z と F,M のダブルデートを実行する。
F は M をなかなか良いと感じる。

 

F は料理部に所属している。
料理部で唯一の男子部員 男N と話す。

 

F の両親は離婚済み。
F は父・犬と暮らしている。
たまに母が訪ねてきて、Fと母と犬で外出する。
F の父は再婚を考えている。
相手には F と同じ学校に通う息子 男O がいる。

 

男O と 男P は、美少年。女子の注目の的。
一部女子の噂話のなかで、ホモカップルということにされている。
O が F のクラスを訪ねて、 F を連れ出す。
O の母と F の父が再婚を考え、子を交えた 4人で食事をする予定。
F も O も、どちらかといえば再婚に反対。
O は、FとOが恋人同士であるふりをすれば、親たちは再婚を諦めると考えた。
家の中でFとOが性欲をもてあます危険を懸念して、諦めるだろうと。
F が O から開放されてクラスに戻ると、周囲の女子から様々な噂を立てられた。

 

F の父がいるとき、F の電話に O がかける。
F は甘ったるい声で恋人演技をする。O は冷めている。

 

F,F父,O,O母 の四者食事会の当日。
F, O, P の3人で直前会議。
F は出席したくないと思う。
P は、うちに泊まればいい、と提案する。
F, O, P は Pの家にあがり、四者食事会を放棄する。
P は祖母との2人暮らし、あと猫が多数。両親はいない。
しかし Pは、テレビに表示された女優Xを、自分の母だと言う。
F は O に送られて家まで歩く。
F は O の手をにぎる。O は F に一瞬のキスをする。

006

女F と 女G は親友。
互いに、苦難に陥ったら助け合う約束をした。
F と G は別々の進路を歩む。
数年後、 F が悪い男M と交際し、半ば見捨てられたところに、G から連絡。
G は F が M に見切りをつけられるよう、携帯電話を投げ捨てる。
また G も、悪い男N と交際し、そして捨てられた。

007

男M と 女F は、双子の兄妹。
相手に知られていないが、互いに、密かな恋愛感情を抱いている。
M の友人 男N は F に好意を持っている。この好意は N が M に対して明らかにしている。
F の友人 女G は M に好意を持っている。
M と F がキスする。
G が M に告白する。また、兄妹での恋愛は異常だと指摘する。
N は F を諦めていないが、しかし、N は M に、自分に嘘はつくなと言う。
ある日、M,N,F の 3人で出かける約束をした。
N,F は合流したが、 M は約束を反故にした。
そのとき M は、 G と会っていた。
M は G を好きではないと言う。それでも G は M と付き合いたいと言う。
M は G をラブホテルに連れ込む。しかしセックスの直前で思いとどまる。
M と F は自宅で、セックス直前までいくが、両親に踏み込まれて中断。
M と F は家出する。
M と F の思い出の場所に行く。そこで M と F はセックスする。
MとFの母が倒れたとメールがあり、MとFは帰る。
母はMとFの関係に反対する。
F が眠ってから、 M は家のあちこちに F への手紙を隠し、家を立ち去る。

 

10年後。N は F を諦めていない。 F は M を探しつづける。
F と M は 偶然再会する。

008

(順不同)

 

女 F は会社員。
F は19歳のとき、適当な相手と初セックスした。その相手とはフェードアウト。

 

Fの上司(男M) の妻 (女G) は、 F の高校時代の先輩。
Gは専業主婦であり生活に退屈している。
頻繁にMはFを自宅に招待し、Gの話し相手をさせる。
Gの話はたいてい、高校時代に、Gとイケメン男Nが交際していたこと。

 

高校の同窓会が開かれる。
F,G,N その他 が出席する。
F,N は少し会話する。
G,N がずっと隣り合って座る。
同窓会の後、 G,N は夜のデートする。
そこに F が遭遇。
G,N は 夫M に告げ口しないよう Fに頼む。

 

F と N が会い、セックスする。

 

G と M が離婚する。
F は、自分が N にとって G の代用品にすぎないことを知っているが、
F は N に会いに行く。

 

F の母は亡い。
Fの父は自営業。Fの父は、従業員である中年女性と仲が良い。

 

