-MuriG-小説

Last-modified: 2009-03-14 (土) 01:56:25

 初めまして、と目の前の彼は言った。
彼は名をCLeSt_A、通称クレスタという。
今回私が彼と話をすることになった理由は簡単だった。
『煽り』だ。
煽りというのは簡単なようでいて実は割と難しい。
何故ならAには煽りであってもBには煽りでない、またその逆も可能性として在り得る。
彼のような万人に受ける煽りとは一体何なのか。
彼の話をまとめてみようと思った。

煽りとは扇ぐともいう。
この漢字は常用外のもので、例えばうちわで煽ぐなど、そういうときに使う。
さてこの煽りというものについてだが、そうだな、何故貴方はうちわで煽ぐのだ?
・・・そう、それは暑いからだ。
寒いのに風を送るようなことはするまいよ。
それを当て嵌めればいいということだ。
AにもBにも当て嵌まる煽りをすればいい。
「暑ければ」「煽ぐ」。
「寒ければ」「着る」
簡単なことだろう?
さて、こんなものかな。
それでは、縁があったら、また。

・・・簡単、と言っても。
残念ながら私には、難しいようだ。

――そうそう。
それは本当にクレスタなのかな?
例えばどこぞの中2が名を騙っているかもしれないよ。