―Musculus Bone Acidity―
〜筋骨酸味〜
「モルモットか、死か」
死の淵に立たされた者が、”生きたい”と強く望むことにより、能力者として覚醒する。
しかし、この能力は地球の化身であるEco-Uから力を奪っているだけにすぎず、力を奪い返そうとするEco-Uによって、能力者は死の災厄を科し続けられる。
さらに、能力者を実験台にしてその力を手に入れようとする謎の組織に狙われることになる。
謎の組織に見つかればモルモットにされてしまう。
モルモットか、死か。
能力者の運命の物語が今はじまる。
第1話 -返却日-
主人公、分目 創(わんめ はじめ)は17歳。異常に食物の消化が速く、体が弱い事以外、どこにでもいる普通の高校3年生だった。
ある日、体育の授業でバスケをした際に骨にヒビが入る。家族が指定した病院に行こうとするが、クラスメイトの青海 藍(あおうみ あい)が「近い病院に行くべき」と勧める。そして創は行くべきはずの病院ではない別の病院に行き、レントゲンを撮った所、臓器の一部が無いのが見つかり、創は疑問に思った。しかしそこは、能力者を狙う「謎の組織」が管轄する病院であり、創はこの謎の組織に狙われる事になる。一方、創は自分自身の臓器を欲しがっている事に気づく。
家に帰ると、主人公の母親、分目 結(わんめ ゆい)が日課の占いをしていた。そこで「欲しいものが近づいている」と告げられる。
その時、創宅にクール便が届く。その中に入っていたのは、猪の角をモチーフにしたペンダントと、五歳の頃に摘出された自身の臓器であった。臓器を手にした創は、臓器が摘出された五歳の頃に自分が死にかけていたことを思い出す…。
第2話
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