F の弟はイケメン大学生。いろんな美女と交際してきた。
いま弟はHと交際している。
Fの目からすると Hは ぱっとしない女。
FはHが弟と交際しているのが気に食わない。
弟は、Hのような地味な女ではなく、美女と交際すべきだ、
またそれが H自身のためでもある、と考えた。

 

Fの弟が、Hを妊娠させた。
F弟は、Hには産ませる、大学は辞める、と言う。
Hは、F弟を自由にさせたいから、産むつもりはない、と言う。
HとFが話す。HとFに類似点が多いことに気づく。

 

Fは書店で、気になる本を持った、芸術家風の男Oを見る。
N との逢瀬の帰りのバスで、Fは O を見かけ、声をかける。
町で停電が起きる。その中をFとOが歩き回る。

 

(以上のような物語を細切れにして、順不同に並べた小説)

009

女F はマンガを描いている。
そのマンガは実話という設定で、Fと男M が恋愛している話。
Fには親友 (女G) がいる。
Gはそのマンガを実話だと信じ込み、FとMをうらやましがる。
やがてGは架空のMに恋をした。

 

Fは実在の男Nと出会う。
FとNが仲良くなっていく。
FとNはクリスマスに喫茶店P (FとMがよく行く店という設定) で会う。
FとNが互いに告白した席に、Gが乱入する。
FとGはそれ以来、学校でも口をきかない。

 

Fは、Gとの友情のほうが大切だと判断した。
FはNを呼び出し、私が本当に好きなのはMだ、Nは代用品にすぎない、と告げる。
FとNは別れた。

 

終業式。Gが転校することが発表される。
FとGが話す。友情が回復する。
しかしFは、Mが架空の男だとは言えなかった。
FはGに、Mの一枚絵を渡す。
Gは去った。

010

男M と 女F が交際している。
Fが がんであると判明する。
Fが苦しみ、弱る。Fが死ぬ。
Mが悲しむ。

011

14才の1年間だけ、男M・男N・女F は一緒に過ごした。3人は親友だった。
Mは引っ越す。別れ際、FはMにキスした。
十数年後、大人になり、M,N,Fの間に連絡はなくなった。

 

Mは 女Gと付き合い始めた。ようやく親しい会話ができる程度。
Mは小さな店を経営している。従業員の男Oがいる。
店のバイト募集に、美女Xが押しかけてきた。
MがGに、M,N,Fの思い出話をするうち、Xが F であることに気づく。
気づいた後、MとFは微妙に互いをからかう。
Gの主張で、MとGが店に行き、Fと一緒に話す。
Fは、MとGがうまくいくことを、友達として願っている。

 

どこかの病院から、Nが倒れて意識不明と、ポケットに残された情報から、M・Fに電話がかかる。
Nと交際している隣人の女Hが、Nの部屋の鍵を開ける。
Nは、Mの店を雑誌で見つけていた。

 

Fは、店を去って故郷に帰ると言う。
Mは引き止めるが、Fの決意は変わらない。

 

Gは、Mと別れる、と告げ、泣く。
理由としては、仕事の修行で海外に行くから。

 

Fが店を去る日、送別会を開く。
そこに来た Gは、従業員 O を見て驚く。Gは逃げ、Oは追う。
昔、OはGに3度告白して3度断られたことがあった。
(Gは、イケメンOに自分が釣り合わない、いずれ捨てられると思って断った)

 

店に戻る。
MがFに、FがMに、互いに好意を告白する。

 

Fは、自分の姉 女I と自分は、眠り続ける病気だ、と公開する。
眠りは超常現象的なもので、FとIは夢を共有する。
I は20年間眠り続けている。夢の世界から抜け出せなくなったのだ、とFは説明する。
Fは薬で眠気に対抗しているが、耐性がついて、次の薬は存在しない。
Fは、自分は故郷に帰り、眠る。
夢の世界に行って N の目を覚ましてくる、と言う。
MとFはセックスの前戯までを行う。
Fは眠った。
N の意識が戻った。

 

数年後。
GとOは一緒に事業を行い、子供も生まれた。
NとHも結婚して、子供が生まれた。
Mは父の墓で、Fの 姉I と出会う。
Iは夢の世界について Mに語る。
IとMは何度かデートしたが、やがてIは海外に引っ越した。

 

Mの店に、Fが帰ってきた。

012

男M と 女F は交際していた。
F が事故で死んだ。
M の心が冷めた。
M はそれ以後、女たらしのように、数人の女とつきあったが、誰ともセックスせずにやがて別れた。

 

M と 女G が出会う。
G は双子 (一卵性双生児) H がいる。
H は 男N と交際し、婚約している。
G は H・N へ婚約祝いを送ろうと考えるが、GとHは遺伝子が同一で贈り物の好みも同一なので、Gの選択は読まれている。そこで G は M に贈り物を選ばせる。
G は、 H が N を連れてきて以来、ずっと H に好意を持っていた。
G と M が話すうち、 G は吹っ切れた。
M と G がセックスした。

013

男M のバイト先に 女F が (交際相手の男Xとともに) 頻繁に来店する。
数年前、 F は教師をしており、 M はその生徒だった。
しかし F は M に気付かない。
F と X が店内で口論し、別れる。
そのとき M が F に「先生」と声をかけ、思い出させる。

 

M は F を家まで送る。
F は M を部屋にあげる。
M と F は親密になる。
M と F はセックスする。

 

M は F の携帯電話を覗き見る。
メール履歴には 男N との親密なやりとりが残っていた。
M は嫉妬にかられる。

 

M は N (絵描き) の仕事場を見に行った。
道具が倒れてきて、 M が怪我をした。
N は M を介抱し、夕食や酒をおごる。

 

N の部屋に埋もれていたスケッチブックを M が見る。
そこには F と思しき裸婦が描かれていた。
M は嫉妬にかられる。
N がその場を見つけ、真相を語る。
裸婦は F の姉G で、10年前に死んだ。

 

10年前、F は N に好意を持っていた。
しかし N は G と交際していた。
N と G がセックスしていることを発見し、 F は G を罵倒する。
その直後に G が死んだ。

 

過去を語ったあと、M と N がさらに酒を飲む。
そこに F が合流する。
M,N,F が話す。
F,N が罪悪感から解放される。

014

男1・男2・男3・男4 は友達である。
男1 は、よく見かける 女1 に好意を持っていたが、話しかけられないでいた。ある日、ジャンケンで負けた 男3 が、女1 に声をかける (俺の友達があなたにあこがれている、と言って)。彼女のメールアドレスを男1にプレゼントする。

 

その後しばらくメール交換を続けたあと、男1と女1がデートすることになった。しかし、女1は1:1だと緊張すると言って、男2~男4も連れてくるように言う。
結局デートで、男1・女1・男2~4 が一緒に出歩く。
途中から、男2~4は言い訳をつけて立ち去る。
その日の夜、女1 は 男2~4 全員に「すごく楽しかった♥」というメールを送る。

 

男2 と 女1 が2人で、手をつないで歩いている。それを男3が目撃した。男3は隠れる。しかし男2が男3に気づいたのは確実だった。
その日の夜、男2が男3を電話で呼び出す。
男2は、自分が女1と交際している、と言う。女1は自分を選ぶ、あとで男1にあやまるつもりだ、と。
男2は、男3に、その手配を頼む。

 

男1と男3がベンチに座っている。
そこに男2と女1が一緒に登場する。
女1は、私は男2と交際するから、男1と別れる、と言う。

 

その後ほどなくして、女1は男2と別れ、別の男と交際することになった。
男1~4の友情が戻った。

015

女1 は 男1 が好きだ。女1は学生。
男1は教師。妻がいるが別居中。
女1と男1は、卒業式で突発的にキスしたが、それ以上の発展はなかった。

 

男1は部活の顧問。女1は部員OB。
それを通じて、女1は 男2 と知り合う。
男2は女1に告白するが、女1は断る。
それでも女1・男2は仲間として活動する。
やがて女1と男2が付き合う。
女1と男2がセックスする。

 

あるセックスのあと、夜、男1から女1に電話があった。
女1は電話があったことを男2に話さなかった。

 

数日後、男2は女1の電話を覗き見て、履歴に男1を発見した。
さらに、女1の手帳に、男1への手紙と写真があるのを発見した。
男2は女1を問い詰める。
男2は荒っぽく、女1とセックスする。

 

友人の女Xが、強姦され、苦悩し、自殺した。

 

女1は男2と別れた。
女1は男1とセックスした。
男1は妻と復縁した。

 

女1は、数年後、男3と結婚した。
それでも女1の心から、男1への想いは消えなかった。